オキナグサとカタクリの・・

霧訪山〜大芝山

2009年4月18日

桜も終盤・・・この頃 里は色とりどりのお花が咲きそろい、山はグラデ−ション豊富な瑞々しいグリ−ンの色彩に包まれて、
躍動感いっぱいの季節です。
毎年繰り返すお花見ハイキングですが、今年はちょっと趣向を変えて、
《オキナグサ》 
自然の中ではお目にかかったことのない花ですが、わりと近く 
(といっても車で3時間強(゜o゜)ですが・・・ )で見れるんだ!
ネットで調べて早速行ってみることにしました。
中央道の塩尻ICで降りて、15分程・・・
地図を頼りに下西条区にある
山ノ神自然園を目指しました。


山ノ神自然園からスタ−トして
霧訪山(きりとうやま)〜大芝山

の周遊ル−トを歩いてみることに。
下西条の辻にあった案内図 桃の花も満開でした
9:00 山ノ神自然園 山ノ神自然園の水芭蕉
山ノ神自然園の駐車スペ−スには6〜7台の車がありました。ここに車を置き、まずは案内図や花の情報に目をやります。
小川のむこうには小さいながら水芭蕉の群落があり、大ぶりの葉っぱに真っ白な花を咲かせていました。
9:10 たまらずの池 9:20 霧訪山登山口(林道終点)
しばらくは林道を進むと、《たまらずの池》がありました。 名前に反して、池の水は濃い緑茶色の水をたたえ、
周りの木立も萌黄色の芽を吹き、緑色にもこんなに豊富な色彩があることを、この時期は実感させてくれます。

林道が終わり、小さい水辺を渡った先に登山口はありました。ここが林道の終点なので、ここにも車が3〜4台止まっていました。
最初はジグザグの急登   9:50 稜線に出るとタムシバの花がお出迎え   心地良い風を受けて稜線を歩く
最初は松林の中をジグザグに登っていきます。急登ですが、足元は枯れた松葉などが敷き詰められクッション性がいい道でした。
足元に白い花片が落ちているのに気がつくと、稜線に出たことがわかりました。
鉄塔のある開けた場所からは、高ボッチ高原や美ヶ原のあたりが望めました。 
稜線にでると、爽やかな風が心地よく、左手にはタムシバの花が真っ白な花をたくさんつけています。

さあ!ここからは清々しい稜線歩き (*^。^*)  たくさんの野鳥の声も聞こえてきます。 『焼酎いっぱいグビィ〜!』 と
朝から不謹慎な【センダイムシクイ】 に、つい苦笑い・・・ そういえば昨夜もたくさん飲んじゃいました。 反省・・・( ^^) _旦~~
10:00 ≪ イワウチワ ≫
稜線の左側は雑木が多くタムシバの花も引き立ちます。遠くにはタムシバの花の白色が点々と見えました。
足元に目をやると、テカテカしたうちわの形をした葉っぱが出始めました。

それからは気にしながら下ばかり見て歩いていると・・・咲いていましたヨ (*^。^*) 。
イワイチワはこの一帯でしか見ることができませんでした。ちょうど見ごろでしたが花の数はあまり多くありませんでした。
10:25 ブナの分れ 女坂はカタクリの群生地の中を歩きます
山ノ神自然園から歩き始めて約1時間半で≪ブナの分れ≫まで来ました。ここは大芝山への分岐でもあります。
足元にはカタクリの葉っぱが目立つようになりました。霧訪山方面に少し登ると、男坂・女坂の分岐があり、
カタクリ群生地の女坂に進みました。   葉っぱは ちらほらありましたが、花はあまり多くなかったです。
女坂の ≪カタクリ≫群生地
その先で道が合わさると、霧訪山まで
10分の標識がありました。

芽吹き前の木立の間からは北アルプス
が望め、ゆるやかに登り切った先から
登山者の声が聞こえました。

山頂には登山者が20名弱ゆっくり
とくつろいでいました。
女坂と男坂の分岐にある標識 その先が霧訪山・山頂です
10:45 霧訪山山頂にある分水嶺の標識   山頂付近に舞っていたアゲハチョウ    霧訪山山頂(標高1305,4m)
展望は申し分ありません。北アルプスは穂高〜常念〜白馬方面まで見渡せます。
低山ながら360度の大展望なので八ヶ岳や南アルプスも望めます。 
蝶も山頂に上がってくるのか濃い黄色のアゲハチョウがヒラヒラと舞っていて、ロ−プ囲いの中で羽を休めていました。
祠の横のオクナグサ      霧訪山山頂の  ≪オキナグサ≫       ロ−プ柵の中のオキナグサ
山頂でのお目当ては展望ではなくて≪オキナグサ≫でした。 ロ−プの張ってある中を見ると咲いていました(*^。^*)

4月末から5月にかけて、山頂に咲くのがオキナグサです。乾いた草地を好み、下向きの紅紫色の花がとても可憐です。
羽毛状の花柱を白髪の翁に見立てて名づけられました。
かつては田畑の土手や山の尾根にたくさんあったのに環境が変わって絶えてしまったようです。大切にしたい花です。

ちなみに山頂で咲いている花は地元の方が大切に育てているとのことで、株は多くなく 数えられるほどでした。
下を向いて咲いている花が多いのですが、中には上を向いているものもありました。
ブナの分かれから大芝山方面に進む   (ここからカタクリの葉っぱが点々とある)   11:50 たきあらしの峰
、充分にお花を観察した後は一旦《ブナの分かれ》まで降りていきました。
ここからは大芝山方面へと向かいます。ゆるやかな稜線で、雑木が多く枯葉の中を歩いていると
、カタクリの葉っぱが点々とありました。《たきあらしの峰》を過ぎると、カタクリの花も出始めました。
《たきあらしの峰》から大芝山にかけて咲いていたカタクリの花
尾根道はこんな感じで、左右を見るとあちこちに咲いていました。中には登山道の真ん中にも咲いていて、
保護するロ−プなどはありません。 こちらは登山者が少なく、静かなお花見ハイキングが楽しめます。
ニリンソウ ユキザサ? ヤマエンゴサク
カタクリが一番多かったですが、他にもスミレやこんな花が見れました。このあたりでキバナノアマナもあったようですが、
気がつきませんでした。   毎年歩いている方が言うには、今年はカタクリの数が少ないとのことです。
12:15 大芝山(標高1210m) 12:30 大芝山の肩を左方向に進むと登山道脇にカタクリの花がたくさん咲いていた
12:35 大芝山の肩を過ぎた所の鉄塔のある切り開きで穂高方面も見ながらランチタイム        

                       13:00 洞ノ峰(標高1199m)西條城跡の標識の周りはカタクリがいっぱい
歩いていてこんなに長い距離でカタクリの花を見られるのは初めてでした。愛用の安価なデジカメも大活躍です。
霧訪山は騒がしくで昼食を摂れなかったので、見晴らしのいい場所を探していたら、大芝山を過ぎた鉄塔で
北アルプス側に切り開きがありました。  ここに座ってゆっくりランチタイム (*^_^*)  
タムシバの花 この辺りは赤松も目立ちます 13:45 山の神社
洞ノ峰からは一旦遠回りして、尾根に戻ってからはだんだん下っていきました。
カタクリもすっかりなくなって、赤松の多い風景に変わってきました。

下りきって舗装してある林道に出て、右側に進むと山の神社がありました。
その先のカ−ブで再び右に進むと、進行方向左側・・・小川の向こうが林道終点の霧訪山登山口のようで、
車が駐車してあったのでわかりました。 

舗装道路を進めばそのうち向こう側につながっているのですが、左手には畑や果樹園があり、これはかなりの大回りとなりました。
ショ−トカットするには早めに林の中に入り、朝歩いた林道に戻ったほうがよさそうでした。
【 野 ッ 原 】 の ≪ニリンソウ≫
行きに車で走った道を歩いていると 野ッ原があり、ニリンソウがたくさん咲いていました。
車に戻り、帰路は20号線で寄り道しながらのんびり帰ることにしました。
高遠城址公園近くに咲いていた ≪ヒトリシズカ≫
諏訪からはちょっと足を延ばして高遠まで行ってみたのですが、城址公園の桜はすでに葉桜・・・^^;  残念でした。
夕方だったので、出店はたたき売り状態! 普段の値段の半値で買い物ができ、はるばる高遠まで来た甲斐がありました。  
それと帰り道、ひっそりと咲く≪ヒトリシズカ≫も見られてラッキ−(*^。^*)

諏訪に戻り再び20号線を走り、泉質が抜群の白州町の尾白の湯でゆったりと癒され、再びハンドルを握りました。
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