金谷駅できっぷ購入券を渡し、≪ワンデ−フリ−きっぷ≫を1000円で購入     9:16 金谷駅を出発  

大井川鉄道公式ホ−ムペ−ジ
三寒四温を繰り返し、着実にスギ花粉の時期が・・・!?  いえいえ春がやってきました。
ぽかぽか陽気に誘われ地元でプチ旅!。
観光のオフシ−ズンにあたる2月のみの限定で、なおかつ大井川沿線に暮らす人限定の・・・
≪ワンデ−フリ−きっぷ≫を使って ふだん乗ることのない大井川鉄道に乗車しました。

2両編成の車両の中は、古いながら重厚感のあるボックスシ−トに設えてあり、人もまばらでした。
民家の間を通り抜け新金谷駅へ〜ここが大井川鉄道の起点となる駅です。
代官町は沿線に梅の木が植わっていて、ちょうど見ごろを迎えていました。
9:48着  家山駅で下車 天王山公園 天王山公園の梅の花
お日切地蔵のある日切駅から地元のおばあちゃん達がぞろぞろ乗り込んできました。
「川根温泉にでも行くのかな?」って思っていたら、その手前の家山駅でぞろぞろ降りていきました。

乗り降り自由のフリ−キップだから私も家山駅で途中下車。
家にあった大井川鉄道沿線のウォ−キングガイドを片手に家山周辺を町ぶらすることにしました。

家山には桜の季節に車で行くのみで、桜トンネル付近以外はあまり知りません。
歩いて15分ほどで小高い天王山に着きました。
展望もよく野守の池や、紅白の梅も満開で、さぞや地元の憩いの場所っていう感じだけど、
人っ子ひとりいません・・・。   みんな畑や茶畑で働いているのかしら?
園児達のお散歩タイムで下から楽しげな歓声が上がっています。
この天王山公園に上がってくるのかなぁ・・・?

道を歩いていると年配者が多いのですが、みんなにっこり笑って『こんにちは』
と挨拶をかわしてくれます。あたたかな人ばかりですね、優しい気持ちになります。

北方向に少し歩き三光寺に行ってみました。
門前には数件のお祭り屋台があり、ここだけは賑わっていました。
三光寺の中では、御詠歌や読経の声がして、中にはたくさんの人がいるようです。
その左側は弓道場になっていて、ここも賑わっていました。
先ほどの園児達の歓声も!あらまあ・・ここに来ていたんですね。
三光寺
足地蔵 なんと足の形をしたお地蔵さん!
賑やかな三光寺の裏側にまわると、足地蔵がありました。
ここでお参り・・・なんと、足の形をしたお地蔵さんがまつられていました。
三十三番堂遊歩道 三十三番堂のお地蔵さまたち 甘酒の無料接待
三光寺の裏山は三十三番堂遊歩道になっていて、ここを散策・・・。
西国三十三番堂を模した、約900mのミニ霊場になっていて、山道や階段の遊歩道を歩きながら、
赤い前掛けをした小さなお地蔵さまに手を合わせると、心がほっと和みます。
三光寺に戻って無料接待の甘酒で ほっと からだも温めて、家山駅に戻ることにしました。
帰り道に、地元のテレビでよく登場する
抹茶たいやきを買いました。

駅から2〜3分の所ですが、
駅にもこのお店の道案内があるくらい、
有名店なんですね。

焼きたての鯛焼きを持って、11時23分
の金谷行きに乗り、来た路線を戻りました。

空いている車内でたいやきをほおばりました(*^。^*)
鯛型からはみ出した、ほんのり抹茶の
香りのふっくらした皮がお得感がありま
すね。餡の味も大好きです。
家山名物  抹茶たいやき  
新金谷駅に戻った理由は SL に乗るからで、待っていれば家山からでも SL に乗ることができますが、
せっかくなので、金谷駅や新金谷駅から乗るほうがいいに決まっているでしょ!
金谷まで戻ると間に合わないので、新金谷駅で下車すると、先ほどまでの のんびりとしたロ−カル線の旅は一変!。
な・な・なんと! ホ−ムは人人人で溢れていました。 待ち合わせ時間の4分間で、SL の特急券を買い求めました。
フリ−きっぷは SL利用の際、別途 SL急行料金がかかるけど、こういう機会でもなければ SL にも乗ることがないので
オプション料金も加算しましょう(560円)!。
大井川鉄道沿線の観光スポット

11:23発 家山駅→11:54 着 新金谷駅(SL切符を購入 560円)11:58 発 新金谷駅→13:13 着 千頭駅
 
SLに乗ろう 新金谷駅にSLが入線 SL名物のハ−モニカ車掌さん レトロな車内  レトロな切符
厚紙仕様の記念切符は昔ながらのゴム印や手書きで、座席番号を記載してからパッチンしてくれました。
ここで汽笛と共に SL がやってきました。ホ−ムの乗客が一斉に SL に近づくので鉄道マン達は対応に大忙し!。
ここは一時、一大観光地となってしまいました。

関東方面のツア−団体はぞくぞくと乗り込む中、一般乗車客車両は一番奥の1号車で、延々と走り?!、やっと乗車できました。
ここは先ほどの喧騒はどこに・・・?空席もいっぱいあり、4人掛けBOX席を独り占めし、1時間15分の SLの旅に出発進行〜!。
木製の壁、懐かしいブル−シ−ト、レトロなあみ棚や天井、手動の窓・・・「あ〜・・・いいねぇ〜(^_^)/。」
窓ガラスが少し煤けている感じがしたけど、これはトンネルが多いからですね・・・。
昭和初期の車両を手入れしながら現役で使い継がれているのがうれしいです。

SLに乗るとすぐに車掌さんが車両や景色の説明をしてくれます。
長い車両だったので、最初はスピ−カ越しでしたが、最後尾の車両にも やってきてくれました。
ハ−モニカを吹きながら乗客の笑いを誘い、大井川鉄道のSLならではのいいパフォ−マンスでした。
神尾駅のたぬき達 大井川
SL は急行なので、全部の駅には止まりませんが、長尾駅を通過する際は、駅周辺のたぬき村を説明してくれました。
何度かトンネルを抜け、電車は大井川に沿って進むようになります。
大井川沿線の人にとって、SL は見るもので、「乗っていたら SL に乗っている事もわからんじゃん。」 と思いがちですが、
そうでもないものなんですね〜(^^♪
トンネルに入れば、機関車の煙の匂いを 室内にいても感じます。
車両には何度もお弁当やSLグッズや土産物をカゴに入れて販売にきます。 汽笛の音も蒸気の音も 旅情満点です!。
先ほど降りた家山駅周辺は大井川鉄道最大の桜の名所・・・あと一月もすれば華やかなピンクに包まれるはずです。
川根温泉 ふれあいの泉(普通電車から撮ったので、入浴者の姿はありません)    沿線は茶畑が広がる風景
家山を過ぎ、抜里駅を通過し、大井川を渡る鉄橋が近づきました。
ここで再びアナウンスがあり、進行方向右側に川根温泉があることを伝えます。
露天風呂からは壁から頭だけ出し、み〜んな手を振ってくれます。 男湯で10名ほど、女湯からも4〜5名の姿が見えました。  
入浴者が手を振ってくれるのは SL の時だけですよ。 

私は時々このプ−ルゾ−ンから SL を眺めています。   
汽笛の音がして、鉄橋の向こうから蒸気を上げながら力強くやってくるのを見るのが大好き(^_^)/。 
まるで巨大な生き物のようで、とってもかっこいいんです。
いつもは SL を眺めていたのに、
SL に乗ってSLから眺めていると・・・

温泉客だけじゃなくて、沿線では
いろんな人が手を振ってくれます。

お店から出て、ぬいぐるみを持って
手を振ってくれる人、
SL撮影に余念のないカメラマンも!。
畑仕事を休めて茶畑からも・・・

こんなほのぼのとした
SLの旅もいいものです。

 千頭駅に着きました。
先ほどの団体さんもホ−ムに溢れ、
手にはSL車内で買ったお土産を持った人
も多かったです。
音戯の里に回送されたバスで
移動していくのでしょう。
SLさんお疲れさまです 機関車のお手入れも大変です
赤いちっちゃな吊り橋 智者の石
千頭駅からはウオ−キングガイドを片手にお散歩してきます。千頭駅は、その先の温泉(寸又峡温泉・接岨峡)や
南アルプスに行く時に通過するだけの場所で、ここで観光することはありませんでしたので、ちょっと新鮮!。
大井川にかかる橋を渡り、山の中腹にある智者の丘公園を目指します。

橋にいたおばあちゃんに、『どぉこ行くだぁ〜?ねぇ〜んにもねぇぞぉ〜。』 と声をかけられ、一緒に橋を歩きました。
私は地域フリ−きっぷで、大井川の(下流から上流へ〜)。 おばあちゃんはこのきっぷで明日、お茶の郷(金谷)に行くそうで!。
(上流から下流へ〜) 。 大井川鉄道は大井川沿線の人々の暮らしをつなげているんですね(#^.^#)
ここは病院も大型店舗もなく不便だと話していたけど、豊かな水と大自然に囲まれた生活は不便な中でも
心豊かな生き方ができるように思うよ。 そんな話しをしながら対岸で別れました。

大井川沿いの土手を歩き、赤いちっちゃな吊り橋を渡ると、千頭温泉 旬 がありました。
今日は休館でしたが、屋外にテ−ブルセットやハンモックのあるこじんまりとした温泉・・・こんなとこに温泉があったんですね!。
土手を歩くとその先に智者の石があり、ここから山の中腹に見えた智者の丘公園を目指します。
智者の丘公園からの展望
車で千頭まで来ると、いつも車窓から見えたあの公園にやっと行くことができました。
平日なので誰もいません。展望は良く、くねくね曲がって流れる大井川や南アルプス前衛の山々が見渡せました。
道中のスギ林は 人の気も知らずに、きれいな黄色の花をたっぷり付け、自然の摂理に生きています。
違う道で下り、急須の展望台まで下りて、幹線道路を横断し、再び大井川を両国吊橋を渡って対岸に戻りました。
両国吊橋を渡る 南アルプスあぷとラインの線路   両国駅から奥泉へ向かう部分
南アルプスあぷとラインの線路は山のノリ面が崩落したため一部通行不能となっており、両国吊橋からは、
その部分が見えました。このような場所を通るのだから線路の維持管理も大変です。
アプト式トロッコ列車は大井川鉄道のもう一つの観光電車で、いい季節には人気があります。
千頭駅から崩落箇所はバス移動して、奥泉から井川までがトロッコ電車に乗れるようです。
(今回の≪ワンデ−フリ−きっぷ≫は千頭までなので、これから先には行きませんが・・・)
千頭駅方面に戻りながら千頭の
小さな町中も散策・・・
対岸には先ほど歩いてきた
←    景色も見えました。

千頭駅近くの時々立ち寄るお茶屋さんで
わさび漬けを買おうと思ったら無くて、
その先のお店ならあるかもしれない
からと教えてくれました。
結局そこも売り切れでしたが、
なんて優しい商売をしているのかしら!
とちょっとびっくり。

山間部は生活するのに不便かもしれないけど、大井川の恩恵と豊かな自然に恵まれ、心が豊かで人にも優しくなれるのかな・・・。
人のぬくもりにふれる 
大井川鉄道のいい旅になりました。
〜ふるさと再発見〜 (*^。^*)
16:10 千頭駅発 → 17:25 金谷駅着
川根本町観光協会
  
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