静岡県の中部地方に住む私達・・・(私の周りだけ?)にとって・・・西方面の山はあまり馴染みがありません。 岐阜県と滋賀県の県境に位置する伊吹山(滋賀県)は日本百名山にも花の百名山にもなっているので、 高山植物の咲き乱れている初夏から初秋のころは、山頂周辺を何度か歩いたことがありました。 |
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車道の終点は3合目で、10台ほどの車が止まっていました。 スキ−場のレストハウスのある標高(720m)から歩き始めることになりました。 最初はリフト横の登山道を登っていきました。樹木がないので山頂まですっきりと見渡せます。 山肌はまだ芽吹き前の冬枯れた草原で、枯れ草の残骸を見ると夏の間はお花畑だったことを感じることができました。 |
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上 【アマナ】 下 【ヤマネコノメソウ】 | ||
草原状の山なので大きな木もなく、山肌はまだ荒野原状態です。道ばたには小さな花が咲いている程度です。 白い花に赤っぽい線の入った【アマナ】はまだ蕾の状態でまだ花が開いていません。(この写真は10時前に撮影しました) 殺風景な登山道の脇には、黄色い花がチラホラ目に付く程度でした。 これが【ヤマネコノメソウ】です。 3合目から7合目あたりの登山道にはこの二つの花が目に付く程度でした。 |
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登り始めて二時間で9合目、頂上が近づくと、やっと稜線に残雪を見ることができました。山頂は風があって肌寒かったです。 小屋はまだ営業しておらず、山頂直下の駐車場には車が止まっていてアナウンスの声が聞こえました。 (伊吹山ドライブウェイは一週間後の開通の予定ですが、当日はそこでロ−ドレ−スが行われていたようです) 少し早いお昼ごはんを食べて、来た道を戻りました。 |
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3合目のリフトがら見た伊吹山 【アマナ】 | ||
登山デ-タによると・・・確かこの時期は節分草や雪割草が見られるとあるのですが、 登山道にはそれらしき花は見つけられませんでした。 登っている時は見られなかった青い小さな花【オオイヌノフグリ】がたくさん咲いていました。 春先の花は・・・朝のうちは咲いてなくて、10時を過ぎて、お日様が当たって温かくなると花が咲き出す植物が多いようです。 三合目まで降りてきました。駐車場ももうすぐです。 この一帯はスキ−ゲレンデになっていて雪の消えた草原状の枯れ草の中をよく見ると、アマナがたくさん群生していました。 太陽もたっぷり注ぎ、アマナの花も元気に咲いています。花びらに描かれる茶色の縦筋が、アマナのチャームポイントです。 |
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3合目付近にて〜 【キバナノアマナ】 【ニリンソウ?】 | ||
下山途中、伊吹山の花に詳しい男性ハイカ−と一緒になり、彼はこのゲレンデの枯れ草の中に【キバナノアマナ】 を探していました。 セツブンソウの事を聞いてみたら、 セツブンソウはこの3合目あたりで見れるとのことで、 『もう残骸しかないよ』っておっしゃっていましたが、その場所を案内してくれました。 |
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【セツブンソウ】 | ||
ここは登山道から外れているので、地元の人しか知らない《秘密の花園!》のような場所かしら? 柵も囲いもない場所に群生していました。花はほぼ終わっている状態でしたが、かろうじて咲いている花をナイスショット! これこそ「春の妖精(スプリングエフェメラル)」と呼ばれる花です。「その清楚な美しさ・可憐さ・・・今年も見れましたね、ありがとう!」 そうそう・・・『この近くにスマハソウも見れるよ』と、親切にももう一箇所案内してもらいました。 |
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【スハマソウ】 | ||
早春の伊吹山といったら「セツブンソウ」と、この「スハマソウ」・・・かもしれません。 葉を一見すれば「ミッキーマウス」の顔型を思わせ、それを「河川下流・中洲に出来た砂地(州浜)」に例えた命名です。 雪割草(ユキワリソウ)というのはそれらの別名として使われているようです。 「ミスミソウ」も、朝早いと蕾の形になっていて、日が高くなると花が開きます |
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三合目でゆっくりと春の妖精たちを 鑑賞したあとは、長浜方面へ15分ほど 車を走らせ ≪須賀谷温泉≫に向かいました。 小谷山の麓にひっそりと湧く秘湯は、 信長の妹・お市の方が湯治した 古の名湯だそうです。 浅井長政など、戦国武士が 傷を癒すのに浸かったといわれる だけあって、効能も期待できそうな いいお湯でした。 |
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せっかく琵琶湖の近くまで来たので 、湖畔まで足を延ばすことにしました。 琵琶湖は海のように広く、ちょうど桜の季節・・・長浜城がある豊公園 高速道路がどこまで走っても 1000円となってから2週間・・・。 行きは時間が早かったので渋滞は ありませんでしたが、帰りは各所で 断続的な渋滞があり、行きの1、5倍 ほど時間がかかりました。 |
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