元旦に青春18きっぷで『京都・奈良』 特別拝観編
 2018年 1月 1日  
 元旦に出かけるのは久しぶり。最後の青春18きっぷを使い、『日帰り京都&奈良へ』お正月だけの特別拝観の旅。
 
まずは、東福寺の塔頭、勝林寺へ。
 浜松を始発の6時01分の東海道で京都へ〜。京都から奈良線に乗り換え三分後、10時前には東福寺駅に着きました。
 
新春拝観は、秘仏毘沙門天立像 大人   600円(寺宝の説明付)(画像はネットから転用)
東福寺は紅葉の時期は大賑わいですが、その塔頭のお寺は初めてです。
元は東福寺の仏殿に密かに安置されていた秘仏の毘沙門天立像(伝 定朝作)がお正月の三日間のみご開帳。

堂内はお正月限定のご朱印(3種各100体。元旦のみも有)をいただく行列もできていて、これが目当てなんだ〜。
 
勝林寺では寺宝の説明も聞けたし、1月1日〜3日限定の特別祈祷したお札もいただけました。

お堂を出ると毘沙門天と共に新春を祝う「振る舞い酒」もありました。もちろんいただきましたよ〜。

 
二寺目は、泉涌寺の塔頭、即成院です。泉涌寺に入る手前の塔頭でした。
 
 ご本尊は阿弥陀如来様。(重要文化財)  特別拝観は、その間近で拝ませていただくこと
寛治8年(1094)に造られたという来迎の阿弥陀如来と二十五の菩薩。近年は平安時代の代表的仏師、定朝とその弟子による優品とされています。阿弥陀如来の高さは5.5メートル。居並ぶ二十五菩薩もそれぞれ像高が150センチあります。見上げるほどに大きい阿弥陀座像と二十五の菩薩の姿は、極楽浄土の世界を立体的に描いたもの.。
 
ご本尊の阿弥陀如来は戌年の守り本尊で、私は今年、年女
こんな縁があり、阿吽のお犬さまを撫でて…。
 阿吽の犬の御朱印をいただいたんです。
 
東福寺界隈では、もう一箇所、 泉涌寺の塔頭である戒光寺に行きました。
ご本尊は丈六釈迦如来像
さま。
身の丈約10メートルの重文で、
鎌倉時代の仏師 運慶・湛慶親子の合作だと伝えられます。
 
11:33発 東福寺からみやこ路快速で奈良に〜12:18着   12:28発 バスで薬師寺へ〜12:46着 
東福寺駅周辺では、3寺を1時間半でめぐってきました。東福寺駅に戻り奈良線に乗って奈良駅で下車。
バス(260円)に乗って向かった
のは薬師寺です。

この時期は特別拝観があって、拝観料1100円を納めて、まずは本堂へ向かいました。
ちょうど薬師寺金堂では、法要の時間に立ち会えました。
 
 
吉祥天女画像(正月の三が日だけの公開)         薬師寺金堂のご本尊・薬師如来三尊(国宝  (画像はネットから転用)
薬師寺なので、ご本尊は薬師如来様ですが、お正月の三が日だけは、
薬師如来の前に吉祥天女画像が立ち、こちらが
主役。ここまで来られことに感謝です。
 
 
薬師寺の西塔             玄奘三蔵院伽藍大塔西域壁
こちらは薬師寺の西塔。国宝の東塔は修復工事中で、完成は2年後だとか。
道路を横断して進むと・・・ここ。 薬師寺に参拝するのなら、ここが見られる時に限ります。 
 
まずは玄奘塔へ。 玄奘三蔵院の玄奘塔に祀られている玄奘三蔵像を拝んでから、 
玄奘塔の奥の大塔西域壁画殿に入ります。
 
大塔西域壁画殿  (殿内は写真撮影不可なのでこの画像は転用しています) 
また来られました。平山郁夫画伯は、ここに美術館ではなく寺院を完成させました。
玄奘三蔵求法の旅をたどる「大唐西域壁画」   中心の須弥壇はご本尊。

ラピスラズリの青が印象的な天井には、両側に月と太陽を配置し、
日光・月光菩薩を。須弥壇は薬師如来をイメージしているの
だそうです。
 
 (画像はネットから転用)
拝観の最後に観る『ナーランダの月(』右下の絵)は、旅の終着インドを夜で表したものです。
玄奘三蔵法師が唯識を修められたインドのナーランダ寺院が、一枚の大きな越前和紙に描かれています。
この中に唯一、人物が描かれています。絵の完成を見ずに亡くなられた薬師寺の高田好胤管主だとか。

西の京での参拝は薬師寺のみで、今の時間は午後
2時20分。
今、西の京から近鉄で乗り継げば、伊勢神宮にも参詣できる時間です。内宮に着くのは夕方5時近くになりますが、
お正月中は夜中まで参詣可能・・・でも人混みで内宮にたどり着かない可能性大なので、やっぱり止めとこう!
 
興福寺 
 伊勢神宮は諦め、薬師寺を後に、西ノ京駅から近鉄電車で向かった先は近鉄奈良駅(260円)。
ここで下車して興福寺に向かうことに。
 興福寺は近鉄奈良駅から歩いても近いですから。
 
国宝館 ここでの最大の目的は阿修羅像。なんと、今日元旦からリニューアルオープンです。 
オ−プン当日の入場者の数は未知数でしたが、すんなり入場できました。
 
 (画像はネットから転用)
国宝館は、僧侶が食事をする食堂が建てられていた場所 に、昭和34年に耐火式宝物収蔵庫として建てられたもの 。
館内には旧食堂の本尊 千手観音菩薩 立像(国宝)を中心に、
興福寺の歴史を伝える仏像、絵画、工芸、考古 書物、歴史資料を収蔵・展示しています。 
 
 十大弟子立像  (画像はネットから転用)
以前の展示と大きな変化はありませんが、スポットライトの活用が効果的で、八部衆や十大弟子の顔立ちや立ち姿が美しい! 
 
八部衆立像    フォトギャラリ−     (画像はネットから転用)
 八部衆は古代インドの異教の神々が仏教の守護神として受け入れられたものです。 
守護神としての性格上阿修羅像を除いて武装しています。 何度目かの阿修羅像とご対面です。
阿修羅像の周辺にはアシュラ−らしき信者もいなくて、ゆっくりと対峙させて頂きました。
 
伏見稲荷大社 
 奈良線で京都へ向かう途中で最後の寄り道を。稲荷駅で下車して伏見稲荷大社で元旦初詣♪
人出は多いですが、この時間はスムーズに初詣できました。これは意外!

夕暮れ・・・千本鳥居にも明かり灯りました。夕方の時間帯だったので、上には登りませんでしたが…。

この後、京都に出て、京都駅を5時半ごろの東海道本線上りで帰途に着きました。

青春18きっぷで日帰り京都、奈良…
秘仏や期間限定拝観や御朱印と、有り難い神社仏閣巡りを欲張りました。
今年も元気いっぱ〜い
(^。^)y-.。o○
 旅の最後にお得自慢・・今日の行程のJRの普通運賃は10240円。青春18きっぷ(2370円)で7290円お得でした。
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