薬師岳縦走
室堂〜五色ヶ原〜北薬師岳〜薬師岳〜太郎平〜折立
2009年9月18日〜21日
1日目 2009年9月18日(金)
立山駅(無料駐車場)=立山駅発ケーブルカ- 8:00=8:30(高原バス乗り換え)=室堂着 9:15
9:30室堂―一ノ越―獅子岳―ザラ峠―16:10五色ヶ原山荘(幕営)
シルバ−ウィ−クの到来です。何と!今年は5連休(*^。^*)
去年からの課題だった4日間の北アルプス縦走の最後のチャンスかも・・・!! と、週間天気予報で入念にチェックし、
連休前日の休暇もゲットでき、今シ−ズン最後のチャンスとなる単独薬師岳縦走の準備が整いました。
連休前日の夜中の2時過ぎに自宅を出発・・・
東名高速はトラックの往来が激しい中、豊田JCからは東海環状線でやっと静かな
ドライブとなり、東海北陸道から北陸自動車道へと車を走らせるとやっと朝を迎えました。

立山ICから立山駅までは約20分。立山駅周辺の巨大な無料駐車場は
連休前日だったので、まだまだ空きは充分ありました。

立山駅で、室堂までの切符(2360円)を買い、
まずは8時発のケ−ブルカ−に乗って美女平に。
美女平からは8時30分の高原バスに乗って室堂を目指しました。
立山駅からケ−ブルカ−に乗る

高原バスから見た弥陀ヶ原と立山三山と剱岳            室堂タ−ミナル(標高2422m)から遊歩道を歩く
バスはぐんぐん登って弥陀ヶ原を走っています。車窓からは去年歩いた大日岳も間近に見ることができ、剣岳もその雄姿を現しました。
初年の夏、(弥陀ヶ原・・・)(大日岳の稜線・・・)から見えた <五色ヶ原から薬師岳に向かう稜線・・・>
今度はあの稜線を歩きたいと誓った日から一年ちょっと・・・ 願えば叶うものです。

希望を持っていれば夢はいつか実現するものと、あらゆるものに感謝して、自分にとっては大きな【夢の縦走】が始まりました。
高原バスに乗り換える時の荷物は16キロ弱でした。
室堂に着き、地ビ-ルと今晩の食糧と水を調達すると、荷物は2キロ増えてしまいました。
やれやれ、また重たい荷物でフル縦走のスタ−トになってしまいました。
まずは、浄土山に登るつもりでしたが、室堂からの道は非常に険しく見えたので、今回もスル−・・・(>_<)。
   
一ノ越山荘(標高2705m) 一ノ越山荘から長い縦走が始まる・・・振り向くと山崎カ−ルや剱岳が美しい
室堂から1時間で一ノ越に着きました。ここまで登ってくる登山者の大部分は、雄山へと登っていきます。
急な石だらけの道を登って辿り着く山頂には雄山神社が見えます。が、私だけ雄山に背を向けて龍王山を見ながら反対側に
登っていきました。振り返ると立山の山々の向こうに
剱岳が見えてきました。 

一ヶ月前に登った南アルプス南部の山では、展望の利く稜線に出るまで、まる一日樹林帯の中をひたすら辛抱して
登らなければいけませんでした。
でも、 この山域では立山黒部アルペンル−トのおかげで、乗り物から降りたら、そこ(室堂)は標高2400m以上の雲上の楽園が
広がっているんです。 登らずして いきなりこんな景色を見ながら4日も稜線歩きが楽しめるのだから気分もウキウキです。
富山大学立山研究所(標高2810m)がある展望地からこれから縦走するコ−スを俯瞰する
一ノ越から1時間ほど登ったところにあるのが富山大学立山研究所で、ここが、今日の行程の一番高い場所です。
ベンチもあって広々としていて、前方にはこれから歩くコ−スが見えました。
縦走ル−トの先に見える薬師岳は今回の一番の目的の山で、3日目に登頂予定です。
始まったばかりの縦走に、期待と不安と好奇心と重たい荷物と・・・色々なものをいっぱい背負って・・・
「よっしゃぁ〜!!」
登山道は鬼岳の東側を巻く (黒部湖も見える)             夏ならお花畑が広がる縦走路を歩く
これからは下り調子だとお思いでしょうが、なかなかアップダウンの続く険しい道の連続です。
大きな岩の塊のような鬼岳はその東側を巻くように道は付いていて、夏の早い頃は残雪注意ですが、
今ではすっかり雪も無く、お花畑もすっかり夢のあと・・・でした。
獅子岳(標高2714m) 今日の唯一の山頂です  黒部湖の向こうには針ノ木〜スバリ岳〜赤沢岳が見えます

チングルマのワタゲや紅葉が目を楽しませてくれました
                          
アップダウンを繰り返し、次のピ−クである獅子岳に着きました。時間は13時45分、五色ヶ原もどんどん近づいてきました。
室堂を出発してから4時間ちょっと経ちました。大きな登りがあるわけじゃないけど、「あ〜疲れた (ToT)/~~~」

あとは五色ヶ原まで約2時間の行程なので、展望のいいこの山頂でゆっくりすることにしました。
この縦走路にはそれほど多くの登山者は居ませんが、ここで単独行の女性≪長渕剛さんのファンさん≫と一緒になりました。
同じル−トで、同じ行程で薬師岳に登られるとのことで、行く先々で心強い味方ができました。

獅子岳からザラ峠へド〜ンと下ります。  ザラ峠(標高2342m)              

  ザラ峠から再び登り返し、木道が見えると五色ヶ原の広い草原に出ます  五色ヶ原山荘
              
再び一人になって、ザラ峠に向け、砂地で石混じりのザラザラした滑りやすい急なジグザグ道をグングン降りていきました。
標高差450mを一時間弱かけて下り、今度は五色ヶ原にヨイショ!ヨイショ!と登り返します。

やっと木道まで上がると、あとは五色ヶ原山荘まで、雲上の楽園のような平らがずっと続いています。
初夏ならチングルマが咲き乱れ、とっても美しいところですが、今は草紅葉が彩りを添えていました。
どこまでも続く木道と、まわりの景色をゆっくりたっぷりと楽しみながら五色ヶ原山荘に向かいました。
五色ヶ原山荘では富山県警山岳パトロ−ル隊の方が遭難についての講義を聞きました。          テント場と夕食
五色ヶ原山荘(標高2485m)に着くと、中から賑やかな歓声が上がっていました。
小屋の主人から『ちょうど
富山県警山岳パトロ−ル隊のS氏による遭難についてのお話が始まったところだから、
中に入ってお聞きなさい』と声をかけていただき、急いで食堂に向かいました。

実際、遭難現場で救助活動を行った事例をもとに遭難しない為の登山者の心得や、登山者自身が危険回避の意識を
高める必要性、単独登山の危険性など、興味深い内容のお話を聞く事ができました。
講師と聴講者の年代は逆転していましたが、講師の方のお言葉に真剣に聞き入って相槌を打つ様子は
和やかさの中にも緊張感がありました。

特に夏山では午後は落雷の危険もあるので早着を心がけてもらいたいことや、少々の悪天なら、登山できる技術と知識
を体得するチャンスにもなるので、安全面で問題がない場所なら、経験も大事なのではと話されました。

夕方5時頃、テント場に向かいテントの準備をしました。雪渓の水が凍ってしまい、水は天水を小屋でわけてもらいました。
広〜いテント場にテントはたったの5張り。 
室堂で買った宇奈月ビ−ルや食材で、1日目の一人宴会を優雅に興じました。
2日目 9月19日(土)
五色ヶ原―鳶山―越中沢岳―スゴ乗越―スゴ乗越小屋(幕営)
五色ヶ原はお花の楽園・・・チングルマの一大群生地です                木道を歩いて一日が始まりました
昨夜は8時頃には就寝・・・。とっても静かで ほんと〜によく眠れました。翌朝も快晴です。
朝食を摂り、テントをたたみ、ゆっくりと朝7時頃テント場を出発ました。
まずは五色ヶ原山荘までチングルマのワタゲが風に揺れる木道を15分ほど戻りました。
山荘前で、≪ビ−ルが故郷の東京在住カップルさん≫とあいさつを交わし、同じ方向へと木道を登っていきました。
振り返ると、浄土山や獅子岳の向こうに雄山や剱岳が見えます             空も真っ青 名残りの花と紅葉と・・・
朝の澄み切った空気と、真っ青な空・・・ 大展望の気持ちのいい稜線歩きでとっても幸せな気分です。
体調も昨日より登山モ−ドになって絶好のコンデションです。
振り返ると、五色ヶ原と山荘がだんだん遠ざかり、下に見えるようになってきました
山荘で見上げていた雄山の標高に少しづつ近づいてくるのがうれしくって・・・思わずパチリ!
縦走路には雰囲気のいい樹林帯もありました
ゆっくり1時間ほどかけて鳶山(2616m)に登ると、次のピ−クの越中沢岳までもゆるやかな登りが続いていました。
樹林の中を歩く箇所もあり、木の香りいっぱいの木道の中を歩きました。 
歩いていてさまざまな景色の変化があり、次はどんなかなぁ〜とワクワクします。(五色ヶ原から先は初めて歩きます)
越中沢岳(2591m)           越中沢岳から今日後半の行程を眺める
五色ヶ原から越中沢岳まで、ゆっくり景色を楽しみながら歩いて、3時間半ほどかかりました。 
とっても歩き易い道で、ここが今日の最高到達点です。急ぐ山旅ではないのでここでゆっくりすることにしました。

ここで、≪長渕剛さんのファンさん≫と≪ビ−ルが故郷の東京在住カップルさん≫と再び一緒になり、
和やかに言葉を交わしました。
≪ビ−ルが故郷の東京在住カップルさん≫はなんと1週間かけて縦走して、上高地に下山するとか!
遥か彼方の槍ヶ岳を見て「うわぁ〜すっご〜い、何て贅沢な縦走でしょう(^。^)y-.。o○ お天気に恵まれるといいですね。」

ピ−クあたりでは携帯が通じるので、キ−ポイントになる明日の山岳天気予報の情報を入手し、晴れ予報に安堵しました。

越中沢岳から山を隔てたずっと向こうの下の方に赤い屋根が見えました。
地形的にあれが今日の宿泊地のスゴ乗越小屋で、ここからはどのように道が着いているんだろうと、
進行方向を見てみると・・・
どうやらここからは険しいアップダウンが続いているようです。
越中沢岳からスゴ乗越までの下りは黄葉(紅葉)も見ごろ・・・でしたが、岩場やアップダウンの多い道が続き大変でした
案の定、越中沢岳からは道はド〜ンと下っていました。この辺りは花崗岩で、岩や砂地のジグザグの道をぐんぐん
下っていくと、所々に紅葉が始まった日本庭園風な景色があり、足を止めてうっとりしてしまいます。
それもつかの間、今度はロ−プの渡された岩場の下降もあり緊張することもしばしば・・・何とも変化のある道でした。
ナナカマドの紅葉                   スゴノ頭(2431m)のピ−クの手前を下る
再び登り返して、スゴの頭が見えてきました。花崗岩の美しい山容で、そのままそのピ−クへ向かって歩きだした
のですが、軌道修正。 登山道はスゴノ頭のピ−クを踏まず、手前を通過するようになっていました。

ここから最低鞍部のスゴ乗越に向かって、滑りやすい急坂をひたすら下っていきました。
まだ下るの!?って いうくらい さんざん下りきると、次は再び登り返しが待っていました。
樹林の中で、目指すスゴ乗越小屋も見えず、 黙々と辛い登りに耐えました。
スゴ乗越(2146m)     スゴ乗越小屋(2264m)       スゴ乗越小屋からは先ほど歩いた越中沢岳が見える
目の前がちょっと開けて、テント場が見えてきました。すでに3張りのテントがありました。もう小屋はすぐそこです。
幕営の受付をして、テント代500円と缶ビ−ル一本600円を払い、まずはテラスで缶ビ−ルを『プシュ〜!』
 「わぁ〜このいっぱいで生き返るぅ〜 \(^o^)/」と至福なひとときを過ごしました。
小屋の外の蛇口からはふんだんな水が使え、さっぱりと顔を洗ってから、テントを張りに戻りました。

夕方は夕食材料を持って、小屋のテラスで食べることにしました。小屋の周りもだんだん登山者が増えてきました。
今日はシルバ−ウィ−クの初日です。室堂から〜、折立から〜 その日の内にこの小屋まで登ってきた登山者は
両方向とも3名づつは居たようで、彼等(彼女等)の話を聞き、そのパワ−にはびっくりでした。 
シルバ−ウィ−クの初日、アルペンル−トの大混雑も、折立の車の数も尋常ではなかったとのこと。
途中の山小屋の大混雑を避けるのに、この小屋はもってこいでしょうが、ここまで来れる屈強な登山者はごくわずかでしょうね。
3日目 9月20日
スゴ乗越小屋―間山―北薬師岳―薬師岳―薬師岳山荘―薬師平―薬師峠(幕営)
3日目は快晴 (*^。^*)  樹林帯を歩き間山を目指す  紅葉・・・黄葉・・・
夜もすっきり晴れ渡り、いまでも降ってきそうな星空が広がっていました。明け方は結構冷えて霜が降りました。
おかげで雲ひとつない快晴に恵まれ、3日目の縦走のスタ−トとなりました。
暖寒のせいか木々の紅葉は一段と華やかさを増し、あちらこちらに目を奪われながら、気ままな ひとり登山を満喫しました。
大展望の広がる縦走路を歩く 雷鳥の親子にも会いました 間山(標高2585m)
一部、息が上がってしまうほどの急登もありましたが、着実に高度を上げ、最初のピ−ク 間山が見えてきました。
途中、雷鳥の親子が散歩しているのも見ることができました。

間山の山頂のすぐ脇には小さな池が池がありました。山頂からも360度の大展望が広がりました。
日本海側は雲海ですが、北アルプスの山々は何回見ても、見飽きる事はありません。
その先にはいよいよ目指す薬師岳があります。
間山から北薬師岳を目指します     北薬師に近づくと岩だらけの道に・・・ペンキ印の岩を乗り越え進みます
このあたりから、薬師岳を越えて来た人達とすれ違うようになりましたが、その数は多くありませんでした。
進んでいくと、ごろごろとした岩が積み重なった道になってきました。
ペンキ印を目印に、岩から岩へ渡ったり、ハイマツの間を抜けたり、崖っぷちの横をすり抜けたりと、変化に富んだ道でした。
北薬師岳山頂(標高2900m)           北薬師岳から薬師岳方面への縦走路を眺める
ついに北薬師まで来た〜!。 薬師岳からは、この北薬師岳まで登る人は少ないからか、この標識もちょっとさみしいものですが、
お隣の薬師岳には祠とたくさんの登山者の姿が見えました。
ここには案内盤の下に『荒天時には薬師岳を越えず、引き返す勇気を』という内容の警告が書かれていました。

このル−トを一人で縦走する時に、3日目の天気が一番重要なポイントだっただけに、今日は好天で良かったと安堵。
しかし、この先のル−トを目で追うと、なかなか大変そうです。
薬師岳の圏谷群 (中央カ−ル・金作谷カ−ル)         薬師岳山頂(標高2926m)
北薬師岳からは、薬師岳の雄大な
カ−ルを見ることができます。
あまりのスケ−ルの大きさと美しさに
うっとり・・・

切り立った稜線を左に右に移動しながら、
岩から岩へ飛び移ったり、
「えっここを登るの??」って
感じの岩場を3点支持で攀じ登ったり、
一歩間違えたらカ−ルの中という 
スリリングな登りが続きました。

難関を登り終え、やっと登山者の姿が
見えると薬師岳山頂に着きました。
山頂にある薬師如来像が安置された祠        北薬師方面を振り返る
山頂からは360度の大パノラマが広がる   

上・ 赤牛岳が大きく見える          下 ・ 雲の平の遥か向こうには穂高連峰や槍ヶ岳も
薬師岳からの眺めは縦走のフィナ−レにふさわしい、すばらしいものでした。
もちろん360度の大展望が広がっていました。北アルプスのほぼ全山、後立山連峰から槍・穂高まで、すべて見渡せる感じです。
なんと、富士山も見えていました。
その一座、一座に目をやり、その山に登った時の記憶や思い出にしばらく浸っていました。
ただ・・・すぐ目の前にある赤牛岳はまだ登ったことがありません。堂々とした大きな山の先には水晶岳があります。
「次は赤牛岳? でもちょっと大変じゃない??」と消極的に次の目標の候補とすることにしました。
 岩だらけの道を下る 東南稜への分岐                   薬師岳山荘への下り
山頂では薬師岳で 【祝!100名山達成】というご夫婦が、垂幕を持って楽しそうに記念撮影している姿もあり、
他の登山者もお祝いがてら、カメラを向けて、平和で和やかでした。

1時間ほどのんびりして、山頂を後にしました。進行方向左手には東南稜が賢著な尾根となって伸びていました。
前方には、岩くずの緩やかで広い広い尾根が薬師岳山荘に向かっていました。
晴れて視界が利く時には何の問題もありませんが、この辺りは荒天時や濃霧の時には道に迷いそうな箇所だと思いました。
今日は快晴!薬師岳からこちら側は多くの登山者で賑わっていました。
道も歩き易く、快適です。静かな山歩きは薬師岳までで、ここからはメジャ−な山域となりました。
振り返ると紅葉の向こうに薬師岳が美しい           紅葉より鮮やかな 薬師峠にある太郎兵衛平テント場
薬師岳山荘を過ぎると、沢筋を歩くようになり、再び急下降の連続でした。
やっと平な道になると展望が開け、紅葉をバックに薬師岳がだんだん遠ざかってしまいました。
やがて目の前が明るくなり、紅葉より鮮やかなテント場が出現しました。

テントの数は昨日の3分の1ほどだったようで、比較的平らな場所を選んで、テントを設営。
管理棟で幕営料500円を払いました。 こんなに賑やかなのにビ−ルは売っていないとのこと・・・(-_-;)  
「まあ!予想はしていただけにしょうがないなぁ〜」
時間はまだ14時、ここにいても煙草臭いし、暇なので、上着とつまみと財布を持って、太郎平小屋まで、行くことにしました。
木道を歩き、太郎平小屋までお買い物・・・      薬師岳を正面に見ながら北アルプスならではの生ビ−ルで乾杯!
この辺りも北アルプスらしい、いい雰囲気です。片道20分の散歩も楽しいものです。
太郎平小屋前にも多くの登山者がビ−ルを飲みながら談笑しています。
ふと声を掛けられ見たら・・・
「まあ!≪長渕剛さんのファンさん≫ではありませんか!、今日は初めてお会いしましたね」と、
一口お先にビ−ルタイムだった彼女と薬師岳を正面に見ながら、共に登頂の無事をお祝いしました。
どれくらいの時間話しをしていたでしょう。今日は終日快晴で、夕方になっても青空の下、薬師岳が白く輝いていました。

そろそろテント場に戻ろうかと席を立ったら、≪ビ−ルが故郷の東京在住カップルさん≫も山荘に着きました。
故郷の山と登山スタイルが違う 日本の山の岩場にちょっと戸惑いながらも、写真を撮りながら自分達のペ−スで登山を
楽しんでいることに好感が持てました。私たちは明日下山しますが、明日は計画通りに黒部五郎岳を越えるとのことでした。
常に前向きなお国柄と、意思の強さと体力に脱帽です。いい山旅になりますように・・・。
4日目 9月21日(月)
薬師峠―太郎平小屋―10:30発 折立バス停
富山駅=電鉄富山発 13:17(電車)立山着 14:23     立山IC=五箇山IC(温泉と世界遺産観光 )=
薬師峠のテント場は、テントの数も多い
ので、3時前あたりから、起き出している
パ−ティ−もちらほら・・・

目が覚めて外を見たら、夜空に無限の
星が瞬いていました。早速コ−ヒ−を
沸かし、シュラフから半身抜け出して、
しばしコ−ヒ−を飲みながら星を
眺めていました。

非日常的な時間が好きなんです。
まだ暗いうちにテント場を出発 黒いシルエットの槍ヶ岳はシャ−プな頂を限りなく天に突き、
どこから見ても存在感がありました。
太郎平小屋 太郎兵衛平の木道を下る・・・左手には朝日に染まる雲海と白山が見える
太郎平小屋の朝も始まったばかり。 さて ここからは下るのみ。少し明るくなった太郎兵衛平の木道は、
霜が下りて少し滑りやすくなっていましたが、草原はすっかり初秋の装いで、草紅葉でほっとする雰囲気が良かったです。
そういえば・・・ここは夏にしか歩いてないことに気が付きました。この時期の太郎兵衛平はホントいい所です。
左手には朝焼けの空と ピンク色に染まった雲海が美しく、雲の上にぽっかり浮かんだ白山が見えました。
太郎平は草紅葉・・・大日岳や剱岳も見えるようになりました             有峰湖が見えてきました      
時間はたっぷりあるので、テ−ブルとベンチのある広場でザックを降ろし、バ−ナ−とコッヘルを出して、朝食を作ることにしました。
ここでも≪長渕剛さんのファンさん≫と一緒になり、帰りのバスでまた会いましょうと約束しました。
眼下には有峰湖が見えてきました。
樹林帯の中に入っていくと紅葉が目を楽しませてくれました
ちょっと登って三角点を過ぎると、展望の利く景観は終わって 樹林帯に入っていきました。
紅葉や黄葉は日に日に鮮やかになっているように感じました。
 折立から登ってくる登山者ともたくさんすれ違い、9時過ぎに折立に下り立ちました!。 

1日1本の富山行きのバスは10時30分出発です。≪長渕剛さんのファンさん≫と共にバスに乗りました。
登山歴の長い彼女にとって、今回の縦走は長年の夢だったとか・・・。
山に畏敬の念を表し、常に謙虚であることの大切さを学びました。
今回、さまざまな登山スタイルの方と出会い、お話しして、心に残る充実した登山を楽しむことができました。
感謝・・・感謝・・・です・


富山駅からは富山地方電車に乗って立山駅に向かいました。立山駅周辺も路上駐車で車があふれていました。
14時30分、車に戻り、ここからは車に乗ってまだまだ旅が続きます。
おまけ 4日目 9月21日(月) 世界遺産 五箇山 合掌造り集落
立山から北陸自動車道に入りました。連休も中盤で 車の数は多かったけど渋滞はありませんでした。
が、東海北陸自動車に入って五箇山が近づくと渋滞が始まって・・・ のろのろ運転。
マイブ−ムになった世界遺産シリ−ズですが、はるばる富山県まで来たのだから、途中下車して五箇山を観光しようと計画していました。
世界遺産 五箇山・・・・・相倉合掌造り集落
まずは日が暮れる前に相倉合掌造り集落を見にいきました。
庄川沿いの山腹の傾斜地に、天然のブナ林に囲まれて23棟の合掌造り家屋があります。
民家として生活していますし、民宿として、泊まれるようになっている合掌造りもありました。一度泊まってみたいものです。
五箇山インタ−に戻る途中にある【くろば温泉】で温泉に入り、夕食も食べました。

山間の温泉らしく岩魚料理と山菜の煮物
などその土地ならではの素朴な料理を
お腹いっぱい食べて大満足。

あたりは暗くなって夜の7時過ぎ・・・
さて、いよいよ帰ろうか!
しかし、五箇山インタ−から白川郷方面
には渋滞が24kmという表示が・・・(>_<)

五箇山  くろば温泉で入浴と夕食
仕方なく渋滞区間は国道156号線を走ることにしました。やっと東海北陸自動車道に乗ってからもまだまだ渋滞は続き・・・
最後の渋滞区間は東名高速=愛知県岡崎でした。
やっと静岡県に入った頃は日付も変わっていました (-_-;)。  長い長い一日でした
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