春の青春18きっぷが始まりましたよ!。まだ行ったことがない、能登半島のプチ旅へGO〜。 木曜日の夕方仕事を終えてから、青春18きっぷで、新宿へ向かい、新宿から夜行バスで和倉温泉へと向かいました。 |
7:20 和倉温泉駅に到着 |
金曜日の朝、和倉温泉駅に着きました。ここから路線バスで、和倉温泉の温泉街にあるバスセンターに向かいました。 |
和倉温泉の総湯 |
和倉温泉バスセンタ−で事前に予約していた奥能登観光のチケットを購入。今日は一日かけて能登半島を巡ります。 バスは8時25分の出発なので、それまでは歩いて温泉街の風情を見てみましょう。お隣にあるのが、和倉温泉の総湯館。 まだ新しく、地元の人が通う温泉です。 飲泉したら塩辛い、やはり海の温泉ですね。 |
あの有名な温泉宿も・・・ |
七尾湾沿いに巨大な温泉が立ち並んでいる様は圧巻!。 ちょうど朝のお見送りの時間と重なって、観光バスもスタンバイ。 玄関前ではお見送りの儀式も見られました(*^。^*) |
北陸鉄道定期観光バス 8:25 奥能登めぐり のとフライト号出発〜 |
最初にバスは橋を渡って能登島に入りました。 観光はないけど、 ここから見ると和倉温泉は海岸線に沿って建てられていることが、わかりますね。
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輪島の朝市 |
最初に向かうのは輪島の朝市。能登観光の定番だね。 輪島のたくましい女性達の 干物は色々とりそろえて一皿、1,000円。 海産物や、ぬかみそ漬け、手作り小物も、安いです。 石川産のズワイガニは加賀の『加』、能登の『能』で加能ガニ。 朝市では、足折れも売っていて破格値です。 |
輪島塗の漆器店 本物は重厚感があります |
朝市では格安な輪島塗りの器や箸も売っていますが、奥の店舗には、高価な逸品も売っているから、 観ているだけでも気持ちが豊かになります。 |
白米千枚田 |
輪島から珠洲市に向かう国道249号線沿いにあるのが“白米千枚田。 景観の美しさはもちろん、 その景観を維持する取り組みなども高く評価されている、世界農業遺産の象徴的スポットです。 なんと、大小合わせて1000枚以上もあるんだとか!。圧巻です。夜はライトアップもあるんだって。 |
左 輪島塩の塩田(冬季休業) 右 南惣美術館 収蔵品 |
「南惣(なんそう)」はかつての奧能登大野村の天領庄屋で、歴代の当主は美術、茶道を愛好したことから、 絵画、書、漆芸、金工などの美術品を収集してきたとのこと。 天領庄屋時代からの米蔵を改装して美術館になっており、海鼠壁が歴史を感じさせてくれます。 |
上段 丸山応挙 伝 長谷川等伯 * 写真はWebサイトより引用 下段 古九谷、柿右衛門、光悦、長次郎 |
南惣美術館って、何??。と別に何も期待はしていなかったのに、中に入って・・・ へえ〜すごい。 古い建物だから展示の仕方は片田舎の展示会という感じだけど、収蔵品は驚きです。 某番組なら大騒ぎする巨匠の名作の書画骨董の数々。応挙の虎の絵があったり、等伯の屏風絵、雪舟、宗達。 焼き物では、古九谷、光悦、仁清、とため息の連続…。 お宝をいっぱい見れました。 心の贅沢ですね〜(^。^)y-.。o○。 |
左 能登の揚げ浜式製塩 塩田いろいろ 右 流下式塩田法 |
海岸線(日本海側)を走っていると、塩田をよく見かけます。『能登の揚げ浜式製塩』は冬場は休業。 通年作っている『流下式塩田法』の製造所を見学しました。のと珠洲塩の一番塩をお土産にもらってうれし〜。 |
珠洲焼資料館 ランチの主役は地ビ-ルです(^_-)-☆ |
珠洲にあるビ−チホテルで昼食タイム。昼食後は隣接の珠洲焼資料館に入りました。 珠洲焼は、12世紀中ばから15世紀末にかけて、珠洲郡内で生産された。 北海道南部から福井県にかけての日本海側に広く流通した、中世日本を代表する焼き物のひとつ。 |
エントランスの展示品 (展示室内は撮影禁止) 右側は 九谷焼 |
器種は、貯蔵に使われた甕・壺と調理に使われた鉢の三種類が主に生産されたようです。 |
最後の観光地は見附島。島の形が軍艦に似ているところから別名「軍艦島」とも呼ばれていて、高さ28mの奇岩です。 空気の澄んだ晴れた日には、はるか遠くに立山連峰が見らるのだそう。今日は残念・・・。 これでほぼ奥能登をひとまわりしました。夕方4時過ぎに和倉温泉に戻ってきました。 |
バスセンタ−から、温泉街を歩いて、今日の宿に向かいました。あの…加賀屋を横目で見て、(姉妹宿もあるんですね。) これもまた巨大な湯快リゾートの前を歩いて、十番館に着きました。 温泉宿のシングルユースは少ないけど、格安なビジネスプランを見つけて予約。 |
和倉温泉総湯 |
さて、食後の運動も兼ねて、和倉温泉の外湯に出かけてみましょう!。 今回の旅のテーマは、『ザ、温泉。』 宿から7〜8分歩いて和倉温泉総湯へやってきました。入浴料は440円、安いです。塩っぱくて高張性の質の高そうないい温泉。 内湯のみですが、まだ新しいのでキレイな 湯上りはぽかぽかなので、無料の足湯まで堪能し、宿に戻りました。 |
のと鉄道 8:40 和倉温泉発 七尾でJRに乗換え 8:51 JR七尾線・金沢行 |
翌朝 は、温泉地らしい朝食で、すっきり目覚め、送迎車で和倉温泉駅に向かいました。 |
10:30 金沢駅 |
金沢駅は、新幹線開業に向けて、改装工事も大ピッチ。開業前でも観光客の多いのにはビックリ(@_@)。 (土日は)100円バスに乗り、兼六園下で下車しました。 |
まずは定番の兼六園から… |
雪吊りの松が見事です |
金沢城公園 石川門 |
兼六園を出て、道路にかかる橋を渡って、石川門から金沢城公園にも足を伸ばしました。 |
金沢城公園の新しいシンボル、新しく復元された菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓 三の丸の正面「河北門」 |
すべて新しく復元されているようです。来週、金沢まで新幹線が開業したら、この界隈が一番賑わうスポットですよね。 |
金沢21世紀美術館 |
金沢城公園から歩いて、金沢21世紀美術館にやってきました。無料ゾーンを歩いて、クリスタルな空間に驚き!。 なんとエレベ−タ−もガラス張り\(◎o◎)/!? 、 |
武家屋敷通り |
金沢21世紀美術館から駅方面に向、大通りから細い路地に入ると、先ほどの喧噪から一気に雰囲気が変わります。 この武家屋敷通りも金沢観光の定番ですね。 定番の上位の近江町市場やひがし茶屋街 は 2009年の12月に観光しているので今回は行かずに 金沢駅に戻ってきました。2時間半のお散歩が終了。 さて、次は加賀温泉に向かいます。 午後1時の北陸本線福井行きに乗って、1時44分に加賀温泉駅に着きました。 ちなみに和倉温泉→加賀温泉の普通きっぷは1940円なので、今日は青春18きっぷは使いません。 |
13:44 加賀温泉着 14:00 海まわりのキャンバスに乗る 加賀観光に便利なパスポ−ト&キャンバスセット |
加賀温泉の駅もリニュ−アル工事中のようです。加賀温泉を周遊するのに便利なキャンバスという、 乗り降り自由なバスがあることをネットで調べてあったので、これを使って2日間観光することにしました。 2日分のキャンバス乗車券と観光施設(温泉含)の入場券が3ヶ所分のセットで1500円。もう3ヶ所のパスポ−トも購入し、 こちらが800円。 だから2日間、周遊バスに乗れて、観光施設に6ヶ所入場できて、2300円だから断然お得! (ちなみに観光施設や温泉の入場料は400円〜500円なんです。) |
石川県九谷焼美術館 |
1日目は時間的に1ヶ所しか見れません。10分ちょっとで、大聖寺にある石川県九谷焼美術館に着きました。 |
絵付け様式 青手 色絵 (五彩手) 赤絵 (金襴手) * 写真はWebサイトより引用 |
外観とは違い、内部の展示室は極上の空間でした。大きなガラスで見やすいし、 その器の裏面まで見せる工夫や、レイアウトまで計算しつくされていました。 九谷焼は360年の歴史と、その中から生まれた様々な絵付け様式があります。江戸時代の古九谷から、 現代の進化系九谷焼まで、素晴らしい作品を間近で見られて、とっても幸せな時間でした。 |
山ノ下寺院群を歩く |
江戸時代には、ここ大聖寺藩領内を中心に 数多くの青手の名品が生み出されたとのこと。 周辺には寺院も多く、日本百名山の著者・深田久弥先生の生家も近くにあるようです。 時間の節約の為、JR大聖寺駅から電車をひと乗りして(190円)、加賀温泉駅に戻ってきました。 |
15:50 再び加賀温泉駅 16:12 宿の送迎バスに乗って・・・ 山代温泉・山下家に到着16;25 |
加賀温泉駅には、片山津温泉、山中温泉、山代温泉のそれぞれの温泉宿から送迎バスが来ます。 私もそれに乗って山代温泉・山下家に着きました。温泉街の中心にある巨大なホテルで、大江戸温泉物語チェ−ンです。 |
古総湯 山代総湯めぐり 古総湯は源泉かけ流しの内湯 |
山下家の敷地横には源泉の足湯があったり、目の前は古総湯。隣接して総湯もあったりで、温泉三昧が出来ます。 パスポ−ト2枚目は山代温泉古総湯。石鹸・シャンプ−類は無いけど、源泉を楽しむのならここが一番かも! |
ホテルの温泉も満喫して、夕食です。大型チェ−ンの温泉宿のバイキングだから、あまり期待していなかったけど、 意外にも・・!断然いいじゃぁ〜ん(^。^)y-.。o○。 新鮮な海の幸もいっぱい。和牛のミニステ−キも絶品でした。 ひとり旅ですが、静かで照明が暗い落ち着いた席で、ひとり宴会!。飲み放題プランにしたので、 プレミアムモルツ3杯&ワイン&梅酒と角のロックと、追加料金の心配もなく思いっきり飲めました(^。^)y-.。o○。 このプランで一万円ならお得だネ。 今度は飲み仲間と来たいものです(@^^)/~~~ |
手前が古総湯 奥の旅館群が山下家。右側が総湯 九谷焼の陶板が埋め込まれた石灯籠 |
翌日も宿の温泉も入ってから、朝の温泉街をお散歩してみました。 昨日の喧噪がうそのよう!。朝の温泉街は静かです。九谷焼の陶板が配された石灯籠は菰かけで、冬の情緒だね。 |
山代温泉 総湯 |
パスポ−トの3枚目で総湯に入りました。こちらも源泉ですが、古総湯よりも大きな施設なので循環だとのこと。 洗い場の壁には現代作家の九谷焼の陶板がずらり!。これは一見の価値大です。日曜日の朝は地元の人達ばかり。 行き交う言葉に特徴があります。 語尾を長〜く伸ばす独特な話し方が新鮮。! ひとり旅だからこその、時間の使い方でしょ。 |
服部神社 |
山下家のバイキング朝食も美味しくいただき、ゆっくりと9時頃、チェックアウト。 歩いてすぐのところにある服部神社へ詣でました。 そのお隣で、パスポ−ト4枚目を使います。 |
北大路魯山人の寓居 いろは草庵 |
「魯山人寓居跡いろは草庵」は魯山人が大正4年の秋から約半年間生活した場所で、吉野家旅館の元別荘だったようです。 山代の旦那衆は、茶人や、書画・骨董などに造詣が深い風雅な人たちが多く、別荘は文化サロン的な場所だったのですね。 魯山人らしい 温かみのある陶芸や、多彩な才能を見られました。 |
11:05 北前船主屋敷 蔵六園 白いザゼンソウ |
山代温泉で温泉三昧と魯山人に癒されて、古総湯前から9時57分の山まわりキャンバスに乗車しました。 このバスは加賀温泉駅で海まわり号になり、昨日の大聖寺を通過しながら橋立漁港方面に向かいました。 北前船主屋敷蔵六園で下車し、パスポ−ト5枚目はここ蔵六園。 |
古九谷をはじめ、再興九谷の吉田屋窯、松山窯など、銘品ぞろい |
江戸から明治にかけて活躍した北前船(船主が荷物を買い取って商いをする船)は、 大阪から瀬戸内海をぬけ北海道まで 日本海を往復し、莫大な利益をあげていました。 当時、橋立村は日本一の富豪村と言われ、 巨万の富により、 絢爛と花開いた北前文化をここで見られます。 収蔵品も古九谷がいっぱい。 大きなお屋敷と手入れされた日本庭園。 山野草まで咲いていて和みます。 |
今では、小さな漁港町といった風情ですが、周辺を散策すると栄華を極めた名残りが 感じられますね〜。 |
海が見えて、橋立漁港も近いです。小さな漁師町を歩いていると、海鮮料理屋さんや鮮魚店などが点在していました。 |
尼御前岬 |
前方に北陸自動車が見えてくると、景勝地・尼御前岬は近い。 高台にある尼御前岬まで行ってみました。 うわあ〜真っ青な海だぁ〜(^。^)y-.。o○。 2日間で一番美しい日本海が見られました。青空と碧い碧い海!。 12時30分、キャンバスには、尼御前岬の下のバス停から乗りました。 |
片山津温泉総湯 |
10分ちょっとで片山津温泉総湯 に着きました。最後のパスポ−ト6枚目は片山津温泉総湯です。 全面ガラス張りの建物でここが温泉施設???ってまずは驚き。 この日は白山連山は見れたけど、主峰白山は見えず・・・。 白山は見える日は少ないようで、 見える時は真っ白な山で、とても美しいんだって。 ここも地元の人が通う温泉で、海の温泉らしく塩辛い。 ナトリウム・カルシウム−塩化物泉(高張性中性高温泉) よく温まるいい温泉でした。 |
桟橋から見た片山津温泉 浮御堂 |
温泉の後は片山津温泉をぶらり散策。浮御堂は、柴山潟に浮かんでいます。 湯の元公園から伸びる桟橋の先にある浮御堂は、潟の守り神の竜神と弁財天を祀っています。 |
芸妓検番「花館」 (現在は豆腐作り体験や染め物体験) 14:50 加賀温泉駅から帰途の旅 |
片山津温泉から14時16分のキャンバスに乗り、14時40分頃に加賀温泉駅に戻ってきました。 加賀温泉にはもうひとつ、山中温泉がありますが、キャンバスの本数が少ないため今回は行けなくて残念。 温泉宿に2泊して、石川県の温泉と、芸術と文化と食にふれた今回のプチ旅も素晴らしかった。 さあ、ここから帰途の旅,、青春18きっぷの出番です。 北陸本線で、福井〜敦賀で乗換え〜長浜〜米原まで。 後は東海道線で所要時間は7時間弱。普通運賃が6580円ですが、青春18きっぷで2370円。4210円お得でした。 |