2012年 春 青春18きっぷで 桜のお寺めぐり
醍醐寺・長谷寺・紀三井寺・熊野古道(紀伊路・藤白坂)
2012年4月7日.8日
青春18きっぷの旅は三馬トリオで行くことも多く、
この春は千葉・成田山に次いで2回目です。
朝一番の東海道線(5時27分)に乗って最初の乗り換え駅は豊橋です。
今回の旅の目的地は「奈良の長谷寺」です。
名古屋から近鉄を乗り継いで長谷寺駅に向かうのが手っ取り早いけど、
「もう一箇所寄り道してから向かいましょう!」と考えて、
桜満開でアクセスのいい場所を探したら、醍醐寺でした。
桜の時期の週末なのに、豊橋→米原→山科と、すべて座って移動ができて疲れ知らずです。JR使用なので青春18きっぷで、とってもリ−ズナブル!
山科駅で地下鉄東西線(250円)に乗り換えて、10分弱で醍醐駅に到着しました。
駅から歩いて醍醐寺に向かいました。   時間は10時40分。
醍醐寺 境内は人・人・人で大賑わい。
入場券売り場も行列でした。
醍醐寺は3箇所、拝観でき
それぞれが
600円。
桜を見るなら三宝院と霊宝館。
それならば金堂・五重塔もということで
、3箇所セットでちょっと割安な1
500円券を購入しました。
まずは入場券売り場横の三宝院から入ってみましょう。 10:40 醍醐寺総門
醍醐寺 三宝院のしだれ桜
三宝院には、桃山時代を代表する建造物で、寝殿造りの様式を伝える表書院(国宝)があります。
その表書院から見る大庭園が一番の見所でしょうが、桜の時期は、大玄関手前にある このしだれ桜が圧巻です。
三宝院のしだれ桜
今年も見事に花を咲かせました。去年の京都は震災後だったことで、外国人の観光客は見かけませんでしたが、
今年は国際色豊かに戻りました。
三宝院の表書院から見渡せる三宝院庭園は豊臣秀吉が1598年「醍醐の花見」に際して、自ら設計したとのことです。
        醍醐寺 五重塔                                     金堂
4月だというのに風が強く、とっても寒い日でした。 次に向かったのが西大門から入る、金堂・五重塔エリアです。
桜もいっぱい咲いています。 ここから上醍醐に登ることができるので、いつかは時間をかけて足を伸ばしたいものです。
最後は来た道を戻り、霊宝館に入りました。 お目当ての桜はまさに満開、人だかりができていました。
霊宝館 の  しだれ桜(屋外から撮影)

まずは館内に入り、やっと寒さから開放されて快適そのもの!。
霊宝館は国宝や重文だけで4万点、未指定の文化財を含めると、約10万点余りに及ぶ寺宝を収蔵しているとのこと。
展示されているのは一部分ですが、薬師堂のご本尊、薬師三尊像や上醍醐に安置されたと伝えられる千手観音立像
なども見られました。 まだ新しい本館や平成館は、まさにこの桜を見るために設計されていると思います。
平成館の休憩室からは、窓いっぱいに このすばらしいしだれ桜を見ることができました。

長谷寺  2012年4月7日
15:00  近鉄長谷寺駅         歴史を感じさせる民家も多い      法起院(西国三十三ヶ所巡礼番外)
醍醐駅まで歩いて戻り、地下鉄東西線(210円)に乗って六地蔵駅に向かいました。
ここからが再び青春18きっぷの出番です。 奈良線に乗って・・・奈良で乗り換えて桜井まで・・・。
ここから近鉄(200円)にちょい乗りして、長谷寺駅に到着しました。
駅から歩き、道中にある 西国三十三ヶ所巡礼の開基者が眠る「法起院」にも立ち寄りました。
門前町をそぞろ歩き    奈良漬   草餅  柿の葉寿司  三輪そうめん などなど・・・
法起院を出ると、道の両側にはお土産やさんが軒を連ねていて、道草歩きも楽しいものです。
そうめんの切れ端(ふし)を一袋100円で売っていて、これはお値打ち!。荷物になるから買えませんでしたが・・・。
15:20  長谷寺              登廊を上る
さあ、長谷寺に着きました。花の御寺・長谷寺は桜に牡丹、紫陽花と四季折々の花々が楽しめますが、
ここの桜はまだ咲き始めたばかり。 でも梅やマンサクなどが咲いていました。
仁王門をくぐると、ゆるやかな屋根つきの石段(登廊)が続いています。 本堂まで399段の登廊を登っていきました。
舞台造りの本堂(西国三十三ヶ所観音霊場第8番札所)       春の特別拝観は1000円で五色線や御守護も!
長谷寺は紫式部や清少納言などの女流歌人ゆかりのお寺です。 まずは本堂に入り、
ご本尊の十一面観音菩薩立像様とご対面です。 楠の霊木で作られ 身の丈10m18cm。木造仏では日本最大級です。 
正面からは腰から上を拝むことができますが、時代を経た黄金色の輝きの中に凛とした面立ちのお顔は
いつまでもそこに居たいという思うほど、荘厳な美しさでした。

普段は拝殿から上半身しかお目にかかれませんが、 
春と秋には特別拝観があり、この時期には観音様の足元に立ち入ることができるのです。
拝観料は別に1000円もかかりますが、この時期に来れたのも何かの縁・・・
長谷寺の舞台から飛び降りたつもりで、入場券を求めました。
入り口でお香を手の平につけ、五色線を左手首に付けてもらい 低い軒をくぐると、いよいよご対面です。
足元から見上げる観音様は身の丈10mとあって、まさに圧巻。  先ほどとは全く印象が異なり、
慈愛に満ちた優しいお姿でした。  観音様の足元に手を置き、ご縁を結ぶことができました。
   本堂の舞台からの眺め                  五重塔                   
本堂正面の懸造りの舞台に出ると、全景を見渡せます。桜はまだ早いものの、点々と黄色やピンクの花が咲いています。
その中に ひときわ目を引くのが 天狗杉の巨木でした。

長谷駅まで戻り、ロバさんとポニ−さんはとここでお別れ・・・近鉄で名古屋経由で帰途につきます。
私は最後の1枚の青春18きっぷがあるので、ここからは一人で、和歌山へ向かいました。
「じゃぁ・またね〜、次は反省会でねぇ〜(*^。^*)」
       
21:00 麺屋ひしお(和歌山市駅近) 天使の羽根ぎょうざ 350円         紀州湯浅吟醸 醤油ラ−メン 600円
夕方5時過ぎに長谷駅を出発して、近鉄→JRと乗り換え、和歌山市駅のビジネスホテルには夜の8時半ごろ着きました。
和歌山といったら和歌山ラ−メンですが、BHのフロントで教えてくれたお店は、和歌山ラ−メンとはちょっと違うけれど、
紀州湯浅醤油にこだわったラ−メン店とのことでした。 美味しそうな名刺を見て早速ここに行ってみることにしました。
天使の羽根ぎょうざは、お皿からはみ出した羽根がインパクト!。これで350円は安い!
ラ−メンはガツンとしたコクに負けない位、湯浅醤油の香りも利いていて、こちらも絶品でした。これで600円は、やはり安い!。 
お店には引っ切り無しにお客さんが入っていました。

2012年4月8日

和歌山城    
6:45 和歌山城
翌日の朝の散歩は和歌山城です。BHから10分ほど歩いたところにありました。桜はまさに満開。
満開の桜の下にはブル−シ−トが敷かれ、日中は花見客でごった返す状態になるのでしょうね。
1時間ほど城内を見てまわり、BHに戻って無料の朝食をいただきました。 これで一泊3900円とは安いでしょ!
紀三井寺
和歌山市駅から和歌山駅に出て、ここから数駅(7分)で紀三井寺駅に着きました。

駅通路から山側に桜の花や伽藍が見えました。
あれが紀三井寺ですね。

駅から10分ほど歩いて紀三井寺に向かいました。
8:40 紀三井寺駅
8:55  紀三井寺  (西国三十三所の観音霊場 第二番札所)
紀三井寺は西国三十三所観音霊場第2番目の札所です。
ちなみに先月熊野古道を歩いた際、立ち寄ったのが第一番札所の青岸渡寺でした。
桜満開の境内                 大千手十一面観音像    紀三井寺=三つの井戸のあるお寺の名の由来 
春は、桜の名所として名高く、まさに今が満開の桜に 境内がピンク色に彩られていました。
境内からは景勝・和歌の浦をはじめ淡路島なども見渡せました。  この紀三井寺とは、紀州にある、
三つの井戸が有るお寺ということで名付けられたといわれます。 境内には三つの井戸があり、清水が湧き出しています。
紀三井寺駅に戻り、JR紀勢本線(御坊行き)に乗って、わずか6分で海南駅で下車。 次は熊野古道を歩きます。
熊野古道(紀伊路・藤白坂)
熊野古道・紀伊 は京都から船で淀川を下り、大阪・八軒家船着場から紀伊半島を西回りで
九十九王子を数えながら和歌山への路・・・。  中辺路・大辺路へのプロロ−グです。
10:40 熊野古道紀伊路(藤白坂)     沿道には熊野街道の案内板が      紀三井寺 ・右 熊野道 の道標
海南駅から南下して歩くと、熊野古道の標識がありました。昔ながらの民家が立ち並ぶ街道には赤いお盆のような
案内板が民家に掲げられていて、往時の賑わいを感じます。道しるべにしたがって道を曲がりながら進んでいくと、
    次の街道は ちょうちんが道しるべ!                 10:55 藤白神社(藤白王子)
次の街道では、ちょうちんが道しるべになっていました。 古道は住民の手で大切に守られているのですね。
道は狭いので、車のすれ違いも大変です。周辺の桜も今が満開。桜の木も多くなり、おおきな神木が見えてきたら、
ここが藤白神社(藤白王子)でした。 熊野九十九王子の中、最も格式の高い五体王子のひとつです。
11:03 一丁の丁石と石地蔵       これって何?梅の花?        11:10 熊野古道 藤白峠 入り口
藤白王子には一丁の丁石と丁石地蔵があり、これから向かう藤白峠まで丁石と丁石地蔵が道案内してくれます。
すぐに四丁石のある峠道への登山口に出ました。 ここから車道と離れ、階段状の道を登っていきます。
五丁                11:20 七丁の丁石地蔵は大きく屋根付き
竹林の中、まだ新しい丁石と、歴史を感じる小さな丁石地蔵に見送られながら 高度を上げていきます。
11:22  展望が開けてみかん畑が広がる         11:23 和歌浦や淡路島が見える
再び竹林の道へ           硯石         11:44  石造宝篋印塔
再び竹林の道に入り、途中には筆捨松や硯石などを見ることができました。
それからほどなく舗装道路に出て、民家もありました。  石造宝篋印塔の方向に歩いていくと丁石は十八丁。
11:45     地蔵峰寺   (塔下王子)
地蔵峰寺 (塔下王子)に着きました。ここが藤白峠です。 寺の右手のトイレからちょっと進むと・・・
御所の芝 展望台に着きました。

ここからの大展望は今日の古道歩
き一番のハイライトです。

和歌の浦や紀伊水道、淡路島が
見渡せます。

ここで昨日長谷寺で買い求めた
草福餅を一つ二つ・・・、
草福餅は焼き餅がつぶ餡で
楕円がこし餡。
柔らかくなめらかでよもぎの風味
をたっぷりと感じる逸品でしたョ!。


この展望台で海南駅から熊野古道を歩
いてきたという2組に会って、
情報交換を!。

今日1日かけて南下していく3人組はこれ
から歩く道沿いの景色が楽しみだとか・・・

もうお一人は、橘本王子から加茂川沿
いを歩き、塩津漁港やひなびた戸坂漁港
の風景を見に行くのだとのことでした。

11:50 御所の芝 展望台 昨日、長谷寺で買った草福餅
御所の芝 展望台からの景色  和歌の浦や紀伊水道、淡路島が見える
12:15   熊野古道は車道(農道)沿いから分岐している              みかんの段々畑が広がる
藤白峠から南側は車道(農道)が上がってきていて、みかんの段々畑がずっと広がっていました。
車道を交差するように熊野古道があり、標識に従って山道を下っていきました。
12:35 民家の道に出る             12:40 弥陀寺(橘本王子)
民家が近づくと車道を歩くようになりました。 標識通りに曲がって歩くと阿弥陀寺(橘本王子)に着きました。
熊野古道はこれからも南下して続きますが、 電車に乗る時間もあるので私の今日の古道歩きはこれで終了。
ここからちょっと上がった所に桜が満開の所があったので、最後にそこまで足を伸ばすことにしました。
12:50 福勝寺の満開の桜
石段を頑張って登ると福勝寺です。満開の桜の下、ブル−シ−トとテ−ブルが並べられ、お花見の宴の真っ最中でした。
この下に見える小川が加茂川のようです。これから、この川沿いの車道を西進して加茂郷駅までひたすら車道歩きです。
国道42号線までは約40分単調な車道歩きでした。 加茂郷駅を14時11分の紀勢本線で和歌山まで戻り、
後は大阪に出て、すべてJR利用で東海道線で帰途に着きました(22時半ごろ帰着)。

帰りの大移動は普通運賃が6830円。午前中の移動が370円と全部で
7200円。
ちなみに昨日の京都→奈良→和歌山へのJRの移動では、普通運賃が
7650円。 二日間の合計が14850円
青春18きっぷは2日間で4600円だから、
10250円もお得だったわけですね(*^。^*)
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