奥鬼怒トレッキングと秘湯めぐり
 2014年 9月12日〜15日
北関東って、私にとって未開エリア・・・秘湯マスタ−が山に登って温泉に入ろうという計画を立ててくれました。
2年前の秋に山形の秘湯めぐりでは  秘湯シタ−ズ(3姉妹)でしたが、今回は山も目的だったので、
長女の代わりにホタルさんが加わり、山も温泉も世界遺産まで楽しんできました。 
 
9月12日(金) 世界遺産 富岡製糸場  

9月13日(土) 金精峠〜温泉ヶ岳〜根名草山   八丁湯(日本秘湯を守る会の宿)


9月14日(日)  鬼怒沼ハイキング  日光澤温泉  平家平温泉こまゆみの里( 〃)

9月15日(祝・月) 足尾銅山観光 わたらせ渓谷鉄道
 
 9月12日(金) 世界遺産 富岡製糸場
 トレッキングは土曜日の朝から・・・ だから前日に現地まで移動という計画で、金曜日の朝に出発。
静岡〜山梨経由で佐久から群馬県入り!。 世界遺産になった富岡製糸場へ行ってみましょう!。
 
14:30 富岡製糸場          東繭倉庫         蒸気釜所の一部は今シ−ズンの雪で倒壊した
  富岡製糸場は明治5年(1872年)、明治政府が日本の近代化 のために最初に設置 した模範器械製糸場です。
和洋技術を混交した工場建築の代表であり、長さ100mを超える木骨レンガ造の繭倉庫や繰糸場など、
主要な施設が創業当時のまま、ほぼ完全に残されています 
 
蒸気釜所      繰糸場    東繭倉庫(レンガ積みに注目!)
 主要な建物は、木の骨組みに、壁に煉瓦を積み入れて造る 「木骨」で建てられました。
煉瓦という西洋の新しい材料を取り入れながら、屋根は伝統的な日本瓦で
くなど、日本と西洋の建築技術を見事に融合。
煉瓦は、フランス積みと呼ばれる工法で積まれ、目地には、セメントの代用として 漆喰が使われてるのが特徴です。
 
15:15 繰糸工場 
繰糸場 は長さ約140.4メートル、幅12.3メートル、高さ12.1メートルで、当時、世界的にみても最大規模でした。
繭を生糸にする繰糸工場には300人
りの繰糸器が置かれ、工女たちの手によって本格的な器械製糸 が始まりました。

明治26年(1893年)に三井家に払い下げされ、昭和13年(1938年)には株式会社富岡製糸所として独立。
昭和14年(1939年)には日本最大の製糸会社であった
片倉製糸紡績株式合併 されました。
その後、戦中・戦後と長く製糸工場として
活躍しましたが、生糸値段の低迷などによって
昭和62年(1987年)3月、ついにその操業を停止しました。 その後も場内のほとんどの建物は大切に保存されています。 

富岡製糸場からは、沼田に移動して、道の駅白沢に行きました。今宵はここでステ−ションビバ−グです。
ここには日帰り温泉もあるので、ゆったりと温泉に入ってから、バ−ベQも楽しめました(^。^)y-.。o○
 
 
9月13日(土) 金精峠〜温泉ヶ岳〜根名草山  八丁湯(日本秘湯を守る会)
 
翌朝、沼田から約1時間ほど車を走らせ金精トンネル出口に着きました。ここが登山口。
 
 7:55 金精峠トンネル付近の登山口         8:20 もうすぐ金精峠です
  奥鬼怒の秘湯と温泉ヶ岳〜根名草山 概念図
 この登山口からスタ−トです。金精峠から温泉ヶ岳〜根名草山と縦走しながら奥鬼怒温泉郷に下山する・・・
というル−トは、車の回送がなければ実現できないゴ−ルデンコ−スです。
今回は秘湯マスタ−が車の回送を引き受けてくれたので、秘湯シスタ−ズの次女と、私三女とホタルさんの3名で
このコ−スを歩くことになりました。 最初は急登を25〜30分くらい頑張りました。
 
 8:22 金精峠(標高2020m)         日光白根山が見える
 稜線に上がったところが金精峠です。  ここから南に進むと日光白根山、北に向かうと温泉ヶ岳。
先ほどの駐車場はすでに20台ほどの車が駐車していましたが、その過半数は日光白根山に向かった登山者でしょう。
 
 8:25 金精峠 から 湯ノ湖と男体山  
金精峠 からは、湯ノ湖と男体山が見えました。 日光白根山も男体山も深田百名山です。 
 
8:40   紅葉も始まって・・・          シャクナゲの木が多い
 空も青くていい天気・・・。 所々、紅葉も始まってきましたね〜。 シャクナゲの群生地もありました。
 
8:45   菅沼と武尊山方面が見える
 その先で視界が開けました。 今度は西側に展望が広がりました。
先ほど通ってきた菅沼が見えます。 遠くに見えるのは武尊山かしら・・・この山も百名山。
 
 9:25  温泉ヶ岳(標高2332m)
 金精峠から1時間ほどで温泉ヶ岳に着きました。 このあたりの山は詳しくないので、地図で確認すると
太郎山や女峰山が見えていたようです。縞枯れた山が近くに見えますが、その山が次に向かう根名草山方面です。
 
10:15 縞枯れの樹木             10:35  念仏平避難小屋
 再び樹林の中を歩きます。コメツガやシラビソの林をアップダウンしながら、念仏平避難小屋に着きました。
まだ新しく、室中は2段になっていて毛布が2枚ありました。近くに水場もありますが、トイレはありません。
 
11:30 根名草山                            12:22 大嵐山
念仏平避難小屋から1時間ほど歩くと根名草山に到着しました。このころになると、霧が出始め、展望はイマイチです。
ここから鞍部まではいったん下りです。 鞍部のあたりは、道が不明瞭でした。
たぶん、金精峠から根名草山までは向かうものの、車を置いてあるから そこで引き返してしまうからでしょう。

鞍部から大嵐山の西側を大きく巻いていくル−トで、道なりに最初は巻き道を下ったけど、国土地理院の地図では
忠実に大嵐山のピ−クを通ることになっていました。 これが気になって、再び鞍部まで登り返し、ここから
わずかな踏み跡を辿って大嵐山に向かってみました。山頂部分にあったのは地面に落ちていた朽ちた大嵐山の標識・・・。
この先に下る道はなく、大嵐山に登るごくわずかな登山者がピストンするだけだろうと解釈。
しかし国土地理院の2万5千の地図を持って登山する人は遭難しかけないポイントだと思いました。 
  奥鬼怒の秘湯と温泉ヶ岳〜根名草山 概念図
 
13:23   ガレ場のトラバ−ス              13:07  まだトラバ−スが続く
 結局、先ほどの道まで下り、あとは道なりに(なぜか西方面に下る)下りながらガレ場を3箇所通過して、
大嵐山の西側を大きく迂回した道を進みました。結局、ここで1時間ほどのロスタイム。
しかしフツ−は登らない大嵐山まで登れたのだから、良しとしましょう(^_-)-☆。
 
14:05  日光沢温泉への分岐                      15:05  日光澤温泉 
 ゆるやかに下っていくと、日光澤温泉と手白澤温泉の分岐に出ました。
私達の到着を待ちわびた秘湯マスタ−から電話があり、『ひと足お先に温泉入って、飲んでるよぉ〜〜。』だって。
樹林の中を ジグザグに ぐんぐん下っていくと、日光澤温泉に出ました。
 
 15:20 加仁湯               加仁湯  旅館の玄関の脇にあった無料の足湯
 奥鬼怒温泉郷は、このあたり歩いていける距離(10分〜1時間ほど)にたくさんの温泉地が点在していました。
日光澤温泉からダ−トな車道を10分ほど歩くと、加仁湯がありました。
ここの温泉は濁った硫黄泉。 川沿いに足湯があったのでちょっと浸かってみましょうか!。
 
 15:40  奥鬼怒温泉郷   八丁湯      ログハウス棟に宿泊
 明日は、日光澤温泉か 加仁湯で立ち寄り入浴したいね〜って、ここから少し歩いて八丁湯に向かいました。
浴衣姿の秘湯マスタ−もお出迎え!。 車の回送をありがとうございました。
 
八丁湯の全景 
日本秘湯を守る会の宿ですが、ログハウスもあり、丸太造りの室内は畳敷きでテラスも付いていて極上な空間(^。^)y-.。o○ 
 
八丁湯の露天風呂 
 秘湯の宿ですから、温泉は大いに期待できます。
源泉100%のかけ流しで、敷地内の8ヶ所の山肌から 自然に湧出しています。
中性低張性高温泉で泉質の違う源泉が三つあるとのこと。男女別の内風呂や女性専用の滝見露天風呂がありますが、
その他の露天風呂は混浴でした。 混浴風呂では、女性はバスタオル着用可が 奥鬼怒温泉郷の特徴のようです。
カップルで露天風呂に入っている方も多かったです。
 
 18:00  夕食の風景
今日は一日たっぷりと歩いたし、下山後は滝見露天風呂に入って極楽気分。風呂上りにはビ−ル!。
そして山里ならではの山の幸満載のご馳走に舌鼓を・・・(^。^)y-.。o○  アフタ−露天風呂も充分に満喫しました。 
 
 
9月14日(日)  鬼怒沼ハイキング 日光澤温泉 平家平温泉こまゆみの里
 
8:15  日光澤温泉から鬼怒沼方面に向かう       8:30 沢沿いの遊歩道 
 八丁湯で朝風呂三昧・・・そしてご飯がおいしい朝食も頂いてパワ−全開です。
今日はここから4人全員で鬼怒沼までハイキングです。 余分な荷物は宿で預かってもらい、
昨日歩いた道を日光澤温泉まで進みました。 その先に、昨日歩いた根名草山と鬼怒沼への分岐があり、
この分岐から今日は鬼怒沼へと向かいます。 最初は沢沿いの遊歩道を登っていきます。
 
8:40 吊り橋を渡って滝見展望台へ向かう      8:56 ヒナタオソロシの滝
 その先に吊り橋が見えて、滝見展望台への寄り道コ−スが分岐していました。
 『ヒナタオソロシの滝』 というメ−ミングが気になって、寄り道してみましたが、まるで山登りの道でした。
そして展望台から見えたのがこの写真。 こんなに苦労して、登る必要があったのかしら・・・?(/・ω・)/?
 
10:00 けっこうな急登の連続なんですが・・・   10:30  アスナロやブナ。シラビソやコメツガの森
鬼怒沼って、観光地っぽく →ハイキング感覚で行けるというイメ−ジでしたが、なかなかの急な登りの連続でした。
朝、八丁湯を出発して、滝見展望台にも寄り道して、3時間の登りの道が続きましたが、やっと木道が見えてきました。
 
 10:50 鬼怒沼
 木道の先は突然視界が開け・・・ やっと鬼怒沼に着きましたぁ〜〜〜\(^o^)/
 
こんな風景が大〜好き(^。^)y-.。o○  池塘と木道と草紅葉が始まった湿原・・・平和ですねぇ〜。 
 
尾瀬の入口=大清水(6km)まで歩いていけるんだなぁ〜 
 
 11:20   右側の大きな山が日光白根山      左側の山が昨日登った根名草山と大嵐山?
 木道脇のベンチでランチタイム♪♪♪  八丁湯で作ってもらった大きなおにぎりを頬張りました。
 日光白根山が大きいね〜。  あれ〜左側に見えている山って根名草山と大嵐山かな・・・?
12時ちょっと前に、奥鬼怒を後にして、来た道を下山しました。
 
13:30  日光澤温泉に立ち寄り入浴 
 下山はラクラクで日光澤温泉まで戻ってきました。この温泉地は女夫淵温泉からの送迎バスが無いので、
女夫淵温泉から奥鬼怒遊歩道を1時間30分〜2時間かけて歩くしかないという秘湯中の秘湯・・・。
(加仁湯と八丁湯か送迎バスのサ−ビスが有り)
こんな機会だからに、ここで温泉に入っていきましょう。 立ち寄り入浴は泉質が違う露天風呂が二つ。
バスタオルも有料で借りられたので、安心して入ることが出来ました。
 
15:33  女夫渕に向かう         渓流沿いの遊歩道を歩く
 入浴後は八丁湯まで歩き、荷物を受け取り、車の置いてある女夫渕に向かいます。
送迎バスもありましたが、遊歩道があるから歩いて向かうことにしました。
 
 15:35  二つ岩橋を渡る       16:00 鬼怒川の渓谷美も満喫      16:10  女夫渕近し
最後の橋を渡り、 女夫渕が近づくと、最後に登りが待っていました。女夫渕には以前女夫渕温泉があったようですが、
温泉が出なくなってしまい廃業してしまったようです。 車に戻り、今宵の宿まではたったの1km・・・。
 
 16:35  平家平温泉 こまゆみの里(日本秘湯を守る会の宿)  内湯
 あっという間に『平家平温泉 こまゆみの里』に着きました。
今日もたっぷりと歩けたし、ちょうどいい時間に宿に着けました。  さて〜〜温泉・温泉・・・(^。^)y-.。o○
 
17:30  女性用の露天風呂 
 名物の大きな露天風呂は混浴で、バスタオルを巻いて女性用の入口から 入ることもできるようになっていました。 
女性用の露天風呂はこじんまりとしていますが、泉質もいいし、絶景なロケ−ションで大満足!。
 
18:00  宿の夕食 
 部屋で湯上りのビ−ルで乾杯したあとは、食事処に向かいましょう♪♪♪。
なんとも贅沢なメニュ−です。牛肉ステ−キや鯉の洗い、岩魚の塩焼きや蕎麦と、山と川の恵みをたっぷりと頂きました。
 
9月15日(祝・月) 足尾銅山観光 わたらせ渓谷鉄道
 
10:40   足尾銅山観光                  トロッコに乗って出発〜
 初日の道の駅温泉も含めて温泉三昧の4日間・・・今日が最終日です。帰り道に観光していきましょう!。
足尾銅山観光は“日本一の鉱都”とよばれた足尾銅山の再現をはかって始められた国内最大の坑内観光です。
 
 11:00  足尾銅山観光の坑道を見学
 足尾銅山は慶長15年(1610)に発見され、かつては日本一の銅産出量を誇った。 
その歴史は、「鉱山近代化」の光と、「鉱毒問題」の陰に彩られている。
 
12:30   わたらせ渓谷鉄道            ごうど駅の列車レストラン清流
足尾銅山観光の最寄り駅は、今では第三セクタ−のわたらせ渓谷鉄道の足尾駅。足尾銅山から産出される
鉱石輸送のために足尾鉄道が敷設した路線でした。足尾駅ではその歴史を説明しているイベントもやっていました。
今回は秘湯マスタ−のお薦めのこの路線にちょい乗りしてみることになりました。

乗り鉄の私にとっても大いに楽しみです。 私達の乗り鉄の起点は神戸(ごうど)駅となりました。
ちょうど観光電車が入線してきました。なんと弁当売りも健在で〜す(^。^)y-.。o○。
この駅には、列車レストラン清流があり、電車の待ち合わせ時間でランチタイムを! 
レストランメニュ−もありますが、電車に乗る時間も迫っているので 駅弁を買ってレストラン電車の中で頂きました。
 
 13:00ごろ・・・ごうど駅を出発・・・          渓谷を見ながら・・・・          13:33 大間々駅
神戸駅から大間々駅まで〜〜〜約30分のわたらせ鉄道の旅を楽しみました(^。^)y-.。o○。
渓谷はまだグリ−ン・・・。  紅葉の時期にまた乗ってみたいロ−カル線でした。 
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