夕 張 岳
2013年7月14日  

7月13日

大雪山(旭岳)から下山し、150kmかけて夕張市に移動しました。
大雪山系  トムラウシ山・旭岳 2013年7月11日〜13日はこちらから

美瑛の丘陵野菜畑を見て、旭川ラ−メンを食べて、富良野でラベンダ−畑を見たりして、
後はス−パ−に寄って、今晩用のお惣菜と缶ビ−ルを買って登山口に向かうつもりだったのに・・・
中富良野を過ぎたあたりから、すっかり山道になって、民家もお店も全く無い・・・(-_-;)。 この先の国道452号線をずっと
南下しても全く期待できないだろう・・・。今晩明日の食糧は予備食を持っているけど、ビ−ルが無いというのは、一生の不覚。
16:15  林道沿いにキタキツネ17:00 夕張岳 入林ポストの登山者名簿に記入 17:15 夕張ヒュッテへ6km
シュ−パロ湖にかかる鉄橋を渡ると、工事車両が通る林道になりました。 車の傍に寄ってきたのはキタキツネ。
餌付けされているのかな〜?。 去年までは夕張ヒュッテのすぐ近くまで車で入れたのだけど、
今年は手前の林道が崩壊したらしくて、7km手前の駐車場に車を置き、林道を2時間余分に歩かなければいけません。
幕営道具も一式パッキングして、出発の準備が整った時は、すでに夕方5時になってしまいました。
夕張ヒュッテにはまだ明るい7時頃に着くから、後は熊避けの鈴が頼りです。 林道歩きでも駐車場に戻る登山者に
すれ違いました。 往復4時間弱の林道歩きが余分にかかりますが、日帰り登山の方がかなり多いんですね。
4:10 夕張ヒュッテ       4:15  行きは冷水コ−スで        4:45  朝が始まりました
夕張ヒュッテは、左側に新しい小屋を建設中で、来シ−ズンには出来上がるとのこと。 
ヒュッテは混んでいると思いきや、スペ−スはかなりあって、これなら小屋泊まりでもストレスを感じない居心地のよう。
テント泊は500円。ヒュッテは夕張市が経営していて1500円という破格値なんです。 この時間テント設営の手間を思えば
ヒュッテ泊にしました。 早速屋外で晩メシです。沢水は冷たくて、ビ−ルが飲めないストレスを紛らわしました。 
予備食の山菜おこわと、シ−チキン、あおさの味噌汁。食後にナッツとコ−ヒ−と健康的な晩メシを済ませ、夜9時に消灯。

7月14日

翌日は余分な荷物をヒュッテで預かってもらい、サブザックで冷水コ−スに向かいました。
5:20   冷水の沢          5:40 冷水コ−ス・馬の背コ−ス 分岐               5:43
最初はなだらかな一本道で、冷水の沢あたりから傾斜が増してきます。 朝日が当たった森は清清しく、白樺も美しい。
6:00  シラネアオイが見られるようになる    ウコンウツギ    6:15 石原平    エゾレイジンソウ      
馬の背コ−スとの分岐を過ぎると、ちらほらとシラネアオイの花が見られました。
色が全体的に白っぽいと感じたのは終わりがけからかなあ?。石原平はシラネアオイの群生地と書いてあったけど、
このあたりはすでに終わってしまったようです。 でも歩き進めると、この先にはいっぱい咲いていました。
  6:25  前岳を巻きながら進む     6:28 望岳台     6:33  急な雪渓のトラバ−ス
登山道は、前岳のすそのをトラバ−スするように道が付けられていました。ちょっとしたガレ場があったり
ロ−プが張られている箇所がありました。この前岳の巻き道には3本位沢が入っていて、まだ残雪があるって、
昨日ヒュッテの管理人さんが教えてくれましたが、この写真が一番大きな雪渓のトラバ−スです。
朝日も当たり雪渓も融けていましたが、ガチガチに凍っていてスリップしたら、かなりヤバそう(ToT)/~~~
6:55 憩いの沢   シラネアオイ   シナノキンバイソウ    エゾリュウキンカ
憩いの沢周辺にはシラネアオイや水芭蕉、エゾリュウキンカなどが咲いていました。
夕張岳が見えてきました          7:15 前岳湿原入口      シナノキンバイソウ
前岳を周り込むと、風景が一転。やっと本峰の夕張岳が見えてきました。登山道の脇には シナノキンバイソウが見事です。
それ以外にた〜くさんの花が見られるようになりました。  湿原にはチングルマやイワイチョウが咲いています。
7:30  男岩    エゾウサギギク   
夕張岳は花の百名山。花を見るなら断然夕張側から登るコ−スが良いとガイドブックには書いてあったけど、
なるほど最初はシラネアオイ。そして前岳を越えてからは、どんどん景色が変わります。
7:43  ガマ岩    ミヤマウツボグサ
男岩の次は、もっと大きなガマ岩があり登山道にはさまざまな花が咲いています。
7:47  ひょうたん池    7:53 蛇紋岩崩壊地    ユウバリアズマギク
ガマ岩の反対側にはひょうたん池があり、小さいけどひょうたんの形をしています。この辺りにはナナカマドが白い花がきれい。
蛇紋岩崩壊地があり、下のほうには残雪もあってチングルマが咲いていました。
シロウマアサツキ     ムシトリスミレ
その先の木道の周辺にはシロウマアサツキ? 「へ〜!・・・この山で見られるんだ〜。」 
シロウマアサツキは北アルプスの白馬岳(三国境〜雪倉岳〜朝日岳周辺)で見たけれど、それ以外に見たことはないな〜・・・?
ムシトリスミレもちょうど綺麗に咲いていました。
8:15    1400m湿原   ユウパリコザクラ             8:18  木道が続く
湿地が続きます。この湿原があるから固有植物も高山植物も多いのですね。 
(ハクサンコザクラ)も数は少ないけどあるようです。夕張岳に咲くのは「ユウパリコザクラ」という固有種のようです。
きっとこのあたりで見られるのではと、目を凝らして見るものの・・・ここにはあまり花が無い。もう終わってしまったのかしら・・・・?。
やっと遠くに見つけたピンク色の花をコンパクトカメラで撮ったら、この程度・・・。でも「ユウパリコザクラ」も見ることができました。
この先の木道の周りはまた雄大な景観が待っていました。 一面、シロウマアサツキだらけ・・・
8:20  お花畑
ここはお花畑というエリアなのですね。 シオウマアサツキで埋め尽くされています。
この数・・・、本家北アルプスの白馬岳よりも断然規模がデカい!  圧巻ですね〜〜〜(^。^)y-.。o○
キタヨツバシオガマ     ミヤマオダマキ   オオタカネバラ
シロウマアサツキ以外にもたくさんの花が見られます。
8:40      吹き通し          ユウバリソウ                ユキバヒゴタイ
おっとっと・・・  ここで風景が一変。  風の抜ける砂礫地帯に入ってきました。 わずかな距離ですが、
「ユウバリソウ」はここに咲いていたんですね。 残念・・・花は終わっていますが、花期は6月下旬から7月上旬のようです。 
もう一つ、地面に這いつくばって葉っぱを広げているのが「ユキバヒゴタイ」。咲き始めています。
8:45  金山ル−ト分岐点          9:05 夕張岳山頂神社          9:10 夕張岳
吹き通しの先で金山ル−トと合流します。 あとは登るのみ。 ちょっと急ですが、山頂が見えます。
山頂のすぐ下には夕張岳山頂神社がありました。 登らせていただいたことに感謝です。
芦別岳方面            遠くに十勝連山や大雪山も見える
夕張岳の山頂は360度の大展望が広がっていました。  雲が多いですが、遠くには十勝連山や大雪山も見えました。 
昨日までの3日間、あの遠くの大雪の山の中に居たんだもん・・・感無量です(*^_^*)
9:40   芦別岳を見ながら下山開始     11:30  馬の背コ−スで夕張ヒュッテに下山
山頂でのんびりと寛いで、来た道を下ります。シロウマアサツキのお花畑を通り、前山をトラバ−スして、
シラネアオイもた〜くさん見て、冷水コ−スと馬の背コ−スの分岐までやってきました。
下山は馬の背コ−スをとったのですが、時々登りもあって、ずっと急傾斜でした。
針葉樹が多く森が深い趣きがありますが、次回夕張岳に登る機会があれば、行きも帰りも冷水コ−スを歩くでしょう。
12:30  夕張ヒュッテ到着      13:00 夕張ヒュッテ出発      15:00  駐車場
最後まで急降下が続き、夕張ヒュッテに着きました。荷物をまとめて、ガスカ−トリッジは使ってもらうように置いてきました。 
林道歩きの2時間はアップダウンがあるので、帰りでも楽じゃあありません。  でも単調すぎて眠くなってしまいました 

ヒュッテ近くにオフロ−ドサイクルが2台あったけど、これなら7kmの林道も難なく走破できますね〜。 
 後ろから『ザ・ザ・ザ〜〜!』と音がして、ついにヒグマかぁ〜((+_+))!・・・と振り向いたら、自転車が通り過ぎていきました。
午後3時、駐車場に戻ってきました。お疲れさまでした。
16:00   夕張メロンに舌鼓
荷造りをして、新千歳空港に向けて出発。 建設中のシュ−パロダムを見ながら、夕張市街地へと走ります。
夕張岳に登ったんだもん!、もう一つの 『キング・オブ・夕張』 も堪能しなくっちゃ!。
小さいカットもありましたが、せっかくだから1/4カット500円で大人食い(^_-)-☆。  下山後のメロンは最高に美味だったよぉ〜!
20:00    札幌市内  函館うにむらかみ日本生命札幌ビル店
新千歳空港でレンタカ−を返却。 5日間の走行距離は460kmでした。 JRで新千歳駅から札幌駅へと移動。
ANAスカイホリデ−のパックのホテルに落ち着きました。 
シャワ−を浴びて、北海道最後の夜を楽しむことにしました。 
まずは昨日飲めなかったビ−ルをたっぷり! 。クラシックの生ですよぉ〜ん(^_-)-☆。 やああぁぁぁ〜旨い!。生き返るよ〜。  
そして4日間頑張ったご褒美は『うに』です。 うにのグラタンも2色丼(うにいくら丼)も北海道ならではの絶品揃い!。  
何て贅沢・・・、何て幸せ・・・(^。^)y-.。o○ 。   よし・・・!明日からは節約しよう!(^_-)-☆
前半は・・・大雪山系  トムラウシ山・旭岳 2013年7月11日〜13日
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