前日は岐阜県郡上の白鳥駅近くに泊まり、今朝は6時過ぎに出発。
途中でコンビニに寄って、九頭竜湖方面に向かいました。    
 11月3日 恵那山 ペ−ジへ 
6:30   九頭竜湖付近の紅葉               7:25  荒島岳登山口(勝原コ−ス) 
朝はすごい冷えるな〜と思ったけど、このあたりの気温は1度とか2度。 寒いわけです。
九頭竜湖付近の紅葉はいい感じですが、水温と気温の温度差から、もやが立ち込め、幻想的な情景でした。
JR勝原(かどはら)駅手前の勝原スキ−場が登山口なので、158号線から標識を見つけて左折し、駐車場に到着しました。


福井県の山には縁がありませんでした。ずっと前の夏、高山植物の宝庫である名峰・白山に向かう時、
この道を通って、標高1500mちょっとの山が何で深田百名山なの?ってずっと疑問に思っていました。
その後、はるばる出向くこともありませんでしたが、Myご新規百名山をチェックしていたら、ヒットしてきたんです。
ブナがいいらしい・・・。   ちょうど紅葉もいいかも!
8:00  最初はスキ−場のゲレンデに付けられた道を登る        8:07  リフトの終点に荒島岳登山口がある
荒島岳への登山ル−トはいくつもあるけど、158号線からアクセスが簡単で、
ブナの原生林が見事という勝原(かどはら)コ−スを歩いてみることにしました。
最初はゲレンデに付けられた道です。一直線の道も傾斜が急だったけど、石混じりのジグザグになったら
もっと傾斜が増しました。40分ほど登りつめるとリフトの終点になって、ここに荒島岳登山口の標識がありました。
ここからは樹林の中に入っていきます。
8:20 静かな原生林                   8:23  ブナの巨木が美しい
スキ−場から一歩、樹林帯に踏み込んだだけで、見事に雰囲気が変わりました。
森の木々は巨大でほとんどが落葉樹林です。紅葉もいい感じです。 ブナの木もあります。
8:27    ブナの原生林に包まれる
登るにしたがって、ブナの木が多くなりました。 ブナの原生林はとても美しく、ここに自分が居られることがすごく嬉しい!。
歩くことも、森の木々を見ることも、すべて楽しいです (*^。^*)
8:30  トトロの木
見事なブナの巨木がありました。この樹相、すっごくいい感じ!。 森全体が生きていることを実感します。
8:40  いくら歩いても まだまだブナの原生林                   8:46  白山ベンチ
道はよく整備されていて、傾斜は急な場所は枕木で階段状に道が付けられています。
紅葉を楽しみながら登っていくと、ベンチがあり、また黄色の標識がありました。 ここは「白山ベンチ」?
8:46   白山ベンチ から見えた景色
「うわぁ〜白山が見えた〜(*^。^*)」 近くにいた登山者も歓声を上げています。
新雪を頂いた美しい山・・・まさしく白山でした。 
「でも待てよ! 左右に二つのピ−クがあるけど、どれが白山の主峰なんだろう???。」
ここも私にとってアウェイな地。 こういう角度(方向)から白山を見たことがないので、情けないけど判らない・・・?
     8:55     深谷ノ頭     
3/5の標識がありました。このあたりはちょっと平らで歩きやすかったのかな? 
ガス発生時には道迷いに注意となっているけど、しっかりと踏み跡もあるし問題なさそうに思いました。
9:04  荒島岳まであと2km                      9:23    そんな〜・・・急登の連続\(◎o◎)/!
駐車場から歩き始めて1時間40分。荒島岳まであと2kmという標識がありました。 
「あと2kmって・・・そんなもんて着いちゃうんだ〜。」って思ったのもつかの間、ここからは階段状の急登の道が続きました。
9:30  シャクナゲ平                     白山が見える
ずっと登りっぱなしで25分。ちょっと開けた場所に出て、ここがシャクナゲ平です。振り返るとここでも白山が見えました。
ここで、小荒島岳を越える中出コ−スと合流しました。
目指す荒島岳の方向は・・・その前山にあたる「前荒島岳」のあたりが見えていたようです。
9:38  一旦 下る                9:41  鞍部から登りに転じる
シャクナゲ平からは黄葉のブナ林の中を一旦下ります。その途中で佐開コ−スと合流しました。
この佐開コ−スはマイカ−を利用しないと不便だけど、荒島岳への最短コ−ス(往復5時間10分)とのことです。
鞍部から登りに転じる頃になると、美しかったブナ林から樹相が変わり、雑木やササの道になりました。
滑落注意という看板があって、気を引き締めて歩かなきゃって気になります。
ブナの林は道も乾いていて歩きやすかったけど、ここからはちょっとぬかるみっぽい道で、滑りやすい道です。
9:47  もちがかべ                9:51   歩き難い道が続く
ほどなく『もちがかべ』と呼ばれる急なやせ尾根の道になりました。
フイックスロ−プや木の根に捕まりながら、急登を頑張って登ります。
10:16   前荒島   前方に荒島岳が見えてきた
もちがかべと呼ばれる急登は約30分ほど。次の4/5 『前荒島』の標識があって悪路は終わったようです。
ここからは展望が開け、荒島岳が近くに見えました。 白山はもちろん、遠くにも白い山が見えます。
10:17  前荒島からの展望   白山                 乗鞍岳  御嶽   方面  中央アルプス  南アルプス
白山の主峰はこの後、山頂でやっと判りました。  ここから東方面に見える白き峰は、乗鞍岳や御嶽方面。
御嶽の右には中ア、木曽駒・空木〜 。 南ア、塩見〜荒川〜 〜 。  昨日登った恵那山も見えているようです。
10:25   ササ原の道                   10:34  雪が付いた道
すっかりササ原の道になりました。あとは山頂に続く一本道を大展望を楽しみながら歩くだけ。
2〜3日前に降った雪がまだ残っていまいした。
10:38  ダケカンバに積もった雪の華
ダケカンバには雪が付いていて、日当たりがいいので、バサ・バサと音を立てて溶け落ちています。
まだ残っていた雪の結晶を見ると、風が強かったのがわかります。
10:40    荒島岳(標高1523.5m)
着きました〜。荒島岳山頂で〜す(^。^)y-.。o○。  360度の大展望が広がっています。
目の前の白山の雄姿が一番のご褒美!  この案内板でやっとわかりました。
左側が白山山頂(御前峰)、大汝峰、釈迦岳。 右側が別山、三の峰、二の峰。 でした。  「あ〜すっきりした〜。」
   荒島大権現奥の院                   山頂(三角点近くにある)方位版 
広々とした山頂のその南側に荒島大権現奥の院が祀られています。雪が付いて、いかにも寒そうな佇まい。
この季節でこの標高でこの様子。真冬はどうなることやら・・・ やはり豪雪地帯なんですね。
昨日の恵那山よりも荒島岳のほうが人が少ないですが、今日は圧倒的に地元の方々が多いみたい。
みんな同じような言葉使いで、地元の人にとって すごく身近で魅力的な山だと思います。 
ここでもアウェイな身を実感。 山頂でみんなの話し声を聞いていると・・・。
幼馴染みの娘さんが福井に嫁いで、その風習や人付き合いの違いに戸惑っていたけど、それが何となくわかるような気がしました。 
静岡県人って、温暖な地(冬でもよく晴れ、雪も降らない)ゆえ、おっとりと、のほほ〜ん・・・と しているんだな〜。
11:10  下山開始   11:40 下山途中(もちがかべ)から見たブナの原生林      11:47  もちがかべ終了
山頂で30分ほど展望を楽しんで、来た道を下山します。  先ほどの『もちがかべ』ヤセ尾根を慎重に下っていくと、
前方に全山ブナの原生林に覆われた山が見えます。 今からあの中に入っていくんだと思うと、またまた楽しみ!。
11:50  鞍部から樹相が一変! 周囲はブナの原生林に包まれます。
11:52                11:53
「ああぁ〜〜〜  やっぱりすごいな〜。  いいなあぁぁぁ〜。 」 ブナの原生林の秋の彩りに目も心も洗われます。
11:56  シャクナゲ平             ブナの巨木の中を下る
シャクナゲ平で再び白山とご対面して、ここからは階段状の道を下っていきます。 ずっと・ずっとブナの中・・・。
12:11  ブナ                 12:25  深谷の頭
道も歩きやすく、静かなブナの原生林を満喫中・・・ (^。^)y-.。o○
12:28   カエデの紅葉のいい感じ!              12:40  カエデとブナ
この標高(1524m)の山が何故 深田百名山?・・・来て、見て納得。 
生命力あふれるみごとなブナの原生林の中を歩いて、その圧倒的な美しさに惹かれました。 
春の芽吹きの頃にもまた来てみたいな〜。 荒島岳はすばらしい山でした。
13:00  スキ−場の中に道を下る               13:30  駐車場に下山
荒島岳・・・良かったな〜。

その感動もそのままに、せっかく福井まで来ているのなら、
この先ちょっぴり足を伸ばして、越前おおのまで行ってみましょう。

勝原スキ−場から158号線を福井方面に20分走ると越前おおのに着きました。
観光駐車場に車を置き、2時間ほど周辺を観光してみることにしました。

先ほど登った荒島岳。でもまだその全容(山の姿)を見ていないんです。
朝、九頭竜方面から登山口へ向かって走っていた時も、
荒島岳らしき山は見えなかったと思うし。

下山後、越前おおのに向かう時には後方だったから、車を運転中には見れないし。
だから真っ先に向かったのは越前大野城。
あそこからなら、絶対に見えるぞ〜。
14:05  越前大野城に向かう
14:20  越前大野城
越前大野城は下から見上げると、かなり高い場所に建っていました。15分〜20分ほど石段を登っていきます。
越前大野城は、天正4年頃(1576)、織田信長より大野郡の3分の2を与えられた金森長近により、4年の歳月をかけて築城されました。大野城は2層3階建の大天守、2層2階の小天守、二の丸、三の丸があり、外堀・内堀をめぐらし城を守っていました。その石垣は、石を立てず、横に寝かせ、大きい石を奥に押し込んで積む、野面積みという工法で、貴重な史跡といわれています。現在の城は、昭和43年に再建されたもので、城内には歴代城主の遺品が展示されています。
14:30  越前大野城 大天守から大野盆地と荒島岳をながめる
大天守からのながめは、素晴らしい! 大野盆地の向こうに秀麗な山容の荒島岳。大野富士とも呼ばれるようです。
やっとお会いできましたね、荒島岳さん。さっきまで居たあの山頂・・・あの山からも越前大野城が見えていたんだ〜。
15:20  城下町散策・・・ 越前おおの観光
戦国時代に築かれた越前大野城とそのふもとに広がる碁盤目状のまちなみ。
北陸の小京都と呼ばれる大野市中心部は400年を超える歴史と文化を受け継ぐ城下町。 
そんな城下町を散策しました。朝市が開かれる七間朝市通りやお寺がいっぱいある寺町通り
。袖壁造りの老舗など城下町ならではの情緒を楽しみ、最後に「名水百選」に選ばれた御清水まで歩きました。  

今が旬の名物は『さといも』でした。 越前おおのは里芋の県下有数の産地らしく、独特の粘りと歯ごたえがあり、
煮くずれしにくいのが特徴で、特に上庄地区で栽培される里芋は身が締まっており「上庄里芋」として人気とのこと。
あちらこちらでダンボ−ルに入って売られていました。

夕方4時、そろそろ帰ることにいたしましょう。今度は正面に荒島岳を見ながら158号線を九頭竜方面に走ります。
まだ明るいうちに車窓から九頭竜湖周辺の紅葉を見て、白鳥ICからあとはずっと有料道路です。
東海北陸〜東海環状〜東名〜新東名と順調に走りぬけ、4時間後には地元のICを降りました。
距離300km。高速料金は2700円でした。 お疲れさま〜(^_-)-☆。
  Top 登山編  観光編