先週は2泊3日で北アルプス。その1週間後に北岳へ行ってきました。 高山植物の咲く時期は短かいし、天気が良ければ多少の疲れも、なんのその (@^^)/~~~ メインテーマは北岳山頂付近に咲くというタカネマンテマ。 期間限定のお花見です。さて、見られるでしょうか? 何度となく通っている北岳ですが、登りが年々辛くなる。でもその辛さを乗り越えた後の花の楽園 ♪♪♪ |
8月4日(日)
|
バス・乗合タクシ−に一番近い駐車場に車を置くために、前日の午後6時半ごろ駐車場に到着しました。 車中泊しましたが、まだ暗いうちから乗合タクシ−乗り場にザックが置かれ、すでに順番待ちが始まっていました。 |
6:20 広河原からの北岳 6:40 広河原山荘 7:00 二俣・御池小屋分岐 |
始発の乗合タクシ−は6〜7台。 5時に夜叉神のゲ−トが開くのを待って広河原へ。 先週よりも食糧分だけ軽くなったザックで有り難い(^。^)y-.。o○ でも真夏の山登りは疲れる〜 |
8:15 二俣まであと1時間 8:20 対岸に渡ります |
広河原から北沢峠行きのバスを待つ登山者は少なかったから、大多数はこのル−トに入っている感じ。 幕営装備を背負った若者パ−ティ−に追い越されることも、しばしば・・・ 以前より若者の登山者が多くなったなぁ〜と 感じたのは、自分が年を取ったんだよねぇ〜(笑) |
9:00 大樺沢の雪渓と北岳が見えます 9:20 大樺沢二俣で大休止 |
大樺沢二俣で冷たい水を補給して厳しい後半戦に備えましょう。 |
二俣分岐の前後に咲く 『ミヤマハナシノブ』 |
北海道(カラフトハナシノブ)と、白馬岳周辺、北岳 周辺にしか生息していない花。 このあたりには沢山咲いていましたが、絶滅危惧U類(VU)に指定されるているそうです。 |
10:40 ダケカンバの林になりました 11:20 防鹿柵の中にもコバイケイソウが目立ちます |
11:20 防鹿柵の中も花が少ない((+_+)) 11:43 鹿も食べないマルバダケブキは咲いています |
大樺沢二俣から右俣コ−スに入り、すでに2時間が経過。 情け容赦ない登りの連続で、たっぷり疲れました。 そろそろお花畑、たくさんの高山植物を期待していましたが、花が少ない(ToT)/~~~ |
コバノコゴメグサ(ヒメコゴメグサ) シナノキンバイ |
ダケカンバの林をぬけ、森林限界になると、草だけの世界。多少傾斜もゆるみ、道端の花も多くなりました。 |
ヨツバシオガマのようですが・・ シナノキンバイ テガタチドリ |
周辺は シナノキンバイの独特な高山のむせかえるような香りがしますが、花は多くありません。 2年前はもっと咲いていたのに、これも鹿の仕業なのかなぁ〜 |
シンドい登りでも、ハクサンイチゲやウサギギクを見ると顔がほころびます。 |
13:06 小太郎山分岐 で稜線に上がりました。肩の小屋まであと少し・・・ と思いきや・・・小ピ−クをいくつも越えるので、その後も遠かったぁ〜((+_+)) 13:55 北岳肩の小屋着 幕営料 1泊700円 |
18:38 北岳 肩の小屋にて、 仙丈ヶ岳の夕景 |
午後2時ごろに肩の小屋に着きました。お昼過ぎから遠くでゴロゴロ鳴っていたから、 午後3時ごろには雨が降りだすかも。 標高3000mはさすがに涼しい、快適です。 景色を見ながら晩酌タイムをしたかったけど、案の定雨が降りだして、テント宴会となりました。 食事も終わり、雨も上がって暇なので、ダウンを着て小屋のテラスへ移動。3000mの夕景を楽しみました。 |
18:52 夕焼けの甲斐駒ヶ岳 |
小屋もさほど混んでいないようで、テントの数も最盛期の数ほどでもないし・・・ 多くは北岳山荘に行ったのかなぁ? |
8月4日(日)
|
何度となく通っている北岳ですが、登りが年々辛くなる。でもその辛さを乗り越えた後の花の楽園♪♪♪ 二日目の朝、ご来光を見てから肩の小屋をスタート。 |
4:54 鳳凰山、観音岳の上に朝日が上がりました。 |
4:55 富士山が雲化粧しています。 |
6:40 今日は北岳の肩から物見遊山スタート 仙丈ヶ岳と、 チシマギキョウ |
仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳 清々しい朝、一日が始まりました。 |
岩場の道には様々な花がいっぱい。 イワオウギ ミヤマダイコンソウ |
肩の小屋を出ると、ずっと岩場の道。 この岩場から高山植物の種類がぐっと増えます。 今日は北岳の花を楽しむ一日 。ゆっくりゆっくり花を愛でながら歩きましょう。 |
7:00 両俣小屋分岐 |
山頂も近づいて、そろそろ見られるんじゃない? 周辺を探しながら キョロキョロ・・・ |
タカネマンテマ 初対面です |
タカネマンテマは、北岳の山頂付近でのみ、見ることが出来る、非常に逢うことが難しい高山植物の一つ。 そんな憧れの花に、ついにご対面できました。自分が想像するのより小さかった。 環境省のレッドリストで「絶滅危惧TA類」という最高ランクに区分されています。 |
このあたりでは、3ヶ所見つけました。 ちょうど先っぽにピンク色の花が咲いていました。 ジャストタイミング(^。^)y-.。o○ |
ミヤマダイコンソウ 8:00 道草ばかりして、やっと……北岳山頂です。 |
山頂までずっと、足元ばかり見て登りました。その後も多くの高山植物の中に、わずかに咲くタカネマンテマを 見つけて大喜び。 やっと北岳に着きましたネ。 快晴の中、大展望も満喫できました。 |
北岳からの下りでもタカネマンテマを見つけました。 この頃は、目も慣れてきたのかな。 イワベンケイは雄花と雌花が仲良く咲いていました。 |
8:50 吊尾根分岐点 |
岩場の道を下って、間ノ岳方面(北岳山荘)と八本歯のコルの分岐点に来ました。 ここで 八本歯のコルへ向かう道に入ります。北岳の高山植物の魅力はこの先の北岳南側斜面に広がるお花畑。 |
ミヤママンネングサ イブキジャコウソウ |
南側の斜面は地質の違いからか、高山植物の植生が違い、今までとは違った花が見られるのが魅力です。 トラバ−ス道に咲くキタダケソウは、もうとっくに終わっているので、今回は行きません。 |
8:55 タカネコウリンカ タカネコウリンカ も、北岳南面にだけ見られました。 |
9:08 キンロバイと間ノ岳 |
キンロバイもこの辺りにだけ群生していました |
タカネツメクサ シコタンソウ |
南側斜面は花が多いです。なかなか下れませ〜ん。 |
9:40 八本歯のコル手前には、タカネビランジも。北岳のものは |
9:45〜 10:10 八本歯のコルから左俣コースを下山します。 |
10:20 木の梯子や階段がずっと続きます。 10:32 まだまだ続く・・・ |
11:16 バットレスに取り付くクライマ−も見えました |
11:00 梯子が終わり大樺沢が見えます 11:45 夏道を下山 |
13:05 広河原まであと1時間30分 14:25 広河原山荘 |
下界に近づくと、暑さが襲ってきます。下りはラクラク 広河原山荘に到着。 北岳周辺では時間をかけて高山植物を鑑賞していたので、随分時間がかかってしまいましたが、 最盛期の花々、初めて見る花、希少価値の高い花と、百花繚乱の北岳に来られたことに感謝・感謝(^。^)y-.。o○ |
16:15 桃の木温泉 さんわそう 日帰り入浴1000円 |
帰りはバスに乗って、芦安の駐車場に戻りました。下山後の温泉は桃の木温泉。 日本秘湯の会の宿で、泊まるのは高価だから、温泉だけ。登山者は少ないのでアナ場かも(^_-)-☆ |