黒部五郎岳 ・ 笠ヶ岳
2012年 8月2日〜4日  
大好きな北アルプス・・・。通過地点の三俣蓮華岳に何度も登った時に見ていた・・・
1日で行ける距離だけど、なかなか足を運ぶ機会がなかった黒部五郎岳と笠ヶ岳。
今回はそれらを久しぶりに登ってみたくなりました。
    1日目 2012年 8月 2日  新穂高温泉〜鏡平〜双六小屋(幕営)
    2日目 2012年 8月 3日  双六小屋〜黒部五郎岳〜双六小屋(幕営)
    3日目 2012年 8月 4日  双六小屋〜笠ヶ岳〜(笠新道)〜新穂高温泉

1日目 2012年 8月 2日  新穂高温泉〜鏡平〜双六小屋(幕営)

自宅から新穂高温泉までは車で5時間近くかかります。朝の8時に新穂高ロ−プ−ウェイ近くまで来ましたが、
路肩駐車は空きがなく、ロ−プ−ウェイ駐車場は時間制。あれ?無料駐車場ってどこだっけ・・・?。
そういえば・・・いつも縦走が多かったので交通手段はバスを使い、ここで車を置くことがなかったことに気がつきました。
無料駐車場まで戻るもう一台の車の後
について、トンネルの途中の駐車場まで
戻りました。でもすでに満車。

やっと空きを見つけて支度して10分ほど
歩いてバス停まで戻ってきました。

あらら・・・9時出発になってしまいました。

車道を歩いてゲ−トにある登山届け
ポストに計画書を投函し、日陰の林道を
1時間以上歩きます。
9:00  新穂高温泉バス停         9:15 ゲ−ト 登山口
10:30 わさび平小屋       11:09  小池新道入り口          11:12 シジミチョウ
笠新道入り口を見送り少し歩くとわさび平小屋です。 ここで水を補給し、まだまだ先は長い・・・
出発してから2時間ほどで小池新道入り口の標識がありました。  この時間は太陽燦燦!暑くなりそうな予感です。
さっきからシジミチョウが ひらひら・ひらひら・・・  ここを歩いていると大きな網を持った人をよく見かけます。
11:18 石ころだらけの道がはじまる           12:26  秩父沢           14:00 シシウドヶ原
石ころだらけの道になりました。夏はこの石が灼熱地獄と化すので、歩き難いことはないけど、ちょっと憂鬱な登りです。 
たま〜に岩の間から冷たい風が出て、立ち止まって涼むものの、この時間の蒸し暑さは非常にコタえます(ToT)/~~~
時間が経つのが遅く感じて、すぐに休憩したくなってしまいます。

普段は重荷の登りでも何時間も歩き続けるのですが、今日はダメ・・・。
足も攣りそうになって、初めて熱中症の恐怖を感じました。 「ヤバイ・ヤバイぞ!」それからはこまめにザックを放り投げて・・・
ポカリスエットと私の夏のお助けサプリ(乾燥梅干しの細切れ)などを補給して 休憩を入れていきました。
高校生くらいの集団が続々と降りてくるので、待っている時間も大事な休憩タイムです。
カラマツソウ              クルマユリ                 イワカガミ
休憩が多すぎて、いつもよりずいぶん時間がかかってしまいましたが、花も見られるようになり、気がまぎれます。
シシウドが原の立派なベンチでも大休止。 休んでいても目的地に着かないので、しょうがなく再び歩き始めます。
同じようなペ−スで歩いているパ−ティ−もあって、励ましあって登りました。(みなさん、鏡平小屋まででしたが・・・)
15:10  鏡池                  15:20  鏡平山荘 山荘名物 かき氷     
最初の木道があったので、鏡平小屋が近いと思ったんだけど、ここからの登りが険しく25分もかかりました。
やっと次の木道に出て鏡池 。あいにく槍・穂高は雲の中でした。 鏡平山荘でどうしても食べたかった「かき氷」
この先まだ2時間歩かなきゃいけないし、時間的にも余裕はないんだけど、休憩しないと歩けないや〜。


テラスには、旨そうに生ビ−ルを飲んでいる人がいっぱいです。 今日一日の行動を終えた人達が羨まし〜い!。
あぁ〜生ビ−ル飲みてぇ・・!(^^)!/~~~」
という気持ちをぐっとこらえて、
かき氷を注文。

かき氷をこんなに美味しいと
思ったのは何年ぶりだろう(*^。^*)

冷たくて甘くて、
やっと体調も回復した感じ。

さあ、あと2時間頑張ろう!
木道を抜けると本格的な登りが
待っています。

氷を食べていた時の元気はどこへ?
・・・。 再び、辛〜い登りです。
15:32  鏡平山荘からの眺め         16:18  弓折中段
16:18  弓折中段からの眺め  
振り向くと鏡平小屋から、まだあまり登っていないなあ・・・。 でも景色だけはどんどん良くなります。
槍・穂高の雲は取れて、山の高さに自分が近づいているのがわかります。  
17:15 花見平                 17:37  くろゆりベンチ
16時50分 やっと弓折乗越に着きました。 長かった〜〜〜(ToT)/~~~。 これで今日の大変な登りはおしまい。
あとはだらだらと1時間ほどかかりますがね。 小屋泊まりなら とても歩いている時間帯ではないでしょうが、
テント泊だし、夕方の天候も安定しているので大丈夫と勝手に判断しちゃいました。 
笠のあたりはすっかり雲の中でしたが、大展望も満喫しつつ、高山植物真っ盛りの稜線歩きを楽しむ余裕ができました。
17:35 あと30分だ〜!    17:45  花に元気をもらって・・・ラストスパ−ト 18:00  ついに双六小屋が見えた
あと30分と書かれた石が嬉しかった。 小池新道でこんなに疲れたのは初めてですが、何とか双六小屋まで辿り着きました。
広大なテント場は空いていて、よかった。 ちょうどテント場に集金人が来ていたので、2泊分1000円を渡して、
すぐにテントの設営ができました。 連泊で、明日も一日張りっぱなしなので、きっちりと張り終え、
荷物の整理や身の回りのケアが終わると、すでに薄暗くなってしまいました。外の気温もどんどん下がっていて寒いです。

缶ビ−ルのロング缶2本持参していたので、テントの中で晩酌タイムにしました。
定番のウインナ−とパスタをつまみにビ−ル1本でお腹いっぱいになり、ごちそうさまです。
明日の支度をしてから、夜8時半くらいに就寝しました・・(-_-)zzz。

2日目 2012年 8月 3日  双六小屋〜黒部五郎岳〜双六小屋(幕営)

前回の白馬岳 120714
では、シュラフカバ−1枚で
寒い思いをしたので、シュラフを持参
(当たり前か!)

寒くなく快適に熟睡できました。
できるだけ早出したかったので、
早起きできれば良かったのだけど、
目が覚めたのはすでに4時。
「寝すぎたかぁ〜!」

山登りは、歩く・食べる・寝るという、
シンプルさ。
4:45 双六小屋の朝焼け 4:55  双六岳分岐
ソロテント泊の良さはプライバシ−が保たれることと、時間に拘束されない気ままさです。
寝不足も解消して、昨日の疲れも回復して、2日目は絶好調の予感です。
4:53  ご来光                 5:05   稜線コ−スで三俣蓮華岳を目指す
今日の荷物はサブザック一つ。とっても身軽になって、稜線歩きを満喫する一日です。
小屋の前にはご来光を待つ登山者が多い中、双六岳の稜線に上がる道を歩き始めました。
巻き道を右に見送る頃にちょうどご来光を迎えました。あっという間に山々のピ−クに日が当たり始めました。暑くなりそうです。
6:30  三俣蓮華岳山頂    (黒部五郎岳と太郎平)
中道コ−スを歩き、すっかり稜線に上がると、まさに360度 山、山、山・・・。  今年の夏山は天気に恵まれませんでしたが、
今回の北アルプスでは、そんなもやもやをすべて解消してくれて、すばらしい天気でした。
双六小屋から1時間45分で最初の
ピ−ク、三俣蓮華岳に着きました。

ここからの眺めは、やはり素晴らしい。
どの方向をみても絶景です。

まずは、先ほどからずっと見えていた
黒部五郎岳。
今日はあの山を往復してきます。
黒部五郎岳の右側の平が太郎平方面、
薬師岳へと続いています。
薬師岳縦走 090918
ずっとその奥には立山も見えます。

明日登る笠ヶ岳も見えます。

ここで携帯が繋がったので天気予報
をチェック。今日も明日も快晴です。

双六小屋から黒部五郎岳を往復
するのは標準歩行タイムが12時間。
長丁場ですが、
今日は一日天気が
安定しているので、
歩き続ければ大丈夫。
6:30  三俣蓮華岳山頂    (笠ヶ岳)
三俣蓮華岳山頂からの大パノラマ  
体調不良や急な天候の変化には、途中の黒部五郎小舎や三俣山荘に緊急避難できるので、
最低限の泊まれる支度だけはサブザックに入れてあります。

三俣蓮華岳は黒部五郎岳よりも1、5mだけ高いんですね。今日の一番高い山でしばらくはこの展望を楽しみましょう。
槍ヶ岳、北鎌尾根。その向こうには裏銀座の稜線も。〜コマクサ街道〜 船窪岳〜野口五郎岳 110715
ここからの鷲羽岳は一段と大きい!。
その先に水晶岳、その先のなだらかな稜線の先には赤牛岳も・・・。一見ラクに歩けそうで案外手ごわかった赤牛岳だったな。
 それらの手前に広がる台地が雲の平。 ここに登ったら、この大展望が一番のご馳走ですね。(^^♪
6:50  さあ、黒部五郎岳へ〜            チングルマ           7:20 タテヤマリンドウ
20分ほど山頂で過ごし、黒部五郎小舎に向かって下ります。 三俣山荘へのトラバ−ス道分岐までは急な下り坂です。
帰り道はこの巻き道で三俣山荘に出ようかと思ったけど、かなり大回り・・・。三俣蓮華を登り返すほうが時間短縮みたいです。
7:25  少しずつ近づいてくるね(*^_^*)               7:35  明日登る笠ヶ岳もかっこいい!
傾斜が緩んで、広〜い稜線をお花見しながら歩きます。笠ヶ岳もよく見えました。
8:10 黒部五郎小舎               8:25  黒部五郎岳カ−ルコ−スへ進む
小ピ−クからは再び急降下です。岩場の下りがあったりして、途中からは赤いキュ−トな黒部五郎小舎が見えました。
草原の中のメルヘンチックな佇まい。いい所ですね〜。 
今日は同じ時間帯に同じ方向に向かって歩いている単独の女性が多くちょっと意外でした。
小屋のベンチで休憩しているのも単独の女性達です。年齢はマチマチですが、ブ−ムなのでしょうかね〜???。
私もちょっと休憩してから、カ−ルコ−スで黒部五郎岳を目指します。
8:44  樹林を抜けると・・・     9:03  再び黒部五郎岳が姿を現す       9:30  雄大なカ−ル 
黒部五郎岳へは2度目です。最初に登ったのはもう14年前。太郎平から歩いて、黒部五郎岳に登り、カ−ルの中を下山して
黒部五郎小舎に向かいました。山頂からは霧が出て、この雄大なカ−ルの全景を見てなかったように記憶しています。 
樹林の中を登って、水が流れている道を石ころづたいに歩いていると、目の前に巨大なカ−ルが現れました。
「わ〜すご〜い\(^o^)/  今からあのカ−ルの中へ入っていくんだな〜。楽しみだなぁ〜。」
9:55  カ−ルの中を歩く                  10:15 カ−ルの右側の斜面に取り付く
カ−ルの中はチングルマが最盛期。ハクサンイチゲやアオノツガザクラも咲いていました。
岩に付けられた白のペンキマ−クに導かれて、右側の斜面に取り付き、トラバ−スしながら稜線に上がっていきます。
この斜面はなかなか登り甲斐がありました。
10:33 黒部五郎岳の肩              10:34  いよいよ本峰へ
稜線に上がると黒部五郎岳の肩はすぐです。ここで北の俣岳から(太郎平から)の道と合流しました。
山頂も・・・もうすぐです。
10:48  黒部五郎岳山頂
着きました。黒部五郎岳です。まだ午前中だし、天気もよく、360度の大展望です。
この写真、右側が今歩いてきた三俣蓮華からの道。標識のがかかっている平らが雲の平ですね。
鷲羽〜水晶〜赤牛と、よ〜く見えます。 去年の初秋の鷲羽を超えて赤牛岳を縦走して〜(読売新道)〜黒部ダム110923
に下った記憶が蘇りました。
黒部五郎岳のカ−ルを俯瞰する
カ−ルを覗き込むとこんな大パノラマになるんですね。贅沢な景色です。
でも、あれれ・・・?笠ヶ岳方向だけは山頂部分に雲がかかって見えませんでした。
双六小屋から6時間かかって黒部五郎岳に着いたことになります。休憩が入っていますが、ほぼコ−スタイムです。
しばらくぶりの黒部五郎岳も立ち去り難く、30分近く山頂で過ごし、これから来た道を引き返します。
再び三俣蓮華岳を越えるわけだから、下山も行きと同じだけ時間がかかるってわけ。やっと折り返し地点なんです。
12:50  黒部五郎小舎まで戻ってきました         15:05  再び三俣蓮華岳を登り返します
黒部五郎小舎へは下りだけで、あっという間にカ−ルに入り、黒部五郎小舎まで戻ってきました。ここからは登りに転じます。
登山の基本は歩くことと、食べることと、寝ることです。今日はシンプルにこの3つだけが私のすることのすべてです。 
歩くこと・・・今日は歩くことだけで1日の大半を費やします。まさに日の出から日の入りまでかな。
明日の行動もあるので、余力を持って今日一日を歩き通すこと。 先を急いでオ−バ−ワ−クになると、
その後の行動に支障をきたすので、ゆっくりとマイペ−ス歩き続けることだけを心がけました。
15:30  再び 三俣蓮華岳
後半戦の体力・脚力にも充分の余力があり、天候も安定。 三俣山荘で行動中止することもないでしょう。
双六のテント場まで帰れる自信もありました。 再び登った三俣蓮華岳は夕方近い時間でもよく晴れて遠望が利きました。
ここで今日最後の大展望を楽しみました。 山に来たら、山を楽しむこと。
歩くことも楽しいと感じられるペ−スで 歩き続けられればいいんです。
15:53 三俣峠         16:00 巻き道で双六小屋に向かいます       17:40双六小屋が見えました
ガレ場を急降下して三俣峠に下りました。行きとは道を変えて、巻き道コ−スを歩いて双六小屋へ戻ることにしました。
正面に槍ヶ岳を見ながらだらだらと下り・・・・でも途中からは登りもけっこうあって、巻き道を侮るなかれでした。
(何度も歩いていると思うのに忘れてる!)  やっと双六小屋とテント場が見えてきました。今日のテント場も空いています。
17:50 双六小屋着          18:45  小屋のテラスでディナ−タイム  待望の生ビ−ルに舌鼓
やっと戻ってきました。お疲れさま〜。朝の5時前から歩き始めて、戻ってきたのが夕方6時前。
実に行動時間は13時間でした。長丁場だったけど、昨日の苦しい登りと比べたら全然ラクでした。
今日はすでにテントが張ってあるから、帰りの時間をあまり気にすることなく楽しめて、これもテント泊のいい所。

身支度を整えた後は、食材一式を持って小屋のテラスに移動しました。
ここでやっと念願の生ビ−ルが飲めます。最初のひと口・ふた口が、もぉ〜、たまらなく旨〜い!
でも夕暮れを過ぎると、気温がどんどん下がります。自分も防寒ばっちりで外飯に望んでいるんですがね。
今日の出費はトイレ代と生ビ−ル1杯でした。缶ビ−ルは自前です。今宵のメニュ−はウインナ−と一口おでんとカレ−ライス。
ゆっくりと時間をかけて食事とビ−ルを楽しみ、後は寝るだけ・・・。ほどよい疲れと、ほろ酔い気分で、今日もぐっすり眠れそうです。

3日目 2012年 8月 4日  双六小屋〜笠ヶ岳〜(笠新道)〜新穂高温泉

最初の計画では3日目に笠ヶ岳に登り、笠のテント場でもう一泊。 4日目に笠新道で下山するつもりでした。
昨日は終日好天で展望の中を歩けたし、もう山もごちそうさま。  もし可能なら、3日目の その日のうちに下山したくなりました。
4:40   双六小屋出発                    笠ヶ岳に朝日が当たる
幸いに朝の3時頃、目が覚めました。満月に近い夜だったので、外は月明かりでテントを明るく照らしていました。
4時半までにはテントも撤収完了。 出発前、小屋の前で流れ星を見ました。 プリズム色に発色し、非常に近く感じました。
その場に居合わせた人は 『おおぉぅ〜!』と、一瞬の天体ショ−に歓声を上げていましたが、色のある流れ星は初めて見ました。
でも一瞬の出来事で、願い事する時間もありませんでしたがね。
6:00 弓折岳分岐                       6:10 弓折岳は標識も折れてるし!     
歩き始めると、笠ヶ岳にちょうど朝日が当たり始めました。弓折岳分岐までは緩やかな登りです。
昨日と違って、再び重装備のザックで背中に重みを感じます。  
弓折岳分岐からは鏡平小屋に下る道と笠ヶ岳に向かう道が分岐します。この分岐から10分ほど登って弓折岳に着きました。
6:18  弓折岳からは急降下               6:25  槍ヶ岳や穂高岳を終始見ながら歩けます     
弓折岳からは急降下です。  約25分、下り切ったところが大ノマ乗越です。
東側、槍ヶ岳方面から朝の強い日差しを受けて帽子とスカ−フで日焼け対策を!。 
それにしてもこれからずっと、槍と穂高を横に従えて歩くことになります。  反対側には白山が見えました。
7:35  まだまだ前山越えですね〜              8:25  あの稜線を目指せ!
大ノマ乗越からは登りになります。まだまだ前山越え、笠ヶ岳はまだ見えません。
笠ヶ岳へは@笠新道 A弓折〜抜戸岳を経由 B 中尾高原口からクリヤ谷 と、3つのル−トがあります。
笠新道は急傾斜なので、ここを登ると下山は同じル−トを下りるがイヤでAを選ぶようで、
今日すれ違った登山者のほとんどが笠新道を登って懲りたと話していました。 
ではAがラクかというと、決してそうではないような気がします。 何度もアップダウンを繰り返すのですから。
8:25  秩父平                8:29 秩父平のカ−ルに広がるお花畑   
小ピ−クを越えて、また緩やかに下るとカ−ル状の地形の中に入りました。ここが秩父平です。
お花畑が広がって別天地でした。 でもまたまた登りになります。ここから抜戸岳の稜線への登りもけっこう大変でした。
9:25   やっと笠ヶ岳への稜線に上がった
秩父平から1時間ほど頑張って登り、やっと笠ヶ岳に続く稜線に上がりました。 再び笠ヶ岳が見えました。
「ああ”ぁ〜ここまでも結構大変だったョ!。」
9:40  稜線上は槍・穂高の展望台
歩き始めてすでに5時間も経ってしまいました。道は緩やかな登りとなって笠ヶ岳に近づいています。
ここからの展望も絶景・絶景・ \(^o^)/。  穂高の向こうには焼岳も大きく見えるようになりました。
9:55  笠新道分岐                10:45  笠ヶ岳がこんなに近くなったよ
10時、笠新道への分岐まで来ました。ここから笠ヶ岳まで80分。 笠を往復してここまで戻るとすると13時〜13時半頃だから、
今日のうちに下山可能だと判断。  ここにザックをデポしてサブザックで笠ヶ岳に向かうことにしました。
11:00  笠ヶ岳と笠ヶ岳山荘 11:30 笠ヶ岳
テント場は山荘よりもかなり下にあります。 でもロケ−ション的には抜群で、槍・穂高の展望台になっています。
トイレは山荘まで行かないといけないから、それがちょっと難点かな。小屋から岩クズの道を登って笠ヶ岳に着きました。
笠ヶ岳の登頂も2回目で、前回は笠新道を登り、笠新道のしんどさの洗礼を受けた一人です!。
11:31  笠ヶ岳からの大パノラマ
昨日はこの時間、雲の中だった山頂も今日はまだ快晴です。 遠く、ちょっこりと昨日登った黒部五郎岳が見えました。
クリヤ谷からの登山道方面を見る
山頂で寛いでいると、ひょっこり反対方向から登山者が二人。あやうく山頂を通り越して行きそうになっていましたが、
クリア谷から登ってきたとのこと。 残雪や雨の後などは注意が必要なようですが、今日は問題無く登ってこられたとのことです。
傾斜がキツいって言ってたけど、ダイレクトに笠の頂上に登られるのだから、効率のいい道なのかもしれません。
そっち方向の展望は、山々が折り重なってどれが何だか・・・?。焼岳は確かに大きく見えます。
焼岳の後ろ方向には乗鞍や御嶽や中央アルプスまで折り重なって見えているんですね?。 南アルプスも見えてます。
                   12:00  笠ヶ岳山荘でスイカをおごってもらう
笠ヶ岳山頂で一緒だった人に笠ヶ岳山荘でスイカをご馳走になりました。この場所でスイカを食べられるなんて幸せ!。
今日は水場が無いから、スイカで水分補給できるのも有難いです。
地元高山の方で、前日、前々日とも双六小屋に泊まっていて、双六のオ−ナ−とは地元同士のお知り合いだとか。
高山スイカさんも今日笠新道を下るとのことで、スイカが取り持った縁ですね。 お仲間ができました。
   13:35 笠新道分岐から笠新道で下山           14:10  カ−ルの中の下り   カ−ルは高山植物の宝庫でした
笠新道分岐まで同じペ−スで歩き、私は荷物の整理があったので、先に行ってもらいました。
笠新道分岐からカ−ルの中を下る地点で、すご〜くたくさんの登山者とすれ違いました。
テント泊らしいパ−ティ−も続々と・・・みんな健脚だなぁ〜。
14:38  草つきの中をゆるやかに登る             14:47  杓子平
カ−ルの岩だらけの道を下りきり、草つきの道を登り返すとやっと杓子平に着きました。先ほどの分岐の大きな看板には
杓子平まで40分と書いてあったけど、実際かかった時間は1時間10分も!。ありゃ〜手強い道じゃん!。
私が計画書で使った資料はずいぶん前のもので、出発の2日前に買った5万分と地図とは所要時間が大幅に違っていました。
それは、この時点で気が付きました。(分岐にあった看板のコ−スタイムでは歩けないんだ。ガッカリ・・・)
15:05  急降下が始まる 16:00 標高2200m地点 穂高岳がまだ目の高さじゃん・・・!
いよいよ急降下が始まる? 岩のごろごろした道で、岩から岩を渡って下っていきます。
急降下→トラバ−ス→急降下の繰返しで、ずっと下りっぱなしではありません。ただ足場を考えて足を運ぶ道なので疲れます。
杓子平からも1時間10分が経過。 ずいぶん下ったと思ったのに、ここの標識はまだ2200m。
ど〜でも いいけど、槍・穂高の眺めが一望と書いてあるし。 確かに槍・穂高は目の高さにまだ聳えてるし、もうがっかり(-_-;)。
杓子平から標高差250mを下るのに1時間10分かかるなんて・・・新穂高まではここから標高差1100mも下るんですよ〜。 
これが笠新道の真骨頂なんでしょうね〜。
 16:20  針葉樹の道も岩だらけ      16:24 草付き道のには花がいっぱい       16:33 雑木の道も岩だらけ
高山スイカさんは時々待っていてくれて、すごく安心感がありました。 ここを下る人はもっと後から一人来るはず。
もうこの時間から登る人も居ないから、途中で登山者に会うことはないでしょう。
今日は昨日以上に長丁場。下りとはいえ、荷物も重いので、足に負担をかけないようにペ−スを抑えて
ゆっくりと、長時間歩き続けられることだけを心がけて下りました。
道は相変わらず、岩だらけ。  急降下と平ら歩きの連続です。
16:53 標高1800m地点 17:18  まだまだ下る 17:40  ほとんど水平移動だよ
新しい地図だと杓子平から笠新道入り口までは3時間となっているので、笠新道入り口に着くのは夕方の6時頃だ〜。

夕方5時、やっと標高1800m。 でも・・まだまだ・・・まだまだ下り続けます。
5時半ごろになると下に左俣谷が見えました。あの標高の林道に降り立つのだから笠新道もそろそろ終わりが見えてきました。
でも、最後までラクさせてくれない笠新道。 左俣谷が見えてからというもの・・・
道は長いピッチのジグザクで、ほとんど標高を下げずに 右へ左への水平移動・・・
それでも辛抱して歩き続けてやっと笠新道の標識まで下ることができました。 この時点で昨日の歩き終わりの時間と一緒です。
一足先に下った高山のスイカさんは、私よりも10分早く下山したとのことです。
水場で冷たい水をいっぱい飲んでから、再び二人で歩き始めました。

そう・・・ここはゴ−ルではありません。そこから林道を1時間歩き、
やっと新穂高温泉に辿りつくってわけ!。  でも何とか日没までには間に合いそうです。

途中から一泊二日で水晶小屋に泊まった若者も一緒になり、どうしたら一泊で水晶?
ってビックリですよね。夜半から歩き出したとのことで、それにしてもなんて健脚。
そうこうしているうちにゲ−トを通過。この時点で薄暗くなりました。
一人で歩いてたら心細いけど3人でよかったわぁ〜(^。^)y-.。o○。
無料駐車場への近道ではすっかり暗くなり、高山スイカさんがヘッドランプ
を照らしてくれました。 みなさん、ありがとう。お疲れさまでした。

2日間かけて歩くつもりが1日で歩いてしまうことになった笠ヶ岳。
最初の計画なら、お昼から笠のテント場で時間持て余して昼寝(-_-)zzz・・・。
そうすると夜眠れずに長い夜を過ごすことになり、これも苦痛。
ならばいっそのこと、その日のうちに下ってしまおうと思い立ったのが前日でした。
18:00  笠新道登山口
天気と日照時間と仲間のおかげで無事、長丁場を歩ききることができました。それにしても今日が一番疲れましたが・・\(◎o◎)/!
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