角田山 ・  弥彦山
 2014年 4月12日〜13日 
春の・・・ほんのひとときだけ一斉に花開くスプリングエフェメラル♪♪♪
そんな健気な花を見たくて足繁く通う新潟に、今年も行く機会に恵まれました。
毎度、夜行バスや青春18きっぷで、時間と体力を使っての花旅でしたが、今年は山友達と車でGO〜♪♪♪ 
 
弥彦山 2013年4月5日
角田山 2013年4月6日
角田山・弥彦山 2010年3月20日
 4月12日 角田山
 
10:45  弥彦神社                    弥彦神社前の酒屋やよい 
 行きは総勢5名が朝5時に富士川楽座で全員集合しました。そこから1台で乗り合わせて、河口湖ー八王子ー(関越・・・)
と高速を乗継ぎ、三条燕インタ−を降りたのが10時過ぎでした。

山よりも、スプリングエフェメラルよりも・・・新潟といったら日本酒でしょ(^_-)-☆!というメンバ−の発案で、
まずは弥彦神社近くの酒屋に行って、地酒を購入!。 もちろん・・・弥彦神社でも酔い旅の祈願もしましたよ〜!。
 
11:40 角田岬灯台駐車場           11:45 桜尾根登山口        最初は急登
新潟に着いた早々寄り道しましたが、今日のノルマは角田山。日本海側の角田岬の駐車場まで移動して、
やっと登山モ−ド にシフトチェンジ!。  今年も登りは桜尾根を選びました。
 
登り初めて5分もしないうちに雪割草がいっぱい見られる 
桜尾根はそこそこ急登ですが、春先の雪割草を見るのなら、一番花が多いと思います。
歩きはじめて5分もしないうちにチラホラと雪割草が見られました。
だた、ちょっと時期が遅かった感じで、たぶん1週間前位が最盛期だったのでは?(でも先週末の天気は良くなかった) 
 
カタクリ     キクザキイチゲ(白)    ショウジョウバカマ     雪割草    
 登っていくうちに、雪割草よりカタクリの花が多くなっていきます。キクザキイチゲも時々登場します。
ショウジョウバカマもまだ咲いていました。
 
カタクリの花が多くなった 
 桜尾根は、やはり登る人も下る人も多いですね〜。
そこそこ傾斜も急ですが、道端にはカタクリの花がいっぱい!。 ずっとずっとカタクリだらけ(^。^)y-.。o○
 
白っぽいカタクリ             13:10  角田山山頂           山頂広場にもカタクリ・・・
 桜尾根の登山口から角田山山頂までは、道草だらけでしたが1時間30分の行程でした。
山頂は芝生状の広場で、所々にカタクリの花が咲いていました。 ここでの〜んびりとランチタイム♪♪
 
13:50  灯台コ−ス方面に下る 
 帰りはル−トを変えて、灯台コ−ス方面に進みました。下り始めの道端には カタクリがいっぱい咲いています。
灯台コ−スへの分岐で、ちょっと寄り道して浦浜コ−スを下り、道中のカタクリを満喫・・・
 
14:10  コシノカンアオイ           ギフチョウ 
 コシノカンアオイらしい葉っぱの近くには、地味な黒い花・・・コシノカンアオイの花が咲いていました。
ギフチョウがひらひらと舞っているのは何度か見ることがありましたが、なかなか静止しない・・・
ギフチョウの食草はカンアオイの葉っぱです 。カンアオイのあるとこにギフチョウ有りってことですね。
 
14:50  灯台コ−スから分かれて、小浜尾根コ−スを歩く 
 浦浜コ−スから登り返した際、地元のハイカ−と出会いました。地元の人たちは、縦横無尽に角田山の春を歩くようです。
これから小浜尾根を下るそうで、そのル−トは私は歩いたことがないけど、花が多いと聞いていたから気になっていました。
ガイドブックにはこのル−トは紹介されていないから、一緒に歩かせてもらえるなら絶好のチャンスです。

一行は分岐から灯台コ−スに向い、その先の分かれ道が灯台コ−スと小浜尾根の分岐でした。
ここで私達2名は地元ハイカ−と一緒に小浜尾根を下り、他の仲間達は灯台コ−スで下山することになりました。
 
この尾根はカタクリがいっぱい(^。^)y-.。o○ 
灯台コ−スから小浜尾根に入った途端、斜面一面カタクリだらけ!。この先で右側に沢沿いを歩くル−トを分けますが、
そちらが地元ハイカ−達が今日登ってきたル−トだと言っていました。
沢ル−トなので傾斜は急ですが、カタクリはいっぱいあったんだって。 ただカタクリは地元言葉?で・・・
『チリチリしている』って!・・・・そうそう、ちょっと終りがけの花も目立ち、旬の盛りを少し過ぎてしまった感じです。
 
ずっと、ずっと カタクリ・・・   時々キクザキイチゲ・・・ 
地元の人達だから、その時期の どのル−トで花が見られるかを熟知しているのですね。
この道は本や観光情報で公けに紹介されていないので、地元の人たちが主に歩いているル−トです。

遠方よりやってくるハイカ−は雑誌などを見て灯台コ−スを歩く人が多いけど、せっかく花の角田山に登るのだから、
花の少ない灯台コ−スを歩くのは ちょっと残念なことだって話していましたっけ!。
 
前方に日本海を見ながら・・・ 
 こちらの尾根から灯台コ−スの尾根が見えます。
私達の連れの姿は見かけなかったけど、私達が道草している間にさっさと下ってしまったかな?
 
15:45 シ−サイドライン沿いの駐車スペ−ス   灯台までシ−サイドラインを歩く  16:05 灯台駐車場
どんどん日本海が近づいてきました。急な斜面を下りきると、沢沿いのル−トの道と合流して、
そこに「あなたの火みんなみている・・・角田山」 という 古ぼけた木の杭がありました。 地元ハイカ−さんは、
この空き地に駐車していたので、ここでお別れして、私達はシ−サイドライン沿いを歩き、角田岬まで戻りました。

4月13日 弥彦山 
 昨日は角田山を下山後、燕三条駅近くに予約したBHにチェックイン。みんなで『へぎそば』など、
地元のグルメも満喫して、2日目のプランを打合せ・・・。   
昨日一緒に歩いた地元ハイカ−さんのお薦めの、弥彦山を西生寺から歩くル−トで行ってみましょう。
 
8:50 西生寺(裏参道ル−ト)登山口     9;22 スカイラインを横断      9:27 清水平
 弥彦山には過去2回登っていて、色々なコ−スの花を見てきましたが、西生寺から登る(裏参道ル−ト)は
今回が初めて・・・(といっても前回は山頂から途中の清水平までは歩いていますが)
燕三条駅から再び弥彦山の山塊方面に車を走らせ、日本海のシ−サイドラインから西生寺周辺の駐車場に車を置きました。 

最初は林道ル−トを歩きました。ニリンソウやイカリソウなどが咲いていました。
朝の9時では、まだカタクリは花が開いていませんね〜。 歩き始めて30分ほどで弥彦山スカイラインを横断します。
ここから石段を登ると清水平です。前回は山頂からここまで花を見ながら下って登り返したから、この場所は記憶にあります。
一年前の4月5日の清水平は一面に満開のカタクリの花が見られましたが、今日は「チリチリ」した花ばかりが目立ちます。
やはり最盛期は終わっているようですね〜。
 
花の撮影に忙しく道草の連続・・・    9:34 ムササビの宿 への分岐
 雪割草もありましたが、こちらもすでに終わりがけ・・・それでもまだ状態のいい花を探しながら、写真撮影も!。
途中にあった『ムササビの宿』の標識・・・($・・)/~~~???。 宿ではなく、ムササビが生息している場所っていうこと?
 
9:53 能登見平を過ぎると雪割草が多くなる 
 一年前はカタクリがいっぱいだった清水平から能登見平までの山の斜面ですが、やはりこの辺りの花も終りがけ。
能登見平では展望が開けました。能登方面が見えているのかなあ? スカイラインに平行した登山道から
弥彦山への登山道に入りました。  このあたりから雪割草の花が見られるようになります。
 
海の向こうにうっすらと能登方面が見える 
 雪割草やカタクリ、キクザキイチゲなどを見ながら、再び展望地に出ました。
振り向くと大きな日本海、左方向にはうっすらと能登半島が見えました。 佐渡ヶ島は・・・見えていないな〜。 
 
山頂近くまで花がいっぱい 
 電波塔がある登山道脇にも花がいっぱい!。雪解けが遅いからまだ咲いています。キクザキイチゲも綺麗(^。^)y-.。o○
 
10:30 弥彦神社御神廟   今日はお山開きでした 
 今日は弥彦山の山開きの日でした。朝の8時30分から下の弥彦神社で神事が行われていたようで、
この時間からは山頂の御神廟でも神事があるとのこと。どうりで山頂には大勢のハイカ−がいたんですね〜。
神事が終わるとハイカ−にお神酒が振る舞われました。もちろんありがたく頂きましたよ〜。
山頂でゆっくり過ごし、そろそろ下山です。
 
ギフチョウもいっぱい見られました(^。^)y-.。o○  西生寺方面に下る道 を歩く
 お昼近くの時間帯にもなると、ギフチョウがいっぱい舞っていました。 ギフチョウがとまっていた葉っぱはコシノカンアオイ?。
きっと卵を産み付けているのかも!。 ギフチョウはカンアオイの葉っぱに卵を産み付け、
幼虫はカンアオイの葉っぱを食べて成長するんです。
 
12:05  西生寺
 終盤は途中の分岐で西生寺に降りるル−トで下山しました。 境内は広く、立派なお寺です。
境内には満開の桜と水芭蕉も咲いていて、弘智法印(こうちほういん)立像やご神木の大銀杏の巨木を見ることができます。

親鸞[しんらん]上人や松尾芭蕉も参詣し、良寛さんとも縁のあったお寺だそうですが、
弘智法印[こうちほういん]の日本最古の即身仏(ミイラ仏)が安置されていることで有名なようです。
弘智法印は高野山で修行を積み、1363年(貞治2)に西生寺草庵で即身仏となりました。
 
14:40  小出インタ−で高速を降りて寄り道・・・   西福寺開山堂(魚沼市) 上の写真 開山堂
 西生寺を後に、三条燕インタ−方面に向かいました。途中でご当地ラ−メンの燕ラ−メンを食べて、
最後にもうひとつ新潟の魅力に出会いましょう!。北陸自動車道から関越道に入り、約1時間・・・小出インタ−で途中下車。

向かった先はインタ−から7〜8分のところにある西福寺開山堂です。
この開山堂は茅葺き屋根で、その屋根を保護するためか?、お堂の上にもうひとつ屋根が付けられていました。
ここでは、日本のミケランジェロと称えられた石川雲蝶の作品が見られるのです。
 
 西福寺本堂  本堂内部の雲蝶の作品
見る者を惹きつける、繊細かつ力強い作品を数多く残している石川雲蝶。
「良い酒とノミを終生与える」との条件で越後入りしたとか・・・。
1度ノミを握ると『彫りの鬼』と化し、凄まじい集中力で作品と向き合った彫物の名士。
金物の町「三条市」に拠点を置き、近隣で創作活動を行っていたとのこと。
本堂では雲蝶作の孔雀遊戯の図の屏風や三保の松原の工芸を施した障子などが見られました。
 
開山堂内部の雲蝶の作品(内部は写真撮影禁止)  写真は転用加工 
でも圧巻は開山堂の内部でした。
内部は写真撮影禁止なので、その彫刻の迫力は伝えられませんが、天井、壁とすべてが雲蝶の世界。
場内アナウンスで、それらすべての作品の説明を聞きながら、雲蝶作品の素晴らしさに浸ることができました。

雲蝶の作品を見られる場所は新潟に何箇所かあるようです。雲蝶は「永林寺」で時の住職「弁成和尚」と出会い、
酒を酌み交わしながらの大ばくちに負け、和尚との賭けの約束で作品を残しという破天荒ぶりを語る逸話が・・・。
「開山堂」は大瀧和尚に腕を見込まれ、彫刻や壁の漆喰細工を施したと言い伝えられています。
 
1泊2日の新潟の旅・・・・ 花の山を満喫して、ご当地グルメもちゃっかり楽しみ、日本酒のお土産もゲットし、
新潟で日本のミケランジェロに感動して・・・ と、盛りだくさんに楽しめた新潟の花旅でした。
☆☆ バックナンバ− ☆☆

弥彦山 2013年4月5日
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角田山・弥彦山 2010年3月20日

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