~ 早春の伊豆の国市へ~
 2014年2月9日(日)
伊豆ならば早春の便りの頃・・・早咲きの河津桜も、年によってはそろそろ咲き始める頃なのです・・・が。
しかし、今年はこの時期に雪が降ってしまいました。
そうそう、1~2日前にも降雪で、静岡県の東部では雪による交通障害もそこかしこ・・・。
いつもなら、伊豆半島を南下する時期ですが、天城峠を越えるのは難しく、
今回は伊豆半島の入口の伊豆の国市でプチ旅観光をすることにしました。 
 
 大仁梅まつり会場
遠州連のメンバ-はいつも通りの場所で合流し、国1バイパスを清水方面に向かいました。
新東名は雪の影響が出ているかもしれないと敬遠したら、東名高速の上り線も何故か通行止め。
そのまま国1バイパスで沼津市街に入るものの、若干の渋滞にハマりながら、伊豆長岡方面へと入ってきました。
さて、ここでは伊豆の国市の市民マラソンの交通規制にもひっかかり、やっと大仁に辿り着きました。
まずは (河津桜改め・・・) 大仁梅まつり会場へと向かってみましょう。 道にはまだ雪が残っています。
 
 大仁神社と大仁梅林
 大仁梅まつりは2月8日と9日の開催でしたが、初日の昨日は地面にたっぷりと雪が積もっていたので、前日は中止。
そして、雪をどけて砂を入れてやっと今日の開催にこぎつけたとのこと。
まつり会場の階段を登ると大仁神社がありました。その横手から小高い丘にある梅園に向かってみると・・・。
地面にはまだたっぷりと雪が残っています。梅はまだ咲き始めです。階段を登ると雪に埋もれた水仙の花がいっぱい。 
 
 県の西部や中部にはほとんど雪が降りませんでしたが、東部ではこんな雪景色!。梅に雪に青空に・・・
 
 再びお祭り会場へ~。無料の甘酒を飲んだり、お茶席もあったりして(300円)やっぱ花より団子かな(^。^)y-.。o○。  
美味しい生菓子とお抹茶で一服しましょう!
 
 伊豆長岡温泉 黒柳温泉まんじゅう
 マラソン大会の交通規制も終り、再び伊豆長岡方面に入ってきました。 ここでも花より団子シリ-ズは、温泉まんじゅう。
伊豆に向かう時は、ほとんどバイパスを走るので、ここに寄り道する機会は少なくなってしまいました。
伊豆長岡温泉に来たら、ここの温泉まんじゅうは外せませんね~(^。^)y-.。o○
 
 韮山反射炉
 さて、今度は韮山に向かいましょう。伊豆半島にはしょっちゅう出向くけど、
その入り口で観光することって、今までありませんでした。 だから韮山反射炉は初めてです。
広い駐車場があり、韮山反射炉は世界文化遺産登録を目指している場所です。
周辺には地ビ-ルレストランがあります。
どちらかというと、地ビ-ルのほうが興味大ですが、車の運転があるから仕方ないなぁ~(+o+)

 
この近くに住んでいる知人が、『もし説明が必要なら連絡してね』って言ってくれたけど、
話が長~くなりそうだから、いいとしました(^.^)/~~~。
何の予備知識もないまま、ここを見学すると・・・
反射炉だけを見たのでは「何でこれが世界遺産?」と思ってしまいます。

だから、『郷土を愛する伊豆の国市民』の知人の言葉を借りて紹介しましょう。

当時(幕末)に外国人技師なしで技術書だけを頼りに鉄を溶かす設備を作ったってのがすごいところなんです。
そして反射炉はその後すたれてしまって残っている数が少ないんです。ドイツのライカ製初期のカメラが
とんでもない価値を持っているのと同じです。すごいことなんです。
 
ご存知の通り、目指している世界文化遺産登録は新日鉄八幡や釜石、軍艦島なんかと合わせた登録です。
江戸時代に世界の進歩から永年遅れていた日本が世界有数の工業国になるきっかけになった遺構群です。

 
 反射炉を見学した後はお隣の売店に入りました。この2階では『つるし雛』がいっぱい展示されていました。
発祥の地、稲取まで行かなくても、こんなに素晴らしい『雛のつるし飾り』を見ることが出来ました。
 
 ここには日本で最初のパンが売っています。普段に食べるのではなくて非常食用のパンなので、乾パンのようなもの。
でもフツ-のパンの大きさなので歯が立たない・・・?らしく、今では細長いスティックタイプも売っていました。
 
表門北方折れ曲がり板塀     江川邸     主屋玄関
 その後に行ったのが江川邸。同じ韮山なので5~10分ほどで着きました。
広い駐車場には観光ボランティアの詰所があって、そのボランティアの人がお一人付いてくださり、江川邸へと向かいました。
表門から主屋玄関は、直接攻撃を受けないように少し角度が付いているそうです。

江川家は42代・900年続く大和源氏の末裔で、江戸時代には旗本として11代273年間、天領伊豆の代官を務めました。
歴代の代官はいずれも治安維持と民政に意を注ぎ、百姓一揆は一度も起きていません。
特に36代江川太郎左衛門(坦庵)は名代官として知られ、海防の必要性から沿岸測量、韮山反射炉や
お台場の建設、わが国最初の様式帆船建造や種痘の実施、パン製造など多大な業績を残しました。

 
        南米蔵・北米蔵            西蔵         広い土間の主屋                      
      主屋の屋根裏        生柱       日本で初!パンが焼かれた場所    台所
 米蔵は資料館になっていました。兵糧・非常食としてパンに着目し、日本で最初にパンの製造を行なったのがここ。
パンは、江川邸内で築かれた窯で焼かれ、長期保存を目的としていたので、乾パンのような硬いパンでした。
しかし、普通の柔らかいパンのレシピもあったようです。
主屋の屋根裏も必見ポイントでした。主屋内には寺子屋のような学問を学べる場所もありました。
ここでの説明も、36代江川太郎左衛門(坦庵)のことばかり・・・英雄的な存在だったのですね。
ちなみに先ほども登場した、『郷土を愛する伊豆の国市民』のお言葉を借りてみましょうか

 江川太郎左衛門は肺炎で50才ほどで死んでしまったので歴史にそれほどの名前を残していません。
でもあの幕末の混乱期に勘定奉行(今の財務大臣)になる直前だったんです(内定を受けていて
江戸に出る直前だった)。彼が生き延びていたら日本の歴史は変わっていたと思いますよ。
おそらく明治新政府への移行ももっとスムーズに行って無益な内戦(薩長と会津なんかの戦い)
はなかったと思います。大河ドラマにしたいくらいです。
私は韮山の生まれではありませんがここに住んでいることに誇りを持っています。
遠州人が豊田佐吉や本田宗一郎なんかを自慢するのと同じです。

 
 代官屋敷で豪華な昼食
江川邸からほど近い場所に代官屋敷がありました。ここでランチタイムです。
蕎麦処やスイ-ツバイキングのお店などが
ありましたが、 期間限定「国産黒毛和牛フェア」が気になって、このメニュ-にしました
『黒毛和牛石焼きステーキ御膳』が格安で食べられるランチでした。
メニュ-写真のより若干小さ目に感じましたが、味は絶品!。ビ-ルが飲めなかったことだけが残念でした(-_-)/~~~
 
 オラッチェ酪農王国    名物のソフトクリ-ムは300円   イチオシは低温殺菌牛乳300円   
 静岡県東部の南箱根に位置する酪農の里、丹那盆地の牛乳メーカー「丹那牛乳」は県西部でも知名度大!。
その乳製品が買えるのが隣接のオラッチェ酪農王国です。ミニ動物園や地ビ-ル工房などもあり家族でも楽しめます。
ここに来た目的が、『オラッチェ名物☆“超濃厚オラッチェミルク!!ソフト』
 ・・・いやあぁ~美味い~~~”\(~o~)/。!
もう一つのお勧めは、『オラッチェ低温殺菌牛乳ノンホモ』 丹那地区の限定酪農家「低温殺菌部会」が毎日しぼる、
新鮮で優良な生乳を100%使用し、低温(65℃30分間)でゆっくり殺菌した、搾りたての生乳に最も近い牛乳です。 
味は上質の生クリ-ムを薄めたようなサラりとした感じで、後味まで幸せになりま~す(^。^)y-.。o○。
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