2024年 冬の青春18きっぷで山陰旅〜石見神楽編〜
 2024年12月12日(木)〜16日(月)
冬の青春18きっぷで、山陰へ乗り鉄しました。この冬から利用方法が変わってしまったので、
連続4日間の日程を5日間に変更する羽目に。
山陰本線はほぼ単線なので途中駅での待ち合わせ時間がありますが、
2両編成で乗客も少なく、の〜んびりとした車内です車窓を見ながら乗っているだけで癒しの時間です。

12月12日(木)  城崎温泉 鳥取泊

 
5:26発 最寄り駅を出発(東海道線下り)  11:08発 京都(山陰本線)ー14:35着 城崎温泉 
1日目は始発でスタート。東海道線から京都で山陰線に入り、城崎温泉まで来ました。
すでに9時間が経ち、やっとここで駅を出ます。
 
 まずは蟹を見て『松葉がに』は、やはり高価。だから今晩用に『セコがに』をGET 
 
今晩の部屋飲み用のセコ蟹(メス蟹)や惣菜も買えたし、あとはひと風呂だ♪。
今日一日は移動だけの時間、唯一の下車観光は城崎温泉でした。 
 
 城崎温泉外湯は、湯めぐりパスを買えば営業しているすべてに入ることができますが、
今日は時間が無いので、一の湯にだけ入り満足しました。(800円)
 
 16:21発 城崎温泉ー(山陰本線)−浜坂(待ち時間30分)ー19:55 鳥取
まだ乗り鉄は続きます。山陰本線はボックス席があり2両編成、ボックス席にひとりで座れる時も多いです。
単線だから列車の待ち合わせで駅で停車している時間も多く、浜坂駅でもホ−ムに出たり・・。
 
 20時 鳥取駅南側のBHにチェックイン
鳥取駅に着きました。今日はここまで。駅前のホテルにチェックイン。少し広い部屋が用意できましたって。
『おぉぉ〜シングルからこんな部屋に変更してくれんだ。』 
 
部屋飲みタイムも豪華だぞ。写真では大きく見える蟹ですが、メス蟹だから小さいよ〜。 

12月13日(金)  木次線〜芸備線〜伯備線 米子泊

 
7:06発 鳥取ー米子ー宍道 10:55着 
2日目、まずは宍道まで移動し、木次線芸備線伯備線と秘境路線を乗り鉄して米子に泊まる計画。
平日の朝は学生さんも乗ってきます。駅のコナンの看板で鳥取県に居ることを実感できますね。
 
大山と日本海を見て、の〜んびりと二両編成の電車に揺られて2時間ちょっと。
米子駅で40分の待ち合わせ時間があったので、駅ビルで駅弁とお酒を買っておきました。

米子〜岡山間を走る特急やくもが、芸備線内の踏切事故で運休になっているとアナウンスが・・・?
『はて・・・?私は今後芸備線〜伯備線にも乗るんだけれど、最初の木次線に乗っても大丈夫かな?』
 
 14:42発 備後落合から木次線に乗車
 木次線の乗り換え駅の宍道駅に到着しました。
駅のアナウンスでは、特急やくもの運休や芸備線・伯備線も運休だと伝えています。

乗り換え駅の備後落合まで行っても運休のままなら、木次線で戻ればいいと考えて乗ることにします。
最初は二両編成ですが、どちらも新型車両なのでこんなシートで残念。以前のBOX席が良かったのに。
 
途中で切り離す2両目は私ひとりだけ(^。^)y-.。o○。だから駅弁タイムも楽しめた。
鳥取駅、米吾のやくも弁当。鳥取名物が満載でお酒もすすみます。 
 
神話の里を走る超ローカルな木次線。 大好きな路線ですが、列車の本数が極端に少なく、
乗り換え電車も廃線を危惧されているような秘境路線のため、時間がなければ貫徹できないんです。
 
地元の人よりは乗り鉄さんに大人気ですが、廃線にならないでほしい貴重な路線です。 
 
出雲神話ゆかりの駅も多く、駅には説明書きがあります。
後に須佐之男命の妻となった奇稲田姫の生まれた地がある出雲横田駅で1両になります。 
 
13:30   出雲坂根駅
三段スイッチバックが始まる出雲坂根駅でも待ち時間が15分ほどあり、乗客は車外に出て記念撮影
 進行方向が変わり、運転席が移動して坂を登っていきます。
 
おろちループが見える箇所では、スピードを落としてくれたみたいです。
標高が高いので、周りには雪が残っていました。
 
 
 14:25 終点の備後落合駅に着きました
備後落合駅終点で、降車客は8名ほど、観光客(乗り鉄)だったと思います。
駅のアナウンスで、信号トラブルの解消を伝えていました。ここからは芸備線に乗ることができます。 
 
14:42発 備後落合から新見行きの芸備線に乗車 
これが 備後落合駅の風景です。どちらも一両編成の芸備線。
2番線は三次行き(広島方面)、3番線は新見行き(岡山方面)。
 
 芸備線の車窓も好きだなあ〜。廃線にならないでほしいなあ〜。
 
 16:40発 備中神代  一両の伯備線に乗車
 最後は伯備線で約90分、米子に向かいます。出雲の山奥から再び山陰の日本海側に戻りましょう。
 
米子駅には18時20分ごろに着きました。駅近の繁華街にあるBHにチェックイン。
金曜日の夜は、たくさんある居酒屋も大勢の人で賑わっていました。
昨日も明日も海鮮三昧だから、今宵はラ−メンがいいかな。炙りチャ−シュ−にビ−ルが合うよ〜♪ 

 12月14日(土) 境港・温泉津温泉・浜田石見神楽 浜田泊

 
 3日目、まずは米子駅から、海産物が豊富な境港へむかいました。 
境港線は運行本数が少なく山陰線の乗り継ぎが悪いので、時間に余裕がないと、なかなか行けません。
 
 9:00〜 水産物直売センター
30分ほど歩いて向かったのは境港水産物直売センター、ここが目的地です。
境港といったら『紅ずわいかに』、でも冬場は『松葉がに』もたくさん並びます。
 
 イカも旬です。見たことのない貝や、食べたことのない高級なえびもあります。
 
お徳用紅ズワイガニ、3匹 3500円 をお買い上げ
今が旬の松葉がには見るだけで我慢して、紅ズワイガニをゲット
一匹はこの場で食べて、二匹は今晩用に包んでもらいました。
 
境港で盛り放題の海鮮丼 1400円
境港駅までの帰り道でお昼ごはん。自分で好きなだけ盛り付ける海鮮丼は、
白身魚の種類が多く、脂がのってます。少し甘い醤油がこの地方ならではの特徴です。
最後はだし汁を入れて、ご馳走さま(^_-)-☆ 
 
12:47発 米子から出雲市行きの山陰線    14:20発 出雲市から浜田行きに乗車 
 米子駅に戻り、再び乗り鉄。温泉津駅で途中下車します。
 
 15:37着 温泉津(ゆのつ)駅で下車
浜田の手前の温泉津で途中下車。世界遺産石見銀山の積み出港だった地で、温泉宿があります
 
ひなびた温泉街の雰囲気が好きで 赤瓦の町並みが情緒たっぷり。 
何度か来ていますが、今回は泊まらず、温泉だけ入りに来ちゃいました。
 
駅から歩くこと15分ちょっと、温泉街の中に立ち寄温泉が2ヶ所あり、今回は薬師湯に入りました。
少し熱めですが、極上の泉質で、温泉の成分が浴室に石灰化しています。

温泉にも入ったし、温泉津から浜田までもう少し。
 
 17:08発 温泉津ー(山陰線)ー17:52着 浜田     20:00〜三宮神社(浜田)で石見神楽
浜田駅に着きました。駅近くのBHにチェックインして、夜はここから20分ほど歩いて三宮神社に行きました。
土曜日の夜は、ここで石見神楽が見られます。 2演目 1500円
 
 『塵輪』 14代天皇が異国より攻め入る軍勢を迎え撃ち、その中の塵輪(悪鬼)を退治します
以前、何度か温泉津で石見神楽を見ていますが、浜田の三宮神社で見る夜神楽は初めてです。
今宵は岡崎社中で歴史が350年もあるのだそう。太鼓の音がダイナミックで舞いも迫力あります。 
 
大蛇(おろち) 
須佐之男命が出雲の国の斐の川にさしかかると娘を大蛇に食べられてしまうという老夫婦に出会います。
須佐之男命は老夫婦に毒酒を作らせ、これを大蛇に飲ませ酔っぱらったところを退治します。
 
石見神楽の大定番の大蛇もすごいすごい。大蛇は4匹登場!口から煙を吐いて大迫力。

須佐之男命が助けた姫が奇稲田姫で、前日乗った木次線沿線の神話になっているわけ。
須佐之男命が退治した大蛇の尻尾の中から出てきた刀が『天叢雲剣』で、三種の神器のひとつになりました。
 
石見神楽が終わり、BHに戻ったのは午後10時前。浜田のダイソ−で買っておいた秘密兵器(蟹ばさみ)が大活躍。
今宵もかにかに大作戦(^_-)-☆ 。 蟹を食べるのって時間がかかるなぁ(笑) 

  12月15日(日)  江津 石見神楽  鳥取泊

 
9:07発 浜田から出雲市行きの山陰線に乗車 
 昨夜は夜神楽で遅い時間にBHに戻り、その後はかにかに大合戦で寝るのが遅くなっちゃった。
だから翌朝はの〜んびりと出発です。浜田から江津へは山陰線で30分弱、車窓から見える景色も素敵です。
 
9:33着  江津駅     10:30〜 『パレットごうつ』にて石見神楽
 昨夜は浜田で石見神楽を見ましたが、今日は江津で石見神楽を見ます。
島根県西部には地域ごとにたくさんの社中があり、主に週末石見神楽を見ることができます。
演目は約33もあり、それ以外にも創作の演目もあるようです。
 
ここで見られたのは 『人倫』   嘉戸神楽社中 
  『人倫』は昨夜見た 『塵輪』と同じ演目でした。
 
『神武』  上津井神楽社中    神武天皇の東征を描く演目。
 良き地を求めて高千穂から東方に向かうと大和の地で行く手を阻まれます。
金鶏の助けで勝利し、橿原の地を都と定めて即位し、神武天皇となりました。
 
 午前の部の2つの演目が終わって、一旦お昼の休憩時間があったので、近くの食事処で出雲そば・・・。 
 
 『道返し』 嘉戸神楽社中
午後の部が始まりました。 常陸の國、鹿島神宮の神が、世界を荒らしまわった大悪鬼を激闘の末降参させます。
鬼を退治せず『道』の途中から『返す』ため、鬼が降参し許される形で終わるのは石見神楽では珍しい。
 
『頼政』  嘉戸神楽社中
 平安時代末期、何者ともつかぬ相手の退治を命じられた源頼政が鵺を退治した演目ですが、
途中には猿たちが現れ、ユ−モラスな演技で観客を楽しませてくれます。
 
 演目の後半に登場する鵺は、お面が大掛かりで迫力満点でした。
 
16:08発 江津〜18:01発 出雲市〜20:15発 米子〜22:28着 鳥取 
 江津では4演目の出雲神楽が見られて、ここまで来ないと体験できない文化を堪能して幸せ♪
夕方江津駅から山陰線に乗って、宿泊先の鳥取までは延々と乗り継いでいきます。
2両編成でボックス席にひとり掛け、赤瓦と日本海を見ていたらすっかり夜になりました。

   12月16日(月)  砂の美術館

 
 9:05 鳥取駅から鳥取砂丘方面の路線バスに乗車(380円)   ヴェルサイユ宮殿
 5日目、最終日です。昨夜のBH着は午後10時30分とかなり遅くなってしまいました。
当初の計画では豊岡〜丹後鉄道で、日本海側を乗り鉄するつもりでしたが、
朝早く出発しなければならないので、あっさり予定変更。 だから朝寝して、のんびりとチェックアウト。
 
 砂の美術館 入場料 800円
 鳥取から最短で帰るル−トを調べて、それまでは鳥取観光をすることにしました。
鳥取駅から鳥取砂丘まではバスで20分ほど、初めての『砂の美術館』に着きました。
 
展示フロアはかなり大掛かりなものでした。どれも巨大で砂と水だけで作られているなんて驚きです。
 『砂で世界旅行』をテ−マに毎年作りかえて展示しています。
 
 2024年のテ−マはフランス。パリ2024年オリンピックの開催にちなんだもの。
フランス革命の歴史に関わるものや、ヴェルサイユ宮殿の装飾の緻密な造形は圧巻でした。
 
 バスが来るまでにまだ時間があったので、砂の美術館から歩いてすぐの鳥取砂丘を見に行きました。
真夏に行くよりは、風さえなければ寒い時でもいいね。
 
 11:00〜村上水産  白いか定食 2000円 瑞泉純米酒 770円
11時ごろに鳥取駅に戻ってきました。まだ時間があるから11時からやっている居酒屋でお昼ごはん。
メニュ−を見たら安価なランチもあるけど、鳥取ならではの魚介がいっぱい、松葉ガニのメニュ−もある♪。

で、白いか定食に決定・・・。刺身醤油はやはり甘いけど、白いかは美味しいし、白いかの天ぷらは
身がとっても柔らかでサクっと軽い感じで日本酒が合う合う〜♪ 幸せだ〜鳥取大満喫(^。^)y-.。o○
 
12:32発 鳥取〜13:33発 智頭〜(智頭急行)〜佐用〜(姫新線)〜15:37着 姫路 
 鳥取で、お昼から居酒屋気分を満喫できたぁ〜♪。名残惜しいけどそろそろ帰りましょう。
最短距離で、智頭〜佐用間は智頭急行(別途950円)を使います。沿線には駅名が斬新です♪
 
15:56発 姫路〜(東海道線)〜22:25着 自宅最寄り駅   自宅で駅弁『とっとりの居酒屋』タイム
智頭急行から姫新線と乗り継ぎ、姫路に着きました。
人の多さ、ビルの高さに圧倒され、さっきまで山陰の家並みを見ていたのが遠い昔のよう((+_+))。

雑踏の電車に長時間揺られ、夜11時前に自宅に到着。
鳥取駅で買っておいた駅弁で、山陰の旅を締めくくりました。おつかれさま(^_-)-☆ 
 
  青春18きっぷ連続5日間利用      12050円
  今回乗車したJR線の普通運賃の合計  31480円   
差し引くと、19430円お得になりました
 
 
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