備中松山城と 秘境路線に乗って山陰めぐり 
 2023年3月3日(金)〜5日(日)

春の青春18きっぷが始まってしまいました。

乗り鉄しなければならない使命にかられて、
前回の冬の青春でやり残した『秘境ローカル線に乗って山陰をめぐります。』

 3月3日(金) 備中松山城 ・芸備線・木次線・出雲グルメ

 
 6:35発 姫路ー(山陽線)ー岡山ー(伯備線)ー9:13着 備中高梁   9:50発ー乗合タクシー乗車
 前日は姫路泊。 今朝は姫路から岡山に移動して、岡山からは伯備線で備中高梁駅へ向かいました。
予約しておいた乗合タクシー(片道800円)に乗って、ふいご峠に着きました。ここから20分ほど登ります。
 
10:00 ふいご峠〜(徒歩20分)   10:30 備中松山城 (国の重要文化財)
標高430mの臥牛山頂上付近に建つ天守は、現存天守を持つ山城としては最も高い所にあります。 
 
 現在の城主は、『さんじゅーろ―』です。 今ではグッズや写真集も出るような人気猫のよう。
でも、もともとは城の三の丸周辺でさまよっていたやせこけた迷い猫だったようです。
 
 初めての備中松山城です。
 2018年7月、高梁で338ミリに達する長期集中豪雨があり、登城の道も崩壊してしまったとのこと。
その頃に迷子猫『さんじゅ−ろ−』が城に住みつき、お城の復興に貢献したのだそうです。
 
 
 天守は2003年に保存修理が行われ、往時の姿を今に伝えています。
 
 12:09発 備中高梁ー(伯備線)ー12:46着 新見    新見駅で芸備線に乗り換えます。
 備中高梁駅に戻り、今日のハイライト・秘境路線に乗って山陰、日本海側へと向かいます。
まずは伯備線に乗って新見駅へ。 新見駅から芸備線に乗車しました。
芸備線は廃線を危惧されている路線のひとつ。ディ−ゼルカ−で、軋む音をたてながら山間地域を走ります。
 
13:02発 新見ー(芸備線)ー14:27着 備後落合    芸備線(ウィキペディア)
備後落合駅からは、木次線へ。
こちらも廃線を危惧されている路線です。 
 
備後落合から『木次線』に乗り換えますが。。。 
 
14:41発 備後落合駅から木次線の代行バスに乗車   雪深いのがこのエリア、線路に倒木も多いらしい 
春だし、融雪して電車に乗れると思ったけど、最高標高地点(出雲坂根駅手前)の残雪や倒木のため、
そこまでの区間はまだ代行バスでの運行となっていました。
 
出雲坂根駅ホ−ムの スイッチバックの標識  時刻表の時間合わせのため15分ほど待ち時間がある  
電車に乗って三段スイッチバックを体感したかったのにね。
この駅でスイッチバックを行うため、代行バスだと待ち合わせ時間ができます。だからバスを降りてホームに入れます。
でも、無雪期にまた来なくっちゃ($・・)/~~~。 
 
15:28発 出雲坂根駅    出雲坂根駅を出ると、バスは『奥出雲おろちル−プ』の陸橋をぐんぐん下ります。
 
 15:54発 出雲横田駅
 ずいぶんと標高を下げて、出雲横田駅から木次線の電車に乗ります。
おっ。新しい車両だ!。
でもこんなシートだと景色が楽しめないよ・・・。
 
駅舎に大きなしめ縄が掲げられている出雲横田駅は、 
スサノオがヤマタノオロチを退治した後、娶った妻『櫛名田姫』が生まれた地とされるから。
その後も出雲神話や、推理小説の舞台になった駅を通過して奥出雲の山あいをゆっくりと進みます。
 
 キ−キ−・ゴトゴトとディーゼル音を聴きながら、山あいの奥出雲の景色の中を走る、木次線が大好き♪
以前、レンタカ−で木次線沿線の旧跡を巡ったこともあり、たたらの里や、鬼の舌震を懐かしく思い出しました。
 
 17:37着 宍道駅        18:17発 宍道ー(山陰本線)ー18:36着 出雲市
 木次線の終点、宍道に到着しました。
電車を待っている間に5分ほど歩いて、宍道湖の夕景を見に行きました。
 
 19:00 『すし居酒屋日本海』に入店  
出雲市駅近くのビジネスホテル(ス−パ−ホテル出雲市駅前・全国割で4480円)に泊まり、
島根クーポンで、外飲みGO〜。平日は2000円分のク−ポンが付くので、居酒屋でちょっと贅沢を♪ 
 
日本海側に来たら、絶対に食べたかった『のどくろ』はお造りで(^。^)y-.。o○
うぅ〜ん♪ 食感と旨みは、静岡では味わえないよ、幸せ〜♪。 

鰤のカマ焼きも地酒にぴったりだぁ〜。 
出雲に来たら食べたかったもの・・・『出雲そば』
いっぱい念願が叶いました。全国旅行割、ありがとう〜 

 3月4日(土) 出雲大社・境港・鳥取泊

 
8:10 出雲大社 
翌朝、ホテルで無料朝食をお腹いっぱい食べて、出雲市駅から7時30分発の路線バスに乗車(530円)
40分ほどで出雲大社に着きました。 

出雲大社は「縁結びの神様」として、大国主大神をお祀りしています。
大国主大神は、国造りの神様であり、さらにその国土を天照大御神に譲った国譲り神話でも知られています。

出雲大社は、国譲りの代償として造営されたのが起源とされます。

 
 下り参道 → 祓社 → 松の参道
朝早い時間の参詣は静かで清々しいから好きです。下り参道の右側にある祓社にまずはご挨拶。
松の参道を歩いていくと、神聖な気持ちになります。 静かな時間・・・。
 
 ご神像 → 手水舎 → 銅鳥居(四の鳥居)
大国主大神のご神像の先 鳥居をくぐります。 
 
まずは拝殿へ。 
 1963年に新築された拝殿は、戦後最大の木造神社建築といわれます。高さは12.9mで、大社造りと切妻造の折衷様式。
ご祈祷や奉納行事などもここで行われます。しめ縄が一般の神社とは左右逆なところにも注目。
 
 御本殿(国宝)
拝殿の左側をまわりこみ、御本殿へとむかいましょう。 
出雲大社の参拝の作法は『二礼、四拍手、一礼』です。境内の全てのお社も同じ作法で行います。

御本殿から、右側(反時計回り)に進んでいくと・・・
 
 神在月に出雲大社に集まられた神々のお宿となる社が続き、御本殿のちょうど真後ろに回り込みました。

ここは知る人ぞ知る、ご利益の大きい秘密スポットです。

 
素鵞社(そがのやしろ) 
御本殿後方の一段高いところに祀られているのが、
大国主大神の親神でありヤマタノオロチ退治で有名な、素戔嗚尊(すさのおのみこと)です。

社の床下には木箱が置いてあり、中には出雲大社の1kmほど西にある稲佐の浜から持ち運ばれた砂が入っています。

素鵞社で清められた御砂は、撒くと土地を清めるご利益があるといわれ、
まず稲佐の浜で砂を採ってここに供え、供えた分量の御砂を替わりにいただく習わしのようです。

 
神楽殿 
 正面には日本最大級の大しめ縄があり、採点、祈願、結婚式などが行われます。
出雲の神様、ありがとうございました。
 
9:59発 出雲市ー(山陰本線)ー米子ー (山陰本線)ー12:18着 境港
出雲大社の後は出雲市駅へと戻り、山陰本線に乗車。 松江で松江城や城下町めぐりもしたかったけど、
今回は通過・・・。  米子で境線に乗り換えて境港に行きました。


米子駅を0番線から出ている境線はホ−ムも電車も『ゲゲゲの鬼太郎』ワ−ルド満載です。

車内のシ−トも鬼太郎やネコ娘仕様。車内アナウンスまで鬼太郎バ−ジョンだから、観光客に人気なわけだ。
鬼太郎ロードを通り抜け 
 
 13:00 境港水産物直売センタ−
 35分ほど歩いて目指したのは境港の魚市場。(境港駅から境港魚市場まで歩く人は少ないようです)

松葉がにや紅ずわいがいっぱい。
『もさえび』って、何だ???。
聞いたら、甘えびよりも甘くて美味しいみたい。 今晩はホテルで部屋飲みするので境港名物ゲット
 
BHで部屋飲み♪ 『鳥取の居酒屋の時間だよ〜』   
「紅ずわいがに」 2000円のところ1500円。   「もさえび」 1200円のところ1000円

境港から米子に戻り、そこから山陰本線に乗ること2時間30分。鳥取駅に着いたのが18時35分でした。
今宵は鳥取泊。駅近のBH(鳥取グリ−ンホテルモ−リス)は新しくてきれいなホテルで全国割が使えて4600円。
鳥取クーポンは土曜日なので1000円が付与。ク−ポンで、
ちょいと贅沢なビ−ルと地酒をゲット。

鳥取の居酒屋の時間だよ〜(^。^)y-.。o○  あっ!(^^)!・・・。残念ながらこのカニは紅ずわいです。 

3月5日(日) 大乗寺(応挙寺)・城崎温泉 

 
6:51発 鳥取ー(山陰本線)ー7:40着 浜坂(乗り換え)    山陰本線の車窓 
 春の青春きっぷ山陰編の最終日、今朝も早めの出発です。浜坂行きの山陰本線はたったの一両。

日曜日の朝はたった一両でも車内は空いていて、日本海を眺めながらゆったりとした時間を過ごしました。
 
8:02発 浜坂から(山陰本線)に乗車  
 浜坂駅で、次に乗る豊岡行きの山陰本線を待ちます。構内には浜坂出身の加藤文太郎のコ−ナ−があり、
改めて単独行の先駆けを築いた登山家の偉業を知ることができました。
 
 山陰本線の絶景駅 『餘部』を通過・・・  地上からかなり高い所に駅があります。
 
8:26着 香住 駅    香住駅から歩いて(20分ほど)大乗寺へ 
 駅に巨大な蟹のオブジェが掲げられている香住駅で途中下車しました。
香住の蟹はブランドですが、目的は蟹ではありません。ここから歩いて大乗寺(応挙寺)に向かいます。
 
 9:00 大乗寺(応挙寺)
 ここには円山応挙一門の手で描かれた障壁画が、すべての部屋にあり、特別公開されています。
 
 大乗寺の正面で迎えてくださるのは、円山応挙さんの像です。
 円山応挙がまだ無名の頃、当時この寺の住職密蔵上人がその才能を見い出し、銀三貫目を与えたそうです。
それをもとに江戸で学び名をなした応挙は、後に息子や弟子を連れて
この寺に戻り仏間他13余りの部屋の襖絵を描いたといわれております。
 

最近のNHKの日曜美術館で、大乗寺の障壁画を見たから、実際その場に行って見てみたいと思っていました。
テレビ放映されたからでしょうか、朝から拝観者も多いです。

お寺には障壁画の案内人がおり、人数がまとまり、見学できる部屋が空くと、随時襖絵の説明をしていただけました。
だから、解りやすく、絵の見どころも教えてくれるので、有意義に観賞できました。
 
 寺内は撮影禁止なので、ネットから転用しています。 
応挙が描いた孔雀。すごい迫力。墨だけで描いたものです。
孔雀の黒色も多彩ですが、松は緑色に見えるのは、墨を何種類も使い分けているとのこと。 
 
「大乗寺 円山派デジタルミュージアム」
 
 大乗寺では障壁画で囲まれる各部屋の空間が立体曼荼羅を構成しており、
宗教的空間の具現化を意図したものではないかといわれています。
 
長沢芦雪筆の群猿図 (部分 大乗寺写真ハガキから転用)
 二階では、長沢芦雪筆の群猿図も間近で見れて感動。
猿の体の輪郭と、緻密で素早い筆のタッチの顔の表情の対比はすごい
 
 10:57発 香住ー(山陰本線)ー11:30着 城崎温泉
香住駅から城崎温泉行きの山陰本線に乗って城崎温泉駅に着いたのが、1130分。
昨日、インタ−ネットで城崎温泉のランチを検索していたら、とても気になる店を見つけました。
11時30分開店だから、ちょうどいいじゃん♪ まだ混み合う前だったから、良かったぁ〜。
 
城崎温泉 『一魚一恵』 で 『ととパフェ』1980円     香住鶴を一合
 甘めのピンク色の酢飯の上に、豪華にお刺身が満載です。
席に運ばれてきた時には、周りの人も『わぁ〜♪』と、声を上げるほどのインパクト♪
角切りのお刺身は色々な種類が入っていて新鮮。イクラもいっぱい。香住の地酒とマリアージュしてみました。 
店を出た時にはどの店も混んできて、行列のお店も\(◎o◎)/!。
城崎温泉での滞在時間は約1時間。 後は山陰本線で京都に出て、東海道本線に乗って、延々と乗り鉄するのみ。
 城崎温泉を12時37分発〜〜〜自宅最寄り駅に着いたのは夜10時過ぎでした。 お疲れさまでした。 
 
青春18きっぷは一日あたり2410円で、4日間で9640円
今回の区間の正規運賃は25630円なので、
約16000円もお得になりました。 
 
 
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