東北の名峰と秘湯の山旅シリ−ズ パ−ト2

2009年7月11日

パ−ト1 岩手山と国見温泉    パ−ト2 秋田駒ヶ岳と乳頭温泉    パ−ト3 早池峰山

国見温泉・石塚旅館の温泉は最高でした。
前夜は温泉三昧・宴会三昧のひとときを過ごし・・・

翌朝も朝風呂に入り、長旅の疲れはすっかり解消!

宿のすぐ下のトイレのある駐車場には、朝早くから秋田駒ケ岳に
登る人の車が10台以上見えました。

モリモリと宿の朝食も美味しく平らげ、
不要な荷物は車に置いて、登山の準備が整いました。


私たちは、運転手1名が下山口方面に車を移動し、山頂付近で落ち合う予定で、
7時30分 宿を出発しました。


                    国見温泉は秋田駒ケ岳の登山口の一つです
ギンリョウソウ よく整備された歩き易い道です
昨夜の雨も上がり、今日は好天予報です。樹林帯の道にはギンリョウソウが咲いていました。
その近くに目玉オヤジのような物体もあり??? 色や大きさはギンリョウソウなんだけど?・?? 
『何じゃ〜!これ〜!』木道を歩くと、だんだん傾斜がある枕木の階段状の道になりました。
登山道脇には、シャクナゲやミヤマハンショウズルなどが咲いていて、
サラサドウダンが青空に映えるとあっという間に稜線に上がってしまいました。 (出発してから1時間ちょっと)

横長根からはこれから歩く山々がすっきりと見渡せました。
ここからは展望の利く稜線歩きとなりました。
9:25 第二展望台 田沢湖も見えました
第二展望台を過ぎると、大焼砂と男岳の分岐点があります。男岳へは一旦下る道で、草原の中に木道が見えました。
私たちは大焼砂方面の稜線上の道を進みます。このあたりからは遮るものは何もなく、強い風が吹いていました。

左方向には昨日行った田沢湖が、ぽっかりと浮かんだ雲の下に静かに佇んでいました。
左下に男岳方面に続く木道が見える         大焼砂に咲くコマクサ
              タカネスミレ               大焼砂に咲くコマクサの大群落   
            
砂礫の登りは歩き難いけど、登山道の両側にはコマクサがたくさん咲いていました。(満開はちょっと前だった感じです)
ここには6月中旬にタカネスミレがたくさん咲くことでも有名で、最盛期にはこの辺りが一面黄色に染まるのだそうです。 
どうりで、コマクサのまわりにはスミレの葉っぱがたくさんありました。 
遅がけに咲いていたタカネスミレをやっと見つけ、パチリ!・・・!。
花はキバナノコマノツメにそっくりですが、大きさはタカネスミレの方が小さかったです。
葉っぱに光沢のあるほうがタカネスミレだそうです。
10:30 横岳 11:00 駒ケ岳 避難小屋
砂礫の道が終わるともうコマクサはありません。ほどなく横岳に着きました。
ここからは進行方向に阿弥陀池が見え、そこから伸びた登山道の終点に秋田駒ケ岳(男女山)が見えました。
ここで八合目登山口から登ってきた運転手と再会!

全員集合して横岳から一旦下って阿弥陀池に着きました。ここには阿弥陀池小屋があります。
ミヤマダイコンソウ          これは キバナノコマノツメ or タカネスミレ ??
阿弥陀池                          チングルマとエゾツツジ
阿弥陀池の周りには多くの高山植物が見られました。

キバナノコマノツメなのかタカネスミレか?わからないけど、
こんな石と石の間にも、可憐な花を咲かせているのですね。
厳しい環境の中でしっかりと根を下ろし、生命力の強さを感じます。

阿弥陀池から頑張って登ること30分弱で秋田駒ケ岳(男女岳)に着きました。
複雑な火山地形をもつ秋田駒ケ岳は大小の池やいくつものピ−クがあります。
高山植物の宝庫でもあり、花の百名山にはタカネスミレやコマクサの
大群落として紹介されています。その最高点が男女岳です。

阿弥陀池から山頂までの間には真っ白なオノエランも見ることができました。



                   11:15 秋田駒ケ岳 山頂
オノエラン 阿弥陀池 シャクナゲ
秋田駒ケ岳山頂から一旦阿弥陀池に戻り、湖畔の木道を歩きます。
湖畔にはシャクナゲやハクサンチドリ、オノエランなど、数多くの花が見られました。
   ニッコウキスゲの群落              オノエラン
ハクサンチドリ      ミヤマハンショウズル     ウラジロヨウラク
男岳への分岐を左に見送り、駒ケ岳八合目登山口のある新道コ−スに入りました。
このル−トには、先ほどと違った花も多く見られ、花の咲いたコバイケイソウの群落や
ニッコウキスゲの大群落などもあり、目を楽しませてくれました。
駒ケ岳八合目登山口からの新道
コ−スは秋田駒ヶ岳への最短ル−トです。

私たちはお昼過ぎにここを歩いていた
けれど、これから登ってくる多くの
ハイカ−とすれ違いました。

13時、赤茶けた山肌が見える場所
からは、八合目に続く舗装道路が
見えました。

八合目の小屋手前にはハクサンチドリ
がたくさん咲いていました。

13:00 左方 眼下に車道が見える
今日の朝、国見温泉からの登りでたく
さん見かけた気になっていた花があります。

花の終わった状態で茎が縦に伸びて
ポツンポツンと花の咲いた後があって・・・

葉っぱや花茎の状態から、ベニバナイ
チヤクソウかなと思っていたのですが・・・


ゴ−ル手前で思わぬ発見があり道草
してしまったおかげで、発車寸前の
シャトルバスに飛び乗ることになって
しまいました。

「ふぅ〜間に合って良かった(*^。^*)

アカモノ イワカガミの種類?(コイワカガミ?)
乳頭温泉 ≪鶴の湯≫
田沢湖高原スキ−場から八合目までは狭い道なのでシ−ズン中はシャトルバスに乗ります。
13時頃のバスに揺られ、駐車場に戻って、ここから15分ほどの距離にある乳頭温泉に向かいました。

≪鶴の湯≫は他の乳頭温泉郷とは少し離れた所にありました。
ここは半年前に予約したとのことで、乳頭温泉郷の中でも一番有名で日本秘湯を守る会の温泉宿です。 
茅葺屋根の本陣の佇まいが秘湯の雰囲気を感じさせてくれます。
東本陣入り口          本陣の室内 (囲炉裏もあり、夕方にはランプを燈してくれる)
温泉棟  女性用大露天風呂             混浴大露天風呂   
       
一番古いのは茅葺き屋根の本陣で、それ以外にも東本陣・西本陣など色々な宿泊棟があり、
それぞれに趣向を凝らし、歴史を感じる風情あるつくりになっていました。

しかし何といってもこの乳白色の温泉は最高で、内湯も豊富で露天風呂の大きさと白濁した泉質はすばらしい!。  
この混浴露天風呂に、この明るさで!!女性3名で貸切状態で入れたのはラッキ−でした
(証拠写真はお見せできませんが・・・)   今度は雪のある時、雪見露天風呂に入ってみたいと、思ったのでした。
山の幸満載の夕食 鶴の湯名物 山の芋鍋 や岩魚の塩焼き、岩魚の刺身、じゅんさい 
囲炉裏のある個室で待ちに待った夕食の時間です。山の幸満載のご馳走にびっくりです。
次から次へと運ばれる料理に大感激! 岩魚の刺身は絶品でした。名物の山の芋鍋も囲炉裏でぐつぐつ美味しそうに煮えました。
最後に食べたお蕎麦は甘しょっぱくダシも利いていいお味・・・でした。
Top  登山編  観光編    プチグルメ