2013年、春の青春18きっぷの季節です。最初の1回は藤原岳に日帰り登山してきましたが、 やはり遠出もしたいんですよね〜。前回の九州プチ旅でやり残していた課題がありました。 そしてライフワ−クの一つとなった日本の世界遺産の旅、その二つを組み合わせて、4泊4日のプチ旅に出かけましょう! |
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3月21日(木) |
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4泊4日って・・・? そうそう、今回も行きは夜行バスを利用。 九州(博多)に朝到着できることが、一日を有効活用できる 最大のポイントなんです。 だから夕方に家を出て、名古屋に向かい、名古屋から小倉〜博多行きの夜行バスに乗りました。 |
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9:44 熊本駅から SL人吉に乗る | ||
博多駅には、ほぼ定刻の7時45分に着きました。今日のメインテ−マは九州を代表する観光列車に乗ることです。 まずは絶対乗りたかったSL人吉号。 熊本〜人吉間を1日2往復(期間限定)。 出発駅の熊本駅までは 青春18きっぷで乗れる在来線だと発車時刻に間に合わないため、この区間だけ新幹線を利用することにしました。 JR九州のネット予約で格安指定席券を見つけゲット。通常4500円以上ですが3000円でした。 ついでに今日乗るすべての指定席や特急券もネットで購入し、当日は発券機にて切符を発行しました。 新幹線は早いし快適・・・あっという間に熊本駅に到着しましたが、やはり移動のため手段なんだと思うんですよね〜。 さて、熊本駅のホ−ムを移動し、いよいよSL人吉にご対面!。 や〜超カッコいい〜(^。^)y-.。o○。 美しく磨き上げられた漆黒のボディー、機関車部分には機関士達も乗り込みスタンバイ。 ワクワクしながら車内に入りました。 SL人吉と次のいさぶろうは青春18きっぷで乗れますが、自由席が少ないから、より楽しむためには指定席を買うほうがベタ−。 SL人吉の指定席は800円です。席に荷物を置き、まずは車内見学を・・・!。あたたかな木調の室内は1車両ごとに色調が異なり、 前と後ろには大きな窓の展望ラウンジが付いています。真ん中の車両には売店もあります。 フリ−スペ−スは展望カウンタ−になっていて、まさに、乗っていることが観光旅行。 マイシ−トで景色を眺めたり、車内を歩き回ってSL人吉の魅力を発見したりと、楽しい時間が過ぎていきます。 |
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10:31 八代駅(肥薩線起点)で7分の停車 11:42 一勝地駅で下車タイム | ||
最初は市街地を走っていきます。黒い煙とともに力強い汽笛の音が心地よく、SLに乗っていることを実感します。 沿道の人達はみんな手を振ってくれます。 なんと、もう桜も満開、車窓からお花見ができちゃうなんて予想外。 この桜とSLを写真し収めようと、カメラマンの姿も多かったなぁ〜。車内では乗務員さんが沿道の説明などをしてくれます。 八代駅では7分の待ち合わせ。機関室では休む暇なくせっせと燃料をくべています。 黒い煙を上げるSLは、美しく巨大な生き物だと思うのです。ここが八代駅肥薩線の起点駅です。 人吉までは球磨川沿いを走るので(川せん)とも呼ぶのだそうです。 前回は鹿児島から熊本方面に向かう際、 時間短縮のため東シナ海沿いを走るオレンジ鉄道に乗ったから、肥薩線は初めての路線ということになります。 見所ポイント駅では下車タイムがあって、それぞれホ−ムに出たりして、ミニ観光できます。 縁起のいい「一勝地駅」という駅ではここの入場券が大人気とか。 |
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12:00 球磨川第2橋梁を渡る 12:02 渡駅では河童伝説にちなんだ演出 12:15人吉駅は歓迎ム−ド | ||
『球磨川第2橋梁を渡ります』というアナウンスがありました。先ほどの球磨川第1橋梁と同じく、100年以上の歴史があるとか。 そして、乗務員さん『進行方向右側を見てくださ〜い』って。 何やら緑色の着ぐるみ姿が一名、手を振りながら走っています。 この先の渡駅には河童伝説があるのだそうな・・・。 この河童さん、さんざん走って息を切らしていました。 たくさんの見所、たくさんの演出、観光列車ならではですね。終点の人吉駅に着きました。 歓迎の垂れ幕、ご当地ゆるキャラの登場と、最後まで楽しませてくれました。ありがとう〜(^。^)y-.。o○ |
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12:30 人吉駅で街ぶらタイム 国宝 青井阿蘇神社 | ||
人吉駅では約1時間の待ち合わせ。近場の観光スポットを歩いてまわりました。桜も満開、空も真っ青・・・お花見日和ですね〜。 | ||
13:21発 人吉駅から <いさぶろう> に乗る | ||
次の観光列車は<いさぶろう>です。 肥薩線は青春18きっぷだけで乗れる在来線もありますが、 人気観光列車に乗ることが今日の旅のテ−マだから、<いさぶろう>に乗るのにも指定席(500円)を予約しました。 ちなみに 人吉から吉松に向かうのが<いさぶろう号>。吉松から人吉に向かうのを<しんぺい号> これらの名前は明治42年開通当時の鉄道ゆかりの偉い人(←アバウト!)だそうな。 こちらは赤いスタイリッシュなボディで洗練された美しさ。 早速乗ってみましょう。 車内はやはりウッディ−な感じで、 温かみと高級感を醸し出しています。 乗車時間は1時間半。この区間の最大のウリは、急勾配が続く肥薩線の最大の難所を スイッチバックとル−プ線を併用して走る山岳列車であること。そして山岳列車ならではの大展望が見られるんです。 |
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13:40 大畑(おこば)駅はスイッチバックの駅 | ||
<いさぶろう>の乗務員もマメにアナウンスしてくれます。乗客はSL人吉よりも少なくなって、 車内の移動や展望カウンタ−など、思い思いに寛げます。 乗客の多い週末を避け、平日に利用した甲斐がありました。 人吉を発車して20分ほどで、最初の見所にさしかかりました。ル−プ線でぐんぐん高度を上げていきます。 大畑(おこば)駅を通り過ぎて、最初のスイッチバック。大畑駅周辺は桜が満開。 お花見客は、<いさぶろう号>が行ったり来たりするのを眺めています。大畑駅では下車タイム。 その後発車した電車は超スロ−に・・・。 スイッチバックした線路を見せてくれるために徐行してくれました。 |
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14:08 矢岳(やたけ)駅にはSL展示館がある | ||
矢岳(やたけ)駅も大畑駅同様、開業当時の古い駅舎が残っています。ここにはSL展示館がありました。 | ||
14:18 県境を通過 14:20 山線(やません)のハイライトは 日本一の車窓風景 矢岳駅〜真幸駅間 | ||
再び、列車に乗り込むと、「右側に県境の看板がありますよ〜」とアナウンスがありました。 熊本県から宮崎県へと入りました。 すると今度は進行方向左側には大パノラマが広がりました。えびの高原。霧島連山。奥に見える高い山が主峰・韓国岳。 よかった見れました。車窓からこの景色を見ることも楽しみだったからうれしい〜(^。^)y-.。o○。 新燃岳の噴火で 現在も立ち入り禁止箇所があるため、霧島連山の縦走はできませんが、ミヤマキリシマの咲くころ絶対また来るからね〜。 |
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14:33 真幸(まさき)駅でも下車タイム。 幸せの鐘を鳴らそう! | ||
真幸駅でも下車タイム。真の幸せと書いてまさき駅。縁起のいい駅名だから、真の幸せに入る入場券は大人気だとか!。 ここには幸せの鐘があり、たくさんの鐘の音がホ−ムに鳴り響いていましたよ。 |
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15:03 吉松駅から はやとの風(特急)に乗車 | ||
真幸駅の先が終点の吉松駅です。山岳列車<いさぶろう>を充分に満喫できた1時間半のプチ旅でした。 さて、ここからは観光列車パ−ト3、<はやとの風>に乗ります。ホ−ム向かい側には<はやとの風>もスタンバイ。 ここ吉松駅では<いさぶろう><はやとの風>の2ショットが撮れます。吉松駅から鹿児島中央駅を1日2往復していますが、 観光特急列車なので、青春18きっぷでは乗れません。だから見所区間だけをちょい乗りすることにしました。 嘉例川駅までは35分ほど、運賃は540円プラス特急自由席300円の計840円です。自由席にしましたが、 充分座ることができて良かったわぁ〜。 この電車にも窓際カウンタ−などフリ−席が設けられていて乗り心地は抜群。 |
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15:24 大隅横川駅の駅舎も100年以上 今日2回目のビ−ルタイム♪♪♪ | ||
特急とはいえ観光特急なので、下車タイムやアナウンスのサ−ビスもあります。大隅横川駅の駅舎は平成15年に100歳を迎え、 九州でもっとも古い駅なのだそうです。 再び車内へと戻り、座席のテ−ブルを取り出し、ここで2回目のビ−ルタイムを!。 人吉駅の土産物で見つけた五木屋の山うにとうふ。 私の大好きなお取り寄せグルメですが、そういえばこのあたりの名物でした。 |
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15:38 嘉例川駅で(はやとの風)を下車 | ||
嘉例川駅でも下車タイム。嘉例川駅も大隅横川駅の駅舎と同じく100年以上の歴史がある駅で、 観光誌にはこの駅舎の写真がよく紹介されています。 土曜・日曜日には30個限定販売される駅弁「百年の旅物語かれい川」が有名だとか!。 残念・・・今日は木曜日でした。 |
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嘉例川駅で(はやとの風)を見送る 16:37 隼人駅で下車 隼人駅周辺を散策 | ||
嘉例川駅で再び発車の合図がありましたが、私はここで下車。 ここで30分ほど過ごし、青春18きっぷを使える在来線 (肥薩線隼人行き)に乗りました。 隼人駅では40分ほど待ち時間があります。周辺を町ぶらしながら桜見物して過ごしました。 |
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17:37 霧島神宮駅で下車 17:55 霧島温泉 着 (さくらさくら温泉 泊) | ||
隼人駅からは日豊本線(宮崎行)に乗りました。目的地までは17分ぐらい。車窓は田園風景から山合いに入っていきます。 夕方5時半に今日の宿泊地がある霧島神宮駅に到着しました。あらかじめ頼んであった送迎車に乗り込み、約10分ほど。 車中からは霧島連山や高千穂峰がよく見えました。 今日の宿泊地は霧島温泉さくらさくら温泉です。名前の通り桜が有名らしいけど、まさかの満開の桜が迎えてくれました。 予約時には、まさか桜が満開になるなんて予想もしてなかっただけに、超ラッキ〜\(^o^)/ |
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さくらさくら温泉で泥パック♪ | ||
シングル使用なので、素泊まりの格安部屋を予約(3980円)をしたのですが、その棟にも貸切できる露天風呂もありました。 本館の大浴場も、入りたい放題!。 少しぬるめの硫黄泉でゆっくりと入れるし、名物の泥パックがあり、早速試してみました。 |
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食事処で今日3回目のビ−ルタイム♪♪♪ (さくら膳 1200円) | ||
素泊まり客にはチェックインの時、簡単な夕食を予約できるようになっていました。1800円くらいの黒豚料理が2つと、 女性に人気のさくら膳。 今日3回目のビ−ルで夕食タイムです。このお値段でこのお料理ってほんとにいいのかしら?って、 味もボリュ−ムも大満足でした。ごちそうさま〜(*^。^*) |
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3月22日(金) |
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神話の里入口バス停から 桜島を望む。 高千穂峰 6:54 神話の里入口でバスに乗る | ||
翌朝も桜を見ながら露天風呂で目を覚まし、ちょっと早めにチェックアウト。 宿から少し歩き、 神話の里周辺からの景色を楽しんでから、バスに乗りました。 行き先は霧島神宮、バスに乗るとすぐ着いてしまいます。 |
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7:30 霧島神宮 | ||
朝早いから、参拝者も少なく、静かに過ごせます。大杉に囲まれた美しい朱塗りの本殿も朝の空気で静まり返っています。 神秘的なパワ−を感じますね。 霧島神宮は天孫降臨の主人公、ニニギノミコトを祀っています。 天の逆鉾を祀る高千穂峰には、いつかここから登ってみたいものです。 再びバスに乗って、霧島神宮駅に向かいました。ここからは青春18きっぷの出番です。日豊本線(鹿児島中央駅行き)に乗って、 約1時間の電車旅。山合いから隼人を過ぎ、市街地から錦港湾沿いを走るようになると桜島が大きく見えるようになりました。 |
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10:20 鹿児島港から桜島行きフェリ−に乗船 | ||
私は鹿児島駅で下車。歩いて10分ほどの鹿児島港に向かいました。ここから桜島行きフェリ−に乗船します。 たった15分なので、ちっちゃいフェリ−だと思いきや、自動車・バスなどがいっぱい収まる大型のカ−フェリ−。 たった15分、たった150円ですが、船旅プチ満喫! |
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桜島では サクラジマアイランドビュ− 桜島港〜湯之平展望所循環バスに乗って・・・(11:10〜12:10) | ||
桜島では周遊バスに乗って展望台めぐりをしました。500円のフリ−切符を買い、満員バスに揺られます。 途中3箇所の展望台に一時停車するので、展望台まで歩いて桜島などを見ることができます。 朝は晴れていたけど、この頃は曇り、桜島は間近で見ることができましたが、開聞岳までは残念見れませんでした。 |
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17:50発 宮崎駅から路線バスで宮崎港へ 19:00発 宮崎カ−フェリ−で大阪に移動 フェリ−で晩ご飯 | ||
鹿児島駅に戻り、今度は宮崎まで大移動。日豊本線に乗って、のんびりと車窓の景色を楽しみながら都城で乗り換えて、 全3時間弱の行程でした。 九州新幹線が出来て活性化した地域もある一方で、大きな町の駅周辺でも イマイチ元気がないな〜と感じた場所もいっぱいありました。 宮崎駅には夕方4時ごろ着きました。宮崎港行きのバスに乗るまでのフリ−時間はたったの1時間45分。 日南海岸や沿線の観光スポットをまわるのなら、あと一日ほしいところですが、今日は諦めましょう。 駅ビルでとっても美味しそうな香り・・・ ステ−キみたいですね〜。宮崎といったら地鶏の炭火焼きが食べたくなりますが、 あいにく真空パックのものしかなくって・・・。でも宮崎牛もブランド牛、黒毛和牛のステ−キ弁当がテイクアウト出来るんですね。 明日は高野山の宿坊に泊まり、精進料理をいただくのだから、今日はガッツリいっときましょうか!(*^_^*)。 さてバスで宮崎港に向かい、19時発の宮崎カ−フェリ−に乗船しました。展望風呂に入った後、 数少ない展望席にビ−ルも持って移動。黒毛和牛のステ−キを心の底から味わいました(*^。^*)。 明日の朝は大阪南港に着き、和歌山へと移動します。 町石道を歩いて高野山へ〜高野山 町石道を歩く130323 |
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