3月9日(木) 高野山 |
春の青春18きっぷが始まってます。
|
12:17発 新今宮駅から南海高野線で 極楽橋へ〜 13:54発 ケ−ブルで高野山駅へ〜 13:59着 |
朝六時ごろの電車に乗って、青春18きっぷで新今宮まで。 ケーブルで高野山駅に向かい、その後はバスに乗って目的地まで向かうこととなります。 |
14:20 高野山 金剛峯寺 |
はるばる高野山まで上がってきましたので、まずは金剛峯寺に。 ここは全国に4000余の末寺をもつ高野山真言密教の総本山です。 |
高野山 金剛峯寺 |
高野山は、平安時代のはじめに弘法大師によって、開かれた日本仏教の聖地です。 「金剛峯寺」という名称は、お大師さまが『金剛峯楼閣一切瑜伽瑜祇経)』 というお経より名付けられたと伝えられています。 |
新別殿で お茶の接待 |
広間などを見た後は、新別殿で お茶の接待があります。 昭和59年(1984年)、弘法大師御入定・ 1150年御遠忌大法会の際、大勢の参詣者への接待所として新設され,僧侶の法話も随時行われています。 |
蟠龍庭(ばんりゅうてい) |
庭を愛で、書院や別殿の襖絵などを鑑賞して、一周したようです。 |
15:30 檀上伽藍 中門 |
金剛峯寺を出て、10分ほど歩いて大伽藍に向かいました。 |
金堂 と 根本大塔 |
壇上伽藍では、金堂と根本大塔(各200円)を拝観しました。 私が一番好きなとこが根本大塔です。 内部は曼荼羅世界を具現化しています。中央には胎蔵界大日如来、それを囲むように金剛界の四仏が配され、 さらに十六の柱には十六大菩薩の仏画が描かれています。 その存在感は圧倒的で、高野山全体が空海が思想する曼荼羅世界を表現した特別な聖域です。 |
16:00 奥之院 一の橋 |
壇上伽藍の後は、寺院や土産物屋が立ち並ぶメイン通りを奥の院に向かって歩きました。
|
16:30 御廟橋を渡ると 奥之院 弘法大師御廟 |
奥之院は高野山の信仰の中心であり、弘法大師さまが御入定されている聖地です。 現在でも肉身をこの世にとどめ、深い禅定に入られており、わたしたちへ救いの手を 差し伸べていらっしゃるという入定信仰を持つお大師さまの御廟所です。 |
弘法大師御廟からは、道を変えて中の橋方面に歩きました。こちら側には企業の物故者の供養塔なども多く、 会社のイメ−ジそのままのモニュメントが見られるのが新鮮です。 |
17:10 持明院 |
奥の院から来た道を戻り、今夜お世話になる宿坊、持明院に着いたのが午後5時10分頃でした。 ここは、前回の町石道を歩いた後に泊まった宿坊で今回が2度です。 |
18:10 部屋でいただく 精進料理 |
本格的な精進料理のためにお腹を空かしていたからすっごく楽しみ、精進料理は部屋に運ばれてきます。 自分の部屋だから、気兼ね無く自分のペースで楽しめるのが魅力です。 |
3月10日(金) 熊野古道小辺路 水ヶ峰越[高野山〜大股] |
夜明け前から雪景色・・・\(◎o◎)/! 7:00 朝のお勤め |
設備が整った宿坊ですが、夜 は冷えます。 と、意気消沈してしまいましたか、 |
7:40 朝食も美味しい 9:00 宿坊を出発 |
ろうそくの灯りだけでの読経を聞き、部屋に戻ると朝食が整えられていました。 前回同様、飛龍頭のお味に感動して、すべて美味しく頂きました。 |
9:05 金剛三昧院の標識から路地に入る 小辺路ル−トマップ |
宿坊を出る9時頃には、雪は止みましたが、一面雪景色。 金剛三昧院の標識から路地に入り、小辺路歩きのスタートです。 |
9:10 ここから小辺路が始まります 9:25 林道には今朝の雪が乗っています |
すぐに急な舗装道路の登りが始まりました。 |
9:35 ろくろ峠 9:48 熊野古道と女人道の分岐点 |
林道を30分ほど登ると「ろくろ峠」の標識がありました。ここは熊野古道道と女人道が合流していました。 この先の林道歩きは高野山の女人道と一緒になりました。 その先10分ほどで、女人道を左に分けて、まだまだ林道歩きが続きます。 |
9:56 林道歩きが続く 10:25 薄峠(すすきとうげ) |
うっすらと積もった雪の上の小動物の足跡を追いながら ゆるやかな林道歩きが続いています。 薄峠の標識がありました。 林道はまだまっすぐ続いていますが、小辺路はここで左側の山道に入ります。 |
薄峠からは徐々に下る 11:02 丁石 |
薄峠からは、やっと古えの熊野古道らしくなりました。雪化粧した山道を下っていくと 、丁石がありました。 側面には「くまの本宮より十七里」と刻まれています。 |
11:15 以前は人里があったような平地に下りてきた |
丁石を過ぎると、道はどんどん下ります。下のほうに開けた平地が見え、どうやらあの場所まで下るみたい。 スタ−ト地点の高野山は標高が900m弱。そこから薄峠まで登り、その後はここまで下りました。(標高700m?) 以前は人里だったようで高野マキも植えられていたり、小さな石仏も佇んでいました。 |
11:20 御殿川の鉄橋を渡る 11:44 いきなり民家に出る |
御殿川の鉄橋を渡ると、急登が始まりました。舗装道路ですが侮ってはいけない。 25分ほど登っていくと、 突然民家が現れました。小さな集落ですが・・・。 |
11:45 大滝の集落 ここに綺麗なウォシュレット付の水洗トイレとあずまやがある |
小さいですが、ここが大滝の集落。 公衆トイレもあります。まだ新しくウォシュレット付の水洗トイレです。 地元の人がキレイに管理しているのでしょう。 世界遺産小辺路だからこその設備だと思いました。 |
11:55 大滝の小さな集落から再び熊野古道に入る 12:15 ずっと 杉の中・・・ |
12:20 静まり返った杉林 どこまでも、どこまでも杉・杉・杉 とっても美しい場所でした |
民家の外れから山道に入りました。杉林なのであまり変化はありませんが・・・ ふと、周りを見渡すとちょっと驚きが(^。^)y-.。o○ 世界遺産エリアだからか、杉林は間伐され、枝打ちもされて、ちゃんと人の手が入れられています。 この時期は嫌われ者の杉ですが、こんなに美しいのにね〜。 |
12:42 いにしえの熊野古道は、ここで車道歩き(高野龍神スカイライン) になります 12:54野迫川村役場分岐 |
熊野古道ならではの杉美林に魅せられながら歩いてると、車道に出ました。 ここからは 高野龍神スカイラインを歩きます。道の両側には雪が残っていました。 |
13:10 水ヶ峰分岐 いきなり一面の雪道歩き |
高野龍神スカイラインを30分ほど歩いたら、前方に小辺路の標識が見えます。 どうやらここから車道を離れて、古道歩きが始まるのかな。 このあたりからが今日一番標高が高くなる場所で、登山道の雪も深くなりました 。 |
13:35 水ヶ峰集落跡 |
雪道を25分ほど歩くと、ちょっとひらけた場所がありました。水ヶ峰集落跡と書いてあります。 明治中期に最盛期を迎え、八戸の宿屋があったようですが、昭和27年には廃村になったとの事。 往時を偲ぶものはわずなか石垣のみで、建物は何もありません。 |
14:40 林道タイノ原線 14:55 平辻 山道に入る |
水ヶ峰集落跡から、雪道を20分ほど歩くと再び林道に合流しました。林道タイノ原線と書いてあります。 この先は林道タイノ原線 を歩くようです。時々車も走っています。 今晩泊まるホテルの送迎車も通りました。高野山駅まで宿泊者を迎えにいくのでしょう。 林道タイノ原線を歩くこと1時間。平辻の標識があり、ここから登山道に入ります。 |
15:10 下りが続く 大股まで2kmの標識 15:20 雑木林は日が当たり雪もありません |
平辻からは下りのみ。軽快に下っていきます。最初は杉の中の雪道でしたが、雑木林に入ると明るくて雪も消えました。 |
15;22再び林道歩き 15:27 ここから山道、一気に下ります |
一旦林道に出ました。ここからは伯母子岳方面の山が見えました。あのあたり(矢印)が翌日歩くことになる 小辺路でも一番の難所の伯母子峠越えです。見るからに急だし、麓から山頂まで雪が付いているのが見えます。 さて、林道から再び山道へ、標識に導かれて進みます。 ここの標識には大股(ゴ−ル)まで1km、高野山15、4kmと書かれています。 |
15:50 大股に下山 16:00 宿に送迎車乗って ホテルに向かう |
大股から1kmの下りは大変でした。わずか20分ちょっとでしたが、下っても下ってもまだ下るの〜って感じ。 でもやっと着きました。ゴ−ルの大股です。 高野山から、16,4km歩いたことになります。 小辺路はここから伯母子峠へと続いていますが、今回はここまで。 携帯電話でホテルの送迎車を呼びました |
16:05 ホテル のせ川 |
大股登山口から宿までは、小辺路歩きの登山者用に送迎をしてくれます。 2〜3分でホテルに到着。 広縁付の8畳の和室に落ち着きました。窓の外に野迫川の清流が見られます。 |
高野山から熊野古道小辺路16.4kmを6時間半かけて歩き終え、疲れもいっぱいです。 でも早い到着だったから、ゆっくりと温泉を楽しめそう!。私ひとりの貸切状態(^。^)y-.。o○ 小さい湯船は温度が低く、長〜く入るのには最適で、温泉三昧のひとときを楽しみました。 |
18:00 夕食 鴨鍋プラン(一人利用で10800円税込) |
お腹もペコペコ、お待ちかねの夕食のメインは鴨鍋。鴨肉は一人前でこんなにいっぱい。あまごの塩焼きも絶品でした。 生ビ−ルと地酒でマリア−ジュして幸せ〜(^。^)y-.。o○ 夕食後も温泉に入り、登山の疲れも回復したね〜。 小辺路はこの先伯母子峠を越え、その先は三浦峠越え〜果無峠越えと、三日間かけて歩き、熊野本宮大社に着きます。 私は以前、十津川から果無峠を歩いているので、できれば高野山から十津川温泉まで歩きたいと思っていました。 しかし、例年ならば雪も無い山道は、バレンタインの頃の大雪で、伯母子峠から先が残雪2mで 歩けないとのことでした。 なんと、30年ぶりの大雪だったようです。 |
3月11日(土) 高野山女人道 |
朝風呂にも入り、朝食もゆっくりめの時間で、のんびりとした時を過ごしています。 小辺路を歩く人には朝8時に大股まで送ってくれます。もっとゴ−ジャスなサ−ビスは高野山駅まで行き帰り送迎してくれること。 朝はホテルをのんびりの10時出発。私はこれに乗って高野山まで戻りました。 高野山駅までは30kmで1時間かかります。 公共のバスがほとんど無い奥高野は、車以外でここに来るのは至難の業。 次回機会があれば、高野山駅から送迎バスに乗ってホテルに泊まり、翌日は登山口まで送ってもらおうと思っています。 |
10:55 高野山 大門 |
送迎車には私以外に4名が乗車。奥之院方面から大門に向かい高野山駅まで送ってくれます。 通り道なら、奥之院でも大伽藍でも降りられました。私は大門で降りることにしました。 |
11:00 高野山 女人道 |
せっかく高野山に戻ってこれたから、女人道を歩いてみようと思いました。今回は大門から歩いてみます。 女人道は高野山の聖地周囲の山々をめぐる尾根伝いの道。明治5年(1872)まで、女性は高野山内への入山が 禁じられていたため、やむなく高野七口と呼ばれた山内への入口をたどって、遠く弘法大師の御廟を遥拝していました。 |
山道はアップダインがあります 11:22 道しるべ |
女人道コ−スマップ |
11:32 道の途中からは根本大塔が見えました 11:40 石仏もあります |
11:47 宝珠山 |
11:50 鉄塔横にあるコ−ス地図 11:57 ロクロ峠 |
女人道は、高野七口といわれた高野山の七つの入口をめぐり、周囲の山々を尾根伝いに回るコ−スです。 スタンプラリ−帳もあり、それぞれの口にはスタンプ台が設けられています。 歩き始めて1時間で、ロクロ峠がありました。ここは昨日小辺路歩きで通過したところでした。 |
11:58 昨日の残雪はすっかり消えてました 12:08 ここが分かれ道 |
女人道と小辺路はこの先10分くらいは同じ道。道は昨日と全然変わってしまいましたがね。 小辺路との分岐点で女人道は下りの道になりました。 |
12:20 円通律寺前の地蔵尊 12:33 弥勒峠から町内へ下山 |
下り勾配が続き、円通律寺の裏手まで進んできました。 女人道はこの先は登り坂があり弥勒峠です。 女人道は奥の院入口まで続いていますが、帰りの時間もあるので、弥勒峠から町内へと下山しました。 |
12:44 刈萱堂の横に下山 13:20 女人堂 |
一の橋近くの刈萱堂の横に出ました。ここからは観光客も多い町中を歩いて、生麩まんじゅうや ごまどうふをお土産に買い求め、高野山の入口にある女人堂まで歩きました。 ここからバス(220円)に乗って、高野山駅へ〜。高野山駅からは14:00発ケ−ブルにて極楽橋へ〜。 極楽橋から南海高野線(870円)で新今宮15:56着まで。 ここからは青春18きっぷで延々と乗り鉄〜〜〜。 夜10時過ぎに自宅最寄り駅に着きました。 |