那須岳と三斗小屋温泉
2007年9月16日(日〜)17日(月)
9月16日

5:00島田発ー≪バス≫−12:30那須ロ−プ−ウェイ山頂駅ー12:50山頂駅出発ー
13:40茶臼岳ー15:50三斗小屋温泉・煙草屋;着
東名高速〜首都高はたいした渋滞もなく通過・・・。東北自動車道では、事故渋滞などがあり途中ノロノロ運転・・・。  
那須ICに近づくと、出口の1Km前あたりから那須ICに降りる車の渋滞となりました。
三連休の中日とあって、那須高原や温泉地に向かう車でICを出てからも断続的な渋滞です。
那須ロ−プ−ウエイに向かう有料道路も、駐車場がいっぱいでここでも大渋滞。
手前でバスを降り、300mほど前から歩き始めました。


大きなロ−プ−ウェイに揺られるとあっという間に雲の上に出てしまいました。

那須岳は栃木と福島との県境に連なる山塊の総称で、
中心部の茶臼岳・朝日岳・三本槍などが主峰といえるのだそうです。

火山らしい、岩稜帯でガラガラした歩き難い急登を40〜50分進むと
今日の最高点茶臼岳に到着しました。
那須ロ−プ−ウェイ山頂駅
那須ロ−プ−ウェイ山頂駅から茶臼岳を目指す 茶臼岳山頂 1915m
茶臼岳山頂で登頂写真


ロ−プ−ウェイに乗ってやってくる
観光客はここまで登ってくるので、
この山頂はとても賑やかです。

ところどこに噴煙が上がり硫黄
の匂いもします。

樹木などは無く、殺伐とした雰囲気
の山頂ですが、その隣に見える
朝日岳は顕著なピ-クで、
とがった岩峰は目立つ存在でした。
茶臼山・火口の周遊ル−トを歩く               峰の茶屋跡・避難小屋に下りていく
茶臼岳の火口を一周するよう、時計周りに半周してから峰の茶屋跡の避難小屋まで降りていきました。
少し霧が出て山頂部分が隠れてしまいましたが、山肌にはモクモクと噴煙を上げていて、硫黄の匂いもします。
朝日岳への道を右手に見送り、
三斗小屋温泉に降りるル−トへ。
最初は石だらけのザレ道でしたが、
すぐにダケカンバ林の広がる
樹林帯へと入っていきました。

鞍部に居る時、下のほうに見え
た避難小屋(←)までくると、
緑いっぱいの森になりました。。
このあたりは昔、牛が歩いた道
なので傾斜も緩く道幅も広いです。

茶臼山では、かつて噴気孔のガスから
硫黄を採取していたようで、戦前は
三斗小屋周辺からも木材を牛の背に
のせて登山口の精錬所へと
運んでいたようです。
かつて、牛も歩いた道
宿泊した三斗小屋温泉【煙草屋】の全景
さあ!お楽しみの三斗小屋温泉に着きました。  今日は≪登りちょっと・・・、あとは下って全部の行程は、たったの3時間!。 
あとはたっぷり温泉三昧・・・飲み放題・・・?の、極楽・ごくらく・・・!!≫

三斗小屋温泉の歴史は古く、1142年に発見されたと伝えられます。
江戸時代には関東から会津へ行き交う人々や那須の山岳信仰の行者などで賑わっていたようです。
現在では【煙草屋】と【大黒屋】の2軒になり、山の中の素朴な味わいのある、いい温泉でした。
露天風呂 宿の夕食
宿には大きな露天風呂が一つと、大きな内湯が一つあり、いずれも混浴ですが、
それぞれに女性専用タイムがあり女性も気兼ねなく入浴できます。
薄茶色に濁っていて20人ほど入れそうな野趣満点の露天風呂でした。

夕食前のひとときは、部屋の外や縁側に腰掛けてビ−ルなどを飲みながら歓談しました。
17時過ぎからは広間で賑やかに夕食タイム、鮎の甘露煮や豚肉のしょうが焼きや素朴な煮物や漬物など、ど
れも美味しく、すっかり宴会ム−ドに突入です。

宴は夕食後もまだまだ続き、縁側や戸外で全員が集まってとても賑やかです。
やがて鹿鍋が登場し、アルコ-ルの種類も増え、21時の消燈時間まで続きました。

9月17日

5:30三斗小屋温泉ー6:45隠居倉ー8:00清水平ー8:40三本槍岳ー10:00須立山−
11:40坊主沼ー13:00甲子山ー15:15甲子温泉・大黒屋ー≪バス≫−
15:30新甲子温泉・みやま荘(温泉入浴)−≪バス≫ー24:00島田着
翌朝、起きたら世界が回っていました。 (@_@;) ガ〜ン・・・ (ToT)/~~~
 「しまった・・・(~_~;) 飲みすぎだぁ〜〜」 
 「何度もこんな経験をしているのに懲りないワタシ・・・」

気分転換に朝風呂に入りました。
朝の味噌汁が美味しくて、おにぎり一個をほおばる食欲も出てきました。


まずは宿の奥に続く階段を登っていくと温泉神社がありました。

小屋からは、まず石段を登る
温泉神社の上には源泉が湧いていました     リンドウ 視界が開けると雲海が広がる
今日の天気予報は曇り・・・雨でも降ったら温泉にゆっくり浸かってロ−プ−ウェイで手っ取り早く下山する方法もあったけど、
当初の計画通りに三本槍から甲子山を経て甲子温泉に下ることになりました。

30〜40分ほど登ると、見晴らしのいい広場に出て、雲の上に山が見えました。
稜線まで上がると気持ちの良い秋の風を体いっぱいに受けて、まわりの展望を楽しみました。

茶臼岳 隠居倉 朝日岳
隠居倉のピ−クからは、茶臼岳〜朝日岳〜三本槍岳が見えました。
緩やかに登っていくとケルンのある熊見曽根に着きました。爽やかな風を受け、360度の大展望が広がっています。
上空は秋の空、眼下には朝日を浴びて雲海が輝いています。
下界は曇りなのですが、ここは雲の上・・・降りそそぐ陽射しに、今日も一日暑くなりそうな予感です。
こんな好天を期待してなかっただけに、一同 『いいねえ〜いいねぇ〜』 と感動ひとしおでした。
枕木の渡された階段を下って笹原や
ナナカマドの潅木帯をぬけると広々
とした清水平に下り立ちました。

小湿原の木道を歩いていると赤とんぼも
出迎えてくれました。

ここからはハイマツやシャクナゲの
緩やかな登りとなり、その先で北温泉
への道を右に分け、私達は三本槍を
目指して登っていきました。
熊見曽根から清水平へのくだり 清水平
三本槍岳(1917m) 鏡ヶ沼
平坦な道からややきつい登りとなり、やがて緩やかになると三本槍岳に着きました
。広い山頂からは360度の大展望が広がり、会津や日光、尾瀬周辺の山並みを満喫しました。
須立山(1720m) 須立山からの下山ル−ト ロ−プが渡された急なガレ場
三本槍岳からは前方に鏡ヶ沼を見ながら、急なガレ場を降りていきました。
一般的には三本槍岳から来た道を戻って北温泉や那須岳ロ−プ−ウェイ方面に進みますが、
私達は北に進み甲子山から甲子温泉に降りるル−トを歩きます。

須立山からの下りは、登山道に石をバラ撒いたばかりの道の悪さでした。
ガレガレの道は石が落ち着いていないので、一歩踏み出すと、足も石もズルズルと動いてしまいす。 
落石を起こさないように注意しながらロ−プを持って慎重に下っていきました。
坊主沼 坊主沼避難小屋
再び樹林帯に入ると、風がなく蒸し暑さが戻ってきました。所々湿地帯になっていて油断すると靴が沼の中へ・・・。 
小さなアップダウンを繰り返しながら、旭岳の裾野を巻くように進んでいきます。
樹林に入ると蒸し暑い・・・ 笹のヤブ漕ぎに悩まされ、疲労困ぱい やっと最後のピ−ク 甲子山
この辺りは下草が伸びて登山道を覆っていたり、笹ヤブの中を掻き分けながら進んだりと、体力を使うヤマ場でした。
すでに6時間以上も歩き、飲み水も心細くなり、みんな無口になり疲労感が漂っています (~_~;) (;_;)/~~~

やっと最後のピ−ク、甲子山に着きました。振り向くと旭岳が近くに見えます。
沢地形の登山道には、大小3箇所小さい沢の水場があり、冷たい清水を喉を鳴らしてゴクゴクと飲みました。
ホント〜は生ビ-ルがよかったけど、命の水に感謝です!。
ラストスパ−トは九十九折の道です。

すぐ下に舗装道路とトンネルが見え、
ゴ-ル間近と思いきや・・・・

まだまだ下りがありました。
やがて大黒屋の温泉棟が見えてきて
ついに終点です。
重厚な看板を掲げた屋根をくぐると
甲子温泉≪大黒屋≫の
玄関に出ました。
甲子温泉 大黒屋 大黒屋の温泉棟
バスで少し下ったところにある
新甲子温泉に向かいました。

立ち寄り入浴した新甲子温泉
≪みやま荘≫は男女別に大きな内湯
と露天風呂があり、
みんなが気兼ねなく温泉に浸り
、今日一日の疲れを癒したのでした。

風呂上りのビ−ルの美味しかったこと・・・!

その後バスに乗り込み帰路に着きました。
新甲子温泉≪みやま荘≫と露天風呂
相変わらず、東北自動車道は断続的に渋滞していましたが、途中の酒屋で大量に仕入れた各種アルコ−ルのおかげで、
バスの中は大いに盛り上がったことは言うまでもありません・・・(*^。^*)
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