冬だからこそ 北海道!
2011年3月3日〜6日
2011春の青春18きっぷのスタートは雪の中へ…。

飛行機を見に行くだけだった地元静岡空港から、初めて飛行機に乗ることになりました。

ANAスカイホリデ−は新千歳空港と静岡空港の往復と初日のホテルのパックで
23800円と格安です。
便は1日1往復で、夕方静岡空港を出発し新千歳空港へ〜〜〜 夜は札幌泊。
新千歳からは午前出発で、静岡には正午到着です。出発日、帰着日とも観光は
できませんが、どちらの日にも、仕事に就くことが出来ると思えば便利でした。

自宅から静岡空港までは車で15分。夕方5時半に飛び立ったANAは富士山と
夕焼けを見ながら、あっという間に函館の夜景を見て、新千歳空港に着きました。
静岡富士山空港 17:30発
札幌大通り公園             21:00 《すすきの》の居酒屋にて入道祝い!!  ANAク−ポンで焼きタラバサ−ビス
新千歳空港に着き、札幌駅に電車で移動し、駅前のホテルにチェックイン。
その後は、ANAでもらった旅の付録を持って、お得な旅のクーボンが使える店に行って入道祝いをすることに!。

札幌は道路に雪があり、夜道は凍って滑ります。慎重に歩いていたつもりなのに、歩道で尻餅ツイて・・・「あ〜痛〜(-_-;) 」
あっという間の出来事でした。 でも今度滑ったら旅が台無し!とばかり、緊張しながらもっと慎重に歩きました。
すすきの で、焼きタラバが無料で食べられる店に行きました。さすがはタラバ!風味がありますね(#^.^#)。
大好きなお刺身もさすが北海道、ホタテやボタンえび、サ−モンなどなど、すべてがとびっきり新鮮で、旨みぎっしりでした。
今回の雪の北海道の目的は≪冬の三白≫を見たいから (^_^)。
三白とは・・・ @ 流氷、 A 白鳥、 B 丹頂鶴 です。
3月3日(木)  旭山動物園で ペンギンの散歩を見よう!
おはようございま〜す。ここから青春18きっぷの旅のスタ−トです。 

今日は札幌から網走まで移動します。 まずは函館本線に乗って旭川まで向かいました。
札幌から網走への通過駅になる旭川には、ローカル線の本数が少なく、朝6時発の次は9時発です。
朝イチの電車に乗らなければ旭山動物園に立ち寄る時間がなくなってしまいますから、早起きして出発!。
3時間、車窓から北海道ならではの雪景色を飽かずに眺め、旭川駅には9時ごろ着きました。

バスを待っている間に、街ぶらしてみました。(もちろん尻餅つかないように気をつけながら!)
駅周辺には有名な旭川ラ−メンのお店があり、ス−プを仕込むいい香りがしています。
9時40分、旭山動物園行きのバス(400円)に乗って40分。 開園の10時30分を待って入園しました。(800円)
旭山動物園の人気者たち   
愛嬌たっぷりのあざらし
ライオンは日なたぼっこ
気温は ー3.3度    知床といったらオジロワシ   冬は元気な白くま
雪の小山で2匹寄り添う日本オオカミ     白ヒョウは網棚の上がお気に入り 

旭山動物園は今回が2回目ですが、
冬は初めてです(*^_^*)。


今日は観光バスが20台以上も来るんだって。
韓国からの観光客も多く、案内板も
二ヶ国語でした。

旭山動物園の冬のメインイベント
≪ペンギンの散歩≫は11時からなので、
冬が大好きな動物達に会ってから、
お散歩ル−トに行ってみました。


沿道はすでに多くの見学者がずらりと
並んで、ペンギン達のお散歩を楽しそう
に見つめています。
冬の風物詩  ペンギンのお散歩(11:00〜)
腹ばいで滑ったり!   茶色の毛で覆われているベンギンの赤ちゃん
ペンギンは愛らしいしぐさで、歩いたり止まったりしながら行進しています。
さすが人気者だけあってカメラの前でのサ−ビス!?もバッチリで、ポ−ズをとったりもしています。
私も進行方向に追っかけながらゆっくりとお散歩。こんなに近くで、人なつっこいペンギン達の姿が見られて楽しかったデス(*^。^*)。
旭山ラ−メン蜂屋五条創業店  しょうゆラ−メン 700円               JR 石北本線  (旭川→北見→網走)
再びバスで旭川駅に戻り、少し遅めのランチタイムです。旭川に来たら旭川ラーメン。
駅近くには知名度の高いラーメン屋からいい香りがしてきます。もう少し歩いて、蜂屋というラ−メン屋さんに入りました。
醤油ラーメンは黒っぽく濁ったスープで豚骨味で独特なコクと風味があり、
味のしみ込んだ脂身の無いチャーシューにベストマッチでした。

15時5分、旭川から網走へと移動します。 旭川から網走へと向かう石北線はたったの一両編成でした。
このあたりは山間部でカ−ブも多いようで、車窓から銀世界の景色を愛でつつ、ゆっくりと時間が流れます。
旭川から北見までは3時間20分。北見駅で乗り換えた時間は、もうすでに真っ暗!。
ここからも一両編成の電車に乗って約一時間、今日の宿泊地である網走駅に着きました。
網走駅  19:33 着 ビジネスホテルの≪寿司屋・居酒屋プラン≫で 居酒屋夕食タイム
網走駅は昨夜の札幌駅と違って静かな駅でした。 寂しい夜道は歩道が一部凍っていてヤバいヤバい(@_@;)。
昨夜、夜道で尻餅をつき、痛い思いをしたので、今晩は慎重に網走川沿いのホテルに向かいました。

今晩のビジネスホテルのプランは、外の飲食店での夕食が付いて(6200円)というもの。
寿司屋、居酒屋から選んで、予約してもらってから、再び外に出ました。
夜は、路面が凍って滑りやすいという状況を想定していないのが、静岡県民なんでしょうかね!。
歩くことに常に気を使うという経験がないから、雪国の人はすごいなあ(ToT)/~~~。

7〜8分歩くと網走の、繁華街があり、プランのお店ののれんをくぐりました。
地元の郷土料理を食べるのも旅の楽しみです。
ビールは別料金ですが、地元ならではのお料理があっという間に並び、ニコニコ!。
スケソウダラの煮付けは初めて食べたし、ほっけのフライもお初!。風味もあって美味しかった。
お刺身も新鮮で、ホタテやつぶ貝、カレイ、サーモン、どれも最高!。

その後も慎重に凍った道を歩き、ホテルに戻って、人工温泉に入りました。
寒い時期は部屋付けのユニットバスでは温まらないので、大浴場付きのビジネスは選択肢の上位にランクインです。
3月4日(金)  流氷が見れるかな?
流氷観光砕氷船 お-ろら号              9:05  道の駅「流氷街道 網走」
昨日の天気予報では、山陰から日本海側と北海道も雪マーク。冬に逆戻りしてくれることこそが、今日の観光のキ−ワ−ド。
カーテンを開けると網走川に薄〜い氷のようなものが海に向かって流れていきます。
何となく、今日は見られる予感がしてきました。8時に携帯でおーろら号の運航状況をチェックしました。ビンゴです!。

ここ数週間、携帯でチェックをしてたけど、午後よりは朝イチ便。
見れる日よりは見れない日の方が多かったので、運が良ければ見れるかもしれないと、あんまり期待もしていませんでした。

運が良かったのは北海道に入った日で、その翌日の飛行機は雪で欠航になったと、今日聞いてビックリ!。
私ってツイてるかも!。そうそう尻餅もツイてる!しね(≧▼≦)。
朝、ホテルを出発して、網走川沿いに15分ほど歩くと、道の駅があり、ここがお-ろら号の出航地になっています。
予約番号で乗車券(3300円)を買って、わくわく・ドキドキ・いざ船へ〜
9時30分 出航のお-ろらに乗って ・・・ 流氷帯を目指す(地平線の白い部分が流氷)          流氷帯に入ってきました
観光船だけあって、ソファーや配置はゴージャスでした。もっとも流氷帯に入るとみんな外に出てしまいますが・・・。
朝1便の船には、韓国から来ているツアー客ばかりでした。
出航して間もなく、ずっと先の海面に白い帯が見えるようになりました。あれが流氷ですね。
いよいよ・・・です (*^。^*)   どんどん流氷に近づいてきました。
ここで防寒ばっちりにして室外へ移動!。 流氷は大小の塊となって海に漂流していました。
       お-ろら号の船首から見た流氷
砕氷船はバリバリ、ガリガリと音をたてながら、流氷の中を進んでいき、迫力満点です。
冬のオホーツク海ならではの絶景を見て大自然の偉大さを体感しました。

この流氷があるからこそ、知床半島が世界遺産たる所以なのですね。
はるかアム−ル川河口で生まれる栄養素がたっぷりと含まれる流氷。
その流氷と一緒にやってくるクリオネ(プランクトン)が、食物連鎖の生態系を支え、豊かな大自然へと繋がってゆく。

今日は雲っていて、知床半島はあまり見えなかったけど、夏には行ってみたいものです。
約一時間の流氷クルーズから帰ってきました。
道の駅は多くの観光バスが発着し、今度は国内ツアー客であふれていました。
やはりこの時期の一番人気なのでしょう。
生態系を壊さないために、エサやりは禁止になっていました お-ろら号の船尾からのながめ
入場口 11:00 網走監獄博物館 正門
道の駅から出ている市内循環バスに乗り、網走監獄博物館に向かいました。
その途中、網走川の向こうには現役の網走刑務所も見えました。
坂道をあがって網走監獄博物館に着くと、広い駐車場は がら空きなので、ちょっと拍子抜けした感じ。
窓口で割引券を渡し940円を払って中へと入りました。(懐かしいなんて言いませんよ!)
この博物館は先ほど通った網走刑務所から何度かにわけて移築されたものだそうで、
囚人達の焼いたレンガなどもそのまま使われていました。

一時間ほどで見学できる無料のガイドツアーがあり、ちょうど時間もピッタリだったので集合場所に行くと、私だけ!。
何てラッキー!私ってツイてる\(^O^)/。 
専属ガイドさんを独り占めし、より解りやすく、より知識深く、網走刑務所の事を知ることができました。
五翼放射状平屋舎房   中央見張と中央見張内部から見た雑居房 独居房
監獄棟は5棟が放射状に建てられていて、凄く斬新。
ベルギ−にある監獄を模倣して建てられたとのことで、この造りの驚きは中央見張り室に入ってみてわかりました。
ここからは5棟ある、すべての方向をひと目で見渡すことができました。
 監獄資料館では三方向に映るスライドがあり、
囚人達による開拓道路の工事の過酷さを伝えるミニ映画を見ることができました。
札幌から北見、網走を繋ぐ幹線道路を初めて作ったのが彼らで、北海道開拓の大きな礎を担っていたことがわかりました。 

その時は移動式の居房を自ら作り、
その中で寝起きをしていたそうです。

ガイドさんから色々なエビソードを聞けた
のはラッキーでした。

現在の監獄も展示してありました。
明治、昭和までの監獄に比べたら、
「え〜これが監獄?」って入りたくなっ
ちゃっいそうな個室でした。

クサいメシは死語のようです。
移動式居房 浴室
13:57 発
流氷ノロッコ号 網走→知床斜里
陸側はテ−ブル付 海側は展望椅子 ダルマスト−ブでスルメを焼いたり
さて、再びバスに乗って網走駅に戻ってきました。ここから釧網本線で今晩の宿泊地の川湯温泉に向かいます。
時間帯が良かったので、冬期限定の≪冬のノロッコ号≫に乗ることにしました。
団体客は指定席(有料)をとるのでしょうが、自由席なら青春18きっぷで乗ることができます。

きっと混むだろうと思ったのにとっても空いていてラッキー。これなら右に左に席を移動して外の景色が楽しめます。
車内は海を見るための椅子と、湖側にはテーブル付きのボックス席です。
売店もあったり、ダルマストーブでスルメなどをあぶって食べたりと旅行気分たっぷりです。
ガイドさんも乗っていて、ず〜っと しゃべっていてくれます。 ガイドさんの話しでは、流氷が見れる日はここ何年も、
どんどん減ってきて、去年は過去最低だったとのこと。  初めて流氷を見にきて、一回目で見れるなんて
超ラッキ−なことだって!。 そんな流氷知識を教えてくれたり、沿線の観光情報も満載で、とっても楽しめるイベント電車でした。
北浜駅で10分弱 停車 北浜駅にある展望台から見た景色  知床連山は雲の中・・・
網走の町を抜けると左側に濤沸湖があるのですが、今は一面雪原です。
北海道の冬の三白の A白鳥は濤沸湖で見る計画をしていたけどネット情報で???マ−ク。
念のため、網走の観光案内所で確認したら、やはり鳥インフルエンザ措置で立ち入り禁止にしてあり、
白鳥は居ないとのことでした。  残念ですが、次の三白を期待しましょう。

夏のみ原生花園駅として停車する小清水原生花園一帯は、夏ならお花畑が広がるようで、夏にも来る価値ありそうです。
車窓からは 「あれまあ・びっくり!」。 海岸に着岸した流氷が見られるようになりました。
さっきは船に乗って見に行った流氷が、今度は陸地と流氷が繋がっている光景が見られるなんて!
展望台のある北浜駅は一番海に近い駅です。ノロッコ号はここで7〜8数分停車し、乗客が展望台に上がって、
海を眺めることができました。 ここの駅は停車場というレストランになっているんです。
海岸手前の防風林?は柏の木が多く、鹿の姿を見ることもできました。その先の止別駅はラーメン屋さんになっていていました。
この辺りになると、着岸している流氷がぐっと増えて、海面がずっと向こうに見えました。
接岸する流氷もぐっと多くなった。       14:48知床斜里駅着。15:20発知床斜里駅から釧網本線に乗り途中まで戻る
知床斜里が近づくと、接岸する流氷もぐっと多くなりました。ここ知床斜里駅が世界遺産知床への玄関口となります。
知床へはいつか・・・やはり夏の季節に行ってみたいものです。
のろっこ号はここ知床斜里が終点で、これから先の川湯温泉に向かう釧網本線は、ロ−カル線ゆえ、電車の本数が少く、
2時間20分も待つので、時間の調整がてら、すぐに来た逆方向行きの電車で先ほど走ってきた途中の駅まで戻ることにしました。 
そんな気ままな電車旅ができるのも、青春18きっぷの良さですね。
浜小清水駅にある展望台 展望台からみたオホ−ツク海と流氷 止別駅は食堂えきばしゃです
北浜駅まで戻って濤沸湖で白鳥を見るつもりだったけど、白鳥は居ないので、その隣の浜小清水駅まで行ってみましょう。
流氷は気まぐれで、一日のうちでもどこかに行ってしまうこともあると、のろっこ号のガイドさんが言っていたけど、
その流氷を行ったり来たりしながら何度も見れるなんでほ〜んとツイてるよね。
浜小清水駅で下車し、ここで道の駅や展望台に上がってみたり、海岸の流氷の上を歩いたりして、一時間弱を過ごしました。
そして網走発、釧路行きの釧網本線
にこの浜小清水駅から乗って、知床斜里
を経由して川湯温泉方面に向かいました。

三度目の車窓の流氷も堪能し、流氷に
明け暮れた1日の締めくくり
はいよいよ川湯温泉です。
川湯温泉駅を降りると、川湯温泉街行きの路線バスに乗り温泉街へと向かいました。
JR 川湯温泉駅 川湯温泉 御園ホテル 客室
一人だけど、こんなに広い部屋でビックリ!
『宿泊客が少ないから部屋食になります』 というからますます嬉しくなって、早速温泉へレッゴ〜\(^_^ )( ^_^)/
硫黄の香りと少し濁った源泉掛け流しの湯、露天風呂もありました。
口に含むとちょっと酸っぱい味がして、これぞ<ザ、温泉>という感じのグレードの高い温泉でした。
サッポロクラシックと 網走ビ−ル館の流氷ドラフト(ブル−)          部屋食でいただいた夕食
温泉の後はお部屋でご馳走が待っています。
飲み物は自販機のものでもOKとのことで\(^o^)/。・・・やっぱ北海道ですから・・・・・アレでしょ (^^♪。
網走駅でで買っておいた流氷ドラフト(ブル−)もここで飲みましょう!アクアブルーの美しいビールです。
ちなみに、このホテルは一泊二食で7350円!。
質の高い温泉と、これだけの美味しいご馳走が付いて、とってもお値打ちでした\(^O^)/。
3月5日(土) タンチョウヅルに会いたくて!
川湯温泉の朝はマイナス7度 湯の川公園
翌朝は快晴です。バス停の近くは川が流れ、温泉公園になっていて足湯もありました。
綺麗な樹氷が青空に映えます。気温はマイナス7度ですが、風がないのでそれほど寒さを感じません。
湯の川公園前から朝8時のバスに乗ってJR川湯温泉駅に向かい、10分ほどで川湯温泉駅に着きました。
8:17 発 釧網本線に乗って 塘路駅周辺
川湯温泉駅からまたまた一両編成の釧網本線に乗って釧路に向かいました。このあたりはまだ雪がたっぷりあります。
のんびりと雪景色を眺めながらロ−カル電車の旅を楽しみます。1時間ほどで茅沼駅がありますが、
この駅は丹頂鶴が見られ駅としても有名なので、進行方向右側の窓際の席から雪原を見ていましたが・・・。
「あれま残念!居ないじゃん。」  
でも電車が動き出し、諦めかけた時、一瞬ですが目の前を3羽の丹頂鶴が通り過ぎていきました。
「わあぁ〜ラッキー (*^。^*)」

国内で丹頂鶴が見られるのは北海道・・・それもこの釧路湿原のあたりです。
冬の北海道の三白である丹頂鶴を見てみたいというのが今日の目的です。
電車はその先の塘路駅で10分ほど停車しました。釧路湿原に入ってきました。
11:40 鶴居・伊藤サンクチュアリ  奥がビジタ−センタ− タンチョウヅル
釧路駅に着き、念のため観光協会で情報収集してからバス停に向かいました。
鶴居町行きの路線バスは2〜3時間に一本しか出ていないので、バス発着の時間に合わせての観光です。
鶴居町にはバスで1時間ほどかかりますが、その途中から右側に広大な釧路湿原が見えました。
丹頂鶴は春〜秋にこの釧路湿原で過ごしますが、冬でエサが無い時は鶴居町にある給餌場に集まってきます。

このバス路線には2箇所の飛来ポイントがあります。 どちらも回りたいと思ったけど、バスの本数がないので 
鶴見台は諦め、その先の伊藤サンクチュアリに行くことにしました。
最初の鶴見台はバスの中から一瞬たくさんの丹頂鶴を見ることができました。 
その先の鶴居・伊藤サンクチュアリはここから6Kmほど離れています。
役場前でバスを降り、標識に従って歩いていると、前方につがいのタンチョウが優雅に空を舞っているではありませんか!!
この辺りはでフツ−の光景かもしれないけど、超ビックリ!。 雪原が見えると、たくさんのタンチョウの姿が見えました。
初めての光景です。展望地には望遠レンズをセットしたカメラが何台もスタンバっています。
なんて美しい姿でしょう。優雅で気品あふれる姿は見ていても飽きることはありません。
私も手の中に納まるコンパクトデジカメラを出して撮影するものの・・・
見ている時よりも豆粒ほどの大きさの写真しか撮れなくて・・・(-_-;)
普段はエサを啄ばんでいることが多いので、なかなか動きのある写真が撮れません。
カメラマンの多くはタンチョウのダンスが一番の目的のようですが、カメラの前ではなかなかお目にかかれないもののようです。
でもずっと観察していくうちに、少しずつタンチョウの動きがわかってきました。

つがいのタンチョウが円を描きながらぐんぐん上昇していく姿も見ました。やがて上昇気流に乗って移動していったのでしょう。
隣接のビジタ−センタ−には望遠鏡や双眼鏡があって、室内から双眼鏡で見たりしました。
これなら頭(トサカ)の赤のはっきり見えます。

ここのタンチョウを見るために、バスの本数も少ないこともあって、約3時間の時間をとってありました。
再び展望場に戻りましたが、それにしてもバスの時間までは1時間半もあります。
さて?どうしたものか? 他の観光もなく、ずっとここでツルを見てる?・?

さっきバスで通り過ぎた鶴見台が気になってきました。 カメラマンさんが言うには、ツルは鶴見台のほうがたくさん居るけど、
周りに建物があるので、写真を撮るなら伊藤サンクチュアリのほうがいいんだとのこと。「よし!今なら間に合うゾ!」と
1時間歩く決断をして「ツルは急げだ!。」 ・・・ 一人旅する度胸があっても、ヒッチハイクする勇気のない私は 
バスなら10分の一本道を 1時間かけてひたすら歩き、鶴見台に着きました。
13:50 鶴見台
「良かったぁ〜間に合ったぁ〜(*^。^*)」  バスが来る時間まではあと15分ほどありました。
タンチョウはこちがのほうが数が多かったです。
ちょうど観光バスのお客さんが鶴見台に集まってきましたが、5分ほどでバスに帰っていきます。
こんな光景は滅多に見れないのにもったいないなぁ〜。
鶴見台 一箇所に密集しているのが圧巻です
午後3時ちょっと前、鶴見台から釧路駅行きのバスに乗って釧路駅に戻りました。
今日はこれから根室本線に乗って、帯広まで行くのですが、電車の発車時刻まであと一時間ちょっとあるので・・・
和商市場(釧路駅近く) 和商市場で今晩の夕食を調達
釧路駅近くにある和商市場に行ってみました。その土地(海)のものが集まる市場を見るのが大好きです。
静岡ではお目にかかれない鮮魚がたくさんあっておもしろいし、干物も大ぶりなものばかり!
今晩は帯広のBHだから、晩ごはんはここで買っていくことにしました。
足折れだったり、ロシア産だったり、夕方割引だったりして、北海道の味覚らしいこの豪華三点セット!、
これでしめて2200円也!(^^)! 。 「いぃ〜い買い物したなぁ!。」  根室本線に乗って、今日はこれから帯広に向かいます。
根室本線は太平洋側を走っている電車なので、海岸線の夕焼けを眺めながら走り、やがて夜に包まれていきました。

夜の8時過ぎに帯広駅に到着しました。ここは今までの北海道の中で一番、道路に雪が少なく、滑る不安がなくホテルに着きました。
このホテルはすぐ前に六花亭本店のある、まだ新しいホテルで、室内もモダンで使い勝手が良く、
併設のモ−ル温泉がまた素晴らしく、私が今まで使ったBHの中で☆☆☆☆☆最高ランクに位置づけできるものでした。

温泉に入ったあとは、もちろん和商市場で買った海の幸づくしで、お部屋で の〜んびりと北海道を味わいました。
3月6日(日)  ばんえい競馬が見てみたい!
翌朝は目覚ましで5時に起きました。
ばんえい競馬朝調教ツア−
参加するためです。

北海道での最終日の観光である日曜日は、
当初予定を組んでいませんでした。

ANAスカイホリデ−を予約する際、
水曜の夕方便で北海道入りし、日曜日の
午前便で静岡空港に帰る計画を立ててい
たのに、あいにく日曜日は満席で、
翌日の月曜日ならOKだとのこと。 
6:00  ばんえい競馬朝調教ツア−に参加
せっかく綿密な計画を立てていたのだからどうしても計画を実現したく、
家族や職場の了解を得て、帰る日を一日延ばしたのでした。そして滞在日が増えたことから帯広で一日を過ごすことになったのです。
ばんえい十勝オフィシャルホ−ムペ−ジ 朝調教見学ツア−
帯広といえば、ばんえい競馬・・・。   ネットで調べていたら、冬の間の日曜日のみ、
各10人限定の≪ばんえい競馬朝調教ツア−≫というのを実施しているとのことです。
日曜日の早朝、帯広に居れることになったのも何かの縁・・・
この縁を大切に、早速電話で≪ばんえい競馬朝調教ツア−≫の申し込みをしました。

5時半過ぎにホテルを出て、歩いてばんえい競馬場にやってきました。
その日は地元北海道テレビのクル−が取材に来ていて、彼らとともにツア−に参加しました。

ばんえい競馬って何?

世界でたったひとつ。馬と人間が刻む北のロマン。

「ばんえい競馬」は鉄ソリを馬に曳かせ、全長200m、途中に2カ所障害(坂)のある直線コースで競うレースです。
よく知られている平地競馬とは違い、スピードだけではなく、馬の重いものを引っぱる力と持久力そして騎手のテクニックの勝負です。
このレースは北海道開拓に活躍した農耕馬で農民たちがお祭り競馬として楽しんでいたものがシステム化され現在の形に発展した
もので、すでに35年以上の歴史をもち、北海道をが育てた世界でたったひとつの「ひき馬」競馬として内外の注目を集めています。
緑豊かな北の大地で繰り広げられるこの「ばんえい競馬」は今、最もパワフルな競馬です。

最高1トンの重量物をのせたソリを引いて馬が走る

「ばんえい競馬」には負担重量があり、「騎手重量」と「ばんえい重量」に分けられています。
「ばんえい重量」はクラス別になっており、それぞれ規定がもうけられています。最高はなんと1トン、
さらに馬具の重さを合わせると70キロ以上の重量増加となります。

馬体重なんと1トン。大型馬がエキサイティングに競う。

サラブレットの約2倍。
はじめて見る人なら「これが馬か!」と言ってしまうでしょう。
しかし「ばんえい馬」は大きいばかりでは ありません。
本来農耕馬ですから力のあることはもちろんのこと、ものを引っ張る抜群の持久力を持つ馬なのです。
それが競い合うのですからエキサイティングなのはまちがいなし。
華麗さは期待しないでください。
ダイナミックな感動を期待してください。

北海道開拓の主役を努めた農耕馬の祭典から発展。

 「ばんえい競馬」は明治時代、北海道の農民の厳しい暮らしの中から生まれました。
  当初、馬の価値や力を試すための競争として始まり、2頭の馬を互いに引っ張らせ、競いあわせていました。
 ソリに過重をかけて引かせる方法は、明治の終わりごろから始まり、農耕馬の祭典として定着していきました。

通行証を首にさげ、競馬場奥の宿舎や
訓練の馬場、などが立ち並ぶ、部外者
以外立ち入り禁止の中に入っていきま
した。 
朝の調教などを間近で見学することが
できるツア−のスタ−トです。

朝6時だってというのに、調教が始まった
競走馬や訓練士が、たくさん行き
交っています。

馬は700頭以上もいるそうで、
何でそんなに多いの???
ってびっくりしてしまいましたが、
実際本番の出走表を見て納得しました。

他に、映画のロケで使われたことや、
ばんえい競馬の裏知識をたくさん
教えていただきました。
早朝の凍てつく寒さの中、朝陽を浴びながら出走するばん馬の力強さやカッコ良さ、
人馬一体の見事なパフォ−マンスを間近で見られるなんで、なんて素晴らしい企画でしょう。
ばん馬のカラダから上がる湯気が、早朝の朝もやに輝いている光景は、この早朝調教ツア−の醍醐味ではないでしょうか。 
馬や調教士、騎手がたくさん行き交う中、ツア−の後半は障害エリアまで移動してきました。
馬が力強くヤマ場を越えるシ−ンを間近で見ることもできました。馬が必死に登っていく姿はとってもダイナミックでたくましかったです。
最後に暖かいコ−ヒ−をご馳走になり、一時間の早朝調教ツア−を終えました。
BHの朝食! 11:20 再びばんえい競馬場へ〜 プレミアムラウンジが私の指定席
朝7時半過ぎ、ばんえい競馬場を後に、BHに戻ります。
歩道に残雪が少なかったのはここ帯広だけで、その点では、道を歩く事に神経を使わないというのが有難かったですね。

さて、BHに戻った8時に朝食を!。バイキング形式の朝食で帯広名物の豚丼がウリだとか!。
朝からこんなにモリモリ食べちゃった。 ほぉ〜んと、ここのBH、温泉も最高だし、客室も洗練されてるし、
充実の朝食が付いて4900円、帯広に泊まることがあったら、絶対ここがお勧めですよ!。

のんびりとチェックアウト・・・。街ぶらがてら残雪の緑ヶ公園をお散歩した後、再びばんえい競馬場へと向かいました。
先ほど紹介した≪ばんえい競馬朝調教ツア−≫というのはプレミアムラウンジのスペシャル企画なんです。
通常だとプレミアムラウンジへの入室は1000円となっていますが、≪ばんえい競馬朝調教ツア−≫は参加料2000円で、
その中にプレミアムラウンジの招待券と飲み物券なども付いていて、とってもプレミアムな企画でした。
スタ−トシ−ン
第1走目は11時30分がスタ−トです。 3階にあるリッチなプレミアムラウンジの予約席にチェックイン。
荷物を置いた後は、3階から観戦したり、一階に降りて間近で観戦したりしました。
競馬はやったことがなかったので、初心者マ−クのカウンタ−で仕組みを教えてもらい、もっとも当てやすい複勝で初体験です。 
パドックに行っては応援したい馬を見つけ、マ−クシ−トを記入して馬券を購入。
その後のレ−スを楽しみに、エキサイティングゾ−ンやプレミアウラウンジで、ばんえい競馬を観戦しました!
第2障害が最大のヤマ場です
スタ−トすると200mの直線コ−スを一斉に走り抜けます。その先は第1障害があり、高さ約1mの最初のヤマ場があります。
第1障害と第2障害の間が中間点で、ここで騎手が馬を停止させ、第2障害に向けてスタミナを回復させます。
このあたりからは、再び動き出すまでにそれぞれバラつきが出始めました。
観戦している人たちは馬に『がんばれ〜!がんばれ〜』と一斉に声をかけています。
ばん馬がひいているソリはなんと1トンもあるんですね。それをぐいぐい曳きながらヤマ場を登る時は馬も必死です。
そんな姿を見ていると誰もが 『がんばれ〜!』 と応援したくなっちゃいますね。  とってもたくましくてカッコいいんです。
馬場は砂が敷かれているので、ヤマ場では砂埃がたっていっそう迫力のあるもに見えました。
ヤマ場を越えたらゴ−ルまで直線コ−スになりますが、ここで失速してしまう馬もいるので、最後まで目を離せませんでした。
ばんえい競馬場には子供を連れたファミリ−も多く、みんなでばんえい競馬を応援しているのですね。
そろそろ帰ることにしましょう。

六花亭本店(帯広            ス−パ−とかちに 乗車        六花亭本店ならではのスイ−ツを車内で味わう      
帯広駅に向かう途中に、六花亭本店に行きました。  北海道銘菓として定番ですが、
土産物さんや物産展では買えないスイ−ツをこのお店なら買うことができます。
サクサクパイは1個140円、雪こんチ−ズは150円。どちらも2〜3時間以内が賞味期限で鮮度が命のお手ごろスイ−ツです!。

帯広駅のみどりの窓口で千歳までの切符を買い求めました。 移動は青春18きっぷが基本なのですが、この路線は特急区間の
ところがあり、特例で青春きっぷが使えるけど、その場合、その先の路線への接続が悪くてとても利用価値がありません。

今回は特別ゴ−ジャスにこの区間をス−パ−とかちに乗車することにしました。
いい車両に乗ると心までウキウキ! 電車が発車するとテ−ブルを出し、おやつタイムです。
サクサクパイはやはりサックサクのパイの感触が絶妙で、ほどよいクリ−ムの甘さとベストマッチ。
雪こんチ−ズはベイクトクリ−ムチ−ズの風味が濃厚で最高に美味しく、サクッとしたビタ−なココアビスケットと、
見事なコラボレ−ション!。     さすが・・・六花亭でした。

電車は雪の深いところを走っていました。車窓に広がる風景は北海道ならではの広大な景観。
雪の北海道・・・冬でしか見れない景色を求めて、大きな北海道をぐるっと小さくひとまわりした青春の旅もそろそろ終わりです。

最後の宿は千歳駅近くのビジネスホテルです。ここも結構雪が残っていました。
翌朝はホテルの無料送迎バスに乗って新千歳空港に向かいました。
地方の百貨店の北海道物産展はいつも
にぎわっていますが、この空港の売店
は本家本元でしょ!。

百貨店では行列必至、数量限定のあれも
これも・・・ここではすぐに好きなだけ
手に入れる事ができます(^_^)/

旅の仕上げは空弁で!
北海道ならではの味覚満載のお弁当を
機内で味わい、12時10分に静岡空港
に到着しました。

そして13時、お土産を持って職場復帰
したのでした。
12:10 静岡空港着
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