由布岳 ・ 高千穂観光・ 別府温泉 (九州編 パ−ト2)
2012年 6月 15・16・17日
6月14日から17日までのミヤマキリシマを見たくて計画した『九州の山と、いで湯と、プチ観光・プチグルメの旅・・・』
九州編パ−ト1では、今回のメインテ−マである、久住山や大船山で咲くミヤマキリシマをたくさん見ることができました。 
久住山 ・ 平治岳〜大船山 (九州編パ−ト1)はこちら!
2日目 夜 2012年 6月 15日      宮崎県高千穂で観光夜神楽
牧ノ戸登山口から2時間弱で宮崎県高千穂町にやってきました。
雨のドライブでした。
宮崎県に入り、沿線にあった電車が展示してある(トンネルの駅)という
道の駅に入ってみました。
宮崎県・・・このあたりは焼酎が名産なんですね。店舗の半分は色々な焼酎が
並んでいました。トンネルというのは焼酎の保管庫だったんですね。

周辺には焼酎の貯蔵庫があったり、居酒屋には、焼酎ののぼりがいっぱいです。
高千穂神社神社の近くが今宵の宿でした。
部屋はまだ新しく、直筆の襖絵が見事で、宿のすみずみまで気配りが
利いていて女性好みの宿でした。
お待ちかね!宿の夕食の時間です。
高千穂 民芸旅館かみの家
高千穂の特産の品々がテ−ブルに勢ぞろいしました。 メインは高千穂牛でしたね、贅沢!。ニジマスの刺身や宮崎の地鶏、
地イモのグラタンも美味。肉厚のしいたけも特産でした。 岩魚の塩焼きも絶品でした。 ご馳走さま〜(*^_^*)
観光夜神楽
高千穂の夜神楽は11月末から翌年2月に33番、夜通し催されるのですが、観光夜神楽は毎夜、高千穂神社で行われます。
宿の車で送迎していただき、見に行きました。  高千穂のどの宿でも、夜神楽送迎をしてくれるようです。

もちろん夜神楽は初めてで、この日を楽しみにしていました。 33番中の代表的な4番を短縮して舞ってくれました。

時間は夜の8時から、1時間です。 たった500円で観ることができます。
 @ 手力雄の舞・・・天照大神が天の岩戸にお隠れになったので、力の強い手力雄命が天の岩戸を探し出すため
   静かに音を聞いたり、考えたりする様子を表現
 A 細女の舞・・・天の岩戸の所在がはっきりしたので、岩戸の前で面白くおかしく舞い、天照大神を岩屋より誘い出そうとする舞
 B 戸取の舞・・・天の岩屋も天の岩戸も所在がはっきりしたので、手力雄命が岩戸を取り除いて天照大神を迎え出す舞い
 C 御神体の舞・・・一名国生みの舞いと申しますが、イザナギ・イザナミの二神が酒を作って
    お互い仲良く飲んで抱擁し合い、極めて夫婦円満を象徴している舞いであります。
太鼓、笛、 の3名のお囃子と舞の呼吸がぴったりと合って、独特の所作も興味深く、
古典的な要素やユ−モラスな舞いもあって、あっという間の一時間でした。
 
3日目 2012年6月16日     神話の里 高千穂観光
その晩も雨、翌日も雨の予報でした。 朝になっても雨は降り続いていました。 計画では祖母山に登る予定でした。
晴れ晴れハイカ−の私ですが、こんな雨でも祖母山に登りたいという意欲が、何故かありまして・・・!
「それならば、とりあえず高千穂から近い登山口(北谷登山口)まで行ってみましょう・・・。」と車で向かいました。
途中まで車で上がったものの、未舗装の道は雨が流れ、帰り道を心配したら、やっぱり止めるべきだよなぁ〜・・・(-_-;)。
この時点できっぱりと諦め、再び高千穂の町に引き返し、『神々の里 高千穂』で、神話の世界を観光することにしました。
天岩戸神社
まず最初に向かったのは、天岩戸神社です。昨日の観光夜神楽で舞われた岩戸開きの舞台です。
社務所で申し込むと天岩屋戸を拝観できます。 まずは手を清め、拝殿でお参りをします。 いい香りがするご神木の
オガタマの木を教えてもらいました。 夜神楽の舞台にも掲げられていましたし、神楽の鈴に似た実をつけるそうです。

拝殿の右側に移動し、ここでお祓いを受けてから、小さな戸を開けて、拝殿の裏側に回りこみ、岩戸川の対岸の天岩屋戸を
望むことができます。絶壁状の木が生い茂る山の中腹にあるので、その全容は見ることができませんでしたが。
天安河原
神社の裏門から天安河原に行くことができます。ただし、岩戸川が大雨で増水して、その前まで近づけませんでした。
天安河原は天岩屋にこもられた天照大神を岩屋の外に連れ出すため、八百万の神が集まったとされる場所です。
高千穂神社
高千穂神社は今から1800年前に創建された高千穂八十八社の総社です。
こんもりとした歴史を感じる杉の古木が印象的でした。本殿の右側に神楽殿がありました。
高千穂峡           
高千穂に来たら高千穂峡ですよね。  でも降り続く雨で五ヶ瀬川も濁流になってしまいました。 
高千穂峡には見所スポットもいっぱいありました。  
左上  真名井の滝  左下  鬼八の力石

神々の里の歴史にふれ、次の目標ができました。霧島の高千穂の峰は天孫降臨 神武天皇生誕の地。
その高千穂峰と縁続きなのがここ高千穂の地です。
次回縁があって九州に来れたなら、祖母山(宮崎県高千穂町)と高千穂峰(霧島)を登らせていただきたいです。

高千穂には午後3時ごろまで滞在しました。今晩の宿(BH)は別府市街です。
ル−トはナビにお任せして、一般道を2時間ほど走り、別府温泉のエリアに入りました。
別府温泉にて
別府温泉保養ランド
夕方5時頃、別府に着きました。山登りしなかったので、早めに別府に着けました。この時間なら念願の
保養ランドの紺屋地獄の泥湯に入ることができます。テレビの観光番組にもよく登場する温泉施設です。
入浴料は1050円と、別府温泉の中でも高価で、地元の人よりは観光客が入る施設だって登山者が言っていました。
受付で入浴方法を聞いてから、長い渡り廊下を下って温泉棟に向かいました。まずはコロイド温泉に入ります。
お湯はきれいな白濁湯でぬるめです。 温泉に含まれるコロイド成分がシミなどにも効果のある美白の湯です。

次は室内の鉱泥(どろ湯)に入ります。灰色に濁った温泉の底はドロドロです。この地下鉱泥ゆは、熱保有度が高く、
成分が濃厚で浸透が早いので15分で出るようにと言われました。それと成分が強すぎるので、ここで顔パックは
しないようにとのことでした。ぬる湯で、血行促進、肩こり、関節炎、リウマチなどに特に効能があるそうです。

露天風呂は混浴で、大きな露天風呂には木で囲いのある女性風呂のどろ湯から入ることができます。
ここはもっとぬるく、せっせと顔に温泉成分の泥を塗って、顔パックに励みました。
もう一つ、小さな混浴露天風呂があり、そちらの方が湯温が高めなのだそうですが、女性向きではないみたいでした。
今宵の宿は別府駅近くのBHです。
素泊まりなので、今晩の夕食をどうしよう?
保養ランドから別府駅に向かう途中に
ス−パ−に寄ってみましたが、面白そうな、
美味しそうなものが見当たりません。

九州では美味しいものいっぱい食べたけど
、「生ものがなかったなぁ・・・!。」

別府は海も近いし、九州ならではの名物
もまだまだあるじゃん(*^_^*)
BHにチェックインして、このあたりでお
勧めの居酒屋を教えていただきました。

その地図を片手に別府の繁華街に
繰り出してみることにしました。
焼酎の看板や郷土料理の店や焼肉屋
さんやらといろいろありましたが、
最終的にBHお勧めのこのお店に入りました。
関さば・関あじを出しているお店も多いので
すが、ここなら安価で食べられそうです。
ろばた 仁
関さば(1470円)     熊本産馬刺し(1200円)    串焼きセット(530円)    芋焼酎・島美人(350円・鹿児島)
雰囲気のいいカウンタ−に席を取り、別府の夜の一人宴会に興じることにいたしましょう (#^.^#)
先ずはお初の関さば(1470円)から・・・。 鮮度のいい〆鯖は食べたことがありますが、生のお刺身は初めて!。
大分市の佐賀関で水揚げされた関さばは、高級魚。このあたりだから食べられます。
脂の乗りが上等で、サバの風味はあっても生臭みはまったくありません。食感もぷりっぷりで旨みが濃〜い。
一切れ食べて、関さばってこんなに美味しいの〜と感激してしまいました。

次の生ものは、熊本産馬刺し(1200円)です。霜降りとたてがみがお皿の上で、キラキラと輝いていました。
「やあぁぁぁ〜旨い」 肉厚なのに柔らかく、噛むほどに美味しさが口の中に広がって、幸せいっぱいです。
九州のお醤油はトロっとした濃い色ですが甘みがあります。この醤油がますます美味しさを引き出すのかしら?
旨い肴に合わせるのは、やはりこの地で根付いた焼酎でしょう。
芋焼酎・島美人(350円・鹿児島)をロックで!。

あまくソフトな口あたりで、関さば・馬刺しの美味しさをますます引き立ててくれました。

もう一品は串焼きのセット。安価だから箸休めのつもりでしたが、何とどれも手抜きなし。
 地鶏あり〜の、牛串あり〜の、豚あり〜ので、どれも絶品でした。

今宵は大奮発  して、この地ならではの(生もの)を豪華2品も堪能して、
別府の夜をひとり、満喫しました。

雨も上がり、明日は由布岳を登ってみよう。
さすがは別府温泉。BHにも立派な温泉があり、入りたい放題でした。
BHには温泉もありました
4日目 2012年6月17日  由布岳登山 
九州4日目(最終日)の朝を迎えました。1日目・2日目は九住山・大船山でミヤマキリシマをいっぱい見て歩きました。
昨日は祖母山が大雨で登れなかったけど、神々の里高千穂をめぐり、パワ−をいっぱいもらえました。
別府温泉で癒され、九州ならではの旨いもんで英気を養い、今朝も早起きして元気・元気(^_-)-☆!
6:45  由布岳正面登山口          草原状の一本道          7:00  日向自然観察路分岐
6時頃BHを出発。やまなみハイウエイを走って由布岳正面登山口に着きました。天気は曇りで霧がかかっています。
日曜日なのに広い駐車場には一台の車もありません。私は今日最初の登山者か〜!。
日曜日だし、もっと混んでいると思っていたので意外です。
最初は広い草原の一本道を歩きます。時折霧がとれて草原の山が見えますが、由布岳本峰はガスの中。
樹林の中に入ると大きな案内看板があります。 日向自然観察路分岐との分岐では、まずは合野越への道に入りました。
7:10 広葉樹林帯        7:18  登山道に咲く山アジサイ      7:20  ずっとゆるやかな登り
広葉樹林帯の中のゆるやかな登りが続きます。 しっとりとした静寂な空気の中に、小鳥の囀りだけが聞こえてきます。
7:23   合野越                      8:20  ミヤマキリシマの花が出てきました
その先の広場が「合野越」で、湯布院からの道(西登山口コ−ス)と合流しました。
その先も樹林の中をゆるやかにジグザグに高度を上げていきます。あらら・・・ミヤマキリシマの花!、
でも残念もう終わってしまいました。  でも登っていくうちに、まだまだ咲いているじゃぁありませんか!。
潅木帯になると、笹やカヤトの中にミヤマキリシマのピンクの花が点々と見えました。
由布岳はもっと大変な山だと思っていたのに、こんなに簡単に登れていいのかしら〜?
   西峰方面                           8:42 マタエ (西峰・東峰分岐)
霧で遠望がききませんが、西峰・東峰の鞍部まで上がってきました。左手上部には西峰らしい岩峰が見えます。
ここからそれぞれのピ−クまでは15分。 何てお手軽なんでしょう!
西峰は鎖場がいっぱい
まずは西峰に行きましょう。最初の鎖場を登って・・・あらまあ!ミヤマキリシマもいっぱい咲いていてキレイですねぇ〜。
再び鎖場が・・・($・・)/~~~   ここもクリア−。
迫力ある西峰                       またまた鎖場
火口壁の外側斜面を巻いた後は、今度は内側に付けられた鎖を頼りにトラバ−スしながら稜線に這い上がるという
なかなかスリル満点の登りが続きます。 鎖は雨で濡れていて滑るので、鎖よりも岩を掴みながら一生懸命!(^^)!。
ミヤマキリシマも咲いています     霧の中に由布岳東峰が聳えている     9:00  由布岳西峰   
やっと上部に出ると あとは、ミヤマキリシマに迎えられて西峰に着きました。霧の中に東峰が浮かんで見えました。
東峰はガレ道                        山頂の標識が近い           9:35 由布岳東峰        
マタエ(先ほどの鞍部)まで慎重に下り、次は東峰に向かいました。
どんな試練が待っているの?と覚悟して登ったら、何のことなしにガレの道を登り、あっさり由布岳東峰に着きました。
曇り空&霧で遠望はありません。  頂上はここでも一人きり。   ここで朝食を摂ってのんびりと過ごしました。
   9:53 由布岳東峰から急降下する        やっと踏み跡がしっかりする          眼下に草原が見え隠れする
帰りは同じ道では面白くないので、周遊コ−スにまわってみることにしました。
山頂から日向岳方面に下る標識はなく、踏み跡の方向に下ってみたけど、最初は岩場の急降下。
ホントにここが下山道でいいのかなぁ〜?と思ってしまうくらいでした。  霧が晴れた時、前方の状況が見えてひと安心。
道がゆるやかになって、後ろを振り向いたら、どうりで急降下だったわけでした。
    9:58 目立たない場所に東口の標識が        10:05 鎖場の連続          10:55 日向越
進行方向に西峰と書かれた看板があり、あれ?っと立ち止まったら、右側の5mほど先に東口と書かれた
小さな看板を見つけました。  あやうく通り過ぎるとこでしたが、その東口の標識にしたがい下っていきます。
すぐにロ−プの下がった急斜面が出てきました。「地図にはこちら側は鎖場が多いと書いてあるから、これからいよいよだね。」  
下山路はけっこうな悪路でした。次から次へとロ−プだの鎖などが下がっています。
登山者も少ないから慎重に行動しましょう。
やっと平らな場所に出て、鎖場は終了。   日向山への鞍部から、日向観察道を歩いて正面登山口に戻ります。
11:12 霧のたちこめる苔むした樹林の中                   11:35 由布岳分岐     11:45 登山口
日向岳観察路はほぼ水平道だと思って油断していたけど、アップダウンもある薄暗い樹林の中の道でした。
平らなのでどこでも歩けそうですが、時折登り下りがあるので、赤テ−プを慎重にひろって歩きました。
木には名前の看板も掲げられていましたが、観光客が安易に立ち入ったら迷ってしまうのではと思ってしまう道でした。
中盤には苔むした岩がいっぱいの幻想的な場所もありました。

お昼前、草原の一本道を歩いていると、韓国の団体さんが登ってきました。九州には韓国や中国の観光客が多いようです。
車に戻ると、駐車場には20台ほどの車がありました。 あずまやで登山者と話をしてから再び別府温泉へと戻りました。
別府地獄めぐり
  12:40  別府 地獄めぐり   まずは温泉、鬼石の湯へ〜                   鬼石坊主地獄
目的は『地獄めぐり』です。  別府に来たら、絶対に行ってみたかった観光スポットです。
大きな駐車場に車を置き、8地獄共通観覧券を2000円で購入しました。これで8つの地獄をすべて見ることができます。
山登りの後で、まずは温泉に入りたかったので、温泉施設のある 坊主地獄に向かいました。
温泉入浴は別途700円かかりますが、まだ新しく広い鉄輪温泉の施設で、
内湯(檜風呂)、露天風呂(岩風呂)、展望風呂(檜風呂)をたっぷり楽しみました。
鬼石坊主地獄 鬼石坊主地獄の足湯
、最初の地獄めぐりは鬼石坊主地獄から。  この地獄は新しく、無料の足湯もこんなに大きいんです。
ここから歩いて回れるのは6箇所。チケットを片手に地獄めぐり。
昼食は温泉たまごと地獄名物のプリンです。  地獄蒸しのグルメもいっぱいあります。
それぞれの地獄には動物園や植物園やワニ園などもあって、まさに観光ム−ドが満点です。
お土産屋さんも各地獄で趣向を凝らし、足湯もいっぱいありました。
残りの2地獄は車で移動し、全部まわって時間は午後3時です。 別府観光もこれですべてパ−フェクト。
ナビを福岡空港にセットして、大分自動車道に入りました。
福岡空港にて
別府から福岡空港までは2時間ちょっと、
空港周辺は渋滞でした。
3泊4日、車での走行距離は
600km弱でした。

夕方5時半に、空港に着き、
搭乗の手続きをして、
後は6時35分発の飛行機を
待ちます。
福岡といったら、博多ラ−メン!

九州グルメの仕上げは
空港のレストランの中にある
博多ラ−メンのお店で完結しました
久住山 ・ 平治岳〜大船山 (九州編パ−ト1)もどうぞ!
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