|
|
|
すっかり春ですね。
季刊発行の【山の本】で、石砂山のギフチョウの投稿を読み、
とても興味を持ったのが10日ほど前の事です。
季節は春先のたった一ヶ月の期間限定です。記録によると去年の4月初旬、
この里山で≪ギフチョウ≫を見たとありました。
朝6時に出発、山中湖からは(R413)で相模湖方面に車を走らせます。
R76〜R517〜R518を経由し、篠原バス停の手前の車が20台ほど
駐車できるスペ−スに車を置き、ここから歩き始めました。
篠原バス停には石老山と石砂山の案内標識があり、車道から右側の
小集落のある小路へと入るとギフチョウの看板がありました。
|
|
9:50 |
|
道々には桜や桃やスミレな
ど春がいっぱいです。
この道を10分ほど歩くと左手に
登山口の標識がありました。
道のいたる処でギフチョウの採取禁止
の啓発看板があり、採取すると5万
〜30万円の罰金と書かれていました。
【石砂山:登山口】 【スミレの一種】
【ヒメオドリコソウ】
【アマナ】
【ミミガタテンナンショウ】 |
|
10:00 登山道入口 |
10:13 明るい尾根道 |
カンアオイ |
取り付き点は杉林で薄暗く急登だったけどすぐに緩やかな尾根になり、カラマツや雑木の明るい尾根歩きとなりました。
林床にギフチョウの食草であるカンアオイの葉っぱを見つけました。するとほどなく目の前をヒラヒラと舞い回る蝶を発見!
念願のギフチョウとの対面でした。
素早い動きで、止まっている時間も短く、ゆっくり観察もできなかったけど 見れただけでも大満足でした。
やがて登山道は最後の急登、250段ほどの木の階段を登ります。
上から降りてきた方に、『頂上にたんさん舞っているよ。』と声をかけられ、期待ワクワクで急登を登りつめました。
10:50 石砂山山頂に到着。あまり広くない頂上には15名ほどの登山者が居ました。
頂上の周りをたくさんの蝶が飛び回っています。カメラを構えてもシャッタ−チャンスがありません。
|
|
ギフチョウ(岐阜蝶)の分布は秋田以南の本州で、神奈川県に生息するギフチョウは分布上太平洋側の東限で、
相模原市藤野では県指定の天然記念物として手厚く保護されているようです。
あたたかな日中に行動し、日当たりのよい斜面を地上低くゆるやかに舞い、スミレやサクラの花を求めて吸蜜します。
ギフチョウの舞を見れるのは春先のたった一ヶ月です。翅はビロ−ドのような風合で、鮮やかな縦縞模様が印象的でした。 |
さっきまでせわしなく舞いまわっていたギフチョウやヒオドシチョウ(写真右)
が地面に翅を休めるようになりました。写真もたくさん撮れて大満足。
12:20 山頂を後にし、下山開始です。 |
|
|
登っている時には目に付かなかった春蘭(シュンラン)もたくさんありました。
葉っぱの中に隠れ下を向いてひっそりと咲いているので目立ちませんが、よく見ると高貴な蘭の風格が漂います。
13:20 駐車場に到着しました。
|
|
帰路も来た道を戻りました。
沿線には道志温泉や新しくできた
温泉などがいくつかあり、源泉かけ流し
とあった温泉施設に行ってみました。
青根緑の休暇村(いやしの湯)はまだ
新しい温泉施設で3時間600円。
|
今回見た≪ギフチョウ≫は春先のたった一ヶ月しか見ることができない蝶です。
興味を持ち始めると他の蝶も見てみたいと思うようになりました。
そよ風の精の意を持つ≪ゼフィルス≫は森林性で樹上を棲家とする可憐なシジミチョウの一群を総称した呼び名です。
国蝶である≪オオムラサキ≫は八ヶ岳の麓、長坂町あたりで見れるようです。
季節は春から初夏へ・・・。 昆虫達が活動を始める時期です。次の目標は≪オオムラサキ≫!です。 |
|
|
|
|