青春18きっぷを使って
  〜おわら風の盆〜  
2010年9月2日・3日
9月に入っても厳しい猛暑が続きます。
最初は旭マダム会の3人で休みを合わせて(9月2日)関西方面にプチ旅するつもりだったけど、
先月ロバさんが甲斐駒ケ岳で足を怪我して、こちらは冬の青春18きっぷで行くことに変更・・・。

青春18きっぷが、あと2枚あったので、もう一日休暇をとって、それを使って越中八尾に行って・・・
すばらしい・・・日本のお祭りを堪能してきました。
曹洞宗大本山 永平寺 中雀門
お得大好きな私にとって、青春18きっぷは夢が広がる玉手箱!。
始発から終電までフル活動して、どこまで&何ができる?かをネットを使って試算することからプチ旅が始まります。
今回は富山県の越中八尾に行くことが最大の目的です。
その道中(線中?)でどこに寄れるんだろうと線路地図を検討し、こんな二日間を楽しんでみました。
承陽門・承陽殿 永平寺 仏殿
一日目の朝はもちろん始発に乗って行動開始です。
東海道線上り〜北陸線〜。敦賀からは北陸本線に乗って福井駅に着いたのが11時41分でした。
東口から11時50分発の永平寺行きバスに乗って永平寺門前で降りました。
(バスは1時間に1本・片道720円、所要時間は30分)

永平寺は道元禅師によって開かれた座禅修行の道場です。
まずは吉祥閣に入り雲水さんから七堂伽藍の説明を聞いてから、ゆっくりとお堂へと入っていきました。
一文字廊からの眺め 大すりこぎ棒
境内は三方を山に囲まれた深山幽谷の中にありました。
猛暑の福井もこの静寂の中に居ると少しだけ暑さが和らぎました。

福井駅に戻り、遅めの昼食をとり、夜食用の駅弁も買って14時46分の北陸本線で富山へと向かいました。
特急列車は頻繁に走っていますが、青春18きっぷで乗れる普通列車は1時間〜1時間半に1本ぐらいの
割合でしか走っていないので、ネットで調べた乗り換え表は必携です。

途中、金沢駅で乗り換えして、富山駅には17時41分に着きました。
駅のホームにはたくさんの種類のおわら風の盆のポスターが貼ってあり、ここが風の盆への入り口なんだと実感!。
改札を出た所で、高山線の乗車予約時刻の入ったチケットをもらってから、駅前ビジネスホテルにチェックイン。
風の盆の開催中(9月1・2・3日)、
高山本線の越中八尾駅までは臨時電車
が増発するので、宿泊は富山駅の近くが
便利です。
荷物を置いてから、急いで富山駅に向かいました。

30分ほどで越中八尾駅に着きました。
ここからは道の両側に屋台店がメイン通りへと続いています。

11の町が風の盆のお祭り会場となっています。ぼんぼりに導かれて、それぞれの町内へと向かうことができました。

私はひとり旅だし、初めての風の盆だったので、八尾小学校の校庭で行なわれる演舞場での公演を観ることにして、事前にチケットを購入しておきました。
越中八尾駅を降りて、ぼんぼりの灯った町中を歩きます
おわら演舞場(八尾小学校特設ステ−ジ)
9月2日は11町中6町をこの会場で観ることができました。前方は指定席で、椅子に座って見れるのですが、
前の人の頭でちょっと見づらかったりもしましたが、このステージならではの演出もあって、感動でした。
宴も後半にさしかかると、ツアー客らは団体で退席していくので、後半以降は前の観やすい席に移動しながら
鑑賞でき、よりいっそう楽しめました。
おわら演舞場  男踊り(かかしおどり)
観客の拍手が上がったのがこのようなシ−ンでした。踊っている中から一人づつ静止していきます。
最初に静止した踊り手は片足でずっと立っていました。

おわらは  1.「豊年踊り」(旧踊り)  2.「男踊り」  3.「女踊り」(四季の踊り)と3通りの踊りがあります。

豊年踊り

古くから踊られる踊りで、種まきや稲刈りといった農作業の動きを手や指先を巻くように舞踊の要領で表現しています。
男踊り、女踊りを「新踊り」と呼ぶことから豊年踊りは「旧踊り」と呼ばれることもあります。

男踊り

男踊りは、男性の舞台用として振り付けられた踊りです。日本舞踊の若柳吉三郎によって振り付けられ、
素直で素朴な直線的力強さの中にしなやかさを持つ魅力的な踊りで農作業の所作を表した踊りです。

女踊り

女踊りも女性の舞台用として振り付けられた踊りです。「四季踊り」ともいわれ、画家であり俳人でもあった
小杉放庵が八尾の春夏秋冬を詠った「八尾四季」のために振り付けられたのが最初で、
その後夏の河原で女性が蛍取りに興じる姿を表した一連の女踊りが完成しました。
男踊りと同じく若柳吉三郎の振り付けだけに日舞の艶めきがあります。

諏訪町の町並み                      下新町支部・八幡神社での おわら
最後の西町支部のおわらを観てから演舞場を出たのは9時半ごろでした。
夕食時間が終わった午後7時から午後11時までは各支部で町流しを行っています。
本来ならば、この町流しが≪おわら風の盆≫ということだと思います。
諏訪町支部・諏訪神社でのおわら
各支部はそれぞれの特徴があるようで、ガイドマップでエリアスケジュ−ルを調べながら
それぞれの町内のおわらを観に歩きました。

諏訪町支部では諏訪神社の前でおわら娘が踊りの説明もしてくれました。
稲の種まきの仕草や、蛍取りに行く一連のシ−ンなど、わかり易く説明してくれました。
境内はかなり高い位置なので、観客は見上げる状態だったので、少しお顔も拝見することができましたが、
みなさん、べっぴんで若いお嬢さんばかりでしした。
町流し
町流しは、ぼんぼりの薄暗い灯かりの中で、静かに行われていました。
列の最後のお囃子衆の奏でる叙情豊かな音色と歌声と、哀愁と気品と優雅さをもったおわらとが感動でした。

町流しの醍醐味は まさにこのライブ感!
この晩も暑かったけど、時おり吹き抜ける風がまさに≪風の盆≫と感じたのでした。

9月3日

越後春日山 林泉寺(新潟県上越市)       惣門                 山門  謙信公直筆山門大額 「春日山」
昨夜は24時前に 富山のホテルに戻ったのですが、青春18きっぷを使うと朝も早い!
6時24分発の北陸本線に乗って約2時間、直江津に着きました。
直江津駅からバスに乗って春日山&林泉寺に近いバス停で下車して、まずは林泉寺に向かいました。
今日も猛暑の予報で、長時間歩くのは辛いかなぁって思っていたら ちょうど曇ってきて、まさにラッキ−(*^。^*)
上杉謙信公御墓所入口 境内から見た山門 謙信公直筆山門大額「第一義」
戦国武将の中で一番好きなのは上杉謙信でした。歴史小説の中の春日山がどんな所なんだろうと想像したものでした。
まずは長尾家の菩提寺で、謙信公が7歳から14歳まで文武の修行をした林泉寺に行きました。
境内には上杉謙信公の御墓もあります。
春日山神社 上杉謙信公銅像 春日山城址
林泉寺から10分ほど車道を登ると駐車場があり、ここから階段を登ると春日山神社がありました。
神社から左手に進むと小高い場所に上杉謙信公の銅像があり、春日山の全景が見えます。
ここから遊歩道を登って本丸へと向かいました。
天主台跡 本丸跡 毘沙門堂
三の丸跡〜上杉景勝の屋敷跡〜二の丸跡とめぐり、天主台までくると、展望が開けました。
周りの山と、緑に囲まれた春日山は自然の起伏を生かした要塞で、
空堀・土塁などによって多くの郭を持ち、規模の大きなものでした。
本丸からは直江津港と日本海が見え、その手前には町(頚城平野)が広がっていました。

本丸跡からは毘沙門堂〜直江屋敷跡を通って春日山神社に戻り、春日山駅(直江津駅から次の駅)まで歩いて戻りました。
約3時間の上杉謙信を偲ぶ旅でした。
仁王門 善光寺(長野市) 観光案内所の人気者!?
春日山駅からは信越本線に乗って、1時間半・・・。長野駅で下車しました。
善光寺行きのバスは1番線から頻繁に出ているので、それに乗って(100円)善光寺まで行きました。
山門 善光寺 本堂
長野は非常に暑かった(ToT)/~~~


東山魁夷の美術館にも寄りたかったけど、今回は時間がないので、
これでおしまい。

後は電車を乗り継いで帰るのみです。

今日もゆっくり食事を摂る時間がなかったので、長野駅で峠の釜飯を調達。
飲み物はもちろん ○ー○です!。

1日目

5:26起点→(東海道本線)→豊橋→9:40米原→(北陸本線)→敦賀→
10:42発福井11:41着
14:46福井→(北陸本線)→金沢→富山17:41着
18:10発富山→(高山本線)→越中八尾18:40着(風の盆) 
23:36発越中八尾→(高山本線臨時便快速)→富山
JR乗車距離     508km
乗り換え       7回
JR普通運賃合計  8310円
 (5460円+2210円+640円)

2日目

6:24富山→(北陸本線)→直江津8:24着
11:58発春日山→(信越本線)→長野13:29着
15:05発長野→(篠ノ井線)→松本→(中央本線)→中津川→20:32金山→
(東海道本線)→豊橋→起点22:49着
JR乗車距離     595km
乗り換え       7回
JR普通運賃合計  9240円
 (1890円+7350円)
JR普通運賃は2日間で 17550円でした。
青春18きっぷは2日間で 4600円。
な!な!なんと! 12950円もお得だったんですね\(~o~)/
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