今年もツクモグサの季節がやってきました。今回も恒例の八ヶ岳の群生地を周遊コ−スで日帰り登山です。 |
入笠湿原の日本すずらん ゴンドラ駅を下りたスキ−ゲレンデに作られた花畑(ドイツすずらん) |
前日(6月15日)は入笠山に登り・・・通行規制の駐車場(沢入)から、入笠山〜湿原〜ゴンドラ駅 周遊4時間 日本すずらんとドイツすずらんとアツモリソウを観察。 |
平山郁夫シルクロ−ド美術館 |
その後は開館時間に制限がある平山郁夫シルクロ−ド美術館にも行って、 |
尾白の湯にも足を延ばし、泉質が抜群の源泉「赤湯」でゆっくりと癒されて・・・ 再び小淵沢方面に向かい、道の駅小淵沢にて車中泊。 |
2017年 6月16日 |
5:45 赤岳山荘駐車場発 |
道の駅小淵沢から美濃戸の駐車場までは車で30分。一日千円の駐車料金を支払ったのが5時30分頃。 出発の準備を整え、今回も北沢ル−トで入山しました。 |
7:30〜 赤岳鉱泉〜 7:45 |
前半は未舗装の車道歩きで、ウォ−ミングアップ。中盤からは登山道になり、清らかな沢筋を歩いて赤岳鉱泉に着きました。 |
赤岳鉱泉からは本格的な登りになります。今年はいつもより風が冷く、気温も低めのようです。 途中にあるイワカガミの群生地は、いつもは咲いてたけど、今年はまだ蕾も小さいし・・・。 登山道の周辺には残雪も見られて、今年の花は遅いんだろうな〜ってこの時に確信しました。 |
9:15 赤岩の頭 まずは硫黄岳に向かいます |
稜線に上がると、真っ青な空と、八ヶ岳の名峰が勢ぞろい。 でも吹く風はますます冷た〜い。 |
横岳から、赤岳〜阿弥陀岳へと続く稜線 |
9:40着 硫黄岳 10:00発 |
硫黄岳までの稜線も、岩稜帯には たくさんの高山植物が咲きますが、まだ咲いていません。 キバナシャクナゲだけはやっと咲き始めていて、高山に居ることを実感できました。 硫黄岳には20人近くの若者の団体さんで賑わっていました。 |
9:55 硫黄岳から見た天狗岳 10:17 大ダルミのお花畑の高山植物は、まだまだだなぁ〜 10:20 硫黄岳山荘 |
硫黄岳山荘からは、登り道になります。 今の最盛期はオヤマノエンドウで、この花はこの先も咲いていましたが、 今年は花がすごく小さいのにビックリしました。 どれもこれも小型です。 |
オヤマノエンドウ コメバツガザクラ |
おっ!・・・ 大同心に登山者がいます。 |
11:13 横岳 |
岩場が始まると、横岳に着きました。 ここでランチタイム。 |
横岳からは岩稜歩きです。慎重に行動しましょう。 |
11:40 杣添尾根分岐点 11:44 梯子を通過 コキンバイ 西側のガレ場に注目 |
鎖場があったり、鉄梯子があったりと、岩場の道が続きます。慎重に歩きながらも、目線はガレ場の下・・・ |
チョウノスケソウ ツクモグサ |
そんな危険地帯に咲いているのが ツクモグサです。 遠目ですが個体は確認できました。 でも、ほとんどが蕾で、花が開いているものはありません。 もうひとつ・・・ 葉っぱがすご〜〜〜く小さいと感じたものが チョウノスケソウです。 チョウノスケソウの群生はいっぱいあったけど、葉っぱのみで、花芽も見えません。 葉の長さは1センチにも満たないくらい矮小です。上の写真は一つだけ咲いていた貴重な一株。 例年ならば、咲き出しているのに、はやり今年は遅いです。 |
12:06 大権現 12:12 鎖場や岩場が続く箇所がツクモグサの群生地 |
ツクモグサは杣添尾根の分岐を越えた三叉峰から、二十三夜峰までに多く咲きます。 この間はずっと岩場で、進行方向の右手側の崖を覗くとツクモグサの蕾が点々と見られます。 |
12:15 お日様いっぱいなのに、花が開かない・・・ あと数日たてば開くののかしら? |
12:25 お花畑の中にも ツクモグサがありますが、ぜ〜〜んぶ蕾・・・ |
ここがお花畑で、周囲にロ−プが張られています。枯草の中に点々と見えるツクモグサ。 太陽燦々なのに花が開いていないのを見ると、早すぎちゃったのかなぁ?。 それにしても今年の花はどれも遅い |
クモマナズナ ハクサンイチゲ |
数は少なかったけど、咲いていてくれた高山植物も少しはありました。良かった〜(^。^)y-.。o○ |
12:47 二十三夜峰とその先が赤岳 振り返ってみると、こんな岩場を下ってきました |
花を探しながらの岩場歩きで1時間。二十三夜峰の標識があり、ここからは下りに転じます。 ツクモグサもここでおしまい。 振り返ると、すごい岩場を歩いてきたことになります。 |
12:55 地蔵の頭 険しい急降下・・・行者小屋へ一気に下る |
二十三夜峰から、最低鞍部の 地蔵の頭までも岩場の急降下。慎重に下って高山植物とはここでお別れ・・・ 地蔵の頭からも 行者小屋に向けて、険しい急降下がはじまります。 いつもこの下りにはうんざりですが、 登山道はいつも修復を繰り返しているようで、整備する人もご苦労なことです。 |
13:45着 行者小屋 13:55 発 |
50分かけて行者小屋に到着しました。 危険個所は終わりましたが、これからもまだまだ短調な下りが待っています。 |
14:10 最初は平らな道だが、後半は下り甲斐がある 14:35 ここだけイワカガミが咲いていた |
15:35 ホテイラン群生地 15:45 赤岳山荘駐車場着 (行動時間 10時間) |
南沢ル−トを下る際は、前半は平らだけれど、後半になると下り甲斐のある道になります。 9時間以上歩いた足にはコタえる傾斜と長さ・・・ やっとホテイランの群生地が見えてくるとゴ−ルは近い! ホテイランはちょうど満開でした。 例年ならばすっかり花も終わっている頃なのに、今が見頃ということは、 やはり今年は花が遅いってことでしたね。 今回の行動時間は10時間・・・お疲れさま(^。^)y-.。o○ |
5:45 赤岳山荘駐車場発ー 7:30 赤岳鉱泉 7:45 ー 9:15 赤岩の頭ー 9:40着 硫黄岳 10:00発ー 11:13 横岳ー12:55 地蔵の頭ー13:45 行者小屋 13:55 ー 15:45 赤岳山荘駐車場着 (行動時間 10時間) |
2017年6月16日 この記事(ツクモグサは蕾のみで、まだ花が開かない状態) 2016年6月10日 八ヶ岳のツクモグサ (硫黄岳〜横岳)160610 (ツクモグサは蕾のまま立枯れ) 2013年6月23日 八ヶ岳 2013 硫黄岳〜横岳(ツクモグサは大部分は終わっていたけどまだ咲き残っていた) 2011年7月 6日 八ヶ岳 硫黄岳〜横岳〜赤岳 (ツクモグサは終了) 2010年6月30日 八ヶ岳 百花繚乱の稜線歩き 硫黄岳〜横岳 (ツクモグサはかろうじて咲き残っていた) 2009年6月26日 八ヶ岳 硫黄岳〜横岳(ツクモグサはピ−クを過ぎたがまだ咲き残っていた) 2008年6月27日 大同心稜と花の八ヶ岳080627(ツクモグサはピ−クを過ぎたがまだ咲き残っていた) 2007年6月13日 八ヶ岳のツクモグサ 梅雨入り前にひと登り・・070613 (ツクモグサはちょうど満開で最高の状態) |