鳴門うず潮と春の和歌山・青春18きっぷの旅
 2016年 3月18日〜21日
2016年、春の青春18きっぷで、企画したのは鳴門と和歌山。
徳島は昨年の9月、四国の百名山に登った際、帰り道に寄れなかった場所。
和歌山といえば私のライフワ−ク熊野古道ですが、今回は古道歩きよりも観光&温泉&グルメな旅♪ 
 
3月18日(金) 鳴門 大塚美術館 (鳴門泊)
3月19日(土) 鳴門 渦の道 うずしお汽船 (和歌山 紀伊田辺泊)
3月20日(日) 紀伊田辺→白浜観光→勝浦観光→(太地泊) 
3月21日(月・祝) 道成寺・御坊・湯浅
 
 

 3月18日(金) 鳴門 大塚美術館 (鳴門泊)

 
12:40発 高速舞子から高速バス(2350円)  13:28着 鳴子公園    鳴子大橋   14:00大塚美術館 
 初日は、頑張って早起きして 始発電車に乗車。起点を5時27分の東海道線の下りに乗車し、3回乗り換えて三ノ宮で下車。
ここで一旦駅を出て、今晩のお弁当と明日の朝食を買いました。三ノ宮から舞子までは20分弱。
青春18きっぷはここまで(ちなみにJR普通運賃は6780円だから4400円もお得!)

鳴門へは淡路島を通過する高速バスに乗車します。高速舞子から高速バスで徳島へ〜。
淡路島ははじめての地、窓から見えた風景は・・四角い田んぼが無い!。平地が少ないので棚田が多かった。
鳴子公園口バス停で下車し、今日は大塚美術館をたっぷり時間をかけて見学します。
 
 大塚美術館  (入館料3240円) システィ−ナ礼拝堂壁画・天井画
バス停から15分ほど歩いて大塚美術館に向かいました。 
あの大塚製薬が建てた美術館なのですが、 本物は一つもなく、世界の名画を陶板画で再現した美術館
しかも入場料が日本一高いんです!世界中の名画が原寸通り忠実に陶板で再現されています。

入館していきなり圧倒されるのは、システィ−ナ礼拝堂壁画・天井画です。本物はバチカン市国のバチカン宮殿内あります。
バチカンで入った時は世界中の観光客で溢れていて、立ち止まって見ることができませんでしたが、ここではゆっくりと。
荘厳な雰囲気もスケ−ルの巨大さも本物さながら・・・うっとりと贅沢な空間です。
 
スクロヴェーニ礼拝堂壁画        エル・グレコの大祭壇
 礼拝堂もその空間を原寸大で再現しているから、どこもゆったりとしています。
 陶板名画とは、陶器の大きな板に原画に忠実な色彩・大きさで作品を再現したもの。
実際の名画を見るがごとくの迫力や臨場感を味わうことができます。 
 
フェルメ−ル      レオナルド・ダ・ヴィンチ     ボッティチェリ
フェルメールの代表作「真珠の耳飾りの少女」は、日本に本物が来た時は連日長蛇の列でした。
質感などは本物と一緒。ここではゆっくり見れました。
右側の受胎告知とラ・プリマヴィ−ラはウフィッツイ美術館で見ましたが、その時の情景が蘇ります。 
 
 モナリザ(レオナルド・ダ・ヴィンチ)                   ゴッホの幻の ヒマワリ             
本物はフランスの「ルーヴル美術館」に展示されています。  

ここに展示してあるのはすべてレプリカですが、世界の名画を陶板に完全再現したもの。
だから、世界中の名画をこの一箇所で見られる大塚美術館は、唯一無二の美術館といえるよね。
絵画の大きさも原寸大だから、臨場感いっぱいですし。
 
最後の審判(ミケランジェロ)   (修復後)
 最後の晩餐の部屋です。本物はイタリア・ミラノの「サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院」にあります。
本来は食堂の壁画として書かれたものでかなり大きい!。  ここでは、修復前と修復御の絵画を両方見られました。
 
最後の審判(ミケランジェロ)   (修復前)
大塚美術館には午後2時過ぎには入館しましたが、あまりにも広すぎて、あまりにも見どころが多すぎて、
あっという間に午後5時の閉館時間になってしまいました。 入館料は高いけど、それに見合うだけの満足感があります。
もっとゆっくりと見ていたいし、システィ−ナ礼拝堂ではフロアのイスにずっと座っていたいと思う贅沢な空間でした。 

 美術館を出たら雨・・・傘をさして20分ほど歩き、今宵のホテルへ向かいました。
 
17:30 鳴門海月  に 素泊まり       ロビ−からは鳴門大橋      部屋飲みタ〜イム♪
ここはいつも利用するBHではなくて、リゾ−トホテル風。ロビ−からは鳴門大橋が間近に眺められます。
贅沢なホテルだから予算もちょっぴり高めです。シングルだと素泊まりなので、三ノ宮で買った晩酌セットで乾杯〜!
 

3月19日(土) 鳴門 渦の道 うずしお汽船 (和歌山 紀伊田辺泊) 

 
8:50  渦の道    渦の道とうずしお汽船のセット券で1800円
 ホテルで鳴門大橋を見ながら朝風呂にも入りゆっくりと8時40分にチェックアウトしました。
鳴門の渦潮を鳴門大橋から見られる渦の道は、ホテルから歩いてすぐ。 雨もすっかり上がりました。

「渦の道」は鳴門海峡に架かる大鳴門橋の、橋桁内(車道の下)に造られた海上遊歩道。
海上45メートルのガラス床からのぞき込む渦潮は、吸い込まれそうでスリル満点!
 
展望室から渦潮見学 (9:00〜9:35)
 渦潮が見られる時間帯は、満潮・ 干潮 の時間の前後2時間の合計4時間ぐらい。
大潮の時が一番いいのだそうです。毎日見頃時間が変わりますが、今日は9時から12時がいいみたい。
展望室からは真下にうず潮が見られました。 おぉぉ〜っと・・・、うず潮めがけて遊覧船が向かっていくね〜。
 
うずしお汽船に乗船 
 セット券で買ったうずしお汽船には、10時の船に乗ることにしました。歩いて10分ほどで船着き場に到着。
うず潮汽船はあっという間に鳴門大橋へ。鳴門海峡は、干潮の時間で激流渦巻き轟く海峡となっています。
 
 風もあってすごい波。うず潮よりも高く盛り上がる波が、ものすごい迫力でスリル満点でした。
20分ほどのうず潮見学が終わり、船着き場へと戻りました。これで鳴門観光は終了です。

高速バスは行きと帰りでバス停が変わり、路線バスに乗ってまずは小鳴門橋(280円)で下車します。
ここから歩いて『高速鳴門』のバスタ−ミナルに行き、11時55分発の高速バス(2500円)に乗って、舞子で下車しました。
 
 18:02 紀伊田辺駅に到着     18:20   銀ちろ本店で晩酌タイム(^。^)y-.。o○
12時45分に高速舞子に着き、JR舞子駅に移動。ここからは青春18きっぷで和歌山へと移動します。
13時06分発の神戸線で大阪へ。ここから紀勢線へと乗換えていきます。今日は紀伊田辺で一泊します。

BHへ向かう手前で、晩酌タイムにしましょう!。  銀ちろ本店は地元人が通う大衆割烹居酒屋って感じ。
入店時間が早かったので、ひとりだけど個室にすんなりと入れました。
お目当ては口コミサイトで大評判の 殿様定食 2900円 。 お刺身は新鮮で美味しいし、
山椒風味の和牛ステ−キも絶品で、料理やビ−ルが運ばれるタイミングも絶妙で、美味しく幸せなひとときでした。
 

3月20日(日) 紀伊田辺→白浜観光→勝浦観光→(太地泊) 

 
7:00 紀伊田辺駅から バスに乗って白浜に向かう
3日目の朝はちょっと早起き。紀伊田辺駅から 7時ちょうどの白浜三段壁行きのバスに乗りました。
JR線で白浜に行ってバスに乗り換えるよりロス時間がないからバスを利用(780円) 
今日は青春18きっぷは使いません。
 
7:45 三段壁 
 バスは45分で終点の白浜三段壁に着きました。天気がいいけど朝はちょっと寒い。おまけに風もあるけど、
海はこの通り、真っ青です。 ここは白浜の景勝地。 今日はこの海岸線沿いに歩き、景勝地をめぐっていきます。
 
三段壁から千畳敷までは遊歩道があります。夜は通行が規制されているみたい。
その先の岸壁にはいのちの電話の看板があり・・・???  そうか!ここはもう一つの名所なのかな。 
 
8:20  千畳敷 

千畳敷は、その名のとおり広い岩畳を思わせる大岩盤。
瀬戸崎の先端から太平洋に向けて突きだした、スロープ状になった白く柔らかい岩は
第3紀層の砂岩からなる大岩盤で、打ち寄せる荒波に浸食され壮大な景観を創っています。

 
9:00 白良浜 
千畳敷からは、一旦車道沿いに歩きます。すると前方に砂浜が(^。^)y-.。o○。  
白良浜は、延長640mの遠浅の浜。90%の珪酸を含む石英砂は、文字通り真っ白でサラサラの砂。
紺碧の海と、真っ青な空に 果てしない白砂の風景が広がっています。日本じゃないみたい!
 
9:15 熊野三所神社 
 白良浜沿いに歩いていくと、鳥居がありました。ここ熊野三所神社は今日の目的地の一つでした。
そもそもは巨石崇拝の社で、熊野三山の信仰とは別物であったのでしょうが、
熊野信仰が盛んになると、熊野三山の別宮的存在となったそうです。
 
 9:25 臨海浦と円月島         足湯 白浜にはたくさんの足湯がある(無料)
 
9:57 白浜バスセンタ−からバスで白浜駅に向かう 
白浜のシンボル円月島はポスタ−でも登場しています。。
島の中央に円月形の海蝕洞がぽっかり開いていて、円月島に沈む夕陽は「和歌山県の夕日100選」
 
10:10 白浜駅駅近くの食堂で 生マグロ丼 1200円 
 白浜駅に着き、JRの電車の発車時間まであと45分あります。まだ10時だけど開いててよかった。
駅前の食堂にイ〜ン!。 和歌山は生マグロが揚がります。 だから生まぐろ丼だよ〜〜ん(^。^)y-.。o○。
 
白浜駅10:59発の紀勢本線に乗って勝浦へ〜  13:11着 紀伊勝浦駅  観光協会で湯めぐり手形(1300円) 
白浜から勝浦に向かいますが普通運賃が1490円なので、青春18きっぷは使いません。

勝浦駅の観光協会で湯めぐり手形をゲットしました。 
この手形で3箇所の温泉めぐりと、観光船などが半額で利用できるお得なアイテム!。 
 
13:30発 中の島の送迎船に乗って 中の島ホテルへ 
 まずは勝浦から船に乗っていく温泉にGO〜。 中の島です。泊りでは縁のないホテルだけど、
日帰り入浴ならお手軽に利用できます。往復とも船に乗れることもお得感いっぱい。
 
 3〜4分でホテルに到着しました。日帰り温泉は午後2時からなので、山上遊歩道を歩いてみることにしました。
 
10分ほど登っていくと展望台があります。ここからの眺めは絶景。無料の足湯もあります。
この景色と足湯を独り占め! 何て贅沢な時間(^。^)y-.。o○ 
 
 さて、戻って温泉タイム♪♪♪ 露天風呂は開放感抜群。 向こう岸に釣り人が見えます。時々すぐ前を船が通ります。
 
15:15 中の島から 勝浦桟橋に戻る    中の島は玄関が船着き場 
 ほどなく勝浦桟橋に戻ってきました。次は3時30分発の紀の松島めぐりの観光船に乗りましょう。
 
この観光船は島めぐりをして、太地くじら浜に向かい、再び勝浦観光桟橋に戻ってきます。
今宵の宿は太地だし、太地で下船もできるので、観光船で観光しながらくじら浜まで行くことにしました。
1250円のところ、湯めぐり手形を利用すると半額の630円。 得したなぁ〜。 
 
 心地よい潮風に吹かれて島めぐり、内浦から熊野灘に出た途端に波が荒くなりました。
 
島をめぐりながら、前方に太地が見えてきました。  しかし、船は途中に寄り道・・・ 
 
イルカの調教プ−ルの横に船が着きました。私達は船の中からイルカたちのミニミニショ−も見ることができました。 
 
太地くじら浜   くじらの博物館       南紀太地温泉 花遊で立ち寄り入浴
 くじら浜で下船したのは私ひとりでしたが、ここから乗船する観光客も居ました。
このあたりは太地の観光スポットで、くじらの博物館の隣に大きなホテルがあります。
このホテルの温泉にも、湯めぐり手形で入れるので、2湯目はここにしましょう。
 
 ホテルのガ−デン
大きなリゾ−トホテルの温泉に3箇所も入れて、1300円の湯めぐり手形はとってもお得。 
通常ならば、中の島も花遊も立ち寄り入浴は1000円なんですよ〜。
 
 太地温泉は勝浦温泉と泉質が違い無色透明でかすかに塩分を感じます。

ここは女性が嬉しいアメニティーも揃っていました。
湯上りのビ−ルを買ってテラスガ−デンでまったり・・・日も傾いてきたので、宿泊先のホテルに戻りましょう。
 
 
いさなの宿  白鯨   くじらのミニコ−ス
 花遊から7〜8分歩いて、宿泊先のホテルに向かいました。太地といったらくじら。だから鯨料理が楽しみ。

小鉢も鯨、お造りは鯨の赤身と鯨の皮。皮は脂身でまったり美味しく吟醸酒にぴったり。馬刺しのような味でした。
ハリハリ鍋にも皮が入りコラ−ゲンたっぷり。 ベーコンも鯨。
鯨料理の定番、竜田揚げは懐かしい給食の味。赤出しにも本皮が入り絶品でした。

 

3月21日(月・祝) 道成寺・御坊・湯浅 

 
6:00 部屋から海が見えます       7:28発 太地駅から紀勢本線(紀伊田辺行)に乗車 
翌朝も温泉に入り海から上がる日の出も見て 宿の送迎車で太地駅まで送ってもらいました。
前日まで新宮方面に行くか、紀伊田辺方面に戻るか迷っていたけど、7時28分の紀勢線(紀伊田辺行)に乗りました。
駅で見つけた御坊の町歩きパンフレットを見たら行きたくなり、再び昨日走った路線を戻ることに・・・。
 
10:48  JR道成寺駅          10:55  道成寺 
 紀勢線はこのあたりずっと海岸線を走っていて、車窓から見える海にテンションもあがります。
串本〜紀伊姫間では奇岩が連立した橋杭岩が昨日も今日も見られました。
紀伊田辺行駅で乗り換えて、御坊の手前の道成寺で下車しました。  
 
道成寺 本堂 
駅から歩いて5分ほどで道成寺に着きました。和歌山で一番古くからあるお寺です。
本堂の手前の枝垂れ桜は咲き始め・・・ 。拝観料を払ってまずは宝佛殿へ〜ここではご本尊の千手観音、
脇侍日光、月光菩薩、(国宝)など、ご住職の説明を受けることもできました。
 
絵とき説法    
道成寺といったら絵とき説法 。    縁起堂に移動しました。
安珍清姫の絵巻物を広げ、ご住職が悲恋物語を面白おかしく説明してくれました。
 
11:53  門前には名物の釣鐘まんじゅう屋さんがあります       12:03 熊野古道紀伊路 海士王子
道成寺で1時間ほど過ごしました。道成寺には安珍清姫の話通りに釣鐘はありません。
しかし、釣鐘まんじゅうはあります!。 中にはあんこ(安)も入っています(^_-)-☆。
ここから御坊駅方面に歩きますが、熊野古道の一部も歩くので、熊野九十九王子のひとつの海士王子跡がありました。 
 
12:55〜13:40 御坊の寺内町散策マップ      御坊市の観光
御坊駅方面から西御坊にはミニ電車が走っていますが本数が少なく、このまま歩いて寺内町へ向かうことにしました。 

御坊市の寺内町とは、本願寺日高別院を中心に形成された町のことで、江戸時代に商業が発展し、大変賑わいのある地域であったと言われています。現在は江戸時代から明治、大正、昭和へと時代の移り変わりが色濃く残る町並みが人気です。
 
13: 45  西御坊駅から紀伊鉄道に乗車して御坊駅へ       14:23 湯浅駅で途中下車
西御坊駅からの電車の時刻をチェックし、それに間に合うように街歩きを終えました。
紀伊鉄道は営業距離2.7キロの西日本一短い鉄道「紀州鉄道」として親しまれているそうです。 
御坊駅に着き14時5分の和歌山行きに乗り18分。  旅の最後の途中下車駅は湯浅です。
 
14:30 湯浅町歩きは熊野古道     大仙掘 
 湯浅町は、熊野三山へと続く熊野古道の宿場町として栄え、熊野古道が唯一商店街を通る町。

 紀州湯浅は「醤油発祥の地」としても有名で、鎌倉時代、中国の宋で修行を積んだ僧が伝えた
「金山寺味噌」か ら生まれたのが、現在の日本の醤油の始まりなんだそうです。

 大仙掘 は、かつては醤油の積み出しふ頭だったところです。石積みの堀と建ち並ぶ醤油蔵。
湯浅の醤油はここから全国へと運ばれていったんですね。
 
湯浅 伝統的建造物群保存地区 
 白壁の土蔵、格子戸や虫籠窓など、醤油醸造の伝統を感じる家並みが残る東西約400m、
南北約280mの一帯は「重要伝統 的建造物群保存地区」に選定されました。

近世から近代にかけての重厚な町並みが残っていて、金山寺味噌のお店も風情があるね。
お醤油屋さんの前では、醤油を醸す、いい香りが漂っていました。

 湯浅では約50分の町歩きでした。湯浅駅に戻り15時18分の紀勢本線(和歌山行)に乗車。
和歌山あたりから乗客がどんどん増えていきます。大阪〜米原〜大垣と東海道線を乗継ぎ、
自宅最寄り駅に帰着したのは23時11分。朝早くから夜遅くまでよく乗りました\(◎o◎)/!


18日 1回目(普通運賃なら6480円) 19日 2回目(3670円)  21日 3回目 (9930円)  
合計 20080円  のところ、青春18きっぷ3回分で7080円  13000円のお得でした

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