西国三十三所と 奈良〜明日香〜
 2023年5月27日(土)・28日(日)

京都・奈良へは青春18きっぷが定番ですが、 梅雨入り直前の週末にお得な電車のきっぷは見当たらず・・。
だから思い切って?マイカ−を利用することにしました。

奈良方面に車で向かうのは登山目的の時だけだったから初めての試み。

メインテ−マは奈良・大阪の西国三十三所めぐり。ちょうど紫陽花まつりも始まり、いい時間を過ごせました。

5月27日(土)  室生寺・ 西国第5番 葛井寺・ 西国第4番 施福寺 ・ 五條泊

 
8:30  室生寺
 朝5時に自宅を出発〜。新東名〜伊勢湾岸道を走り、亀山ICで有料区間を出ます。
亀山からは東名阪道の無料区間を走り、約3時間30分で最初の目的地の室生寺に着きました

室生寺は、私の好きなお寺で、西国第8番札所の長谷寺の近くにあります。
 
室生寺 本堂(国宝)     本堂のご本尊 如意輪観音菩薩像 (重文・平安時代) 写真はHPから転用
入山料は500円+寳物殿は400円。金堂外陣からの特別拝観もあるので別途500円で計1400円。 
 (寺院めぐりは、いろいろ入ろうとすると、経費がかかるけど、そのために訪れているんだからね)
室生寺本堂の如意輪観音様にもお会いできました。  
 
寳物殿
 令和2年に完成した宝物殿は、女人高野室生寺が所有する宝物の一部を展示している建物です。
寳物殿を見たかったから、どうしても室生寺に行きたかったの(^。^)y-.。o○
 
十一面観音像(国宝・平安時代)   ( 写真はHPから転用)
 寳物殿には金堂や弥勒堂に安置していた国宝や重要文化財の美しい仏像を展示しており、
室生寺の仏像約3分の1にあたる9体が収蔵されています。

室生寺で一番お会いしたかった仏像がこの十一面観音像です。
がっしりとした肩幅に全体的に丸みがあり、女性的な印象で、独特な光背の文様も魅力です。

かつては金堂に安置されていて、本尊の本来の脇侍として造られたものと考えられています。
以前は金堂の外廊下から遠くのお姿を拝んでいましたが、今では間近でお会いできるようになりました。

 
室生寺金堂   (国宝 平安時代初期)             弥勒堂
金堂外陣からの特別拝観(国宝など)202341日 〜 202372
この中に安置されていた十一面観音さまは、新しく出来た宝物殿に移られました。 
 
金堂( 金堂外陣からの特別拝観)  写真はHPから転用
現在の 金堂には本尊・釈迦如来立像、〈国宝〉など美しい御仏が一堂に安置され、
普段は入れない金堂外陣から仏像を間近に拝観できました。
 
 五重塔(国宝・平安時代初期)           奥ノ院 御影堂(重文・鎌倉時代)
 室生寺はしゃくなげの咲く頃が一番華やかですが、今はすっかり花は終わっていました。
しゃくなげの階段の先の五重塔は美しい佇まい。 今日はその先の奥の院にも行ってみました。
 
葛井寺 (西国第5番札所)
 室生寺でいい時間を過ごしたあとは、大阪(藤井寺市)に移動します。高速道路を使わなければ50kmですが、
所要時間は1時間40分ほど。カ−ナビを葛井寺にセットして、大阪に入り住宅地の狭い路地に入ってきました。

あぁぁ〜やだ\(◎o◎)/! 狭い路地は自転車がいっぱい。やっと駐車場を探して・・・
 
本尊 十一面千手観音菩薩(国宝)
葛井寺のご本尊の十一面千手観音菩薩さまのご開帳日は毎月18日 
 
 西国第5番 葛井寺
大阪の藤井寺市から、大阪のもう一か所、第4番札所・施福寺(和泉市)に向かいます。 
 
 14:00   西国第4番札所 施福寺
 移動の途中でお昼ごはんタイム。西国第4番札所の施福寺へは30kmほどです。

駐車場に向かう前から、車道を歩いているハイカ−が多かった。入山料500円を納めて山門へ。
 
山門の入り口から30分ほど、石の階段を登っていきます。
施福寺は、和泉山脈の霊峰・槇尾山の標高500m地点に位置します。
泉州地域近畿自然歩道(ダイヤモンドトレイル)の中にあり、山中も車道にもハイカーが多かった。 
 
 施福寺本堂
 30分ほど登ると本堂に着きました。ここでは拝観料500円を納めて本堂に入りました。
 
左側が西国札所のご本尊の千手観音様。  中央が本堂のご本尊さまの弥勒菩薩座像 
お寺の方の説明も聞くことができて、お堂の中の写真を撮影できるお寺も多くなりました。

施福寺のご本尊さまは弥勒菩薩さま。以前はご本尊の弥勒菩薩は秘仏とされていましたが、
今では拝めるようになりました。西国札所のご本尊さまは、左側の十一面千手観音菩薩さま。

 
方違観音像            馬頭観音
 どちらも以前は秘仏で、御開帳のときにしか拝めなかったようですが、今はいつでも公開されています。

方違観音像は、参拝すると方違えのご利益を頂ける仏像です。
方違えのご利益を頂ける観音像は、日本国内を探してもここだけだといわれています。

馬頭観音は以前、50年もしくは60年の一度のご開帳で一生に一度ご開帳に
巡り会えるかどうかだったようで、
花山法皇にまつわる伝説があるようです。

 
西国第4番 施福寺 
 
16:30  リバ−サイドホテル チェックイン (奈良県五條市)
交通量の多い大阪から奈良へと戻ってきました。  車だから駅近を探さなくてもいいし、
格安で2食付きで温泉に入れるホテルを探したらここがヒットしました。
この看板見覚えが・・思い出しました。五年前、熊野古道小辺路に向かう途中でここの温泉に入ったんだ。
 
 五條新町にあった道標      柿の葉ずし『たなか』五條本店がある      五新鉄道跡
五年前は夜、ここで温泉に入り、そのまま大塔に向かったけど、五條市吉野川下流沿いに開けた
大和盆地の西南あり、古くから大阪と紀伊を結ぶ交通の要衝で、
東に向かう道を伊勢街道、西へ向かう道を紀州街道と呼んでいました。
 
五條新町通り 
ホテルの裏手にある 五條新町をお散歩♪
旧紀州街道には今でも江戸時代の景観を残す街並みが残っています。漆喰塗りの壁や虫籠窓、
格子の家々の連なる「新町通り」を歩けば、宿場、商業のまちとして発展した往時を感じます。
 
ホテルに戻り、温泉でまったり(^。^)y-.。o○    格安なビジネスプランの夕食    下 朝食
ホテルに戻り、別棟の温泉でまったり(^。^)y-.。o○今回の宿泊は全国割『いまなら』で二食付き7400円。
ク−ポンが1000円付いたから、生ビールも飲めました。 
 

5月28日(日)  葛城一言主神社 ・ 壺阪寺 ・ 岡寺 ・ 明日香サイクリング

 奈良には古事記ゆかりの名所旧跡が多く、車なら効率よくめぐることができるってことがわかりました。
8時頃ホテルをチェックアウト。そんな古事記ゆかりの場所に行ってきます。
 
8:30 古事記ゆかりの『葛城一言主神社』 
 樹齢推定1200年の乳銀杏があり宿り木とも呼ばれています。
 
この神様を一言(いちごん)さん」という親愛の情を込めた呼び方をします
 『古事記』には一言主大神は自ら「()悪事(まがごと)も一言、善事(よごと)も一言、
言離(ことさか)の神、葛城一言主の大神なり」と。

一言の願いであれば何ごとでもお聴き下さる神様として、信仰を集めています

 
 8:50 琴弾原 (白鳥の三陵 奈良県御所市)
 明日香方面に向かう途中、古事記ゆかりのスポットがカ−ナビに表示され、さすがは奈良だ〜。
ヤマトタケルの白鳥伝説の地は全部で三か所あるんだって。
猿之助が世間をにぎわしているので、立ち寄ってみた次第です。
 
9:20  西国第6番札所の壺阪寺 
 壷阪寺(南法華寺)は、奈良県高市郡高取町にある西国三十三所第六番札所の寺院
春の桜大仏をはじめ四季折々のお花や景色が楽しめます。
 
 西暦七〇三年弁基上人によって開かれた霊山、壷阪山南法華寺。
西国観音霊場の第六番札所で、眼病に霊験あらたかな寺として信仰されています。
 
  いいね(^。^)y-.。o○。紫陽花大仏です。
 
高さ15mの 大釈迦如来  
春は大仏の周りを桜が埋め尽くし、桜大仏。 桜が終わると、新緑大仏。そして紫陽花大仏になりました。
 
礼堂 (国指定重要文化財) 
この御堂はご本尊(十一面千手観世音菩薩)を礼拝するために建てられました。 中に入りましょう。
 
壺阪寺のご本尊、十一面千手観音様。     壷阪観音お身拭い特別結縁参拝
ご本尊の十一面千手観世音菩薩(室町時代)は眼病に霊験あらたかな観音様です。 
本尊十一面千手観音様の御膝に触れて、観音様と深くご縁を結すぶことができました。
 
西国第6番  壺阪寺 
壺阪寺から明日香に向かいました。
明日香では大きな駐車場のあるレンタサイクル店で、自転車を借りて、明日香周辺をめぐります。

普通の自転車でいいと思ったけど、お店の方が電動アシストを勧めてくれたので、そちらにしました。
一日1500円。駐車料金はタダだから良心的♪。緩い坂があるので電動が正解でした。 
 
13:40  西国第7番札所の岡寺
 岡寺は明日香にあるので電動レンタサイクルを借りて、古墳めぐりのコースの途中に寄りました。
 
 華手水舎もフォトジェニック(^_-)-☆。              お寺の中には紫陽花がいっぱい
 紫陽花まつり 『大和三大観音 あぢさゐ回廊』 はこの週末から始まったみたい。
 
岡寺は奈良県明日香村の東にある岡山の中腹に位置しています。
岡寺の創建は寺伝によるとおよそ1300年前、天智天皇の勅願によって義淵僧正が建立されました。 
 
『大和三大観音 あぢさゐ回廊』開催     令和5527日(土)?79日(日) 
日本最古の巡礼道、西国三十三所観音巡礼(日本遺産)の奈良県霊場である
六番 壷阪寺、七番 岡寺、八番 長谷寺にて紫陽花巡り『あぢさゐ回廊』を開催。
 
西国第7番 岡寺 
 
  明日香をめぐったのは、一番最初の青春の頃 それ以来、なん十年ぶりだろう
レンタサイクルの係りの方に、お薦めの場所を地図に印をしてもらい、出発! 
 
 10:30 電動アシストレンタサイクルを借りて、明日香をめぐる   高松塚古墳
 
高松塚古墳に入場する際、お得なきっぷがあったので、これをゲットして3ヶ所見学します。 
 
高松塚壁画館では、出土した遺物のレプリカが展示されているので、見学できます
高松塚古墳は1972年に極彩色の壁画が発見されたことで一躍注目された古墳です。

高松塚古墳の壁画には玄武・青龍・白虎・朱雀(朱雀は発掘時すでに欠損)の四神と、
男女16人の人物群像、星宿図が極彩色でくっきりと描かれていました。

 
 キトラ古墳
 キトラ古墳は、高松塚古墳に続き日本で2番目に発見された大陸風の壁画古墳です。

7世紀末〜8世紀初め頃に造られたと推測され、この頃の古墳は終末期古墳と呼ばれ、
古墳時代前期の巨大な前方後円墳から円墳や方墳へと形が変わり、古墳そのものも小さくなりました。

二段築成の円墳で、上段が直径9.4m、テラス状の下段が直径13.8m、高さは4mを少し超えると推測。

 
「キトラ古墳壁画体験館四神の館」 
 1983117日に石室内の彩色壁画のひとつである玄武が発見され、
2000
(平成12)年には国指定史跡に指定され、続いて特別史跡に指定されました。
 
 キトラ古墳壁画の西壁『白虎』を見学できました
 文化庁が石室内調査して、壁画はやがて崩れてしまう極端なもろさであることがわかったため、
この壁画を守るため、20048月より、日本で初めての本格的な取り外しをおこないました。

「キトラ古墳壁画体験館四神の館」1階の「キトラ古墳壁画保存管理施設」では、
期間限定・事前登録制で壁画実物を公開していました。

 
 特別共通券であと2ヶ所も見学します
 
石舞台古墳  奈良明日香のガイドブックには大きく掲載される石舞台。
国営飛鳥歴史公園内石舞台周辺地区の中央に位置する国内最大級の方墳。 
7世紀初頭の権力者で、大化の改新で滅ぼされた蘇我入鹿の祖父でもある蘇我馬子の墓ではないかと推測。
 
亀形石造物              酒船石遺跡
亀形石造物は、酒船石遺跡の中でも北西の谷部に位置する謎の石造物。
全長2.4m、幅2mの亀形を呈する。2000年に発掘によって発見されました。 
 
 飛鳥の里 めんどや    飛鳥路 旅の味セット 1300円
明日香でのランチタイム。さすがは三輪そうめんのお膝元。柿の葉寿司と、
葛を使ったわらび餅。しみじみ美味しかった。暑い日だったのにビールが飲めなかったのが心残り 
 
 橘寺            「二面石」
厩戸皇子(聖徳太子)生誕の地とされ、太子建立の七ヶ寺の一つです。
建物は何度も焼失し、現在の伽藍は江戸時代以降のものです。謎の石造物のひとつ「二面石」があります。  
 
飛鳥寺    ご本尊 釈迦如来坐像(銅造・重要文化財)
6世紀末から7世紀初めに蘇我馬子の発願で建てられた日本最古の本格的仏教寺院です。
創建時の伽藍は失われ、塔や金堂の礎石だけが残っています。
本尊である銅造釈迦如来坐像(重要文化財)は「飛鳥大仏」の通称で親しまれています。

明日香・レンタサイクル古代をめぐる旅は約6時間。 
マイカ−なら帰りの電車の時間を気にせずゆっくりと見学できました。

自転車を返却したら16時。カ−ナビを自宅にセットして、さあ出発 〜。桜井方面を走っていると、
カ−ナビの画面には古墳がいっぱい表示されて〜〜〜『あぁぁぁ〜これが奈良なんだ\(◎o◎)/!』 

明日香を出発して、4時間後・・・無事帰宅しました。2日間の走行距離は約700kmでした。
 
 
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