北岳 と タカネマンテマ
 2019年 8月3日〜4日
 先週は2泊3日で北アルプス。その1週間後に北岳へ行ってきました。
高山植物の咲く時期は短かいし、天気が良ければ多少の疲れも、なんのその (@^^)/~~~  
 メインテーマは北岳山頂付近に咲くというタカネマンテマ。 期間限定のお花見です。さて、見られるでしょうか?
何度となく通っている北岳ですが、登りが年々辛くなる。でもその辛さを乗り越えた後の花の楽園 ♪♪♪

8月4日(日) 
広河原 ー大樺沢二俣ー右俣コ−スー北岳肩の小屋(幕営)

 バス・乗合タクシ−に一番近い駐車場に車を置くために、前日の午後6時半ごろ駐車場に到着しました。
車中泊しましたが、まだ暗いうちから乗合タクシ−乗り場にザックが置かれ、すでに順番待ちが始まっていました。
 
6:20 広河原からの北岳    6:40 広河原山荘   7:00 二俣・御池小屋分岐
始発の乗合タクシ−は6〜7台。 5時に夜叉神のゲ−トが開くのを待って広河原へ。 
先週よりも食糧分だけ軽くなったザックで有り難い(^。^)y-.。o○  でも真夏の山登りは疲れる〜
 
8:15  二俣まであと1時間       8:20 対岸に渡ります
広河原から北沢峠行きのバスを待つ登山者は少なかったから、大多数はこのル−トに入っている感じ。
幕営装備を背負った若者パ−ティ−に追い越されることも、しばしば・・・
以前より若者の登山者が多くなったなぁ〜と 感じたのは、自分が年を取ったんだよねぇ〜(笑)
 
 9:00 大樺沢の雪渓と北岳が見えます       9:20 大樺沢二俣で大休止
 大樺沢二俣で冷たい水を補給して厳しい後半戦に備えましょう。
 
二俣分岐の前後に咲く 『ミヤマハナシノブ』
 北海道(カラフトハナシノブ)と、白馬岳周辺、北岳 周辺にしか生息していない花。 
このあたりには沢山咲いていましたが、絶滅危惧U類(VU)に指定されるているそうです。
 
10:40  ダケカンバの林になりました       11:20  防鹿柵の中にもコバイケイソウが目立ちます
 
11:20 防鹿柵の中も花が少ない((+_+))    11:43 鹿も食べないマルバダケブキは咲いています
大樺沢二俣から右俣コ−スに入り、すでに2時間が経過。 情け容赦ない登りの連続で、たっぷり疲れました。 
そろそろお花畑、たくさんの高山植物を期待していましたが、花が少ない(ToT)/~~~
 
コバノコゴメグサ(ヒメコゴメグサ)     シナノキンバイ
ダケカンバの林をぬけ、森林限界になると、草だけの世界。多少傾斜もゆるみ、道端の花も多くなりました。 
 
ヨツバシオガマのようですが・・   シナノキンバイ    テガタチドリ 
周辺は シナノキンバイの独特な高山のむせかえるような香りがしますが、花は多くありません。
2年前はもっと咲いていたのに、これも鹿の仕業なのかなぁ〜
 
シンドい登りでも、ハクサンイチゲウサギギクを見ると顔がほころびます。 
 
 13:06  小太郎山分岐 で稜線に上がりました。肩の小屋まであと少し・・・
と思いきや・・・小ピ−クをいくつも越えるので、その後も遠かったぁ〜((+_+))

13:55 北岳肩の小屋着  幕営料 1泊700円 
 
18:38   北岳 肩の小屋にて、  仙丈ヶ岳の夕景
 午後2時ごろに肩の小屋に着きました。お昼過ぎから遠くでゴロゴロ鳴っていたから、
午後3時ごろには雨が降りだすかも。 標高3000mはさすがに涼しい、快適です。
景色を見ながら晩酌タイムをしたかったけど、案の定雨が降りだして、テント宴会となりました。

食事も終わり、雨も上がって暇なので、ダウンを着て小屋のテラスへ移動。3000mの夕景を楽しみました。
 
 18:52  夕焼けの甲斐駒ヶ岳
 小屋もさほど混んでいないようで、テントの数も最盛期の数ほどでもないし・・・ 多くは北岳山荘に行ったのかなぁ?

8月4日(日) 
北岳肩の小屋ー北岳ー八本歯のコルー大樺沢二俣ー広河原

何度となく通っている北岳ですが、登りが年々辛くなる。でもその辛さを乗り越えた後の花の楽園♪♪♪
二日目の朝、ご来光を見てから肩の小屋をスタート。 
 
4:54 鳳凰山、観音岳の上に朝日が上がりました。
 4:55 富士山が雲化粧しています。
 
6:40   今日は北岳の肩から物見遊山スタート   仙丈ヶ岳と、 チシマギキョウ
 
 仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳   清々しい朝、一日が始まりました。
 
岩場の道には様々な花がいっぱい。     イワオウギ    ミヤマダイコンソウ
 肩の小屋を出ると、ずっと岩場の道。 この岩場から高山植物の種類がぐっと増えます。
今日は北岳の花を楽しむ一日 。ゆっくりゆっくり花を愛でながら歩きましょう。 
 
7:00 両俣小屋分岐                          
山頂も近づいて、そろそろ見られるんじゃない? 周辺を探しながら キョロキョロ・・・
 
 タカネマンテマ 初対面です  
 タカネマンテマは、北岳の山頂付近でのみ、見ることが出来る、非常に逢うことが難しい高山植物の一つ。
そんな憧れの花に、ついにご対面できました。自分が想像するのより小さかった。
環境省のレッドリストで「絶滅危惧TA類」という最高ランクに区分されています。
 
このあたりでは、3ヶ所見つけました。 ちょうど先っぽにピンク色の花が咲いていました。
ジャストタイミング(^。^)y-.。o○
 
ミヤマダイコンソウ    8:00 道草ばかりして、やっと……北岳山頂です。
山頂までずっと、足元ばかり見て登りました。その後も多くの高山植物の中に、わずかに咲くタカネマンテマを
見つけて大喜び。  やっと北岳に着きましたネ。  快晴の中、大展望も満喫できました。 
 
北岳からの下りでもタカネマンテマを見つけました。 この頃は、目も慣れてきたのかな。
イワベンケイは雄花と雌花が仲良く咲いていました。
 
8:50  吊尾根分岐点
岩場の道を下って、間ノ岳方面(北岳山荘)と八本歯のコルの分岐点に来ました。
ここで 八本歯のコルへ向かう道に入ります。北岳の高山植物の魅力はこの先の北岳南側斜面に広がるお花畑。
 
ミヤママンネングサ         イブキジャコウソウ
南側の斜面は地質の違いからか、高山植物の植生が違い、今までとは違った花が見られるのが魅力です。
 トラバ−ス道に咲くキタダケソウは、もうとっくに終わっているので、今回は行きません。
 
8:55  タカネコウリンカ  タカネコウリンカ も、北岳南面にだけ見られました。
 
9:08  キンロバイと間ノ岳
 
キンロバイもこの辺りにだけ群生していました 
 
タカネツメクサ           シコタンソウ
 南側斜面は花が多いです。なかなか下れませ〜ん。
 
 9:40  八本歯のコル手前には、タカネビランジも。北岳のものは白色です。
 
9:45〜 10:10   八本歯のコルから左俣コースを下山します。
 
10:20 木の梯子や階段がずっと続きます。     10:32  まだまだ続く・・・
 
11:16  バットレスに取り付くクライマ−も見えました
 
11:00 梯子が終わり大樺沢が見えます     11:45 夏道を下山
 
13:05  広河原まであと1時間30分          14:25 広河原山荘
下界に近づくと、暑さが襲ってきます。下りはラクラク 広河原山荘に到着。
北岳周辺では時間をかけて高山植物を鑑賞していたので、随分時間がかかってしまいましたが、
最盛期の花々、初めて見る花、希少価値の高い花と、百花繚乱の北岳に来られたことに感謝・感謝(^。^)y-.。o○
 
16:15  桃の木温泉 さんわそう   日帰り入浴1000円 
 帰りはバスに乗って、芦安の駐車場に戻りました。下山後の温泉は桃の木温泉。
日本秘湯の会の宿で、泊まるのは高価だから、温泉だけ。登山者は少ないのでアナ場かも(^_-)-☆
 
 
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