エベレスト街道
2013年4 月 25 日 〜 5月7日  
いつかは歩いてみたいと思っていたエベレスト街道・・・ついにその夢が実現しました。
人生初の海外トレッキングは、ネパ−ルへ〜。 エベレストの山々を眺めながら、ゆっくりと一週間かけてトレッキングします。
出発は地元静岡空港から〜。 大韓航空にて、まずは韓国の仁川空港にひとっ飛び!
4月25日   仁川空港近くのホテルに宿泊  海の幸満載韓国料理で英気を養う! 
4月26日 8:25 大韓航空にて仁川空港→ ネパ−ル カトマンズ空港へ〜   13:00 着
ハブ空港の仁川空港は新しくって清潔です。今日は空港近くのホテルに宿泊して、翌朝今度はネパ−ルへと飛び立ちます。
仁川のホテルの周りには、カラフルな看板の食べ物屋がいっぱい。 焼肉料理も多い中、海の幸は当分食べられなくなるので、
今宵は海鮮料理と韓国ビ−ル!。  生タコは絶品、海鮮チゲもさすがは本場でした(*^。^*)。

翌朝、6時 仁川空港にチェックイン。 ここからカトマンズへは週2便、大韓航空で約7時間です。
4月26日  カトマンズ空港から車でタメルの町へ向かう。
ネパ−ルは時差が3時間15分あり、韓国を8時過ぎに飛び立ったのに、カトマンズの空港に着いたのは午後の1時ごろ。
出国手続きに手間どり、やっと空港を出てこれからお世話になるシェルパのダワ達と合流しました。カトマンズは半袖でじゅうぶん。
車でタメルの町へと移動しました。街中は埃っぽく、道路にはたくさんの二人乗り以上のバイクや日本だったら
廃車であろう車(定員オ−バ−は当たり前)や歩行者が道いっぱいにあふれていて、常にクラクションの音が鳴り響いています。
道の両側には小さなお店が並び、人・人・人・・・時々犬や羊や馬・・・?。狭い道にも車・バイク・歩行者がひしめいていて、
何てエキサイテイング・・・(@_@;) !。 車に乗っているだけで疲れてしまう・・・。
今日はカトマンズ一番の繁華街、タメルのホテルで一泊。 デンジャラスな土産物屋を覗きながら、まずは両替を済ましました。
(円安続きで、ちなみに今日のレ−トは3万円で27800ルピ−ほどでした。)
なんちゃって登山洋品店で格安の登山道具などを買い求め、あすからのトレッキングに備えました。
4月27日(土) エベレスト街道トレッキング 1日目
カトマンズ 9:35発  小型飛行機にてルクラへ         10:10 ルクラ着 ルクラの滑走路
いよいよ今日からトレッキングが始ります。 スタ−ト地点のルクラへは、カトマンズから小型飛行機に乗って35〜40分ほどです。 
埃っぽいカトマンズが遠ざかると、あたりは山岳地帯、山深いと思いきや、どこの山を見ても山道が続いていて、
点々と畑やら家が見えます。どこまで飛んでも山には人が歩ける道が続いていました。白い山が見えるようになると
そろそろルクラに到着です。小さな平地に滑り込み、わずか400mの滑走路に無事着陸しました。
ルクラの街
簡素な空港を出ると、現地のポ−タ−達が仕事を求めて集まっています。
シェルパ頭のダワがここでポ−タ−3名と現地のシェルパ2人を雇いました。みんなダワの村の人達のようです。
大きな荷物はポ−タ−に担いでもらい、山中は同行のシェルパと共にサブザックで身軽にトレッキングします。

メルヘンチックな建物、店先いっぱいに並べられた、登山用品や雑貨類、ルクラの子供たち、どれも新鮮でわくわくします。
道を歩くのは人だけじゃない、ヤクもロバも犬もにわとりも・・・! 初めて目にする光景に、ビックリすることだらけです。
マニ車         サクラソウ              ミルクティ−
ルクラの街を出て、いよいよエベレスト街道へと入っていきます。 マニ車もいたるところにあります。
最初はゆるやかな下りです。日本でも見かけるサクラソウの花がたくさん咲いていました。 
今日の歩行時間は3〜4時間ほどです。時間があるからロッジでティ−タイムを。 ネパ−ルのトイレ事情は (洋式で水洗のところも
あるけど)、水は手動。 大きなバケツの水をすくって流します。ペ−パ−類は自前で、トイレには流さずクズ箱に捨てます。
マニ車        ポ−タ−の運ぶ荷物          マニ石
出発地点のルクラの標高は2840m、この時点で富士山7合目以上の標高です。
これから何日かけて富士山より高い標高を歩くので、高度順応が大事。 道中はゆっくりと歩くことを心がけます。
シェルパ頭(サ−ダ−)のダワ     異国情緒たっぷりのトレッキングが続く      ロバも整列よく!
大きなマニ石もあります。ネパ−ルといえばヒンドゥ−教と思いがちだけど、ここ標高の高いヒマラヤ地域の山岳地帯に住む
シェルパはチベット仏教を信仰しています。マニ車やマニ石などはチベット仏教の祈りの風景。マニ石の左側を歩くのだそうです。

荷物を運ぶ馬はロバです。馬よりもひとまわり小さいし、おとなしい。 先頭は頭や首に、花などの装飾品を付けて可愛いんです!
でも坂道や荷物が重たいと立ち止ってしまい、ロバ使いの手腕のみせどころ!。
夕食はモモとチキンカリ−      今日宿泊するロッジに到着 ザンフェ     朝食はパンケ−キ
街道沿いには小さな集落がいっぱいあり、食事やお茶できるロッジもたくさんあるので、宿泊場所には困りません。
ザンフェという所まで歩き、今日はここで泊まることになりました。私たちはトレッカ−が8名、とシェルパ。
ポ−タ−は安価なバッティに泊まるようです。今日の宿泊者は私たちだけみたいです。海外トレッキング熟練者の
私たちリ−ダ−は、長旅の気疲れを軽減するために部屋は基本的に家族単位か個室を用意するようにしてくれました。
ほとんどがツインル−ムでしたが、それを一人で利用できるって有難い(*^。^*)。
今晩のメニュ−はモモとチキンカリ−、そしてゆでたじゃがいもでした。good!。ここの缶ビ−ルは350ルピ−。
これらもすべて人力で運んだもの、毎日、毎夜ありがとうございま〜す(*^。^*)
4月28日(日) エベレスト街道トレッキング 2日目
今日もいい天気です。朝は小鳥の囀りで目を覚ましました。 街道には朝早くから、人や動物(ポ−タ−)の往来がありました。
やや平坦な道をゆっくりと歩き始めました。今日は日曜日ですが、子供達は学校の制服を着て登校風景。
この街道筋は観光客も多いから、沿線の人たちの暮らしもいくぶん裕福なのでしょうか?。身だしなみの整った
子供達の笑顔がとてもカワイイ! 「ナマステ。」って声をかけると、みんな答えてくれます。
カラコロ・カラコロ〜〜〜って音がすると、ロバやヤクがやってきます。ヤクは角が危ないので、山側に避けて通過を待ちます。
 ジョサレ 世界遺産 サガルマ−タ・ナショナル・パ−ク          ドゥ−・ドゥ−・コシ
何やら関所のようなものがあります。大きな立派な建物です。ここでダワが手続きに向かいました。  
ここジョサレにある建物は国立公園事務所。ここで、TIMS許可証を提示し、入域料を払うのだそうです。
黄色い看板には世界遺産のロゴマ−クが!。   何とここからが 世界遺産 サガルマ−タ・ナショナル・パ−クなんだって!。 
私のライフワ−クの世界遺産の旅、その初めての海外版がエベレスト街道だなんて、素晴らしい!。
ドゥ−・ドゥ−・コシ にかかる大きな吊橋を渡る      タルチョが風に揺られて・・・      ロバさんもお疲れ?
しばらくはドゥ−・ドゥ−・コシの左岸を歩き、ドゥ−・ドゥ−・コシ にかかる大きな吊橋を渡ると再び登りが始まります。
ドゥ−・ドゥ−・コシ の源はエベレスト。氷河から流れる川なので青白く濁っているのでしょうか?。
ヒマラヤのリンドウ     ロバのポ−タ−隊とコンパネ5枚を担ぐポ−タ−   休憩=一本立てる・・・はこの光景
道端に青紫色のすごく小さな花が咲いていました。日本で見るのよりはまだ小さいこの花はリンドウだそうです。
今日は大きなコンパネを担いでいるポ−タ−をよく見かけました。なんと5〜6枚も重ねてかなりの重さです。
道幅も広いエベレスト街道ですが、方向変換はもう大変そう。 ポ−タ−は手にT字の木製の杖を突いて歩いています。
休憩の時にも役立っているんですね。 休憩のことを一本立てる・・・と言いますが、まさにこの光景!
リリ−グラス=しゃくなげも花ざかり         エベレスト街道は物資の交易路でもあります
ちょうど今の季節は、花が豊富です。リリ−グラス(しゃくなげ)の花もまさに今が満開です。
薄ピンクや濃〜いピンク。紅色や白っぽい色まで多種多様。 今日は登り調子の道ばかり、
標高はすでに3000mを超えていますが、風景は高山らしくない普通の山道です。
ナムチェの近郊の段々畑     ヒマヤランゴウツ=ヒマラヤの野生のやぎ           ナムチェの街並み
かなり高度も上がってきました。カ−ブの先に街並みが見えてきました。シェルパのディボックが、遠くにいた
ヒマヤランゴウツを見つけました。耳に3番の鑑札を付けていますが、野生のやぎだそうです。 
ニホンカモシカに似ていますね。  段々畑と階段状に広がるメルヘンチックな建物群、着きました〜。ナムチェです。
ナムチェの街中は土産物さんがいっぱい
ちょっと憧れだったナムチェの街。景観も店先の雰囲気もいい感じです。
工芸品も見ているだけで楽しいし、手作りのヤクの毛糸製品はカラフルでどれも欲しくなっちゃいます。
ナムチェのロッジに宿泊           夕食はトマトのピザ。      朝食はサントウィッチ
そんな賑やかなナムチェの街の一角に今日の宿泊するロッジがありました。
ナムチェには多くのハイカ−が滞在するので、ロッジも多いけど、この宿の宿泊客も国際色豊かでした。フランス人の女性は
シェルパ(ポ−タ−)と二人でトレッキングしているとのこと。イタリアからのツア−客とも話せました。
ここで痛感したのは、やはり語学力。せめて英語が話せたら、海外での旅の楽しみが広がるのにね〜。
ビ−ルのお供はピザにしました。ピザはどこも美味しかった。生地から手作りで、トマトもフレッシュ。
ヤクのチ−ズはサラっとした口当たりでクセはなく、美味しい。どこもヤクのチ−ズを使っていて、今回はよく食べました。
4月29日(月) エベレスト街道トレッキング 3日目
         マニ車が並ぶ                              ナムチェの街
西にボテ・コシ川の谷を隔ててコンデ峰(6187m)を見上げるナムチェ・バザ−ルは、エベレストトレッキング拠点の村、
ここからあちこちに分岐していきます。標高はすでに3440mもあります。
朝イチの登りはキツいけど、ナムチェの街が見渡せました。白い石造りの壁に青や赤や緑の屋根と窓枠がアクセント。
山腹に馬蹄形に並んだ建物は絵になりますね〜美しい。
桜のような花も咲いていました。ずいぶん登ってきました。こうして上から眺めると、こんな山の奥に、
ここナムチェの街のような小都市ができたかが不思議に思ってしまいます。ナムチェでは日曜日にバザ−ルが開かれます。
クンビラ峰  と アイリス
砂地の石段を登りつめると、正面に大きく白い峰・クンビラが見えてきました。その大きさ、その至近距離にビックリ。
トレッキング3日目にして、ヒマラヤの白き峰々を見ることができるんですね。今日初めてみた青紫色の花はアイリス。
日本のより若干丈が低いですが、3500mもの高所に咲いているわけだからね。
シャンボチェにある滑走路         エベレストがついに姿を現しました
ここからはもうマウンテンビュ−のトレッキングです。 今日は高度順応のためクムジュン経由でシャンボチェに入る予定が、
この季節はエベレストを見るのなら午前中だというので、先にエベレストの展望がいいシャンボチェに行くことにしました。 
芝生状の広場は飛行場の滑走路です。 タムセルク峰(6608m)もこれからずっと見ることができます。  
小高い丘にあるホテルまではもうすぐ、あと20〜30分。木立を抜けると大展望が広がりました。
多少雲がかかっているものの、何とか間に合いました。エベレストビュ−・・・初体験です。
シャンボチェ パノラマ ホテル          サクラソウ
そんな展望地に建っているのが、シャンボチェ パノラマ ホテルです。ここはエベレストビュ−ホテルほど高価ではないけど、
他よりも断然高いので事前に予約してあったとのこと。まだ午前中でしたが、このロケ−ションのホテルで過ごすことも
トレッキングの醍醐味。今日は休息日のつもりで、ここでまったりと過ごしましょう。
エベレストビュ−シアタ−はこのあと1時間ほど続きました。あっという間に雲がわき、午後はもうすべて雲の中でした。
シャンボチェ パノラマ ホテル      サクラソウ    ランチとディナ−
部屋からも山が見え、高級感のある木目調の内装で、ゆっくりと寛げました。 ディナ−は日本人の口に合わせた、
日本風のカレ−や日本風のご飯やコロッケ類が出て、みんなほっとして完食していましたね〜。
4月30日(火) エベレスト街道トレッキング 4日目
シャンボチェからのエベレスト    中央の右がロ−ツェ 左がエベレスト  ロ−ツェの右がアマダブラム
前夜の夜8時頃、外に出たら、満点の星空が見られました。
そして今朝もいい天気。 早起きして日の出前のエベレストを見にホテルの外に出ました。
スカっとした真っ青な空と白き峰々、母の首飾りと呼ばれるアマダブラムの奇峰がまずは目に入りますが、
次に目を引くのはロ−ツェです。昨日もロ−ツェから雪煙がわいていました。エベレストはロ−ツェの左側です。
最初見た時は、どれがエベレストだか判らなくって笑われました!(^^)!
クンビラ と シャンボチェ パノラマ ホテル
3階の食堂からの展望       仏壇もありました
ひとしきり大展望を楽しんで、ホテルの3階展望食堂で朝ごはん。ここではおかゆが出て、異国の食文化で疲れた胃腸に
はうれしい配慮です。日本から持参の味噌汁や梅干や塩昆布も取り出し、つかの間の日本食を味わいました。
ホテルのテラスから見たタムセルク                 ヤクが草を食む急斜面が道になります
今日、4日目のトレッキングが始まります。このロケ−ションの中を歩くのだからテンションも上げ上げでしょ!
でも、仲間の中には、高山病の初期症状で薬を飲んでいる人や、風邪気味になった人もいて、
全員が絶好調というわけではありません。 まずは、ゆっくり・ゆっくり歩きましょう。 こんなにいい景色をずっと眺めながら・・・
エベレストビュ−ホテルの石組みの前を通り、エベレストビュ−を楽しみながら歩いていくとクムジュンの町が見えてきました。
町に入るといつも元気な子供たちの笑顔と、お店の店先のアクセサリ−が迎えてくれます。
今日歩いていた場所はエベレスト街道よりも上の道で、この先の分岐でそれらが合流しました。
シャクナゲの中を歩く
これから先はずっとリリ−グラス=シャクナゲの道です。
富士山と同じくらいの標高の場所に背丈の高いシャクナゲの花がた〜くさん咲いているってスゴい!。
プンキテンガにて昼食           ドゥ−・ドゥ−・コシに架かる吊橋を渡る
プンキテンガにてランチタイム。いつも、どこでもメニュ−は英語でも書かれているけど、写真付のメニュ−ではないので、
どんな料理かが想像できない。ダワに説明してもらうけど、基本チベット料理だし、肉類はチキンが主。
当然魚料理はありません。 チョウメンはフライヌ−ドルつまり焼きそばのこと。スパゲティ−同様、麺が柔らかすぎる感じ。
焼き飯版はご飯が現地のパラパラしたお米なので、チャ−ハンにすると美味しく食べられます。
野菜が入ったり、上にチ−ズを乗せたりとバリエ−ション豊かです。 ス−プ類は野菜ス−プだと香菜が入り微妙だけど
トマトス−プはスパイシ−で美味しいと思います。
腹ごしらえも終わり、吊橋を渡って、これからはしばらく登りの道になります。
リリ−グラス=しゃくなげ    と   リンドウ
この先はずっと満開のリリ−グラス(しゃくなげ)の花を見ながら登っていきます。
登りの途中には、みかんを売っているおじさんがいました。ひとつ50ルピ−。ビ−ル買うより断然安い!
タンボチェ・ゴンパ
もうここは富士山以上。 タンボチェの街に入ってきました。標高は3860m。
正面には雲がかかっているけど、アマラブダムやロ−ツェ・エベレストが望めます。
ここには大きなタンボチェ・ゴンパがありました。マニ車は内部に経文を印刷したものが収められていて、
1回転させればその経を読んだのと同じ功徳があるとされるようです。
3時からゴンパで儀式があるとのことで、中に入ってみました。 チベット仏教のお寺です。
内部は色鮮やか、祭壇の真ん中にはお釈迦様がいらっしゃいました。読経は一本調子で静かなものでした。
加藤保男氏の慰霊碑                   宿泊したロッジ        夕食はモモ    
ゴンパから小高い丘に上がっていく途中にあるのが、加藤保男氏の慰霊碑でした。
1982年に日本人として初めて冬期エベレスト登頂に成功し、帰路に遭難死した登山家です。

夕食のモモも中身の違いで種類が豊富です。揚げたものや蒸したものや焼いたものと調理方法も色々、
今晩食べたモモはこんな感じ、美味しくいただきました。 ビ−ルは山の奥に入るにしたがって高価になります。
ここでも昼間から、せっせとネパ−ル経済へ貢献できました(*^。^*)。
5月1日(水) エベレスト街道トレッキング 5日目 トレッキングの最高所 タンボチェリ(標高4198m)に登る
タンボチェの町から小さなピ−ク・タンボチェリを登る
エベレスト街道トレッキングもいよいよ 5日目。 今日はトレッキングの最高所 タンボチェリ(標高4198m)に登る日です。
朝飯前に出発です。タンボチェの町からすぐに登れる、写真の黒っぽい山の中腹にある小さなピ−ク・タンボチェリです。
傾斜が急なので、ゆっくりゆっくり登ります。標高が高いだけに、高度障害に気をつけましょう。
タンボチェの町                  エベレストとロ−ツェ
振り返るとタンボチェの町が小さく見えます。エベレストもロ−ツェもずっと見えます。でも登りは険しい・・・
タンボチェリ    360度の絶景を堪能!
ゆっくり歩いて1時間半弱、着きました〜、タンボチェリ。  今回の最高所です。
最後は虫の息状態になった仲間もいたけど、みんな大満足、360度の絶景を堪能!  
シェルパのダワ、チリン、デュボック、ミギュ− ありがとう(^。^)y-.。o○
タルチヨがたなびく タムセルク
タンボチェリにて ロ−ツェとエベレストを独り占め!
標高4000mに咲くリリ−グラス=しゃくなげ
悠々と草を食む風景は、なんて牧場的!        エベレストを見ながら朝食のパンケ−キを頬張る!
登りは大変だったけど、下りは転倒には注意してラクラク下山。 タンボチェの朝も始まっています。
広い草原には悠々と草を食む動物たち。 エベレストを見ながら朝食は玉子乗せのパンケ−キを頬張りました。
太陽光を利用してお湯を沸かす        ここで初めてゾッキョを見る
山奥の集落では電気がこないので、ソ−ラ発電が主流です。
太陽光は大切なエネルギ−源、こんな巨大な道具を使ってお湯も沸かせます。
シェルパはみんなスマ−トホンを持っています。そしてロッジで充電をしてもらっています。衛星で電波をキャッチしているので
日本みたいに基地局はいらないんだそう。それにしてもこんな山奥でスマ−トホンを使う常識ってびっくりでした。
何やらヤクよりも巨大な生き物が草を食べながらやってきました。
全身に毛も多く(長く)、これは野生のゾッキョだとのこと。立派な角もあり、危ないので近づかないようにとのことでした。
さて、遅めの朝食も終わり、これからは来た道を帰るトレッキングとなります。
午前中の快晴時に歩くと、昨日登ってきたシャクナゲの道も、一段とシャクナゲの鮮やかさが映えますね〜
ずっと、ずっとシャクナゲが満開。 下り調子だから快適なトレッキングが続きます。
プンキテンガにて昼食
昨日、昼食を採ったプンキテンガに戻ってきました。そのお隣のロッジで今日はランチタイム。
お昼はみんなそれぞれ一皿ずつ食べると料理を余らせてしまうため、この頃は少なめに注文してシェア−することにしました。
じゃがいも料理はどれも美味しく、これはカレ−風味で味付けられていてガ−リックも利いて美味しかったです。 
たまご料理やチ−ズを使うのも定番です。
ラリ−グラス=しゃくなげ         アイリス          ストロベロリ−
シャクナゲの他にも花がいっぱい。トレッキング最適な時期は11月で、一日中天気が安定していて晴れているので、
一番観光客が多いそうです。4〜5月というのは、午前中は晴れて午後からは雲が沸くのだそうですが、
花の咲く時期なので、展望も花も楽しめるってことですね。
クムジュンへの分岐   雌のダフェ=雉(国鳥)     ラリ−グラス=しゃくなげ
クムジュンへの分岐にさしかかりました。この看板の近くに雌のダフェ=雉(ネパ−ルの国鳥)がいました。 
ダフェはつがいでいるので、必ずこの近くに雄のダフェがいるのだそうだ。
ネパ−ルの国鳥であるダフェは『ニジキジ』とも呼ばれ、地味な雌に比べて、雄の美しさは目を見張るものがあるのだそうだ。
ひと目見たくて、その周辺を探しました。ダワが見つけてくれて、一瞬その姿を見た時は感動もんでした(^。^)y-.。o○。 
 金属光沢のあるビロ−ド状の青や紫や赤っぽい羽毛。頭には冠をのせ、くっきりとした目。こんなに美しい野鳥がいるなんて!。
サナサのタムセルク・ロッジ               トマトのピザ    スプリングロ−ル   りんごのパンケ−キ
今日はサナサにあるロッジに泊まります。タムセルク・ロッジと看板にあるように、タムセルクの眺めがいいのでしょう。  
いつものように缶ビ−ル(ツブロクやエベレスト)を注文するのだけど、缶ビ-ル代の不思議がひとつ。
500mlが500ルピ−、350mlが300ルピ−と、ロング缶のほうが割高なんです。 ロング缶2本よりも350ml缶3本のほうが
お得でしょ。 トレッキング中、私のお小遣いはビ−ル代に泡と消えました・・・!(^^)!(笑)
あっ! そうそう ネパ−ル料理の定番にスプリングロ−ルといのがあります。名前の通りに春巻きらしいのですが、
生地は手作りで厚め、油で揚げてあるのでボリュ−ミ−ですがビ−ルにはピッタリ!。
朝の定番はト−ストや玉子料理、サントウィッチやパンケ−キなどです。 ジャムやはちみつもテ−ブルに並びます。
5月2日(木) エベレスト街道トレッキング 6日目
タムセルクに朝日が当たる           ロッジのテラスからは アマラブダムとロ−ツェが見える
今日もさわやかな朝を迎えました。 ここの標高も3550mもあります。
タムセルクに朝日が当たり、ロッジのテラスからは アマラブダムとロ−ツェが見えました。
この標高での大展望も今日まで。このあたりは白っぽいしゃくなげがいっぱい!。残りの時間もたっぷりと楽しみましょう。 
朝ごはんの時間だからでしょうか?(もっともいつも食べてるね)そこらへんに馬だの、ヤクだのが草を食べています。  
あれれ・・・後ろから大きなヤクが3頭やってきました。人は付いていませんが家畜なのか野生なのか・・・?。
それとも3頭だけで出勤の途中なのかしらね〜〜〜?。 
チョルテン(仏塔)から見たエベレスト方面は雲がかかり・・・
振り返ると常にアマラブダムやエベレスト方面が見え、抜群に展望のいい山腹に付けられた道を歩くと、前方に白い大きな
チョルテンが見えてきます。ここからエベレスト方面を撮った写真は絵になるとのことで、この辺りのビュ−ポイントだそうです。
でも残念・・・エベレスト方面は雲に隠れてしまいました。
このチョルテンはヒラリ−卿とエベレストに登ったテンジンシェルパのもの。 シェルパの人達の誇りです。
クンビラ                たくさんの物資が行き交います        アルピニスト野口健さんにお会いしました
エレベスト街道は今日もたくさんのトレッカ−、たくさんの物資が行き交います。時々日本人トレッカ−にも会います。
ここでは、野口健さんにお会いしました。シェルパ(ポ−タ−?)一人とプライベ−トで気ままに歩いているのだそう。
彼はその数日後、エベレストベ−スキャンプに滞在している三浦雄一郎さん達を訪問されたようです。
かさ雲の形って万国共通ですよね!                  クンビラとナムチェの街
カサ雲がタムセルクにかかっています。 富士山にかかるカサ雲と一緒ですね〜。でも天気が崩れる兆候だから有難くないなあ。
ナムチェの街
再びナムチェの街に戻ってきました。私はここで絵葉書を出すために街に入りました。エア−メ−ルで自宅にも送りましたが、
さて?いつ届くでしょう?。仲間達に『1ヶ月後あたり、もう忘れた頃届くよ。』って言われましたけどね。
ポ−タ−さん、ヤクさん、頑張って・・・!         ドゥ−ドゥ−コシに架かる大きな吊橋
帰りは下り調子なので、楽々トレッキング。ドゥ−ドゥ−コシに架かる大きな吊橋まで戻ってきました。ちょうど物資が行き交う
時間帯なのか、ヤクやロバが荷物をたくさん積んで、重そうに吊橋を渡っています。 ゆっくり、ゆっくり見送りました。
国立公園事務所            サクラソウの背丈も高くなりました。   崖で見つけたミツバチの巣
国立公園事務所を通過して、 ドゥ−ドゥ−コシ沿いを歩きます。 
ダワが対岸の崖の中にミツバチの巣を見つけました。断崖絶壁に巣をつくる天然みつばちの蜂蜜はとっても高価だそうです。
今日の宿泊するロッジはザムフェ。  一日目と同じロッジです。
5月3日(金) エベレスト街道トレッキング 7日目
ヤギさん、何にも食べられないね〜(笑)        子供たちと寛ぐディボック         
エベレスト街道トレッキングも 7日目の朝を迎えました。今日はルクラまでだから半日位の行程です。珍しい光景に笑えました。 
なんと子ヤギの行進! どの子も口に籠が付けられています。 道草しないため?。 これじゃ〜何にも食べられないね〜(笑)
ランの花         リンドウ            タルチョやマニ車のある風景
大きな木の中に自生しているランの花がありました。いい香りがします。 青紫色ばかりだったリンドウに白い花もあることを発見。  
タルチョやマニ車のある風景・・・あ〜見覚えがあるよ〜。
エベレスト街道入り口             ルクラの街           ルクラの道の真ん中で犬が昼寝中
お疲れさま〜1週間ぶりにルクラに戻ってきました。明日は朝早い飛行機でカトマンズに戻る予定なので、ここに泊まります。
(ルクラ⇔カトマンズの飛行機は午前中のみで天候によっては情け容赦なくフライトキャンセルになる)

私達のポ−タ−は先立ちしてロッジには早く着いているので、まるで黒子のよう、私達と顔を合わせることはありません。
でも今日でお別れなので、ルクラから合流したシェルパのディボックとミギュ−と共にお別れパ−ティ−をするとのこと。
シェルパ達が作ってくれたケ−キ                 翌日5月4日、無事2番機に搭乗する私たち
ロッジでしばらく落ち着いてから、夕方から夕食をみんなで囲みました。同行のシェルパ達はサ−ダ−のダワの同郷の人たち
ばかりでした。ポ−タ−達は今でもその村に住み、3日間かけて歩いてルクラまで通ってくるのだそうだ。なんと驚きの連続!。 
み〜んなシェルパ族。エベレスト街道は彼らの生活の糧であり、この大自然はシェルパ族の誇りであることを感じました。 
彼らはゲストである私達に大きなケ−キを作ってくれました。それをみんなで取り分けて食べて・・・。
彼らの屈託のない純粋な笑顔は、今の生活に幸せを感じている証拠、とってもいい時間をありがとう。
5月4日(土) (トレッキング予備日)  ルクラからカトマンズに戻る。 
ルクラ空港                操縦席        ヒマラヤの山々ともお別れ
ルクラの朝は快晴、無風。これならきっと飛行機も飛びそうです。私達のチャ−タ−機は2便。滑走路にはそれぞれの飛行機会社
の1便が滑り込んできました。ここで乗客を乗せてそれぞれの1便は無事離陸していき、いよいよ次は私達の番。 
昨日は全予約の2/5を残してフライトキャンセルになったとのこと。時間が経つにしたがい飛行不能に確立が高くなり、
キャンセルになってしまっても、翌日に乗れるという確証はないのだそうだ。
だから予約通りに乗れないとひどい目にあうようです。 少し遅れて私達の2番機も無事離陸、無事カトマンズに着きました。
(その後カトマンズから飛び立った3番機は風が強くカトマンズに戻り、結局すべてフライトキャンセルになったとのこと)
カトマンズ      日本食レストランでお弁当のランチ      焼肉屋さんで晩ごはん
ルクラからカトマンズへ無事帰り着いたというのは、後で考えるとすごく幸運なことだったんですね。
カトマンズでは1日目に泊まったホテル(ホリ ヒマラヤ)に2泊します。 水洗トイレ、バスタブ付のダブルベットの
広〜い部屋にシングルユ−スで2日間は、とっても有難い、疲れも癒せそうです。 
まずは日本食レストランでよく冷えた瓶のツブロクビ−ルでカンパ〜イ。お弁当のランチは食べなれた味ばかりで食も進みます。
午後からはタメルの街でお土産を買い求め、夜は韓国料理(焼肉)でツブロクビ−ルが今宵も旨い!
5月5日(日)  カトマンズ最終日  (昼)カトマンズの世界遺産観光 (夜) 民族ショ−とネパ−ル料理
スワヤンブナ−ト
今日はカトマンズで観光の一日を過ごします。トヨタのワゴン車に乗って、カトマンズの世界遺産を巡ってみます。
まず行ったのが、スワヤンブナ−ト。ネパ−ルのカトマンズ盆地にあるネパ−ル仏教寺院。 「カトマンズの渓谷」の一部としてユネスコ世界遺産に登録されています。  ここは、モンキ−テンプルと呼ばれるくらい猿が多い寺院でした。親子の猿が観光客の子供が持っていたソフトクリ−ムを奪って美味しそうに食べていましたが、寺院では猿も信仰の一部なので放置しているようです。
ボダナ−ト     ネパ−ル最大のストゥ−パ(仏塔)         五体倒地のエリア
ネパ−ル最大のストゥ−パ(仏塔)があるボタナ−トは、古くからチベット仏教徒の主要な巡礼地です。
真っ白な巨大なストゥ−パの中で一番の印象は基部の4方向にある目、すべてを見通すブッタの目が描かれています。
ボタナ−トは自然の「気」の満ちた場所に建てられた聖地で、ストゥ−パそのものがもつエネルギ−に数えきれない
巡礼者の真摯な祈りのエネルギ−が加わるといいます。ここにいるだけでパワ−をいっぱいもらえるんですね。
この周りには五体倒地をするための板が置かれ、チベットの骨董品やらの土産物屋さんとか、
巡礼者用の仏具を扱うお店などが周囲をぐるりと取り囲んでいました。
パタン(世界遺産)
再び、騒がしいカトマンズの街中を車で移動して、古〜い、歴史のありそうな大きなエリアにやってきました。
ここ パタン は、カトマンドゥ盆地にマツラ3王国があった時代に首都として栄えた古都。
パタン
旧王宮をはじめとする見事な建築物に、その名残を見ることができます。住民の8割が仏教徒だそうです。
旧王宮や、建築の異なるたくさんの寺院もあり、どの場所にも地元の人達が腰掛けて寛いでいます。
ここはみんなの憩いの場所なのでしょうかね〜?。
カトマンズ最後の夜です。これからシェルパのダワ達がネパ−ルの民族舞踊と正統なネパ−ル料理を食べるお店に
ご招待してくれるのだそうです。民族舞踊はそれぞれの部族のものだそうで、いくつかを見ることができました。
もちろんここでもツブロクビ−ル。ビ−ル党の私はこれが一番気に入りました。ちょっと甘みがありコクもあって深い味わいです。
お料理はフライポテトから始まって、ダル(豆のス−プ)、チキン料理、モモ、そして最後にダルバ−ト。
普段は右手で食すダルバ−トもここではかしこまってスプ−ンで食べていました(*^。^*)。ご馳走さま〜。

ネパ−ルを歩いて、飲んで、食べて、観光しての10日間。前後の移動を含めて全13日間の行程もほぼ終盤。
明日は韓国、明後日はやっと日本(静岡空港)です。 お疲れさまでした。 そして長らくの閲覧ありがとうございました。
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