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自称 ≪ 晴れ晴れハイカ−\(^o^)/ ≫ の私にとって梅雨の晴れ間はビックチャンス!
平日でしたが休みをとって、高山植物を見られる山に≪おひとりさま登山≫を楽しんできました。
でも日帰りで行ける距離で探すと、やっぱり八ヶ岳になってしまいます。
この頃の八ヶ岳は硫黄岳から横岳周辺にかけてのエリアが貴重な高山植物が見られます。
前日地図を広げて、どのル−トからアプロ−チしようかと思案・・・そして、桜平の登山口から、夏沢鉱泉〜オ−レン小屋を
経由するル−トで硫黄岳と横岳に行こうと、即刻山行計画書を作成したのでした。 |
4:45 自宅出発ー8:40 桜平登山口出発ー9:10夏沢鉱泉ー10:00 オ−レン小屋ー10:20 夏沢峠ー11:25 硫黄岳
ー13:00 横岳 −13:30 杣添尾根分岐ー14:00 ツクモグサ群生地(折り返し)−15:10 硫黄岳(休憩)15:35
ー16:25オ−レン小屋ー17:15 桜平登山口 17:30ー21:00 自宅
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諏訪南ICで下りて、八ヶ岳ズ−ム
ラインで、八ヶ岳に近づき、別荘地、
ゴルフ場(フォレストCC三井の森)を
通り抜けると唐沢鉱泉と夏沢鉱泉の
分岐に出て、右手のダ−トな道を
20〜30分走ると桜平です。
以前の記憶を頼りに迷わず駐車
スペ−スまでたどり着いたけど、
もっと効率的な行き方はないのかなぁ?
といつも思ってしまいます。
道の両脇にはレンゲツツジが咲き始め、
ひときわ色鮮やかでした。
8時45分、ゲ−トの横を通り抜け、
いよいよ登山開始です。
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8:40 桜平 登山口(標高1890m) レンゲツツジがいっぱい
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シロバナヘビイチゴ
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キバナノコマツツメ
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コミヤマカタバミ
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夏沢鉱泉までは車が走れる道なので、広いのですが、そのわりに傾斜はあります。
樹林帯なので薄暗く、マイズルソウやカラマツソウ、キバナノコマノツメ、コミヤマカタバミなどが咲いていました。 |
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オサバグサ
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夏沢鉱泉が近くなると、オサバグサもいっぱい咲いていました。薄暗い針葉樹林の中・・・純白で小さい花がまっすぐ上に向かった
茎から下を向いて咲いています。葉っぱに特長があってシダに似ていますがケシ科の仲間だそうです。
今日の目的の一つがこのオサバグサだったので、写真を撮りながらのんびりペ−ス・・・なかなか先に進めません。 |
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今回の行程はスタ−トの桜平の標高が1890m。美濃戸口から北沢の緩い傾斜
を片道2時間かけてから取り付くよりも短時間で硫黄岳に到着します。
目的は硫黄岳から横岳のもう少し先にかけて広がる高山植物を見るためなので、
硫黄岳も横岳も往復で2回ずつピ−クハントするのだけど、好天の稜線歩きは
大歓迎!
全行程の4分の3くらいは稜線上に居ることができます。
高山植物も長い時間見られるのですっごくうれしい♪♪♪(*^。^*)
去年のちょうど今ごろ(去年は6月27日)に大同心稜から登っているので、
今年もどんな花が見られるのか期待も高まります。
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夏沢鉱泉
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シラビソの中の登山道 木の橋から苔むした清流を眺める
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途中、苔むした川辺に降りて、撮影に精を出すアマチュアカメラマンの姿も多かったです。
夏沢鉱泉からはオ−レン小屋までは運搬用キャタピラ付の動力車が上る道なので、比較的歩きやすく、
林床の植物を見ながらのんびり歩いて撮影三昧!。 この辺もオサバグサやコミヤマカタバミがたくさん咲いていました。 |
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天下の名水 オ−レン強清水 オ−レン小屋の分岐(夏沢峠・天狗岳) 夏沢峠
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オ−レン小屋に到着し、オ−レン強清水で喉を潤しました。
オ−レン小屋から20分ほど登ると夏沢峠に出ます。ヒュッテ夏沢の上部には硫黄岳と火口壁を見ることができます。
ここからは稜線歩きです。硫黄岳への登山道が見えますが、石だらけの急登が伸びているのがわかります。 |
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コイワカガミ
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ミツバオウレン
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硫黄岳への登り
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今回のル−トの魅力的なポイントは稜線歩きの時間が長いことです。
出発してから1時間半で稜線に上がれるのは魅力です(ただし私は写真撮影に時間がかかり大幅に時間オ−バ−)。
樹林帯を抜けるので、天気さえ良ければ終止360度の大展望が期待できます。 硫黄岳の火口壁を左手に見ながら、
1時間の急登に取り付きました。足元にはコイワカガミやミツバオウレンが咲いていて、ここでも道草の連続でした。 |
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振り返るとケルン越しに天狗岳の双耳峰が見えるようになった イワウメの花も目立ちます
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やがて岩くずだらけの道になり、点々とケルンが見えます。振り返ると天狗岳の双耳峰が見えるようになりました。
岩の隙間にはイワウメも咲いています。びっしりと敷き詰められた葉っぱから可愛らしい花がいっぱい顔をのぞかせています。 |
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硫黄岳への最後の登り ハイマツの中にあるキバナシャクナゲの群落、点々と淡いクリ−ム色の花が咲いている
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ハイマツ帯が出始めると、キバナシャクナゲの花が目立つようになりました。
今年はキバナシャクナゲの花は当たり年ということですが、まだ咲き始めたばかりで初々しくって・・・とってもキレイです。 |
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11:25 硫黄岳(標高2760m) 硫黄岳からの展望 右から阿弥陀岳・赤岳・横岳
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広い山頂の硫黄岳に着き、横岳、赤岳、阿弥陀岳を見ながら小休止。
「これから横岳あたりのギザギザに連なるあの場所まで行くんだけど、まだまだ先が長いなぁ〜」
でも フラワ−トレッキングのハイライトはここからです。 |
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コマクサ
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ウルップソウ
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石だらけの斜面を下って大ダルミに入ると、ウルップソウも咲き始めていました。
コマクサ・・・コマクサ・・・と、よく見ると、すでに花芽をもっている株もありました。
硫黄岳山荘あたりからが八ヶ岳屈指の高山植物の宝庫です。この先も期待できそうな予感でテンションアップ!
ますます写真撮影にも気合が入ります。 |
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オヤマノエンドウ
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ハクサンイチゲ(白) ・ ミヤマキンバイ(黄)
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爽やかで心地良い風と、八ヶ岳の主峰を仰ぎながらの縦走路はまさにパラダイス! とても贅沢な気持ちになります。
稜線を彩る花々も色とりどりに咲き始めていました。 どれも咲きたて新鮮といった感じです。 |
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ハクサンイチゲ
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チョウノスケソウ
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ぱっと見、同じような花ですが、違いが分かる山オンナになりました! 左側のハクサンイチゲは高山ではお馴染みですが、
右側のチョウノスケソウは他の山域では少なく、八ヶ岳のこのあたりには多く見られる花です。
小さなギザギザした小判型の葉っぱが特長ですが、今回この葉っぱが白茶けて枯れてしまっているものが目に付きました。 |
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登山道を可憐に彩る高山植物たち
オヤマノエンドウ・イワウメ ウルップソウ
ミヤマキンバイ
キバナシャクナゲ チシマアマナ
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13:00 横岳(標高2829m)
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赤岳〜阿弥陀岳を見ながらフラワ−トレッキング♪♪♪
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硫黄岳山荘からは横岳に向かい、再び登りとなります。赤茶けた岩礫帯あたりにもコマクサの一大群生地がありますが、
ここのコマクサの株はまだ小さく、花の時期はまだ先のようでした。
鎖場を登って横岳に到着しました。横岳手前で終わりがけのツクモグサを発見! (*^_^*) まだ花が残っていそうです。 |
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チシマアマナ ・ オヤマノエンドウ
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ツクモグサ
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杣添尾根分岐周辺には数は少ないけれど再びウルップソウの花が見られます。
可憐な花々が岩稜帯にミニガ−デンを形成しています。ハイマツ帯にはキバナシャクナゲが花盛り! |
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ツクモグサ
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杣添尾根分岐から赤岳方面に20分ほど進んだあたりがツクモグサの群生地です。西側の崖を覗くと、
ツクモグサのクリ−ム色の花が点々と咲いているのが確認できました。
終わりがけですが、まだまだ鑑賞に耐える美しさです。(写真はピンボケですが・・・)
高山植物の花時は・・・1年前と比べて、今年のほうが1週間から10日位遅いような気がしました。
何はともあれ・・・ツクモグサもウルップソウもキバナシャクナゲもチョウノスケソウも・・・(コマクサ以外の花が)
すべて見ることができたのはラッキ−でした。 |
ツクモグサ群生地には14時ごろ
着きました。
ここが折り返し地点ですが
、登山口を出発してから5時間以
上かかってしまいました。
ちょっと道草が多すぎたので、
復路は真面目に歩くことに専念しました。
14時20分、再び横岳のピ−クに
立ちました。
横岳周辺は岩場のアップダウンが続き、
鎖場や鉄ハシゴもあります。
でも雨で濡れていなければ何も
問題ありません。
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横岳周辺の鎖場・鉄ハシゴ
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硫黄岳から赤岩ノ頭に向かう
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15:40 赤岩ノ頭
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15時10分、再び硫黄岳に到着しました。やれやれこれで先が見えた気がしました。
あとは下るだけ・・・「ふうぅ〜」ここで大休止・・・・阿弥陀岳・赤岳を正面に眺めながら、遅くなってしまった昼食タイムです。
15時半過ぎに赤岩ノ頭方面に出発、赤岩ノ頭からオ−レン小屋に降りるル−トで下山しました。 |
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ダケカンバの林
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オサバグサとコミヤマカタバミ
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針葉樹の森
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最初は砂混じりの急な下りで、丸太を並べた階段状のハイマツの中を下っていくと、ダケカンバの新緑が美しい景色になりました。
足元にオサバグサを見つけると、再び樹林帯の中へと戻っていきました。
オ−レン小屋の手前がテント場になっていて、テントが5張りほどありました。
その後、小走りで夏沢鉱泉〜桜平へと急ぎ、17時15分に車まで戻ってきました。
17時半にハンドルを握り、温泉も入らずアクセル踏みっぱなしで21時に帰宅しました。 |
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