1日目  2008年7月2日

島田→品川→羽田空港→旭川空港→旭川ラ-メン村→旭山動物園→大雪高原山荘(泊)

羽田空港から空路にて北海道・旭川空港に降り立った一行は17名。

洞爺湖サミットの影響もなくスム-ズな北海道入りでした。

中型バスのレンタカ−に乗り、向かった先は旭川ラ-メン村。
まずは名物の旭川ラ-メンで腹ごしらえ・・・。

食後に隣接の大型ス−パ−で 明日からの登山のための食糧を仕入れました。

             【 旭川らぅめん 青葉 】 のチャ−シュ−メン→
ペンギンのもぐもぐタイム!  ホッキョククマはお昼寝タイム!  チンパンジ−も至近距離です!  新設のオオカミの森
旭川といえば旭山動物園は外せません。
予想に反してこじんまりとした動物園でしたが、平日なのに休日なみの人出です。

ボランティアスタッフのスム−ズな誘導も気持ち良く、何より動物の生態を
ガラスボ-ド一枚の至近距離で観察できるのに感動し、動物達が愛しく思えました。
旭川から2時間バスを走らせ
日本秘湯を守る会の宿、大雪高原山荘

にやってきました。



ここは大雪山の登山口で、この温泉宿に
一泊し、翌朝大雪山を目指します。

北海道は温泉がすばらしい(*^。^*)!。湯量も豊富で泉質もそれぞれ違って野趣味満点!。
まずは温泉にてホっと一息・・・。  温泉の後のビ-ルも格別です!。
大 雪 山    7月3日〜4日
2日目   7月3日

大雪高原山荘→緑岳→小泉岳→白雲分岐→白雲避難小屋(泊)  《 行動時間 6時間30分 》

今日も一日 上天気の予報。
避難小屋泊なので多少荷物は重いも
のの、まだ見ぬ世界に期待いっぱいで
足取りも軽そうです。

最初の1時間は樹林の中の急登です。

、足元にはエゾコザクラ・キバナ
シャクナゲ・コマクサなどが咲いていて、
苦しい時のいい気分転換になりました。
歩き始めは急登の連続     エゾコザクラ     もうじき第一花畑
第一花畑のチングルマ
やがて木道が現れ第一花畑に出ました。雪渓の終わった湿地には色とりどりの高山植物が、あたり一面に広がっています。
遠景に残雪の山々を見ながら、『天国みたいだね〜』とみんなはしゃいでいました。

第二花畑は雪の中
緑岳への岩稜帯の急な登り
もうすぐ緑岳
小雪渓を何度もトラバ−スしながら進みます。
第二花畑はまだ雪の中で、どのあたりか わからないまま、緑岳への急登が始まりました。
岩場の道で、この辺りはナキウサギの生息地だそうです。
ピ−ピ−と鳴声らしきものが聞こえた感じがしたけど、残念ながらご対面とはいきませんでした(-_-;)。
緑岳で昼食タイム     小泉岳に向かって大展望の主稜線を歩く   チョウノスケソウ     エゾオヤマノエンドウ 
山荘を出発してから4時間弱で、緑岳に到着しました。少し早いけど ここでランチタイム。
360度の大展望はすべて山々に囲まれ、大雪山系の大きさを実感します。
残雪を頂いた なだらかな峰々は、東北の山に似た感じです。
遠く南の奥には大雪山系の名峰トムラウシが、西側には表大雪の主峰旭岳が美しい裾野を広げ、間近に迫って見えました。
高山植物の咲く稜線から旭岳を見る     チョウノスケソウ  ・  エゾノツガザクラ

エゾタカネスミレ         コマクサ                ホソバウルップソウ
ここから小泉岳にかけの なだらかな稜線漫歩は今日一番のハイライト!。 砂礫の中のコマクサは八ヶ岳や
北アルプスのものよりも赤が濃く、群生はしていないものの あちらこちらで見ることができました。

初めて見るホソバウルップソウにも大感激、登山道の両側一面がお花畑です。歩いても歩いても・・ずっとお花畑!!! 

左手に端正な旭岳を見て、歓声を上げながら雲上の楽園をひたすら歩き、季節限定の雄大な大自然を満喫したのでした。
花いっぱいのスカイトレイルを歩く                    とっても珍しい 《キバナシオガマ》

チシマキンバイソウ         キバナシャクナゲ         エゾコザクラ と ハクサンイチゲ

     エゾリュウキンカ                    小高い丘の上に建つ白雲岳避難小屋
白雲分岐からは今日の宿泊地の
白雲岳避難小屋まで下っていきました。

ここもキバナシャクナゲやチングルマ、
エゾコザクラなどが咲き誇り、道々に
楽しませてもらいました。

水場下の水辺には エゾリュウキンカや
チシマキンバイソウが、ひときわ
鮮やかな黄色で咲きそろい、小
屋周辺には貴重なキバナシオガマ
も多く咲いていました。

この時期管理人が常駐していて
一泊1000円(シュラフ・食糧持参
)で使うことが出来ます。

小屋の下には整地されたテント場
もあります。
白雲岳避難小屋に向かう途中の雪渓とお花畑
幸い 本日は利用者も定員以内と少なく、一階部分を16名、貸切で使わせてもらうことができました。
沢水はエキノコックスが怖いので
必ず煮沸して使います。
今晩の夕食は 、
ビ−フストロガノフと五目稲荷寿司、
アスパラサラダが完成しました。

各自持ち上げた貴重なアルコ−ル類
も加わり和気藹々の
楽しい晩餐となりました。
みんなで腕をフルって雲上レストランの開店! (五目稲荷・ビ−フストロガノフ・アスパラサラダ)
思ったより温かな夜でした。  夜半から風が出てきて、明け方頃は強風に混じって雨が屋根を叩く音が聞こえました。
3日目 7月4日

白雲岳避難小屋→白雲分岐→北海岳→間宮岳→旭岳→大雪山旭岳ロ−プ−ウェイ→十勝岳温泉凌雲閣(泊)  
                                                     行動時間 《 6時間40分 》
夜が明け、朝食を摂り 出発の支度が整ったころは風は強いものの雨は止みました。
視界が悪いので、間隔をあけずに一団となって昨日下ってきた道を再び登り返しました。

白雲分岐まで行くと稜線歩きになります。時々吹き付ける強い風に、経験のない人は やや緊張気味に、
そして真剣に歩みを進みました。北海岳から間宮岳に向かう稜線上も相変わらず強い風を受けながら歩きました。 
亀甲状に盛り上がった大地にはウワウメが咲いていて、そんな景色が果てしなく続いているのを見ていたら、ほっと心が和みました。
霧と強風の中で出発しました     北海岳に向かう稜線一面に咲くイワウメ         旭岳山頂
間宮岳から旭岳のピ−クを越えずに、北側を迂回するル-トに進むことも考えましたが、
このまま旭岳に登れそうな状況だっだので計画通り頂上を目指すことにしました。

小雨が降ったり止んだりで、あたり一面霧で視界が悪い状況です。
雪渓が出てきたけど、ベンガラの目印もなく踏み跡もわかりづらく、遠望が利きません。

晴れていて景色が見えたら、きっと恐怖を感じる傾斜だったことでしょう。
雪渓が終わり砂地の急斜面を登りきって、ついに旭岳山頂に到着しました。

相変わらず霧が深く、展望はありませんでしたが、昨日お花畑の先に見えた雄大な旭岳を想像しつつ・・・
経験したことのない強風の中でやっと辿り着いた旭岳は、参加者にとって大きな自信と財産になったことでしょう。
ロ−プ−ウェイまであと1Kmくらいまで降りると、遊歩道の両脇は果てしなく続くチングルマの花畑が最盛期でした
下山は旭岳ロ−プ−ウェイ方向へ、富士山のような岩だらけのザレ道をひたすら降りていきました。
風は収まりましたが火山帯なので高山植物はありません。ぐんぐん降りて避難小屋が見えてきました。

左手にコ−スを取り 整備された木の階段を降りていくと、その先には視界全体にチングルマのお花畑が広がっていました。
霧の中で幻想的な世界はまるで極楽浄土のよう! 
姿見の池など大小の池を見ながら絶景を堪能し、ロ−プ−ウェイで下界へと戻ったのでした。
二日間たっぷりと大雪山に浸った
充実の山旅の後は・・・
やはり温泉が待っています。

バスで1時間ほどかけて十勝岳・
富良野岳の登山口にある十勝岳温泉
凌雲閣にやってきました。


十勝岳連峰を眺めながらの
露天風呂と、
窟風の岩風呂はぬるくて
いつまでも入っていられます。

どちらも赤茶色の酸性・含鉄泉。
内湯にはぬるめの透明なカルシウム・ナトリウムー硫化塩泉もありました。
富 良 野 岳   7月5日
4日目 7月5日

十勝岳温泉凌雲閣→富良野岳→三峰山→上富良野岳→十勝岳温泉凌雲閣→白銀荘(泊)  《行動時間8時間40分》
登山三日目の朝を迎えました。窓からは、霧が晴れて十勝岳連峰が望め、天気は回復しそうな予感です。
登山の支度を整え凌雲閣を出発しました。十勝岳は日本百名山ですが、火山帯なので高山植物は多くありません。
せっかく花の時期に来たのだから、花の百名山である富良野岳に登ろうと後者を選択しました。
十勝岳温泉凌雲閣を後にして・・・     前方に安政火口が見えてきた     富良野川を渡渉してトラバ−ス道に入る
最初は広い林道を30分ほど歩くと正面に安政火口が見えてきました。富良野川の河原に降り対岸に渡ると
岩の張り出した登りになり、道の両側はウコンウツギやヒメイソツツジの花が満開で、道すがらずっと目を楽しませてくれます。

縦走路へと続くトラバ−ス道(木道が見える)       歩いている間ずっと楽しませてくれた ウコンウツギとヒメイソツツジ
渡渉地点から30分ほど登ると上ホロ分岐があり、そのまま直進すると木道が付けられ、
縦走路分岐までのトラバ−スの道になりました。

花の種類も豊富になりエゾコザクラやチングルマ、エゾノツガザクラもたくさん見られました。
ウラジロナナカマドの花も咲いています       エゾコザクラ        チングルマとエゾノツガザクラ
稜線分岐に出ると右手に富良野岳が大きく迫っています。
高曇りですが反対方向には上富良野岳やその奥に十勝岳方面も見えます。
小休止の後、木道を登って富良野岳を目指しました。
 
登山道横から山すそまでお花畑が広がっていました。    数株しかなかった≪エゾタカネスミレ≫   ≪イワヒゲ≫ 
                                        ≪コマクサ≫       ≪ハクサンチドリ≫
このあたりから 花はますます種類や数を増し、山側のも谷側にもお花畑が広がっています。
コマクサやイワヒゲ、ハクサンイチゲ、チングルマ、エゾタカネスミレ、ハクサンチドリ、チシマキンバイソウ・・・。
 
 『うわぁ〜!!!』 とか 『なんじゃぁ〜〜これぇぇぇ〜・・・!』 などと、歓喜の雄叫びの連続です。
富良野岳から2〜3分下ったところに≪エゾノツガザクラ≫の群生地がありました。
出発してから3時間半ほどで富良野岳に着きました。

ここから縦走路分岐まで戻り、上富良野岳に向けて花の縦走路を歩きます・・・。
三峰山手前の小ピ−クで昼食タイム。  十勝岳の円錐形のピ−クが霧の中から現れました。
三峰山から上富良野岳に向かう
次のピ−クが上富良野岳
上富良野岳まで来ると前方に上ホロカメトックが大きく見えます。十勝岳はこの縦走路の先にありますが、私達はこのままD尾根
にて下山です。ザレ道を下ると右手に大きく安政火口が見えます。
登山道はまだ新しい木の階段が設けられ、あっという間に高度を下げることができました。
上ホロ分岐で朝来た道と出合い、来た道を歩いて凌雲閣に戻り、行動を終了しました。
上富良野岳から安政火口を見ながら下山     遠景≪十勝岳≫とお花畑  (上富良野岳からの下り)
バスで15分ほど走り、今日の宿泊地の吹上温泉・白銀荘に到着しました。

白銀荘は十勝岳への登山口があります。すっかり晴れ渡り、十勝岳の端正な三角形が芝生と木立の向こう側に見えました。
素泊りの宿で2段ベットの大部屋と大広間の和室があり、食事は自炊部屋で調理します。
温泉は温度の違う露天風呂が4つあり、ぬるめの温泉にゆっくり浸かり、登山の疲れを癒しました。
芝生のテント場の横の
バ−ベキュ−施設でかんぱ〜い!
松尾ジンギスカン・ほっけ・
鮭のチャンチャン焼き・烏賊焼き
帯広のUさん夫妻(中央)
今宵の晩餐は北海道ならではの≪本場ジンギスカン≫です。

松尾ジンギスカンのロ−スや鮭のチャンチャン焼きや極上のホッケもご馳走になり、最高に楽しいひとときでした。
食後のデザ-トに食べた富良野メロンの美味しさは忘れません・・・!
奥さんは底抜けに明るくて笑顔のチャ−ミングな方 (*^。^*) 大変お世話になりました。


5日目

白銀荘→吹上温泉→富良野≪富田ファ−ム≫→美瑛≪パッチワ−クの路≫→旭川空港

白銀荘から歩いて10分ほどの谷に
面した傾斜地に、
吹上露天の湯があります。

朝早起きして行ってきました。
朝5時だというのに先客がありました。

宮沢りえちゃんも入った秘湯で、
24時間無料で入浴できます。
大小二つの露天風呂は
混浴(水着着用可)
吹上露天の湯(小)
Uさん夫妻(写真右から2・3人目)
と 大雪ボッカトリオ

中富良野  富田ファ−ム

ラベンダ−は今が見頃・・・

ラベンダ−ソフトも美味しかった・・・

旭川空港が近いので
日本人よりも中国人の観光客の
ほうが多かったです。
旭川空港に向かう途中、
美瑛を通ります。

パッチワ-クの路は丘の街・美瑛を代表する絶好の展望スポットです。

麦や豆など、作物によって色が違う畑
がつぎはぎしたように広がっています。

《ケンとメリ−の木》や 
《セブンスタ−の木》などの、
CMでお馴染みの木も
このエリアにあります。
セプンスタ−の木
パッチワ−クの路

〜おまけ〜


ここまで、ご覧いただきありがとうございました。
5日間にも及ぶ【北海道フワラ−トレッキング】もいよいよフナィ−レを迎えます。

三日間、よく歩いたご褒美に、ちょっと奮発して≪豪華・海の幸≫を頂きました。 
う〜ん!!!  これで余すとこなく北海道を食べ尽くしました (*^。^*)。

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