よかたい九州!  お山と いで湯と うまかもん・・・

2007年5月17日(木)〜5月20日(日)
5月17日(木)

総勢14名で九州は阿蘇と九重へ
キリシマツツジトレッキング!。
でもメインは温泉とグルメ旅・・・?。
島田から東海道線で浜松へ、
浜松駅からは21時30分のブル−トレイン
寝台特急富士に乗り込みました。

各種アルコ−ルとおつまみで、
もちろん 即!宴会が始まりました。
23時〜24時ごろ就寝、
みんな朝までぐっすりzzz・・・。

5月18日(金)

明るくなると車窓からは瀬戸内海が・・・
関門トンネルを抜け」九州に上陸です。

11時30分ころ別府駅に到着です。
ブル-トレインの様子
対面式上下2段の車両で楽しく過ごす
朝7時ごろより車内販売が始まる。
瀬戸内の海を眺めながら食す、
幕末幕の内弁当と缶ビ−ル
5月18日 11:30 別府駅  12:20 水分峠で大分名物 ≪とり天≫と≪だんご汁≫  13:40 九重夢大吊橋
別府駅からはチャ−タ−してあったマイクロバスに乗り換えです。 九州での移動はすべて同じバスです。
今日のスケジュ−ルは、大分の観光旅行!。 阿蘇くじゅう国立公園の水分峠でまずは腹ごしらえ・・・
名物の地鶏を揚げて、つけダレで食べる≪とり天≫や極太うどんの入った≪だんご汁≫などを食しました。

その後はやまなみ街道を走り、九重町にある2006年10月30日に完成した九酔渓に架かる≪九重“夢”大吊橋≫と向かいました。
人が渡る吊り橋としては日本一の吊り橋で、標高777m地点に立ち、長さ390m高さ173m
筋 湯 温 泉
【小松地獄】で地獄めぐり   いたるところで噴煙が上がる          うたせ大浴場
 【たまごむし湯】 で、あっという間に温泉玉子のできあがり・・・   日帰り入浴のできる旅館で温泉三昧・・・
今日の宿は九重九湯のひとつの筋湯温泉です。
まずは小高い山すそに、もくもくと噴煙を上げている≪小松地獄≫まで、車道を登っていきました。 
小松地獄には遊歩道があってぐるっと廻れるようになっています。 
筋湯の名前の由来となった壁一面の打たせ湯のある【うたせ大浴場】温泉は300円、安いです!。
もう一箇所、温泉街にある旅館の露天風呂にハシゴして(400円)、宿へと戻ったのでした。
17時40分 今日の宿【小松別荘】に戻ってきました。 築5年ということですがレトロな日本建築で館内には
生け花や和風小物が品よく配置され、庭園もすばらしく、癒しム−ドたっぷりです。
お風呂は家族風呂が4つ。母屋とは別に作られていて鍵をかけて入ります。
人に気兼ねしないでプライベ−トな時間を楽しめるようになっているんですね。
18時からはお待ちかねの豪華な晩餐です。料理には定評があり、リピ−タ−が多いという旅館だけあって、
次から次へと運ばれてくる料理に舌鼓! 大いにお酒もすすんでしまいました。

馬刺しは霜降りで、まったりとろける美味しさでした。豊後牛のステ−キも深い味わいです。
創作茶碗蒸しは今までで一番の絶品でした。山の幸の小鉢や煮物も味付けがよく箸休めにぴったり・・・。 

夕食後、家族風呂の岩風呂にも何度か入りました。
翌朝、寝覚めの朝風呂に入ってから
登山の支度をして朝食です。
明太子や地鶏の卵焼きがあり
、朝から食が進みます。



朝8時、宿の外には昨日の
マイクロバスがお迎えにきています。

今日はまず阿蘇山の登山です。
ふたたび〈やまなみハイウェイ〉を走り、
熊本県を目指しました。
テラスから眺めた庭園
(この右側奥に家族風呂がある)
   宿の朝食
阿 蘇 山
5月19日(土)

阿蘇山は、阿蘇連山や外輪山までを
含めると巨大な面積です。

バスは牧草地が延々と続く中を走って
います。ここは外輪山なので火山灰
で樹木が育たないと運転手が
話してくれました。

先端までいくと向こう側には遥か下に
平野が広がっていて、水田や街並が
見えました。 
世界一のカルデラ火山である阿蘇山。中央火口丘の阿蘇五岳は連なる姿から寝観音とも呼ばれ、
最高峰の高岳は標高1592m(ヒゴクニ)で肥後国(熊本県)と覚えればGoodです。
仙酔峡に着きました。ここから阿蘇山を目指します。花酔橋を渡った仙酔山の斜面一帯を紅紫色に染める
ミヤマキリシマの大群落地がありました。この中の遊歩道を大勢のハイカ−や観光客が歩いています。
高岳へはこの遊歩道を通り仙酔尾根という岩だらけの急登をひたすら登ってもいいのですが、
今日一日の行動予定を考慮してロ−プ−ウェイを使うことにしました。
10:00 火口東の遊歩道 10:10 中岳火口 10:40 中岳 11:00 高岳
下界は晴れていましたが、山の頂上付近は霧、遮るものがないので風が強く、陽射しがないぶんとても寒かったです。
遊歩道を歩くと、左手にはこれから登る高岳方面が時折姿を見せ、右手には巨大な火口が現れ、噴煙を上げていました。
硫黄の匂いも強く、風向きによっては咽てしまう人もいました。一帯が溶岩や火山礫におおわれ荒々しい感じがします。

中岳から阿蘇の最高峰・高岳までは40分ほどの登りです。殺伐とした風景の中を登って高岳に到着。
西側にはロ−プ−ウエイとその下の平野の田圃や町が見えました。反対側には大鍋といって大きくえぐれた広場になっていました。
12:00 中岳外輪を歩く 12:02 登山道脇には殺伐たる
噴火跡が・・・ 
12:35 砂千里浜に下りる途中
に咲いていたミヤマキリシマ
高岳から再び中岳へと来た道を戻り、手前の分岐で左方面に入り、中岳外輪を歩いて砂千里ヶ浜に降り立つル−トを進みました。
霧もかかり草も生えない火山礫の登山道は一人で歩いていればさぞかし心細く感じる所でした。
岩石がゴロゴロした急斜面を慎重に降りてゆくと、ミヤマキリシマの小さな株が目立つようになりました。
高度が下がるにつれ、蕾から開花したものも見ることができ 皆 必死にカメラに収めていました。
12:40 砂千里ヶ浜を歩く            12:54 阿蘇山公園道路に出る手前から見た 中岳火口
中岳火口の中に降り立った平地が砂千里ヶ浜で、今度は砂地を歩きます。『何でこんなところに砂丘があるの・・・?』 
 しかし ガスっていたらどの方向に歩いていくのか判らないので要注意でしょう。 砂千里ヶ浜をしばらく歩くと遊歩道に出ました。

阿蘇山ロ−プ−ウェイ近くの駐車スペ−スでマイクロバスに乗り込みました。
この辺りは韓国からの旅行者が多く、看板などは日本語と韓国語の二本立てでした。
バスに揺られて、阿蘇パノラマライン
を走ります。

景色は一変して、まきば的な牧草地へ
と移りました。このあたりが草千里ヶ浜
といって、広い芝生の中で乗馬が
できるようになっていました。

広い広い牧草地の巨大な円錐形の
小山を、米塚といいます。
再びやまなみハイウェ−を走り
大分県九重町に戻ってきました。
13:15 車窓から眺めた草千里ヶ浜 13:23 車窓から眺めた米塚
法 華 院 温 泉 山 荘  へ
14:30 長者原 自然観察路 15:15 木漏れ日と新緑 16:00  雨ヶ池
今日は半日、阿蘇山を登ってきましたが、これから2時間ちょっとかけて法華院温泉山荘まで登ります。
14:30 長者原・くじゅう登山口の大きな駐車場でバスを降り、山荘一泊の支度をしてまずは長者原湿原の木道を歩きます。
ミヤマキリシマで有名な大船山も大きく見えました。雨ヶ池越からは30分ほどひたすら下り、広い平地の≪坊ガツル≫に降り立ちました。

≪くじゅう坊ガツル・タデ原湿原≫は平成17年11月、【ラムサ−ル条約湿地】といって、
国際的に重要な湿地の登記簿に記載されました。
17:00 法華院温泉山荘 着      (翌朝撮った法華院温泉山荘) 法華院温泉
17:00 坊ガツルにある法華院温泉山荘に到着しました。
ここは500年前に天台宗の修験場として九重山法華院白水寺が建立され、にぎわいを見せていたけど
明治になると廃屋となり、現在では山登りの疲れを癒す秘湯として人気を集めています。

、私達は運よく3〜4人部屋に入ることができました。早速宿の温泉に入りました。
泉質は単純硫化水素で、ほのかに香る硫黄と湯の花が、山のいで湯の情緒たっぷり!
湯上りは屋外のテ−ブルに
全員集合で軽くビ−ルなどを一杯・・・

夕食は豪華な料理が並びました。
ハッシュドビ−フやポトフなど
洋風なメニュ−でついついビ−ル
を飲みすぎてしまいました。

BGMで坊ガツル賛歌が流れると、
山男達の大合唱が始まりました。
     18:30 山荘の夕食     19:15  食堂で≪坊がつる賛歌≫を合唱
5月20日(日) 7:00 山荘から眺めた≪坊ガツル湿原≫とミヤマキリシマ      宿のお弁当
5月20日(日)

翌朝はすっきりとした青空が広がりました。朝風呂の後は外に出て周辺の散策をしました。
 その後、朝食を摂り、お弁当を受け取って、8時ごろ、九住山に向けて出発しました。
九 重 山 ・ 九 住 山
九重山(くじゅうさん)と九住山(くじゅうさん)の違いがわかりますか?
九州には霧島・阿蘇・雲仙など有名な山がたくさんあります。 でも九州本土で一番高い山がこの九重山です。
九重山は山群の総称であって、最高峰は中岳の1791mですが、主峰は九住山で1786.5mです。
8:45 すがもりから 
    噴煙を上げる硫黄山  
9:32 ≪九住分かれ≫から見た
           三俣山(左)・     九住山(右)・     山頂の標識
8:10 小屋の奥から樹林の中を沢沿いに登っていきました。
30分ほど登ると傾斜が緩くなり、歩いていくと視界が開け、硫黄山から噴煙が上っているのが見えました。 

広大な砂地は≪北千里ヶ浜≫で、この砂地の中の遊歩道を、右手に星生山や支尾根の硫黄山の噴煙を見ながら歩きました。

周りを見渡すとコケモモやミヤマキリシマが多く、まだ葉っぱだけだけど、花が咲けば山肌を紅紫色に染めるくらいに
群生していました。砂礫の道を30分ほど登り、本峰の九住山に登頂しました。
11:00  御池 ミヤマキリシマ 12:40 日本庭園のような景色
帰り道、ちょっと寄り道して中岳方面に進み、御池を見てきました。九住分かれ避難小屋で昼食を摂り、
下山口の牧ノ戸峠を目指し下ることにしました。九住分かれ避難小屋からはほぼ平らで、広い草原の≪西千里ヶ浜≫を歩きます。

右手には星生山が見え、左手にはツツジの群生地がありましたが、まだ花は咲いていませんでした。
満開時には華やかな景観が広がることでしょう。
ここからはひたすら下るのみ、ツツジの木も多いです。標高が下がるにつれ、蕾や花が目立ち始めました。
湯 布 院
15:35  田園と由布岳    15:50 金鱗湖     16:00 由布院で見つけたお洒落な焼酎
14:30ごろ由布院に着きました。クア−ジュゆふいんで温泉に入った後は、レンタサイクルを借りて金鱗湖へ出かけました。

その後、由布院を後にして、一路 大分空港へと向かいました。
出発前の待ち時間に、またまた飲んで(食べて)

飛行機に搭乗、約1時間でセントレアに到着しました。



温泉地の数も非常に多く、入浴料も宿泊代も食べ物も比較的安いと感じました。 
九重山のミヤマキリシマはあと2週間後が見頃では? という感じです。 
19:20 大分空港を飛び立つ
それにしても、山を歩いていて、ミヤマキリシマの木が多いこと・多いこと!。 これが満開だったらと想像すると・・・。 
「あぁ〜今度また、満開のミヤマキリシマを見に九重山に登らなくては・・・」  
「よし!満開の頃、絶対行くぞ〜」 と心に誓い、九州を後にしたのでした。

スロ−な寝台特急から始まった山旅は、よく飲み、よく歩き、よく入り(温泉)、よく笑い、満足度200%で
 最後はスピ−ド感あふれる空路にて名古屋まで戻ってきました。
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