~神話のふるさとを訪ねて~           奈良・山の辺の道と三輪山
 2014年3月23日
 ~神話のふるさとを訪ねて~ というテ-マでプチ旅した4泊4日の今回の旅も、今日が最終日です。
前日までの三日間は、九州の鹿児島と宮崎をめぐってきました。
       ☆☆☆~神のふるさとを訪ねて~  鹿児島・霧島  宮崎・日南海岸☆☆☆はこちら
昨夜、宮崎港からフェリ-に乗って、瀬戸内海を寝ている間に航行。 翌朝大阪南港に着きました
 3月23日 大阪南港~大阪駅ー(青春18きっぷ)- 三輪駅 
        奈良(山の辺の道) 大神神社~狭井神社~三輪山~檜原神社(元伊勢)~巻向駅
 
6:35  フェリ-から朝日を見る  6: 45 窓辺のベンチで朝食タイム  7:30 大阪南港  8:40梅田着
 梅田から10分ほど歩いて大阪駅に到着。大阪駅からJR三輪駅へと向かい、奈良の山の辺の道を歩いてみます。 
近鉄利用の方が早いですが、青春18きっぷを使うのため、JR線を2回乗り換え、約1時間半かけて三輪駅に到着しました。
 
 10:50 三輪駅           11:06 平等寺
奈良盆地には、古代、その東に連なる美しい青垣の山裾を縫うように、三輪山の麓から石上布留を通り、
奈良へと通じる道がありました。   「日本書紀」にその名が残る、それが「山の辺の道」です。
山の辺の道沿いには、今も「記紀・万葉集」ゆかりの地名や伝説が残り、数多くの史跡があります。 
JRの天理駅から桜井駅間がハイキングコ-スとして整備されているようなので、青春18きっぷが大活躍ですね~。
半日ではその全行程は歩けないので、今日は三輪山を中心に歩くことにしました。
 
 11:17   金屋の石仏
 三輪駅で電車を下りると、大神神社(おおみわじんじゃ)への大きな看板があり、大きな鳥居もありました。
三輪駅で見つけた『さくらい六街道を巡り歩く』というパンフレットを片手に、
まずは平等寺→金屋の石仏→と歩きながら大神神社へと向かいました。
ル-トマップ         ~歩くなら~
 
 11:30  大神神社(おおみわじんじゃ)
大神神社は、日本最古の神社といわれています。
ご神体は三輪山そのもので、本殿はなく、拝殿から三ツ鳥居を通して山に向かって拝みます。
三輪山は国を開いた大物主大神(大国様)が御魂を留めたという霊山。
「パワースポット」 と称されるよりはるか昔から 「神の宿る山」 として崇められてきた聖地です。
ご神体の三輪山は、古くから一木一草にいたるまで斧で伐採することを許されていないそうです。 
 
大神神社から狭井神社に向かう くすり道        14:47 大神神社摂社  磐座神社
 大神神社では春のお祭りのようなものが開催されていて、大いに賑わっていました。
屋台の店や福袋や餅つき大会や、舞台でも何かをやっていて、見物人も大勢です。
そんな舞台のそで側に狭井神社に向かう『くすり道』を見つけました。

狭井神社は、大神神社の摂社で、薬の神様としての信仰も深く、健康を願う人も参拝が多い場所。
この狭井神社までの道のりを「くすり道」と言うのだそうです。
 
 11:55  狭井神社         狭井神社の霊泉
三輪の御神体の入り口があるのが「狭井神社」。社名の「狭井」とは、神聖な井戸・泉・水源の意味とか。 
薬の神様に参拝した後は、神社の奥にある「薬井戸」へ。
この水は古くから「くすり水」として信仰され、万病に効く神水といわれています。
ペットボトルに頂いて、さあこれから・・・・   ここに参拝した理由は霊泉だけではありません。

太古から信仰を集めている三輪山。そのご神体に登拝が許されているただひとつの登山口がここにあるのです。
狭井神社の社務所で入山初穂料300円をおさめると登ることができます。
 
 12:05~三輪山に登るための入山心得  (山中は撮影禁止)  登山マップ    ~13:45 下山
 
三輪山は、古来より神の鎮まりますお山として、『古事記』や『日本書紀』には、御諸山(みもろやま)、
美和山(みわやま)、三諸岳(みもろのおか)と記され、大物主神(おおものぬしのかみ)の鎮まりますお山、
神体山として信仰されています。
山内の一木一草に至るまで、神宿るものとして、一切斧(おの)をいれることをせず、
松・杉・檜などの大樹に覆われています。

  入山用紙に記入すると、三輪山の登山ル-トが書かれた地図をいただき、入山に際しての注意事項を聞いて、
『三輪山参拝証』と書かれた襷を受け取り、これを肩にかけて登ります。
登山口では、お祓いの手順通りに各自お祓いをして、いよいよ入山の準備が整いました。

        地図にも入山心得が書かれています。            
三輪山は古来より神さまの鎮まる神聖なお山として、現在に至るまで篤い信仰を集めています。
神様のふところの中へ入っていくのですから、つつしみと祈りの心を持ってお山にお登り下さい。
お山では常に山内の清浄を第一とし、特に以下のような遵守事項を固くお守りください。       

     ①襷(三輪山参拝証)を首に掛けて登ること ②タバコをはじめ、火気は絶対に使用しないこと
③カメラ類などを持って入らないこと(撮影禁止) ④草木・キノコ・鳥獣・土石類を持って帰らないこと
⑤お供え物・ゴミは放置せず、必ず持ち帰ること ⑥飲食をしないこと(登拝に際しての水分補給を除く)

 撮影は禁止なので、ここでの画像はありません。標高は467mで上り下り4kmの行程で、
約2~3時間かかると書かれていました。
白装束で歩いている人や、裸足で歩いている人もいました。日曜日だからカップルやファミリ-も多く、最初は
普通の山歩きのような感覚でした。急坂があったり、平坦な道があったり、根っこの張り出した道だったりしましたが
、普通の登山道よりは道幅が広く、道に迷わないように整備されていました。
中腹には中津磐座があり、周囲は注連縄が渡され、ここが神聖な場所であることを体感できました。

山頂が近づくと道が険しくなります。やがて開けた場所になり、高宮神社がありました。
ここで参拝し、もう少し歩くと、三輪山一番のパワ-スポットである奥津磐座がありました。木立の中に大小の岩が点在し、
神様が降臨される気を感じられます。ぐるりと周囲をまわって、いい気をいっぱいいただきましょう。
磐座のまわりには白装束姿や裸足の人もいて、いろいろな方向を拝してパワ-を頂いているようでした。
やはり普通の山ではないんだなぁ~ということを実感・・・。
しかし・・・($・・)/~~~ そんな神聖な場所なのに、磐座の横ではお弁当を食べているオジサン登山者が2名!(◎_◎;)
首にも襷をかけていないし、いったいどこから登ってきたのでしょうか??? 
 神様のお山で何とも不謹慎(。´・ω・)?
 
 14:35  檜原神社
 三輪山に登らせていただき、ありがたく下山しました。
襷をお返しして、ご朱印をいただき、ご霊泉をペットボトルに詰め替えて、もう少し山の辺の道を歩いてみましょう。
山の辺の道を歩くハイカ-がたくさんいたことは意外でした。この道は人気があるのでしょうか?
次の檜原神社(元伊勢)も大神神社の摂社のひとつで、三輪山中にある磐座をご神体としているので本殿はありません。
天照大御神を祀り、現在の伊勢神宮に祀られる以前はここに祀られていたことから、元伊勢とも呼ばれています。
 
 三輪駅から山の辺の道&三輪山に登って巻向駅へ~
 山の辺の道はまだまだこの先も続きますが、そろそろ帰りの心配をしなくては・・・
 檜原神社からは 山の辺の道を離れ、巻向駅に向います。井寺池付近にちょうど自分が歩いたコ-ス地図がありました。
 
 14:50 井寺池(左上)   ホケノ山古墳(右上)    大和三山を見渡す(左下)    15:20  箸墓(右下)
 巻向駅に向かう間には 古墳が点在し、それを見ながら歩きます。
 ホケノ山古墳は3世紀中頃に造られた日本で最も古い部類に属する前方後円墳。
箸墓は先ほどのよりも もっと大きな前方後円墳で、離れて見ると全容がわかります。
孝霊天皇の皇女で崇神天皇の叔母であった倭迹迹日百襲姫(やまとととひももそひめ)命の墓なのだそうですが、
邪馬台国の女王・卑弥呼の墓ではないか とも考えられているようです。
後は右手に大和三山を見ながら巻向駅に向かいました。
 
 15:35 巻向駅
 巻向駅からは青春18きっぷの出番です。奈良→京都→東海道線上りと、6回乗り換えて、6時間かけて起点に戻りました。
 大阪→三輪  950円    巻向→起点  6090円・・・・・合計が7040円。
青春18きっぷは2300円だから
4740円お特でした。
 今回のテ-マ  ~神話のふるさとを訪ねて~  のプチ旅は、
九州で、鹿児島・宮崎を2泊3日で訪ねて、パワ-をいっぱいいただきました。 
そして最終日の奈良ではそのご神体に登拝が許されている三輪山の懐に身を置くことができて、いい時間を過ごせました。
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